137544 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

幸兵衛6848のブログ

幸兵衛6848のブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

幸兵衛6848

幸兵衛6848

カレンダー

楽天カード

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

フリーページ

ニューストピックス

2024.07.27
XML
カテゴリ:観光産業
このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」(S12年生れ)が書いています。

観光業界に長く身を置いてきたが、さらに観光業界が発展してもらいたいと思っている。
年老いてようやく、激変する時代の波に乗って浮き沈みしてきたと言う実感がある。

国の政策を読み切れてなかった、世界の動きに対応しきれなかった反省もある。

そんな思いの中で第24回「観光立国推進閣僚会議」が開催されたと知った。

会議は概ね年に2回開催されていて、今回は5つの資料をもとに意見交換があり、総理大
臣が指示を出すという流れになっている。

(資料)

1、観光の現状について
2、今後の取り組みについて
3、文部科学省の今後の主な取組について
4、国立公園の魅力向上に向けた取組
5、プレクリアランスの概要・税関・入管における「共同キオスク」の導入

が公開されている。

旅行産業の仕事は全省庁と関連がある大変すそ野の広い業界と言える。従事者数は自動車
関連業界と並んで国民の約1割とも言われている。

が、旅行の目的となるのは「自然(環境省)」と「文化(文科省)」と「国土交通省」で、
旅行産業全体を取りまとめるのが「観光庁」ということになる。

したがって、「観光立国推進閣僚会議」の資料は国交省、文科省、環境省になるが、訪日
客や日本人の海外旅行は、税関、入管という玄関番が必要で、これは出入国在留管理庁、
法務省が資料提出者となっている。

これらの資料は公開されている。公開されてはいるが目を通す人は少ない。判りにくさが
ある。

そこで、それらの資料を基に、内容を記録しておきたい。

1、観光の現状について

訪日客は増えている。オーバーツーリズムが複数の観光地において発生し観光公害として
報道されるほどで、いままでで一番多かった2019年コロナ前の年を超えそうな勢いである。

国・地域別訪日者数上位を見ると、韓国、中国、台湾、米国、香港の順である。中国は回
復が遅れているのは政治的理由であるが、それでも、訪日客数は2位、やがて回復すると
人口から見て成長の可能性は高い。

2030年政府目標に向けて(推計)

○ 訪日外国人旅行者数は、直近の伸び率で推移すれば、2030年の政府目標である6000万
  人も視野に入る状況。

○ 訪日外国人消費額は、訪日客数が直近の伸び率で推移し、さらに高付加価値化と泊数
増加を図ることにより、2030年の政府目標である消費額15兆円も視野に入る状況。

アウトバウンドの状況

○ 2019年に過去最高2,000万人超を記録するも、新型コロナの影響により2020年以降
  大幅な落ち込み。

○ 2024年6月の出国日本人数は約93万人と、コロナ前2019年同月比で61.2%。

日本人の置かれている位置は、訪日客が伸び出国者は回復していない、いまに日本の現状
を表している。

2、今後の取組について

「地方誘客に向けた取組」「オーバーツーリズムの未然防止・抑制」という2つの課題を
掲げている。

「地方誘客に向けた取組」では、航空燃料供給不足に対する行動計画、空港グランドハン
ドリングの現状について、国際拠点空港等の機能強化・地方空港への就航促進、地方にお
ける高付加価値なインバウンド観光地づくり(11モデル地域)を推進する。

「オーバーツーリズムの未然防止・抑制」
〇 過度な混雑やマナー違反等の課題に取り組む「先駆モデル地域」として、第1次:20地域
(本年3月公表)、第2次:6地域(7月19日公表)の計26地域を採択。

〇 地域の関係者による協議の場において具体的な対策に係る計画を策定し、取組を実施

3、文部科学省の今後の主な取組について

観光立国の実現に係るスポーツ分野での取り組みを推進。
文化財・文化施設による観光立国の推進。

4、国立公園の魅力向上に向けた取組

国立公園の美しい自然の中での感動体験を柱とした滞在型・高付加価値観光の推進を図る
ため、民間活用により滞在体験の面的な魅力向上に取り組む「先端モデル事業」を4公園で
実施。先端モデル事業(十和田八幡平、中部山岳、大山隠岐、やんばる)

国立公園におけるオーバーツーリズム対策(富士山)

5、プレクリアランスの概要・税関・入管における「共同キオスク」の導入

プレクリアランスの概要

本邦外の出発空港において、観光等を目的とした渡航者に対し航空機への搭乗待ち時間を
利用して事前審査(指紋及び顔写真の取得・照合を含む。)を行うことで、到着空港におけ
る上陸審査待ち時間を大幅に短縮し、円滑な入国手続を実現する。
【本年2月に台湾で試行的に実施。来年1月から本格運用を開始予定】

税関・入管における「共同キオスク」の導入

●税関・入管手続で必要な旅券・顔写真・申告情報等を同時に提供できる「共同キオスク」
 を本年1月から羽田空港で実証導入。
 来年1月から、順次、羽田空港・成田空港・関西空港で本格運用を開始する予定。

●①旅客の利便性向上、②入国手続全体の時間短縮、③手続ポイントの分散を実現。

転記することによって会議の進行が見えてくる。それぞれの省庁が具体的に図表を使って
詳報しているので、関心のある人はweb検索してお読みいただきたい。

伝え聞くところによると、外国との比較において出入国管理システムは遅れていると言う。

記事を読んで私が一番気になったことは

「地方誘客に向けた取組」の、航空燃料供給不足に対する行動計画と、空港グランドハン
ドリングの2点である。

私は理論派ではなく現場第一線で働いてきた根っからの旅行屋obであるので、航空燃料
が確保できないから来るなと、せっかくチャーター機で雇用としているお客様を断ったと
は情けない話だと腹立たしさを覚えた。

空港のグラハンもそうである。地方空港は時代に追いつけていないのではとさえ思ってし
まう。これでは地方分散化は難しい。ぜひ、受け入れ態勢をしっかりしていただきたい。

そして、外国人嫌いの人がいることに配慮していただきたい。
マナーを守らない旅行者もいるが、批判するだけでなく、マナーを知らない人には上手に
教えてあげるくらいの気持ちが大事と私は思う。

観光産業はすそ野の広い産業で、観光立国は国の経済を動かす原動力になる。ますますの
発展に期待している。問題は克服してこそ価値が出る。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.07.27 10:00:12
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X