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カテゴリ:ドラマ
想像を超えたものずごい手術でした。心臓を二つ並べて動かすとは。その映像を生々しく見せるとは。 しかも移植したあと、再度心臓を止めて、手術をするとは。医龍の手術、緊張感は毎回すごいですが、どんどん想像以上の世界に行っているような気がします。
ただ、やはり今回は時間不足、初回のような2時間スペシャルくらいが必要だったのではないでしょうか。 まず前回のような、患者である子供・勇太やその親らにまつわるエピソードがほとんどカットされていたことが物足らなかった第一。 次に、片岡の医療に対するエピソードや、鬼頭の目指すところが、やはり中途半端だった。「目の前の患者に全力を尽くすような医者が、ちゃんとやっていけない、報われないのは、今の日本の医療制度にも問題がある。私はそれを変えるためにつくす。」 と片岡は語り、 「最先端医療を目ざす明真と、地域みんなのために貢献する北洋病院のどちらも両立させる。」 という。 それはいいが、それを実現するためにはどういう制度を目指し、どういう病院にするのか、政治にどう提言するのか、具体的内容まで踏み込んでくれないと、 「今の医療制度にも問題がある」 だけでは、そんなことは最初からわかっている。 それから、野口がやはりもろかった。単に個人的不正を暴いて失脚とは。 散々ひっぱっておいてなんともありふれたワナにひっかかったものですね。しかも、 「金を持っているものに応じて医療も差をつけて当然。」 と演説しておいて、その報いを受けるように、自らが手術を受ける金もない惨めな患者になって終わってしまうとは、なんとも極端な変わりよう。 そして、朝田のめざすところは何だったのか。 「俺には時間がない」 の意味は不明のままでした。技術の高いチームを完成させたが、それ自体が最終目的だったということではないと思う。そのあたりが不明でした。それとも数年前に自分が手術した勇太の心臓移植をしなければならないタイムリミットを予測していて、それを成功させるだけのチームをつくるための”時間がない” と言う意味なら、今回のチーム完成、手術成功で、その目的は達成されたことになります。 いずれにしても朝田さん、言葉少ないし、真意が伝わりませんよ。 そのあたりをはっきりさせるためのSPが年明けにでもあるのでしょうか。 とはいっても、全体を通してみれば、やはりこのドラマの質は高かったと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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