追憶

2009/05/31(日)04:12

15兆円補正予算が成立

 15兆円補正予算が成立した。 いろいろ議論されてきたのだが、結局そのまま通過となった。  特に議論されてきたのは、今回のは当面の不況対策という色合いが濃く、日本の将来像も見据えた中長期にわたる施策が薄いこと。  しかも各省庁に分散した中身の薄いものなっている。特殊法人につけられた予算も多い。具体性が欠ける。など批判が多い。  中央官僚だけが悪いわけではないが、やはり日本の行政は硬直化している。  最大の問題は国がやるべきことと地方がやるべきことを適切にはっきりと分離し、それぞれの中身を充実させないといけないのに、いまだに国が既得権を握って離さない。小泉改革で竹中さんがやろうとした地方への権限委譲は結局頓挫しかけている。官僚だけではなく、いろいろな人々の利権がからんでいるのでそれらが全て”抵抗勢力”になっているのでしょう。  このような深刻な不況のときに政府、行政がこのような対策しか出せないとは、日本の先行きはますます暗い。  いくら官僚・公務員がんばっても、目先の担当の分野ことしか対応できないのは明白です。日本全体の舵取りをするのは政治でしかありえません。小泉さんも竹中さんも選挙に勝って1年で辞めたのは無責任です。改革をやるならもっと徹底的に任期いっぱいやるべきでした。 今の政府には明確な方向性がありません。将来像を示せていません。どこかのアンケート調査でもあったようですが、そこが最も不満ということでしょう。 しかもこういう不況の時期に小沢つぶしで民主党を落としいれ、なりふりかまわず政権を維持しようとする。そういうことには妙に熱心に取り組み、時間をつかう。国民をバカにしているとしか思えない。 こんな状態では、自民党も政権担当能力としては終わっている。  次の選挙では、どうせ先行き暗いなら、一度だめもとで民主党に政権を渡してみてもいいのではないかとも思えますが、いかがでしょうか?

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