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カテゴリ:映画・TV鑑賞
本日の第2夜は、鳥インフルエンザウイルスの人人感染の危機や、それに対する日本や米国の備えの実態について取り上げていました。
鳥インフルエンザウイルスのH5N1型は、今のところ人から人への感染爆発の力を持つまでには至ってないが、年々人の体で増殖しやすいように変異していると言う。 実際に2006年に、インドネシアのある田舎村で、鳥から人に感染し、その村の親族間で人から人への集団感染が発生したが、そのときは、特定の数家族の間だけにとどまり、彼等を看病したりした他人や医療関係者には感染しなかった、ということで、そのウイルスはまだ人の間での感染爆発を起こす力を持ってはいなかった。しかし狭い範囲の特定の体質の人の間では人から人への感染を起こしているわけで、もう感染爆発を起こすウイルスへの変異はいつ発生してもおかしくないということだ。 ちなみにそのときの感染者はほぼ全滅(100%近い致死率)だったということ。 この村にWHOから派遣された医師が、進藤先生(女性)という名前だったのには驚きました。救命病棟24時の江口さんの役と同じではないですか。 また、感染爆発への備えも、日本と米国の違いは鮮明であり、日本の遅れは目を覆いたくなるものだった。 米国は 「あらゆる兵器よりも恐ろしい」(人工の兵器は核兵器や細菌兵器も含めて、政策等で人によって防ぐこともできるが、ウイルスの進化を止めることはできず、感染爆発は必ず近い将来起き、避けることはできない。) (致死率は50%に達する可能性もあり、日本の死者数を64万人、あるいは200万人、世界中で1億人を超える死者が出ると指摘する専門家もいる。1週間で全世界に拡大、未曽有の悲劇が人類を襲うことになる。==NHKホームページより) として、国家的に役割を決めて、超法的手段も考えながらあらゆる面で備えを進めているのに対し、 日本の官僚は、 「基本的には各自治体に備えてもらうように指針を出しているが、国としても自治体と協力しながら、、」 と、まるで他人ごとのようにコメントしているのにはあきれ果てた。 米国は発生から6ヶ月で必要量のワクチンを製造し終える予定で準備しているが、それでも一度に全ての人に投与できるわけではない。として、投与する人の優先順位を決めている。 つまり人の命に優先順位をつけているというのには驚いた。 最初は体力のない病気の老人を第一優先としていたが、国民や老人自身の声で、幼児を第一、18才以下の子供・若者を第二優先に変更したということ。また、災害時のトリアージのように、助かる見込みの少ない人には家族や本人の承諾なしでも人工呼吸器をはずし(昨日のドラマでは本人の承諾があった;舞台が日本国内だったので)助かる可能性の高い人に付け替えるといった超法的手段も、特別法で考えているということ。 また歯医者でさえ全面的に手当てに当たれるように事前に協力体制がとられる合意ができている。 日本はというと、何もしていない。 アンケートに答えた医師の半数以上は協力は無理、と回答していた。 これが今の日本の実態かと思うと愕然とする。 ほんとうに危機管理能力のない国なのだ。とつくづく思ってしまった。 進藤先生(江口さん)何か言ってやってください!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 14, 2008 12:36:19 PM
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