幸兵衛6848のブログ

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• 卓越した技能「現代の名工」表彰制度

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。厚労省は伝統工芸から最先端の技術まで幅広い分野で、卓越した技能を持つ「現代の名工」を表彰している。ＮＨＫニュースでは全国で138人が選出されたそうである。木下美穂里さん（62）はそのおひとりで、爪に装飾するネイリストでこの業界では初めての受賞だと報じられている。ネイリストの世界を私は知らない。40年前からネイル産業が始まったそうで、業界は大喜びだろうと思う。「名工」とは、人でなければ為し得ない技術を言う。スポーツ分野では、プロ野球の名手のバットやグローブや、陸上選手のシューズなどで最適なものを創りだす人を指す。デジタル時代で何もかも機械的に合理的になっている社会にあって、こうした職人技は見過ごされているように思うので、厚労省が表彰するのはとても良いことだと思った。私の父は「時計職人」だった。私は鬼っ子でほんとうに不器用だったので父は諦めてくれたが本当は跡継ぎにしたかったのだろう。時計や蓄音機、オルゴールなどは、発条（ぜんまい）を動力としていた。これのメインテナンスが必要になり、職人が「修理業」として仕事にしていた。時代が進み動力は多様化する。蒸気からガソリン、電気、ガスの時代を経て時計の動力は電波の時代となり、正確に時を刻めるようになった。「職人」の技は無用となった。思えば古い話である。私の旅行業の仕事もITの進展で人間だれでもスマホで予約から決済までできるようになった。コンピュータ代理人としての仕事はなくなった。でも、新しい産業分野で、人でないとできない仕事が生み出されている。そのひとつがネイル産業だと思う。表彰者の決定は① きわめてすぐれた技能を有する者② 現に表彰に係る技能を要する職業に従事している者③ 技能を通じて労働者の福祉の増進及び産業の発展に寄与した者④ 他の技能者の模範と認められる者を満たした人である。優秀技能者と言える。表彰される全国で138人の方々に、このブログからも大きな拍手を贈りたいと思う。

  2024.11.12

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• 「宿泊需要」は、訪日客は増えているが日本人は減少している。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。京都市内主要ホテル109施設における2024年9月の稼働率は76.7%だったと京都市観光協会が発表している。私は87歳、40歳までの人生前半は大阪、京都、滋賀で過ごした。それだけにデータは古いが京都には思い入れが深い。京都は古都としての美観を守るために建物の高さ制限がある。このためホテルも高層ビルはない。だから収容力が少なく、期日により客室不足が深刻になる。とくに紅葉の季節の休前日は高値でも予約が取れないのである。2024年9月の稼働率は76.7%、前年同期比では＋１％、つまり、9月としては前年と変わっていないが、訪日客の利用が増えているので、日本人の数は大きく減少している。宿泊料が高くなっているので平均客室単価は2019年同月と較べて31.7%も上昇している。外国人比率は61％、京都のホテルは外国人が過半数を越え、日本人は減少である。ホテル側の収益は安泰であっても、日本人旅行者が宿泊需要になっていないのが気になる。最も大きい理由は旅行したくても経済的余裕がないことだと思うが、私は旅行人口が減少しているのではと危惧している。団塊の世代、10歳若い層だが後期高齢者に違いない。この厚い人口層が動けていないのである。だが、この世代層はまだまだ元気で、アメリカの大統領になったトランプ氏でも78歳、あの広大な国を飛び回っている。私だって経済的余裕があればまだ海外旅行でも行きたい。行けない理由を私は体力を理由にしているが、少なくとも80歳までの人は旅行できる人たちである。時間もある。日本人をもっと旅行できるような施策が要るのではと思う。訪日客は現在のところ順調に増えているし、地方への分散化も次第に増えているが、国際情勢は流動的で、ピタリと訪日客が来なくなることもあり得る。日本人旅行客を減らしてはいけないと思う。

  2024.11.11

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• 祝・国宝「宇治の万福寺」重要文化財登録「輪島の總持寺祖院」など

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。これは国宝だ、重要文化財だと答を出すのは「文化審議会」で、「文化審議会」は文部科学省大臣に評議の結論を書面で答申（意見を述べる）する。大臣は官報告示を経てこれを指定する。それで初めて「文化財」として登録される。現在の審議会の会長は島谷弘幸氏、独立行政法人国立文化財機構理事長、皇居三の丸尚蔵館長を務められている。現段階では官報に掲載されている段階で、これに反対の申し出がないと正式には登録されないが過去において、答申が覆されたことは私の知る限りにおいてない。文化財は評価されると改めて注目される。国の宝は国民の宝だから、国宝になると観光客も注目する。地域は歓迎し経済効果が期待できる。国宝に指定された、重要文化財に登録されたというと注目されるが、国宝だから観に行こうというその効果は一時的である。文化財の所有者は個人であったり、宗教法人であったり、自治体など団体であったりする。国の宝でも所有者により非公開の場合もある。それだけに文化座がすべて観光の対象になるとは限らないが、期間限定とか、許可を得てとかで見ることはできる。さて、今回国宝と指定されるのは京都府宇治市にある「萬福寺」の「大雄宝殿（だいおうほうでん）」「法堂（はっとう）」「天王殿（てんのうでん）」の３棟である。「萬福寺」は、1661年に中国僧「隠元隆琦（いんげんりゅうき）禅師」によって開創されたお寺で、禅体験や普茶料理をいただくことも出来る観光面でも親しまれているお寺。重要文化財になっている建築物はたくさんあるが、そのうち上記の3棟は国宝に昇格したという訳である。重要文化財登録は6件注目したいのは石川県輪島市の「總持寺祖院（そうじじそいん」の １６棟。「大祖堂（だいそどう」「仏殿（ぶつでん｝「山門（さんもん）」「鐘鼓楼（しょうくろう）及び回廊（かいろう）」「放光堂（ほうこうどう）」「慧心廊（えしんろう）」「玄風廊（げんぷうろう）」「伝燈院（でんとういん）」「御霊屋（みたまや）」「伝燈院（でんとういん）」「唐門（からもん）」「慈雲閣（じうんかく）」「観音堂（かんのんどう）」「白山社本殿（はくさんしゃほんでん）「白山蔵（はくさんぐら）」「経蔵（きょうぞう）」「三樹松関（さんじゅしょうかん）」「裏門（うらもん）」2007年の能登半島地震で被災し、本年1月の地震でも再び大きな被害を受けるなど幾度と被災しながらも110年以上前の景観を維持していて、歴史的価値も高いとされたと言う。（ＮＨＫ報道）以下「旧村井家別邸（長楽館）」１棟、京都市、「高野山の金剛峯寺」９棟、和歌山県高野町「金剛峯寺金堂及び根本大塔」２棟、和歌山県高野町「瀬戸内海歴史民俗資料館」１棟 、香川県高松市、「鞍埼灯台」１基、宮崎県日南市 が重要文化財建造物として指定された。旅行計画の参考にしていただき、ぜひ実物に接していただきたいと思う。国宝となった万福寺は京阪電鉄の宇治線で「黄檗（おうばく）駅」が最寄駅、京都市内から近いので、今年の紅葉観光に加えていただければと思う。

  2024.11.10

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• ユネスコの無形文化遺産

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しになったとＮＨＫのニュースで知った。広島在住なので「西条の酒」も「伝統的酒造り」だから、いよいよ世界で日本酒が飲まれる時代になったと喜んでいる。「賀茂鶴」というブランドの酒は、アメリカの大統領が訪日したときに日本の総理大臣が振る舞ったり、日本の航空会社のファーストクラス向けに使われたりで有名である。日本を代表する日本酒のひとつに違いあるまい。この酒造会社に行くと「伝統的酒造り」が酒造りを身近に体感できるコーナーもあって、試飲もできるしさまざまな品質の酒類が並べられている。「賀茂鶴」の賀茂は、現在地の東広島市が賀茂郡であったことに由来しているようである。日本には「酒どころ」と呼ばれている地域が全国各地にある、だから「伝統的酒造り」が世界無形文化遺産として認められることで、日本各地の酒蔵が「文化観光」としての観光スポットにより脚光を浴びることになるので、訪日客の分散化につながると思う。酒の原料は「米」と「水」で発酵により「酒」となる。「米」と「水」は「夫婦」の関係に似ている、結婚してお互いの力を合わせて良い「酒」を産み出してください。と、結婚式のスピーチで私は使ってきた。世界無形文化遺産に世界では611件、日本は22件がすでに登録されている。「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」「雅楽」などの芸能や「田植え」「祭事」などさまざまな無形文化遺産が並んでいる。私は日本の文化遺産として素晴らしいと思うが、現在の保存だけでは「満足」していない。生活様式や住環境は大きく変化している中では、「保存」「伝承」だけではなく、もっと活用すべきだと思っている。「酒」類の傾向として、アルコール依存症のような人が減っている。飲食店オーナーによると、お酒類は低アルコールに人気があり、比較的アルコール度数が低いビールでさえ、さらに度数を下げたものがヒットしていると言う。酒税法によると、酒類とはアルコール分1度以上の飲料を指す。最近は日本酒でも５％程度のものが開発されていると聞いた。「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」「雅楽」なども、現代社会では馴染みにくい。伝承するためにも、その文化を活かしたうえで現代に溶け込ませる変化がいるように思う。「人形浄瑠璃文楽」が大阪に国立劇場を持っているように、国が支援してくれないと伝承さえ困難になり、やがて歴史から消え失せる可能性もあるのではないだろうか。「保存」と変化も含めた「育成」そして「活用」が求められている。

  2024.11.09

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• 訪日客の宿泊者数統計を見ると、地方への分散化が見えてきた。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「2025年に行くべき世界の旅行先25選」を発表したのは、アメリカの大手メディア『ナショナルジオグラフィック』、日本からは石川県の金沢が選出されている。外国メディアの報道で訪日客は日本の地方に分散化されつつある。これは良い傾向である。「やまとごころ」は訪日客に特化した観光関連情報をサイトで公開してくれている。私は力は及ばないが能登半島の大災害はほんとうにお気の毒だと思い、一日も早い復興を願っているひとりで、石川県に光が当たることを期待していた。「やまとごころ」サイトで「2025年に行くべき世界の旅行先25選」を知った。過去にやはりアメリカ発信で山口県山口市が紹介されると、明らかに山口に訪日客が増えたし、長門市の元乃隅神社という稲荷神社は日本人にも親しまれるようになった。今回の金沢市、アメリカのメディアは、【「京都は観光客が増えすぎて、歴史的な祇園地区の私道が通行禁止となるほどだが、金沢ではまだ本物の日本を味わうことができる」と評価。「京都から電車でわずか2時間、保存状態の良いこの城下町には、木造のお茶屋が立ち並ぶ芸者町、日本で最も美しい庭園の1つである兼六園、そしてドラマ『SHOGUN 将軍』に登場するような江戸時代の武家屋敷跡がある。金沢はまた、400年の歴史を持つ手作りの芸術品、金箔の産地である。『金箔屋さくだ』のような工房では、繊細な輝きを放つ金箔を使った装飾を体験することができる」と紹介している。】とやまとごころが伝えてくれた。宿泊統計（観光庁発表）でも石川県の外国人宿泊者数は、コロナ前の2019年比で8月には日本一の高率159.4％と伸びを示している。北陸新幹線の影響もあるが、混雑する京都よりも京都にも勝る日本らしい城下町に人気が集中しかけているのは嬉しいことである。と、言っても同じく今年8月の宿泊人数統計では、東京都、大阪府、京都府、北海道、沖縄県、福岡県、千葉県、愛知県、神奈川県、山梨県の順で、トップの東京都は4,481,950人、2019年比＋86.9％と勢いがあるが、伸び率では、石川県、福岡県、東京都、岐阜県、愛媛県、群馬県、福島県、熊本県、山梨県、宮城県の順である。石川県の数字は、177,950人、2019年比＋159.4％と群を抜いている。中部圏の岐阜県、四国の愛媛県など地方の利用者が2019年比で増えているのは、オーバーツーリズムを避けようとすることのほかに、新しい日本の魅力を知ろうとする一つの潮流のようなものを私は感じている。わが在住地広島県も訪日客は増えているが宿泊は伸びていない。泊まってもらえるようにするには夜間の魅力付がもっと必要だと思っている。

  2024.11.08

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• 約70年ぶりとなる「博物館法」の単独改正が実現していた。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。国立の文化施設は全国各地に点在しているが、在住地広島県にはないことを残念に思うし、そういうものがあれば、文化観光地としての価値が高まるのにという私の思いがあった。美術ファンの知り合いができて、今度の〇○展はぜひ行ってくださいよと紹介されることがあって、地方にも美術館がたくさんあることと、観光素材として使えるとも思った。博物館法と言う法律が、文化庁のページで【令和4（2022）年4月「博物館法の一部を改正する法律」が成立し、約70年ぶりとなる博物館法の単独改正が実現しました。令和5（2023）年4月1日から、新たな博物館登録制度に移行しました。】と紹介されている。文化庁からの通知は気をつけて見るようにしているが気付いていなかった。そこで今日は、全国のさまざまな博物館を再発見して見たいと思う。先ずは博物館の種類を見てみよう。【総合博物館、歴史博物館、美術博物館、科学博物館、動物園、水族館、植物園、動植物園、野外博物館（社会教育調査における分類）などに分けることができます。】動物園も植物園も美術館も、博物館法では博物館の分類の一つと再認識した。なんとその数、5711館。日本は博物館大国である。もっと利用しなければもったいない。博物館法では「登録博物館」と「博物館相当施設」「博物館類似施設」に大別され、前者２つの「登録」と「相当施設」を文化庁は博物館法で管理することになる。総数5711館中「登録博物館」は911館、「博物館相当施設」は395館である。かなり人口が少ない村で「〇○美術館」や「歴史資料館」などを見つけることがあるが、こうしたあまり知られていない「博物館」は「博物館類似施設」で4465館もあると言う。地元の人しか知られていない博物館は旅の「お宝」、ぜひ立ち寄って欲しいと思う。在住地広島県をクリック、「登録博物館」と「博物館相当施設」を改めて眺めて見た。●　「登録博物館」「筆の里工房」熊野町、「安芸高田市歴史民俗博物館」安芸高田市、「下瀬美術館」大竹市、「尾道市立美術館」尾道市、「耕三寺博物館」尾道市瀬戸田町「平山郁夫美術館」尾道市瀬戸田町、「呉市立美術館」呉市、「帝釈峡博物展示施設　時悠館」庄原市、「庄原市立比和自然科学博物館」庄原市「厳島神社宝物館」廿日市市、「ウッドワン美術館」廿日市市、「海の見える杜美術館」廿日市市、「仙石庭園庭石ミュージアム」東広島市「東広島市立美術館」東広島市、「泉美術館」広島市、「広島県立美術館」広島市「広島市江波山気象館」広島市、「広島市郷土資料館」広島市「広島市交通科学館（ヌマジ交通ミュージアム）」広島市、「広島市こども文化科学館」広島市、「ひろしま美術館」広島市、「◎頼山陽史跡資料館（広島県立歴史博物館分館）」広島市「しぶや美術館」福山市、「広島県立歴史博物館」福山市「しんいち歴史民俗博物館」福山市、「福山自動車時計博物館」福山市「福山市立福山城博物館」福山市、「ふくやま美術館」福山市「広島県立歴史民俗資料館」福山市●　「博物館相当施設」「アートギャラリーミヤウチ」廿日市市、「宮島水族館」廿日市市、「広島大学総合博物館」東広島市、「広島市安佐動物公園」広島市、「広島市現代美術館」広島市、「広島城」広島市、「広島市立大学芸術資料館」広島市、「福山市立動物園」福山市私が実際に入場して見学したのは全部で12施設、半分以上はまだ行っていない。行ってみたいと思ってまだ行けてない施設が５つある。書き出してみて、地元にある文化施設を改めて見直すことができた。このブログをお読みいただいた人が、ご自身の生活拠点や次の旅行計画で訪問される自治体の「博物館法」による「登録博物館」や「博物館相当施設」の詳細を知るには、すべて文化庁の「博物館総合サイト」にアクセスし、情報を得ていただいて欲しい。登録博物館、博物館同当施設ともに、運営が好調のところと不調のところがある。施設の運営は利用者、つまり入場者が少ないと赤字になり経営存続が危ぶまれる。博物館は日本の歴史でもあるし文化財の宝庫でもある。文化財は活用が進まないと、単に「保存」するだけになってしまう。ぜひ旅行の節には訪ねていただきたいと願っている。

  2024.11.07

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• 見逃してはいけない「介護事業者の倒産」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。私はデイサービスの通所者である。妻はアルツ病で週３回私は週１回お世話になっている。私も物忘れは年々増えてきたと実感しているが、まだ老々介護で多少は妻の手助け役を担い、息子の協力を得て一人で外出できている。デイサービスでは通所者１５人程度に対し、職員は５～６人で対処してくれている。その５～６人は実によく働いてくれているが、入れ替わりが多い。何らかの理由で退職し、何らかの理由で新たに採用されるを繰り返している。通所者も入れ替わりがある。デイサービスでは手におえない介護レベルに達してしまう人もおられるし、体験に来られる人、新規に通所者になる人など出入りは頻繁である。ＮＨＫの番組で１１月１日までに介護事業者の倒産は144件となり、昨年度の143件を超えており過去最多となったことが分かったと報じている。【内訳は「訪問介護」が最も多く71件となり、次いで、デイサービスなどの「通所・短期入所」が48件、「有料老人ホーム」が11件】【倒産の要因として介護職員の中でも特にヘルパー不足が深刻で、ニーズがあっても受けることができず、経営的に悪循環になっていることや、介護用品や光熱費など物価高騰の影響が考えられる】私が通所している施設はまだ恵まれていると思っているが、人手不足はひしひしと感じている。現に通所を始めてまだ1年も経たぬのに、職員の半数は新規の人に変わっている。最近採用された職員の方に聞くと、自分は島根県でヘルパーをしていた、子供が当地の大学に進学できたので、家族そろって移住してきたと言う。介護の仕事はきついけれど喜ばれることはやりがいになっていると言う。小さいニュースのように思われるが、人手不足は深刻な問題で、高齢者が増えている現状に対して倒産で施設が無くなるのは、これは行政が考えなければならないと思う。通所してわかったことは、通所者も入れ替わりが多いことである。前回通所したときに出会った男性は私の隣の席だったのでこちらから挨拶の言葉をかけたが、視線を合わせてくれるが反応が全くないのである。年齢は私より若く見えるが表情が固定していて、人との会話ができない人なのである。突然貧血で倒れこむ人や、車椅子、歩行器がないと動けない人もいる。私は正直、逃げ出したいなと言う気分になってしまう。職員の人たちは毎日毎日、このような非現実的な人の中で、ときには逃げ出したくなるに違いない。その日は音合わせに出かけた。往路は最寄り駅まで息子が送ってくれて切符を買いＪＲに乗る。30分ほどで到着、その駅からタクシーで音合わせの会場に到着、仲間と交流。コンサートの音合わせと出入りの確認、再び同じルートで自宅の最寄り駅到着、この時点で私の身体は意思に反応してくれなくなった。意識が遠のく感じは説明しにくいが、立ちくらみ、めまいのような症状で立って歩けない状態になった。息子が来てくれて車でクーラーの風を受けて数分すると落ち着いた。誰でも同じ状態になるとは思わないが、高齢者には介護が要るのである。これからの団塊の世代が心配である。大量の人口が私のように老いていく。社会のシステムとして高齢者施設は不可欠なのに、つまり、施設側から見ればお客様が溢れる時代に倒産はどう考えてもおかしい話である。小さなニュースでも大きな課題であるので、外国人の就業も含めて、介護施設の維持に支援策をお願いしたいと思っている。

  2024.11.06

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• 予約がないと運休する「空港シャトルバス」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。乗り物ファンとして「航空機」は好きだし、空港も好きな場所であるのに、久しく地元の広島国際空港は利用していない。高齢になって旅行できなくなったこともあるが、７０歳台までは旅行業を自営していたし、旅行は仕事の一部であったが、国内旅行では圧倒的に新幹線、国際線では関空か福岡を使うので、広島空港はご無沙汰である。広島空港へのアクセスは道路しかない。しかも広島市内からはシャトルバスで１時間ほどかかる。シャトルバスは高速道路経由でその高速道路が事故が多く、通行止めや大渋滞が発生しやすい。私は北海道に行くために、渋滞を予測して航空機出発の２時間以上前にシャトルバスのりばにでかけたが、結局は乗り遅れたので広島空港に限っては利用したくない空港となった。中国地方には定期便のある空港が８つもある。人口の多い広島県と岡山県には空港は一つだけ、日本で人口の最も少ない鳥取県とその次に少ない島根県と、山口県の３県は２つずつ空港がある。今日の話題は山口県の宇部空港へのシャトル便のバスである。乗り物ニュースで知ったが【下関発着の山口宇部空港シャトルバスは、都市と空港を結ぶ一般的な空港連絡バスとは、かなり異なる特徴をもっています。「区域乗合」というタイプで、運行ダイヤが設定されているものの、乗車には事前予約が必須です。予約がなければ運行されません。】山口県には宇部空港と岩国空港がある。宇部空港は最寄り駅から徒歩約７分、岩国空港は車で約７分、と比較的使いやすい。山口県内最大人口の下関からは「山口宇部空港シャトルバス」が運行されている。広島空港と較べて使いやすいと思った。宇部空港の案内ページには・全便事前のご予約が必要となります。・ご利用の前日17時までにご予約ください。・また、ご予約のキャンセルにつきましては、ご予約時間の「2時間前」までに電話でご　連絡をお願いします。ご連絡がない場合、キャンセル料を請求させていただく場合が　あります。ご予約時間にバス停でお客様を確認出来ない場合、シャトルバスは定刻に　て出発します。と、案内されている。予約していても時刻表通り運なので待ってくれないのである。路線定期バスだが、前日までに予約しないと乗れないことに留意が必要である。シャトルバスなのに予約しないと乗れない、これは旅行計画で気をつけねばならない。予約が簡単にできるので早めの旅したくがおすすめである。

  2024.11.05

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• 『ジャパンシャンソン』というカテゴリー。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。私は「歌」が好きである。とくに好きなジャンルは『ジャパンシャンソン』である。シャンソンはフランスで作詞作曲された「歌謡」を言う。だが、現在は昔のシャンソンを楽しむのではなく、フランスもロックが人気だという。『ジャパンシャンソン』とは「フランスのシャンソン」を輸入、日本で日本語の訳詞をつけて日本人が歌う「歌謡」であって日本の歌謡曲の中でひとつのカテゴリーを創っている。独自の発展を遂げた「歌」だと思う。今年、年末に予定されているライブハウスのサロンコンサートは、出演者が「冬」がテーマとなっている曲を選んで歌う。歌うのではなく楽器演奏だけの出演者もいる。そのライブハウスに何度か通っているうちに、うちのサロンコンサートに出演如何ですかとオーナーから誘いを受けて、サロンコンサートのメンバーに入れてもらったのである。私は『ジャパンシャンソン』を歌っている。フランス制作の曲も歌うが日本のシャンソンティックな「歌」も歌う。シャンソンティックなとはと問われると説明しにくいが、たとえばいまの季節だと、フランク永井歌唱の「公園の手品師」がある。菅原洋一さんは昭和8年生まれのタンゴ歌手である。大好きな『ジャパンシャンソン』を数多く歌唱されている。もう90歳を超えておられるが現役でテレビ出演されている。私は布施明さんの「カルチェラタンの雪」を年末のサロンコンサートで歌わせていただく。「カルチェラタンの雪」の「カルチェラタン」はパリの学生街として知られている。始めて聴いたのは中南米音楽のグループで菅原洋一さんより年長者の爺さんが歌っていた。味のある歌唱だった。自らコントラバスを弾きながら歌唱されていた。カルチェラタンの、と歌うのでこれはシャンソンと思い込んでしまったが、歌詞ページを見ると日本のお名前が並んでいた。日本では「歌謡曲」という括りに入るが、なんとシャンソンティックな歌であろうか。ラーメンは中国の｢食｣であるが、ラーメンチェーンを海外進出しているのは日本企業、屋号も日本語だから、海外の国の人はラーメンを日本食と思っているのではないだろうか。日本の音楽は国歌「君が代」も作曲は輸入品だそうで、学校で習った音楽も輸入品、ヨーロッパからの曲が子供時代から親しんできたので、いまやシャンソンも日本語になった。日本語で歌うフランスシャンソンも大好きだが、いまや国際化時代、シャンソンはジャズやラテン音楽でも演奏されていて、シャンソンの名曲「バラ色の人生」」もサッチモさんのトランペットで知ったのだから、『ジャパンシャンソン』は日本文化だと思う。テレビの歌番組では日本の「演歌」がまだ多いが『ジャパンシャンソン』系の曲も増えてきているので、新しい楽曲に期待して「演歌」も楽しませてもらっている。

  2024.11.04

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• 『レジャー白書2024』が語るもの。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。日本生産性本部の余暇創研は2024年10月31日に「レジャー白書2024」を発表した。レジャーとは「余暇」と訳されている。「余暇」は余った暇と書くが実際はそうではない。レジャー客で駅が大混雑なんて使われ方をするが、その場合は「行楽客」仕事以外の旅行客というように受け取れる。これは日本語としておかしいと私は思っている。本来は「余暇」とは自由時間、自分で自由に使える時間のことである。自己裁量できる、何かに拘束されていない時間はすべて「レジャータイム」と理解している。日本生産性本部の余暇創研は通産省の団体だから、経済面から見てその余暇を日本人はどう使っているかを調査し取りまとめて発表している。「レジャー白書2024」は、前年2023年のデータであり、2022年と比較している。現在の世の中の動きは、昔の1年の変化と較べて超早いが、それでもトレンドとして動きをしることは大事だからこの白書のデータは今後を占うには参考になる。日本生産性本部のプレスリリースでは、【2023 年の余暇関連市場規模は 71 兆 2,140 億円、前年比 13.4％増国内旅行をはじめ多くのレジャーで参加人口が増加、在宅レジャーも引き続き上位 】主なポイントは【・日本人の余暇活動の現状 ～国内観光旅行が 2 年連続の首位、一人当たり平均参加種　　目数は微増、　・余暇関連産業・市場の動向 ～観光・行楽部門が前年比 32.1％と大きく増加、他部門　　にも増加がみられる。 】との見出しに集約されている。詳しいことはｈｐを見ていただくとして、ここでは図表 1 余暇活動の参加人口上位10位（2023年）までのみブログしておこう。（単位万人）1 国内観光旅行（避暑、避寒、温泉など） 4,7402 外食（日常的なものは除く） 3,8203 動画鑑賞（レンタル、配信を含む） 3,6004 読書（仕事、勉強などを除く娯楽としての） 3,5405 音楽鑑賞（配信、CD、レコード、テープ、FMなど） 3,3606 ドライブ 3,1807 映画（テレビは除く） 3,1307 ウォーキング 3,1309 複合ショッピングセンター、アウトレットモール 3,00010　SNS、ツイッターなどのデジタルコミュニケーション 2,540余暇時間にした実績で、トップは国内観光旅行が位置しているのは、根強い人気があり、余暇には旅行と考えてくれる人が多いのは嬉しいし一安心、だが旅行の内容が以前とは大きく変化していることに気をつける必要がある。71 兆 2,140 億円という消費額は経済全体の中でも大きい。2023年は2022年に比べると13.4％増、ようやくコロナからの回復が見られるが、実は国内旅行参加率は伸びてはいるが伸びは少ないと私は見ている。物価高で所得の伸びが追いついていないと、余暇活動も控えめになるのである。レジャー白書で、何が伸びているか、今後の社会が見えてくる。2位の外食（日常的なものは除く） 3,820万人、これはまだ伸びると思う。私は老々介護でやむなくではあるがキッチンに立つようになった。慣れていないからでもあるが、朝30分、昼30分、夜は1時間、合計2時間は準備から調理、配膳に時間がかかる。主婦の仕事はたいへんだったなあとつくずく思う。外食にすればその時間が「余暇時間」に生まれ変わる。人は自由になる時間を求めるので外食はまだ進化してさまざまな業態の店が増えるであろう。3位の動画鑑賞（レンタル、配信を含む） 3,600万人もまだ増える。動画配信は200もの国の人々がいつでも好きな動画を見ることができる、動画配信ならヒットすれば何千万人、ときには1億人を超える人がその動画を見る。有料だから良い作品には、想像を絶するほどの収益をもたらすので、製作費をかけても良い作品を創ろうとするし、視聴者はＮＨＫどころかその数倍の人数が世界で視聴する時代だから一つの物語が全世界でヒットするのである。テレビで動画配信のＣＭが流れだしている。テレビの視聴率は下がってテレビの受像機で有料動画を見るようになってきているので、テレビ業界は曲がり角のように思う。余暇の使い方は人それぞれだが、働き方改革で労働時間は短縮され余暇時間は確実に増えてくる。これからの社会は、人間の余暇に応えられる産業が生き残る、そんな気がする。

  2024.11.03

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• 消えた。青春18きっぷの価値。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「青春18きっぷ」は年齢に関係なく誰でも使える格安乗車券で人気があった。私も使ったことがあるし、息子たちもそのきっぷの効力を使って列車旅を楽しんできた。５枚セットで１日１枚のきっぷで普通列車限定乗り放題、きっぷの有効期限内なら、使用する日を連続しても、ばらばらにしても、複数人で使っても良かった。それが、今年は新ルールになって、使用方法は分割使用ができなくなった。３日間用・発売期間：2024年11月26日(火)～2025年1月 8日(水)・利用期間：2024年12月10日(火)～2025年1月10日(金)※2025年1月8日(水)出発分まで発売５日間用・発売期間：2024年11月26日(火)～2025年1月 6日(月)・利用期間：2024年12月10日(火)～2025年1月10日(金)※2025年1月6日(月)出発分まで発売日本全国の旅客会社鉄道線（JR線）の普通・快速列車の普通車自由席、BRT（バス高速輸送システム）およびJR西日本宮島フェリーを、連続する3日間または連続する5日間乗り降りできるきっぷです。このきっぷ発売を巡って、利用ルールを改変したことに、反発の声が高まっているらしい。私はもうこのきっぷは普通の企画きっぷと同じになった、昔からの青春18きっぷの夢は消えたと思った。そして、これでは鉄道ファンも鉄道離れするのではと心配している。３日間連続して２泊３日の旅行をするには都合が良いだろうが、外泊できない事情の人は使えない。家を離れられない人は、連続して毎日どこかまで往復するしかない。きっぷは有価証券である。どれだけの価値（条件）があるかを記載した証券である。だからルールは守らなくてはならない。ルールを変えても名前を変えないきっぷである。このきっぷは新幹線には乗れない。新大阪から普通列車だけを乗り継いでなら東京までたどりつける運賃がこの切符の権利としてあるのに、新幹線に乗るためには使ってはならない。新幹線に乗りたければ運賃も当然必要になる。使いにくいきっぷになったと思う。私は乗り物ファンなので鉄道のすべてに興味がある。グランクラスという昔の１等車にも乗って見たいし、ローカル線をのんびり走る路線も乗って見たいし、赤字路線の現状打破にも強い関心がある。だから青春18きっぷは、乗車券だけで乗れる列車（普通、快速など）にのみ使えるきっぷとして面白いが、３日用、５日用として連続していなければ使えないなんてきっぷは乗り物ファンは意地悪された気分である。運賃は３日用で10000円、5日用は12050円、１日当たりは5日用が安いが3日用でも3333円だから、1日200キロ分くらい乗れば元はとれる。500キロ乗ると8030円だから半額以下になるが、普通列車で500キロはきつい。自動改札が当たり前で、駅員がきっぷを確認して鋏を入れることはなくなった。今度の青春18きっぷも自動改札で使えると言う。デジタル化は、列車の運行も自動運転に向かって進んでいる。きっぷと言う概念が変わって、きっとスマホのアプリでなにもかもきっぷ代行になるだろうから、企画乗車券もそのシステムに沿った形になると思う。青春18きっぷもその変化の始まりであろう。「移動」は味気ないものになるんですねえ。

  2024.11.02

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• 祝、世界一！！広島県の江田島荘。「WORLD LUXURY HOTEL AWARDS 2024」３冠受賞。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。広島市在住者なのでこの知らせはほんとうに嬉しい。江田島と言えば「海軍兵学校物語 あゝ江田島」という映画を想い出すのは、高年齢者ゆえのことである。海軍兵学校は現在、海上自衛隊第1術科学校として使われている。広島駅からだと広島電鉄の路面電車で広島港へ、船で江田島に渡る方法もあるが、呉市経由で陸路でも行ける。令和3年(2021年) 4月1日開業のホテルで、私はまだ開業したことも知らなかったが地元の新聞で「WORLD LUXURY HOTEL AWARDS 2024」で世界一になったと大きく報じられて驚いた。私は広島港から県内の島々を結ぶフェリーがたくさんあるのは知っているが、いつも車で出かけていたので、江田島は遠い、交通不便な、というイメージがある。江田島荘というネーミングもなんとなく旅館や民宿を思わせるので、LUXURY HOTELというカテゴリーに入っているというイメージがなかったので、おや！！と思ったが、ホームページを見て納得した。【Luxury Small Hotel 部門】〈アジア大陸最高位〉【Luxury All-Inclusive Hotel 部門】（アジア大陸最高位〉【Luxury Hot Spring Hotel 部門】〈世界最高位〉受賞した世界一は温泉、深海1000メートルから湧出している温泉で珍しい温泉である。部屋数はスタンダード和洋室 A [1室]スタンダード和洋室 B [20室]バルコニー付き和洋室 [4室]デラックス和洋室 [2室]デラックス洋室 [2室]特別室 [2室]バルコニー付き特別室 [1室]全部で32室、小さなホテル、全客室ともオーシャンビューが素晴らしい。江田島はまだ発展途上の島であるが、お隣の倉橋島も含めて広島南部は万葉の世界が残っている。原爆ドームから離れていたことで、昔のままの広島がここにはある。この世界一の称号は大きな一歩を踏み出す契機にして、新しい旅のカタチを創ってもらいたい。倉橋にも温泉があるし、桂浜は高知の桂浜と同じく見事な曲線が見られる。広島と言えば原爆ドームと厳島神社という２つの世界遺産で観光客は惹きつけられるが、いままであまり知られていない江田島のラグジャリーなホテルの魅力が「世界一」に選ばれたことで、広島の観光価値が飛躍的に高まることを期待したい。

  2024.11.01

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• 旅のトレンドは「体験」と「共感」に。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。ＡＩの答ではないが、データが示している数字はリアルだと思う。旅行の検索大手が発表した２０２５年の旅行トレンドも、私の予測も同じ「体験」と「共感」と読んだ。トラベルジャーナルWEBの１０月２８日発表によると、2025年の旅行トレンドは、【スポーツイベントを楽しむアクティブな旅、心身をリフレッシュするリセット旅行、没入型アート体験を中心とした文化・アートに触れる旅を挙げた。日本人1000人を含む全世界2万人を対象に7月に実施した調査データから分析。世界的には、コミュニティーや集団で共有できる体験がキーワードになるとしている。】と紹介している。私はあと３ヶ月で88歳米寿を迎える高齢者である。体力的にはボロボロだが口先では老いを語っていても、精神的には青春だと思うようにしている。先日の日曜日は行きつけのライブハウスでサロンコンサートがあり、友人と音楽仲間たちと歌を歌ってきた。これは楽器を演奏してくれる人がいて、その伴奏で歌を歌う。歩行もおぼつかないが、まだ声は出る。合唱団で長年歌ってきたバリトン歌手も出演、聞けば私より干支で一回り若い、70才台であるが、アカペラで「埴生の宿」を歌われた。ほんもののバリトンとはこれだと唸らされた。コンサート出演者以外には数名の聴くだけのお客様、出演者は10名ほどだから15人ほどのしかいないミニミニコンサートで、若い参加者もおられるが高齢者も多い。参加者は「体験」と「共感」を楽しむのである。演奏される曲も実に多彩、日本の民謡からジャズ、シャンソン、オペラのアリアまで極めて幅が広い。私は体力的に旅行は難しい。ひとりで鉄道に乗って駅前のタクシー乗り場まで杖を頼りに歩いて、タクシーでライブハウスまで移動するのがやっとのことである。だが、旅行した気分にはなれる。ドジャースの大谷選手の活躍している姿を生で見たいと思うと航空機はどの便が良いか、ホテルはどこがお利口かと調べてみたりする。一度検索するとその検索サイトから、毎日毎日パソコンからおすすめ通知ＣＭが届くのでうっとうしいが、航空券需要があることを実感できる。旅行に出かけられないが準備をするのは元旅行業の所為であろう。私は昭和の時代を半世紀も生きてきたので、昭和初期からの歌が好きでジャズもシャンソンも邦楽もラジオで覚えている。ライブハウスではおもに洋風の曲を選んでいるが、演歌もきらいではない。大谷選手を見たい人のツアーは抽選だと言う。もっと驚くのはアメリカのテイラー・スウィフトさんという女性歌手は、ヨーロッパやオーストラリア公演でも大人気で、その海外での公演のために、チャーター便ででかけるアメリカ人がいる。この歌手はスタジアム・オーストラリアとも呼ばれる収容人数83,000人のこのスタジアムで4公演満席、32万人も動員しているそうで、これも「共感」を楽しんでいる証左である。ライブハウスで元合唱団のバリトン歌手に出会えたことは得難い「体験」であったし、私の歌唱にもその人が拍手を贈ってくれたのはお互いに「共感」できたからである。旅行は周遊ではなくなった。旅は「タビナカ」と呼ばれる存在が目的地になる。スポーツ、エンタメはそのひとつに過ぎない。2025年以降もそのトレンドが続くと私は改めて思った。魅力ある「タビナカ」はさまざまである。テイラー・スウィフトさんは惹きつけるものがあるのであろうが、存在を知らない人も大勢いる。地道だが小さな地域の人しか知らない「魅力あるタビナカ」は多数存在する。最近知ったことだが、YouTubeに投稿していた弾き語りのカバー動画が人気となっていまや米国公演やアジア10ヶ国でも公演しているミュージシャンで「藤井風」さんがいる。ＮＨＫのミュージックスペシャルで、ロサンゼルスの音楽制作の現場や日産スタジアム公演の舞台裏を紹介すると言う。エンタメも「魅力あるタビナカ」になる。情報の流れ方も多岐にわたるようになって、知らないで終わる「タビナカ」はいっぱいあると思う。知らないだけだ。情報を得てないだけだ。「タビナカ」の素材のキーワード、それが「体験」と「共感」だと思った。

  2024.10.31

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• 「集約臨」発想の「オーバーツーリズム対策」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。京都のオーバーツーリズム対策として、市民の利用する路線バス混雑緩和を図るために訪日客や日本人の国内旅行客向けに、京都駅発清水寺行観光特急バスを運行、荷物を積んでホテル直行するバスを運行、というニュースがあった。私はこれを「集約臨」という古い言葉で思った。「集約臨」は昭和30年代に、当時の国鉄と旅行会社が考え出した「臨時列車」であった。当時、関西での中学校の修学旅行は、箱根東京コースが圧倒的で、どの学校も旅行行程は普通列車で熱海に、復路も夜行の普通列車で東京発関西行きと決まっていた。この旅行需要に対して団体専用の臨時列車を運行したのが「集約臨」であった。この「集約臨」には一般の団体客も余裕があると乗車していた。あくまでも団体専用臨時列車で、ダイヤは定期列車の隙間に組み入れられるので、途中駅の停車は少ない。だが、定期列車や優等列車が優先されるので、側線で停車して30分くらい待たされることもあり、所要時間は普通列車並みであった。京都駅発清水寺行観光特急バスは団体専用ではないので、誰でも自由に乗れるが、運賃は定期の路線バスよりも高い。だが発想としては清水寺に行く人の数が多いのが判っている団体とみなすと「集約臨」が救済策となるのである。修学旅行用の「集約臨」は進化して「きぼう号」「わかば号」という、修学旅行専用の集約電車を生み出した。一般団体用では気動車で観光用に「観光モデル」という「集約臨」を走らせて団体客を運んだ。新幹線開業で輸送力が高くなったことと団体旅行離れで、小グループ化、個人旅行化に需要の方向性が変わったので、現在では鉄道の「集約臨」は少なくなって、久しくその名前さえ忘れ去られてしまった。だが、考え方としてオーバーツーリズムは、たとえば紅葉のシーズン、駐車場は溢れかえり、道路は大渋滞、飲食店は大混雑が読めるのだから、この「集約臨」発想で、個人旅行だけれど、この列車、このバスに予約した人は、優先される仕組みは考えられる。道路などは一定の区間のみ「集約臨」専用にする、マイカー規制をするなどの対策が考えられる。思い付きだけではなく、人流の流れをコントロールしないと、観光が衰退する可能性がある。イタリアのベネチアは日帰りの入域者の入域料を倍額に引き上げるそうだが、それでは来るなと言っているのと同じ。上手に受け入れることを忘れてはならないのではと思う。「計画輸送」という言葉がある。来年は大阪・関西万博や超大型のスポーツ大会が開催される。旅行していただく材料は豊富な年だけに、住民も、観光客も、安全快適に旅行できるように、人の流れを「計画輸送」してもらいたい。

  2024.10.30

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• 「瀬戸内国際芸術祭2025」開催。春会期、夏会期、秋会期。17エリア。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。瀬戸内海国立公園は、大阪府、兵庫県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県が含まれている。私の在住地は広島市、瀬戸内海国立公園は日本の国立公園では最も広いので、広島市も含まれているが、あまり国立公園という実感がない。大きく東部と西部に分けて、東部は関西圏に、西部は九州圏との結びつきが大きい。「瀬戸内国際芸術祭2025」は東部瀬戸内海を主会場としているので、広島在住者は瀬戸内と言われても地元主催という盛り上がりは、東部地域より低いように思う。瀬戸内は多くの島々があり、無人島も多いが橋で結ばれて賑わっている島も数多くある。「瀬戸内国際芸術祭2025」はアートの祭典で、東部瀬戸内海の17のエリアで開催される。会期は、春・夏・秋に分かれている。春は4月18日～5月25日の38日間、夏は8月1日～8月31日までの31日間、秋は10月3日～11月9日までの38日間。会場は、17のエリア直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・大島・犬島・瀬戸大橋エリア・本島・高見島・粟島伊吹島・高松港エリア・宇野港エリア・志度・津田エリア・引田エリア・宇多津エリアそれぞれの島やエリア内にアート作品が展示されている。その島がどこにあるのか、船の便はどうなっているのか、宿泊できる島はどこか、等々、良く確かめていただきたい。この時期は「大阪・関西万博」の開催時期と重ねる。訪日客も日本人の国内観光客もこの２つのイベントを組み合わせてとの期待もある。通常は直接渡れない島同士を結ぶ航路の運航もあるようだし、ふだんは観光に訪れることがない小さな島の暮らしにふれる旅としても、価値ある旅になると思う。来年はもうすぐやってくる。お早目に良い旅行計画を立てていただきたい。

  2024.10.29

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• 「JAPAN=KARAOKE」インバウンド歓迎店ステッカー。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。全国カラオケ事業者協会設立30周年記念事業として、外国人観光客にカラオケの魅力や利用方法を発信するプロジェクト「JAPAN＝KARAOKE」を開始したとトラベルボイスＷＥＢで知った。カラオケは日本生まれの技術で、海外でも「カラオケ」の名称で親しまれているが、日本の「カラオケマシーン」は輸出されていないんだと言う、これは意外であった。滋賀県の大津市に大衆酒場があった。半世紀以上前のことなので名前も忘れたし場所も記憶にないが、いわゆる飲み屋さんで、寒かった季節にギター片手の流しのおじさんがやってきた。それが私のカラオケの原点である。演歌師に歌ってもらうだけでなく、お客もギターの伴奏で歌う。歌詞カードさえなかったので、歌詞も口伝えで教えてもらいながら、酔った勢いで歌うと、「おや、良い声、上手いねっ」と声がかかり楽しかった。その後さまざまなカラオケが現れているが、それはそれなりに楽しかったが、ついにカラオケに映像が付いた現在の通信カラオケが出た時は驚いたものである。収容されている曲もあらゆるジャンルが揃っているし、歌唱力を採点してくれる機能など歌いたい曲は豊富に揃っている。カラオケ機器はすべて日本産だそうで権利の関係で輸出はされていない日本文化なのである。それを知らなかった。カラオケバーの類はどの国にも普及している、と思い込んでいたが、日本のカラオケ機器が輸出されていないことを知った。全国カラオケ事業者協会設立30周年記念の事業として、訪日客に日本のカラオケ文化を通じてカラオケの魅力を味わっていただこうとのプロジェクトとして、協会は「イメージムービー」と各施設での利用方法を解説した「利用方法 解説ムービー」の2種類のプロモーションムービーを公開。説明は英語、中国語（簡体字・繁体字）、韓国語、日本語のテロップを用意している。カラオケを楽しめる場所として、旅館・ホテル、カラオケボックス、スナックを紹介している。私は中国語の繁体字で歌詞が表示される中国の曲が、日本のカラオケに曲数は少ないが収録されているのを見て聴いたことがある。これは今後はもっと外国からの訪日客向けの曲が増えるかも知れないし、ナイトライフにもっと利用者が増える可能性があると思う。「JAPAN=KARAOKE」と書かれた、インバウンド歓迎店ステッカーも作られたようで、夜の歓楽街にも外国人観光客が入りやすくなるのは、新しいコミュニティの場になるだろう。言葉の壁もカタコト程度なら英語だけでなく他国の言葉でさえスマホを介在させれば意思は通じる。カラオケが外国人との交流に、楽しみながら役立つのは良いことである。

  2024.10.28

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• 日本は「世界で最も魅力的な国」。大手旅行雑誌の米国版・英国版ランキングで。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。日本政府観光局、正式名称は「独立行政法人　国際観光振興機構（Japan National Tourism Organization(JNTO)」いう国の機関がある。その(JNTO)」の広報をときどき読ませてもらう。10月2日付の報道発表で【・大手旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』が2024年10月1日（火）に発表した読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」の米国版、および英国版において「世界で最も魅力的な国」として、日本が2年連続で第1位に選出されました。・また、米国版のランキングでは、人口50万人以上の大都市部門「世界で最も魅力的な大都市」では、東京が第１位（昨年第2位）に選出されました。】と公表されている。アメリカ、イギリスで発行されている旅行雑誌も日本の旅行雑誌も、現在は電子版で読む人が多い。情報はＳＮＳなどから得るほか、専門雑誌ＷＥＢからも得られている。ニューヨークタイムスで「山口市」が、「2024年に行くべき52カ所」に選ばれると明らかに訪日客が増えたように、米英が「世界で最も魅力的な大都市」に選んでくれたので東京がまた一極集中になるのは間違いない。東京はさらに来年も「世界陸上競技選手権大会」や「デフリンピック」という、大きなスポーツイベントが開催される。オリンピック、パラリンピックに次ぐ大きな国際大会。JNTOは、大阪・関西万博と観光を結び付け、万博テーマに関連した地域観光をデジタルでネット広報に力を入れて訪日客の分散化にも力を入れている。毎度提言していることだが、「情報の無いところに人は来ない」。地方創生のためには日本の地方の魅力を発信しなければならないと思う。そして地域が受け入れ態勢を整えなければ、訪日客はリピーターにならない。東京ディズニーリゾートはリピーター率が高いことで知られている、新規顧客よりも圧倒的にリピーターが多い故に、次々とエンタメの世界を高度化させている。日本国籍の大型クルーズ船を建造するのも、リピーター客へのサービスの高度化である。観光業者はもちろん、一般市民も、日本でしか味わえない旅行の魅力づくりを考えねばと思っている。

  2024.10.27

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• 「大阪・関西万博」の荷物預かり。手荷物を即日ホテルへ届ける。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。私の身体は昭和初期生まれとしては身長が高すぎた。高校３年の時点で181㎝は現在ならざらにいるが、当時としてはまだ珍しい存在であった。現在でも背の高さは多少低くなったがまだ目立つ存在である。旅行の添乗員をする時は先頭に立って歩くのでお客様には目標物として安心できると言われた。だからという訳ではないは、海外旅行の際の手荷物は大きめのスーツケースと、大きめのリュックサックだった。この荷物の処理に困ったことがいくつもある。私自身も困ったが同行の方々も荷物のことでは悩みが大きかった。空港の荷物預かり所を利用した人は多いと思う。荷物預かりと言えばコインロッカーを思い出す人も多いだろう。その預かり所が進化して着荷はもちろん、運送業者に依頼してその預かり所から発送もできる時代になっている。このブログですでに紹介しているが、ＪＲ東日本がこの事業を進化させて駅の構内から飛び出して街の中でもロッカーを設置している。「2025年日本国際博覧会大型荷物等一時預かり及び配送業務委託」をトラベルボイスＷＥＢは【荷物預かりサービスなどを展開するecbo社は、セノイーホールディングス（セノイーHD）と共同で採択されたと報じている。【2025年日本国際博覧会協会のアクションプランなどによると、2025大阪・関西万博の期間中、来場者数が約2820万人に達し、1日あたり約22.7万人が来場する予定。ただし、協会は混雑緩和対策などからスーツケースやキャリーケースの会場内への持ち込みを禁止しており、大量の手荷物に対応するため、1日最大2万個の預かりスペースが必要と推計している。ecbo社は会場外の運営所と周辺拠点で合計2万個に対応する方針だ。】また、セイノーHDの配送ネットワークを活用することで、会場で預かった荷物を即日で宿泊施設へ配送するサービスも展開する。】「大阪・関西万博」は来年年が明ければ開幕までもうすぐだが、どうも賑わいが感じられない。マスメディアも工事が遅れている、アクセスが不便など動員を危ぶむ風潮を感じさせているのを私は心配している。1日あたり約22.7万人が来場、ということは平均値であり多い日は30万人くらいは入場者があると考えられる。大部分は大きなスーツケースを抱えては来ないだろうが、訪日客はいきなり空港から会場に来るような場合は考えられる。復路は会場内でのお土産に荷物は膨れ上がることもあるだろう。荷物対策は2万個以上になる可能性もある。私はコンベンションで数千人の集会を体験しているが、大量の動員は思いがけない混乱が発生するものである。安全快適な「大阪・関西万博」観覧のために、とくに荷物は小さくまとめ、増えた荷物は宅急便に委託するなど、身動きしやすい計画を立てて、国主催の万博を楽しみたいと思う。

  2024.10.26

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• 「スポーツイベント」と地域創生。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。旅行の動機には自主的に「行きたい旅」、やむなく「行かねばならぬ旅」がある。前者は、紅葉がきれいで美味しいものを食べに行こうよ、と誘われて出かける旅、後者は結婚式に招かれ行かねばならぬ旅と理解してもらいたい。「スポーツ観戦」の旅は、この両者共通の旅のように思う。人の「移動」により消費を産み出し街の活性化を創造しようと、各地でスポーツ施設の新設やスポーツイベントの開催が積極化しているのは良い傾向だと、私はひそかに喜んでいる。コロナ禍の最中の東京オリンピック開催時には、関連する選手やスタッフ、それを支える受け入れ先の従業員などが必要とする「移動」に、一日当たり2800台もの大型貸切バスの運用があったと聞く。私は現業時代に「行かねばならぬ旅」づくりを担当していた時代がある。コンベンションを追いかけていた。業界団体の全国集会、さまざまな学会の定期的な集会、周年事業としての招待会、じつにさまざまな集会を取扱いさせてもらった。いまでは全国の自治体がコンベンション誘致に努めているし、コンベンションだけじゃなく「MICE（マイス）」という造語になっているあらゆる集会が地域おこしと連動する形で誘致合戦を繰り広げている。「MICE（マイス）」は、「会議（Meeting）」「報奨・研修旅行（Incentive Travel）、国際機関・団体、学会等が行う各種「集会（Convention）」「展示会・見本市、イベント（Exhibition/Event）」の頭文字を組み合わせたビジネス用語である。私はプロ野球は阪神ファンである。在住地は広島なので広島カープも応援しているが、ファン心理として双方が対戦する場合は心が痛むがどうしても阪神びいきになっている。プロ野球もサッカーもバスケットボールも広島が頑張っている。それは活気を産み出している。だが、プロのスポーツ団体も、運営は入場者のお金、つまり入場料が原資になっているので、人が入らないと経営は苦しくなる。業種で言えば「興行」である。アメリカのプロ野球も大谷効果で大人気のようだが、テレビを見ていて思うのは球場のスタンドにあまり人がいない時がある。空席が目立つのだ。おそらくは野球はサッカーなどほかの競技に席を奪われているのであろう。もちろんビッグカードの時は満席だが、普通のシーズンは明らかに空席が目立っている。もう一つ気になっているのは点数の開きの差が日本以上に大きいことである。一方が大量点だと負けている方は諦めているように見えるのである。今日はとても勝てないと判断すると、投手はほかにいるのにわざと野手に投手をやらせたり日本では考えられないような起用がある。わざと相手にホームランを打たせるような裏が見える。これは興行的にみると大勝したチームのファンサービスなのだろうか。興行と思えばサーカスで言えばピエロ、わざと空中ブランコからネットに落ちる役割があるように思うのである。プロ野球でもサッカーでも興行である。日本の野球球団も経営者が昔と今では様変わりしている。関西での球団は近鉄、南海、阪急が持っていたが、赤字経営で撤退している。利益が出ないリスクが大きい事業を、企業が回避するのは仕方ない。動員力が見込める球団に育てることで人気が出るとその広告効果は莫大に高まるから維持できる。私はスポーツ団体経営は「MICE（マイス）」でいう（Exhibition/Event）であると思っている。熱狂させることができるスター選手も必要だが、興行を成功させなければならない。それにはスポーツ団体だけではなくその町の協力が大事だと思う。蹴球都市藤枝Next100スポーツツーリズムプロジェクトは、藤枝市が立ち上げたプロジェクトで、サッカーを中心に据えて周辺のホテルや飲食店はもちろん、観光施設などと協業して街を活性化させようと動き出しているのが偉いと思う。プロ野球やサーカーのリーグ戦は（Exhibition/Event）と理解して、新しい「移動」を創造することが、新しい地方創生になる一つの手法ではないだろうか。

  2024.10.25

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• 「2048年問題」って知らなかった。水産業と観光。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。在住地広島の名産は「牡蠣（かき）」、現在もそう思っている人が多いと思う。養殖カキの水揚げが先日21日に解禁されたが、猛暑で海水温が高い状態が続くなどしたため例年より20日遅れだと、地元新聞が報じている。【この夏、カキを3メートル深くつり下げる高温対策を初めて試みたという。】猛暑の影響が水産業にも出ているようである。半世紀前、旧友が訪ねてくれたので、「かき料理」が有名な名店に案内した。新鮮な牡蠣を味わうには生のかきを「酢がき」として食すべしと、注文すると、店側から断られた記憶がある。「生食用」と「加熱用」の２種類は新鮮さの違いと当時は思っていたので、名店なのに新鮮な牡蠣が入手できなかったのかんと不満顔をしていたのである。実は「おいしさ」は「加熱用」の方が強いという。収穫する海域によって保健所がここは「生食用」ここは「加熱用」の海域と指定するそうで、川から近い海域は「加熱用」沖合は「生食用」だそうである。２０日の遅れは気になるが、収穫量や生育具合は変わらないと報道されているので楽しみではあるがこれは天然の牡蠣の話ではない。養殖である。天然ものの水産物が地球温暖化の影響で大量になった地域が変わってきているのは知っているが、「2048年問題」というのは、カナダの海洋生物学研究グループが、米科学専門誌サイエンスに発表した分析結果を言うそうで初耳であった。伊勢エビは伊勢で獲れるから伊勢海老と名付けられたが、伊勢では漁獲量は18年には124トンあったが、23年にはほぼ半減の63トンまで落ちていて、超高値になっている。高値はそのままで、伊勢から離れた茨城や福島では漁獲が増えているらしい。「2048年問題」は「2048年までに食用魚がいなくなる」とのことらしい。その原因は察しがつくように「海洋汚染」「海水温上昇」「乱獲」だと指摘している。そうならないように人間が対処しなければいけないが、海洋汚染の中でもプラスチックが微粒子され海中に流れているのを防ぐのはいまからでは遅いのかも知れない。不安だ。海の漁獲量の場所が変わって「伊勢エビ」が売り物になるのが伊勢ではなく、福島や茨城が「伊勢エビ名所」になる。「2048年問題」はあと４半世紀、私自身はさすがに生きてはいないが、自分の生きて来た道を振り返ると４半世紀はあっという間の出来事のように思える。相次ぐ災害の元も地球の変動によるものである。「2048年問題」をしっかり意識して生きようと思った。海を守ることは人類を守ることである。

  2024.10.24

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• 「アート紅葉ランキング」って知らなかったなあ。紅葉名所新発見。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。株式会社リクルートは、旅行情報誌『じゃらん』および『じゃらんムックシリーズ』を、2025年3月発行をもって休刊することをお知らせ致します。と発表した。「じゃらん」という名称の旅行情報誌の人気は凄いものがあった。創刊号を入手したく何軒かの書店を探したが即売されて売り切れていた。【今後、旅行に関する情報発信および予約については、ウェブサイト・アプリの『じゃらんnet』に集約し、読者のライフスタイルに寄り添ったサービスのさらなる強化をしてまいります。】と言う。時代は雑誌もデジタルになっている。数十年続けて購読している「文藝春秋」も電子版を出しているが、雑誌はいろんな情報が詰まっているので、ちょっとした短い時間に読むのに適していて、いつでもどこでも手にできるように置いている。でも旅行情報誌はもう紙の時代ではなくなったのであろう。【【全国】アート紅葉ランキング発表！リフレクション絶景や額縁紅葉など感動の美しさ】じゃらんニュースＷＥＢの記事タイトルである。紅葉名所ランキングではなく、「アート紅葉ランキング」というので見てみると、新しい視点での紅葉名所が並んでいて、私の知らない名所が写真入りでランキングされ紹介されている。【調査対象：過去3年以内に絶景紅葉を目的におでかけしたことがある、47都道府県在住20代～50代／有効回答数：1037名／複数回答（『じゃらん』掲載情報を中心にピックアップした紅葉絶景の中から、この秋行きたいと思う箇所を3つまで選択）】早速ランキングを見てみよう。アート紅葉1位を獲得したのは京都府にある「永観堂」、ここは古くからよく知られている紅葉名所である。2位には滋賀県「メタセコイア並木」がランクイン。滋賀県は断続的に約10年も担当したエリアだが、初めて聞く名前だった。その場所は【農業公園・マキノピックランドを通り、マキノ高原へ向けて延びる県道沿いに約500本のメタセコイアが立ち並び、約2.4kmにおよぶ紅葉トンネルを楽しむことができます。】と説明がある。写真はまるで外国映画にでてくるような景色である。3位3位：嵐山 祐斎亭【京都府】、ここも私は知らなかった。以下、4位：宝泉院【京都府】、5位：秋保ナイトミュージアム【宮城県】6位：トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園【埼玉県】7位：栗林公園【香川県】8位：天龍寺【京都府】9位：耶馬渓ダム記念公園「溪石園」【大分県】10位：八方池【長野県】紅葉名所もこうして眺めてみると、聞いたことさえ初めての｢新名所」がずらり。編集者が実際に調査しているだけに迫力がある。見識を新たにさせてもらった。訪日客への情報発信も、こうした地方への新しいスポットを流すことで地方創生に繋がっていくと思う。知らなかった紅葉名所にできれば出かけて見たいと思った。

  2024.10.23

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• 関西万博で日本の元気を世界に発信しよう。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。足を運ばないと見えない世界がある。旅行は「移動」して元の位置に戻ることを指す。「大阪・関西万博」に、行ってみたい人が23％と報道があった。チケットは予定の半分しか売れていない。どうも気にかかるのである。1970年の大阪万博のような熱気が感じられないが、このままではいけないと思っている。大阪万博当時は30才代前半だったこと、京都在住だったこともあって、万博そのものと万博の場外イベントとして、エンタメの公演もあったので、会期中に何度も万博に通った。長い行列も、渋滞も、事故もあったが、三波春夫の万博ソングも大ヒット、日本中が活気にあふれていたことを想い出す。それに比べて『「大阪・関西万博」に、行ってみたい人が23％』とはいかにも悲しいのである。万博は国が主催者である。運営は、公益社団法人２０２５年日本国際博覧会協会が組織されている。国家イベントなのに、同も批判的な報道が多いのではないだろうか。通勤しなくてもリモートワークで、会社まで行かなくてもデジタル社会は仕事ができる。働き方改革で、週休3日制なども取り入れられて、自分で裁量できる余暇時間が増えて、デジタルでできることが多くなって、つまり動かなくとも実働できる時代である。自分好みのイベントも増えて万博に関心が無くなっているのであろう。ＮＨＫのニュースで【大阪・関西万博まで半年　何を目指す？工期・建設費は？十倉会長に聞く】がＷＥＢでも公開されている。【いまの時代はネットでさまざまな情報に触れることができますが、十倉会長は、直接足を運んで、見て、触って、実感することが大事だとして、2025年の万博を“体験参加型”のイベントにしたいと強調しました。】まさのその通り、私はもっともっと広報に力を入れて欲しいし、入場料は必要だが国民は国の行事に関心をもってほしいと思う。マスメディアも、批判することも大事な報道であるが、肯定的な報道をして国のイベントを成功させるために協力してもらいたいと私は思うのである。あと半年で開幕する「大阪・関西万博」、一人でも多くの人に「参加」していただきたいと願っている。

  2024.10.22

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• アメリカで初めての「温泉旅館」の開業。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。アメリカ合衆国の国土は日本の約２５倍もある。テレビでは大統領選挙で地図が表示されて、勢力図のような説明を聞くが、正直なところ州の名前さえ半分も覚えていない。ハワイとロサンゼルスやラスベガスには行ったことがあるがそこまでである。戦後、映画やジャズが輸入され、その文化活動に私も憧れアメリカファンになったが、当時は子供ながら、戦争での無差別な空爆を忘れていない警戒心も残っている。星野リゾートの代表、星野佳路氏の発想や言動には共感することが多く、尊敬しているし素晴らしい観光業界のリーダーと思っている。星野リゾートが、アメリカの大都市マンハッタンから車で３時間半くらい離れた地にある「Sharon Springs（シャロン・スプリングス）」という鉱泉がある温泉地に、日本の温泉旅館を開業するというニュースが流れた。へぇ～、アメリカにも温泉地があるんだ、私の知識はその程度、アメリカのことを知らなさすぎると自戒する。トラベルボイスｗｅｂ情報では【1800年代中盤にはリゾート地として開発されて賑わいをみせていた。しかし、1900年代に入って航空機での旅行が盛んになると同時に観光地として衰退。活気を失って久しい温泉地に、日本文化の代表である「温泉旅館」を開業する。】とある。まだ施設の名称も決まっていないようだが、日本文化である温泉旅館が進出するのは嬉しいことだが、日本人旅行者を対象にするのではなく、アメリカの富裕層向けに「日本らしさあふれるサービス」を売り物にすると言う。在住地広島が本社の大創という100均ショップも、生活インフラとしてアメリカやインドにも出店攻勢をかけるらしい。自動車だけでなく、こうした日本独特の日本の文化が外国で成功してくれると、他人事なのに嬉しく思う。海外進出は、逆に外国から日本にも進出があると言うことであり、日本が世界にあり、世界が日本国内に存在するということである。国際化社会は地球規模での動きと感じている。

  2024.10.21

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• オンデマンド交通の普及促進で地方創生。高齢者からの視点。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。東京の劇場で生舞台を見たことがある。俳優、西田敏行さんの訃報、７６歳は若すぎると思った。表現者として素晴らしい人だった。そう、いまは人生１００年時代、だから８７歳の私も老体に悩みながらも必死に生きているのである。旅行業を６２年、８０歳までは現役でバス旅行の添乗員も務めていた。人間ドックで狭心症の疑いと診察されて、昼食はステーキを食べて夕食はいきなり重湯の食事を出され循環器専門の病院で検査を受けることになった。定年前だったから５９歳の頃である。専門病院のドクターから、カテーテル検査を受けるための同意書にサインを求められた。この検査では５万人にひとりくらいの割合で死亡者が出ていると聞いた。私はほかの検査方法はないのかと訊ねると、もう一度負荷をかけた心電図を撮ってみましょうとなって、結果は検査の必要はない、薬も無用、退院してくださいと言われた。人の身体は判らないものである。以後、まったく問題なく心臓は動き続けているが、運動が苦手なこともあって、８５歳を超えた頃から息切れやめまいが出るようになり、坂道を歩くことが苦痛になってきたのである。人によっては１００歳でも走れる人もあるようだが、私の場合は車がないと立ち往生が心配で外出ができないのが悩みである。車の免許は返納したし、「移動」は息子が休日で運転してくれる時に限られている。メルクマールｗｅｂは「移動」に特化した情報サイトである。【オンデマンド交通は「路線バス」の代替ではない！グーグル＆アマゾンに学ぶべき「マイカーの代替」戦略とは】の見出しに、我が意を得たりと思った。どうしても必要な場合はタクシーと決めているが、タクシー会社は時により配車できないと断られることがある。予約させてくれないのである。バス停まで６００メートルほどの坂道が歩けないので、６００メートルの移動のために２キロ先のタクシー会社を使うのも緊急以外は気の毒に思えて手控えになる。というわけで、私は息子の休日でかつ息子の都合に合わせなくては家から出られないのである。記事は世界で急速に広がっているオンデマンド交通を伝えている。【サンスフランシスコやアリゾナ、ロサンゼルスで営業を開始したグーグル社のWaymoone（ウェモワン）は、8月には週当たり10万人を輸送し、大人気だ。】と言う。【運転士が運転席にはいないものの、何かあれば遠隔監視で運転を支援しており、スマートフォンで呼んで行きたい場所まで24時間365日連れて行ってくれる夢の「どこでもドア」の世界が始まっている。】と記事は続く。日本でも無人での自動運転は特定の地域だが始まっている。オンデマンド交通は路線バスの代替ではない。私は路線バスがほぼ１０分間隔で都心まで運行されているので利用する。問題はバス停までの足が必要なのだ。そうか、アメリカは進んでいるなあと感心し、羨ましいと思った。【ドイツの港湾都市ハンブルグでは、市内全域を対象としたオンデマンド交通がパンデミック（世界的大流行）前から運行しており、年間290万人の輸送実績を2023年に記録して話題だ。】というのも、羨ましい。私は歌を歌うことが好きで、唯一社会とつながっている。バスに乗って、電車に乗って、平坦な道路はゆっくりステッキに頼りながら移動できる。つなぎはタクシーを利用して仲間に会いに行き、歌のレッスンを楽しんでいる。サロンコンサートや発表会では、音楽有資格者のリードでマイクを握り歌唱する。なかには立っていることができない人がいて、椅子に座ったままで歌ったりフルートの演奏をしたりする。私はそれに参加させてもらうことが目標の一つになっている。もっと気軽に出かけたいのである。オンデマンド交通を利用できるようになれば、私はスーパーに買い物に出かけられる。「移動」できることは、結果として経済が回るのである。高齢社会はますます超高齢社会になり、８７歳？若いですねえ、と１００歳の人が笑うようになるだろう。オンデマンド交通が発展普及すれば地域が元気になると思う。メルクマールの記事が夢と元気を与えてくれたと、これまた感謝。

  2024.10.20

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• 京阪間の優等列車群の競合が面白い。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。列車とは鉄道軌道を運行する車両を指す。一両だけの車両もダイヤに組み込まれて運行する場合は列車と言う。鉄道軌道上をさまざまな種類の列車が運行する。運行する列車には列車番号が付与されている。列車番号とは別に、特急、急行、準急、特別快速、快速などの「優等列車」の名称も付与されている。これを列車種別と呼称する。「優等列車」には車両のグレードランクがある。昔は１等車、２等車、３等車と区分し、鉄道用語では１等車から順に「イ」「ロ」「ハ」という記号がつけられた。現在もそれは踏襲されていて、普通列車は「ハ」上級車両は「ロ」または「イ」が使われている。と、言ってもこれらは旧国鉄時代を引き継いでいるＪＲ各社や第３セクターなどだけで、私鉄はすべて車両は普通車であったが、最近は上級車両を設けている。私鉄でもっとも営業距離の長いのが近畿日本鉄道（近鉄）で、近畿から東海にネットを広げている。京都と大阪の距離では一番遠回りになるが、近鉄も近鉄奈良線と近鉄京都線を経由して、大阪難波発京都行き観光特急を運行している。京都・大阪間の所要時間で最速はいうまでもなく東海道新幹線で唯一１０分台のダイヤだ。区間は京都、新大阪である。次がＪＲ京都線でこちらは兵庫県西部から福井県敦賀駅まで直通で駆け抜ける「新快速」が速い。時速１３０キロ運転で駆け抜ける。３つめは阪急電車、ＪＲの大阪駅と同じ「梅田」駅から京都は都心の四条通の祇園に近い位置まで運行している。４つめが京阪電鉄、大阪のど真ん中「淀屋橋」から京都は三条を通り越して出町柳駅まで乗り入れている。５つめが上記の近鉄である。京都と大阪はこのように５つも鉄道ルートがあり、しかも車両も新幹線グリーン指定席、在来線はグリーン車のほかに、着席条件付きの車両としてのＡシート、うれシートなど着席保証の車両で運行。阪急はプライベース、京阪はプレミアムカー、近鉄は観光特急あをによし特別車両で運行と５つの路線で特色を活かしている。この５つの特色ある電車に乗って回るのも面白い。速さでは新幹線が１２分～１５分でダントツの速さ、最も時間が長いのは大阪難波発近鉄奈良経由京都行き観光特急で、なんと１時間を超えるが、その分車内でゆっくる寛げる設備が売り物である。これだけ競合している路線も珍しい。そしてそれぞれがっちり収益を得ている。ただ運転本数は各社ばらつきがある。とくに近鉄は朝と夕刻の２本しかないのでよく確認して事前予約しないと乗車できない。一般車両に比べて上級感はあるが席数は１編成で１～２両程度、予約すれば確実に座れる指定席であることが嬉しい。老体になって乗りに出かけることは叶わぬが、現在８７歳で４０才までは京都、大阪、滋賀、奈良に在住だったので、いずれの沿線にも想い出が詰まっている。優等列車に乗ってふるさとをめぐりたいと思いながらブログしている。

  2024.10.19

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• 「レプラカン歌劇団」って知っていますか。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「加賀屋」さんは、北陸能登半島の大地震で現在も休業中の和倉温泉の名旅館である。和倉温泉でと言うより日本の「観光旅館」として最高に人気旅館として知られている。久しく現場を離れているので知らなかったが、お客を楽しませるための専用の舞台があって、「レプラカン歌劇団」が公演していたそうである。旅行新聞ｗｅｂで【加賀屋レプラカン歌劇団、東京の夜に特別公演　企業の支援受け12月まで】の記事を見て、加賀屋さんは歌劇団も運営しているかと驚いたのである。記事では＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊令和6年能登半島地震で被災した加賀屋の会場を利用できない歌劇団のために、JTBとアサヒビールの協業のもとで実現した復興支援の取り組みで、10月11日（金）に初日公演が行われた。　JTBとアサヒビールは、訪日外国人に対する「上質なナイトタイムエコノミーの創出」に向けて、今年1月から共創プロジェクトを始動。日本ならではの夜の娯楽やサービスを提供できるコンテンツの開発に取り組んでいる。今回の特別公演では、JTBがイベント運営のノウハウを活用しながら公演の運営サポートを行い、アサヒビールが商品提供などを通じてイベントの盛り上げをはかる。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊歌劇団の運営自体を加賀屋さんが行っていたと思ったのは間違いで、「レプラカン歌劇団」自体は、現在の位置としては加賀屋専属になっているが、「レプラカン歌劇団」自体は、ｈｐによると、日本全国のホテルや海外のホテルにも出演している「歌劇団」であって、【 ◆主な長期出演先 岐阜県「ホテル水明館」・福島県「ホテル八幡屋」 「ホテル華の湯」・栃木県「ホテル鬼怒川御苑」 福井県「ホテルまつや千千」・静岡県「ホテル堂ヶ島ニュー銀水」 石川県「ホテル加賀屋」・岩手県「ホテル志戸平」・山形県「ホテル八乙女」 「新宿クラブハイツ」「ハリウッド」・静岡県「ホテルサンハトヤ」】となっている。加賀屋さんはその長期出演先であったことが判った。歌劇団と言えば、私は華やかな宝塚を想い出す。私は海外旅行に出かけると「夜の観光」が楽しみであった。イタリアのカンツオーネレストランやポルトガルのファドレストランはとくにお気に入りだった。日本では民謡酒場的な場所があった。だが、意外に夜の観光で楽しかった例は少ない。「レプラカン歌劇団」を直接鑑賞したことはないが、演目は多彩で世界中の音楽や踊りで楽しませてくれるようである。北陸の能登半島の災害は胸が痛む。二重パンチだったからほんとうにお気の毒である。歌劇団が、旅行会社やビール会社と協業して、東京で公演、小さなホールのようだが、その公演が能登半島の支援に繋がっているのは良いことである。こうした活動を続けている「歌劇団」という存在があることを嬉しく思った。新しい観光素材として発展することに期待している。。

  2024.10.18

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• 「旅行に出かけなくとも良いよ」と言う環境になってきている。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。訪日客は増えているのに日本人の海外旅行客はコロナ以前の６割ほどしか戻っていない。その理由は「経済的余裕がない」「オンラインで情報を得ている」など、海外旅行に出かけなくても構わないと感じている人が多いのではと、私は感じている。国内旅行も宿泊統計を見る限り日本人の利用は伸びているとは言えない。旅行熱が冷めているような気がしてならない。日本人は旅行に出かけたいと思わなくなっているのではないだろうかと思い始めている。受け入れ側も、もっと観光客を受け入れたいと思わなくなっているような気もする。旅行のことを英語では「Travel」と言う。この語源は、ラテン語で「労苦を伴う努め」という意味を表す「トラベイル（travail）」だとの説がある。私の生きてきた時代はアナログの時代で、たとえばきっぷ１枚も手作業で発行し、予約も台帳で管理、すべて人の手が必要だった。当然、人は機械以上に間違いは発生する。間違いが元でトラブルを起こした、笑えぬ笑い話が山ほどある。まさしく旅は「トラベイル（travail）」の連続であったが、それを潜り抜けて旅は良い思い出をたくさん生み出してきたと思う。現在はその旅が少なくなった。デジタル化で人手による間違いは解消されたし、現地に行かなくても世界中の土産も宅急便で入手できるので、旅行に行かなければ得られないものが少なくなっていることは認めざるを得ない。コンピュータのＡＩ技術は人の問いに質問に応えてくれるまで進化したが、旅先での咄嗟の判断と行動は人間でないとできないことがある。私は、人類は移動することによって現在に繋がっていると信じている。つまり「旅」は本能的なものだから、歩行困難者になったいまでも外の空気に触れたいと思うのである。息子が時間を作ってくれたので近くの産直市に連れてくれと頼んだ。そしてもうひとつ、「道の駅」に立ち寄って、帰り道に冬物のインナーを買うというプランだった。最初の産直市、連休の最終日であったので駐車場の空きが見つからないほど人が入っていたが、店内に入って唖然とした。産物がほぼゼロ、広い売り場の農産物が品切れていた。続いて道の駅の特産物売り場も同様で、残っているのは量販店で買えるものばかりだった。道の駅、産直市は観光客が集まる人気スポットなのにこの有様は、観光客を迎える気がないのである。こういうことが、旅行に出かける意欲を無くさせているのではとの思いがある。人間社会が、コンピュータによって便利にはなったが、何事も不自由なく暮らせるので、あえて不安な旅行に行かなくても、産直は宅配、動かなくても良いし、かつ経済的に特産物が手に入るとなると、もう人は移動を必要としない。訪日客が増えているのに日本人は動かない。日本がおかしくなっているのではと思う。出入りがあって交通機関は成り立つ。日本人が乗ってくれないと国際航空便は飛来してくれなくなる可能性が高い。こうなってくると訪日客も将来来なくなるやも知れない。そうならないためにも旅行に行きたくなる仕組みづくりが必要ではないのか。話がでかすぎて個人ではどうにも手におえないが、海外旅行客の伸びがないのがどうも気になっているのである。何ごとも「発展」するには人の「意欲」が原点にあると思う。「意欲」はある意味「力」である。旅行に行きたいと言う意欲が湧いてこないのはこれからの社会に注意信号がでているのではないかと、どうにもならないことを案じている。

  2024.10.17

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• 東京都、東京都中小企業振興公社の「タビナカ」企画「伝統工芸体験」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。アメリカの有名ジャズクラブで歌って来た、フランスはパリの劇場でシャンソンを歌ったということが、歌手たちの社会的価値を高めることがある。いままでの旅行は、「私、ヨーロッパ旅行に行ってきたの」と、旅行で世界を歩いてきたつまり、周遊型の旅行が「観光旅行」の目的であった。時は移り、旅行先の観光地巡りが旅行の目的でなく冒頭の歌手たちと同じように、旅先で何をしてきたかが価値になっている。旅行には「タビマエ」「タビナカ」「タビアト」がある。旅行の事前準備、目的地での体験、戻ってきてからの成果にそれぞれの価値がある。東京都、東京都中小企業振興公社が東京の伝統工芸体験予約サイトを開設したという情報がＷＥＢで流された。トラベルボイスＷＥＢである。サイトはJTBの「体験・遊び・レジャーチケット予約サイト」に委託しているが、自治体や公的機関が、その地方の伝統工芸の専門家に直接指導させるプログラムを考案し、タビナカ商品として訪日客、日本人国内客に向けて発信するのが素晴らしいと思った。記事コピペ【各伝統工芸品事業者の工房などで、職人が直接、製作手法・伝統・歴史や背景を伝えながら、製作体験が行えるプログラムを提供する。まずは、江戸切子、東京手彫り印章、江戸木目込人形など20事業者の体験コンテンツの販売を開始する。JTBは、東京の伝統工芸品事業者に対して、製作体験を核とした誘客、事業化、顧客開拓までをパッケージ化した体験型ビジネス構築支援事業を展開。】東京の伝統工芸は結構多彩である。百貨店の催事で見たことがあるが、私は不器用なのでもっぱら鑑賞させてもらうだけだが、江戸切子のワイングラスはいまも食器棚の一画で眠っている。私は伝統芸能も伝統行事も期間限定で「体験」できる仕組みを構築し、旅行商品化すれば地域の発展につながると思っている。旅行は「移動」して元も場所に戻ることを言うが、旅行会社は「移動」部分を省略して、「タビナカ」を多面的に造成し、地域とともに発展するのがこれからの姿だと思う。現在の在住地広島北部には「神楽団」がある。街道筋が出雲や石見に通じているので神楽芸が今も伝統的に継承されている。八岐大蛇が大看板の演目である。こうした芸能が広く親しまれるためには「観光素材」に育てられるのが良いのではと思う。新しい旅、地域への分散化のために、地方都市も東京都に見習って欲しい。地域の眠っている無形文化財にもっと光を当てることが大事ではないだろうか。

  2024.10.16

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• 1000人越えでのテープカット「長崎スタジアムシティ」開業に見るスポーツと観光

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。先ずは「長崎スタジアムシティ」開業に、大きな拍手をさせていただきたい。マスメディアでも取り上げているが、ジャパネットの行動力には驚かせることが多い。外国籍のクルーズ船をチャーターして、数万人もの集客に成功させたのもジャパネットの「販売力」の大きさである。数万人も集客したのはさすが通販でお客様に信頼されているからだと思う。今回開業する「長崎スタジアムシティ」は、スポーツの動員力と「観光」を組み合わせた施設だから凄いと感心しきりなのである。私は旅行業のＯＢで、さまざまな業務を担当させてもらったっが、一番やりがいを感じたのは今で言う「ＭＩＣＥ」の仕事であった。私はだからこそ、とくに「長崎スタジアムシティ」が素晴らしいと思うのである。「ＭＩＣＥ」とは（Meeting）（Incentive Travel）（Convention）（Exhibition/Event）の頭文字を組み合わせた造語である。まさに「長崎スタジアムシティ」はその会場であり、その施設を設営するだけでなくスポーツ団体を自ら直営し、地域を巻き込んで、異業種を巻き込んでいるのが素晴らしい。施設は、サッカーチーム「V・ファーレン長崎」のための約20,000席を収容できるスタジアム。プロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」のための約6,000席を収容できるアリーナ。日本初の「サッカースタジアムビューホテル」、食べる・学ぶ・遊ぶが詰まった商業施設、国内外の企業を誘致する長崎県内最大級のオフィス、などを揃えており、試合がない日にはコンサートやイベントに使用されるようで、こちらも楽しみである。長崎駅から徒歩圏内というから、長崎の観光スポットとして新たな「街」になる。中華街だけじゃなく「スポーツ街」として新たな活気を呼ぶ。1000億円プロジェクト完成を祝し改めてジャパネットの行動力に拍手を贈ろう。

  2024.10.15

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• 「以遠権」が復活。ウランバートル、高雄、コロール便、来春より。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「以遠権」とは、相手国を経由して第3国へ運航する場合、相手国と第3国との区間のみ利用する旅客や貨物を運送する権利のことを指す。たとえば、ロサンゼルスから成田経由香港行き、アメリカの航空会社が日本経由で香港まで運行する場合、日本で成田発香港までの航空券を販売できることである。私の現業時代はこの以遠権を行使する航空会社はかなり多かったと記憶している。しかし競合が激化してくると値下げ競争で採算が取れずに撤退と言うことになる。自国の航空会社を守るために、国家間で調整が行われたのであろうか、その後、以遠権は相手国に配慮することになって、次第に２国間を往復するスタイルに戻ったと思っている。ユナイテッド航空は、現在もロサンゼルス発成田経由フィリピンのセブ行きがあり、来春からは、成田経由でウランバートル、高雄、コロール便行きとして運行すると知った。アメリカからウランバートル行きの需要はあるが量は多くない、日本からのお客様にも利用してもらいたい、日本とモンゴルの往来は多いのでユナイテッド航空も利用してもらいたいというのがホンネであろう。ユナイテッド航空は、ニューアーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ヒューストン、デンバー、グアム、サイパンから日本に飛来、ロサンゼルスからはすでにセブがあるのでそれ以外の空港からの第３国行になると言う。新しいニュースとしては、ＪＡＬ系のＬＣＣジップがヒューストンに新規航路開設という。航空会社間だけじゃなく、国際航路を巡っては国家間での調整があるのかも知れない。路線が増え、利便性が高まると人の往来が増える。国家間の交流が増えるのは観光業界にとっては有難いことである。適正な競合は続けてもらいたいと思う。

  2024.10.14

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• 「旅とスナック」の旅行企画。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。思い返せば、私のテリトリーは中四国全域だった。身分は東京本社だが、日常の拠点は広島で、４年ほど勤務させてもらった。約半世紀前のことである。それがご縁となって、定年退職後血縁のつながりが全くない広島に戻って、現在に至っている。当時のことを想い出すと、中四国各地をよく歩いたものである。中国地方は５県、四国４軒、結構な広域である。移動は基本的に公共交通機関、多くは宿泊を伴う出張になる。仕事を終えてホテルに泊まる。夜はお客様と地元営業支店の誰かと飲食を共にすることが多かった。スナック、スタンド、バー、名称は様々だが、要は飲み屋でコミュニケーションを繰り広げていた。その飲み屋に懐かしく飲み屋が情報源になったこともあった。飲み屋の客からの情報で地元の人しか知らないような情報を入手していたことを想い出す。意外に飲み屋は地域の情報が多いのである。新しい人間関係が生まれたりもした。最近のバラエティテレビでも、タレントが飲食店で地元の情報をもとに、観光を楽しんでいる場面が多い。さて、ＨＩＳという旅行会社は、旅行業界では後発だが、トップの経営手腕が抜きんでていて、あっと言う間に、国際航空券市場でトップに立ち、急成長した大手旅行会社である。旅行新聞ＷＥＢで【HISと博展、スナックで周遊促す　リアルな魅力で旅をより充実化】と書かれた記事を読んだ。熊本の３軒のスナックが参加して、「まちの魅力を伝える案内所」として旅の起点にし、地域の魅力を熟知しているというママやマスター、常連さんがスポットの当たらなかった場所を紹介する。のだそうである。スナックを起点とした街の周遊を促す施策をお客様に提案する。私もずいぶん数多くの飲み屋を巡ってきたが、私の場合はその地方の人が連れてくれたのであって、旅行客であってもあくまでも地元の人の同伴者であった。誰も同行する人がない場合は、個人的に街の飲み屋には行きにくいものであるし、必ずしも飲み屋さんが歓迎してくれるとは限らない。だから私もホテルに直行したものである。スナックを起点に旅を開始するのは、スナックの協力が必要である。それが３軒設定されたのである。予約されたスナックで安心してその土地の地元の人に会えるのは良いことだ。「旅とスナック」で検索するとＨＩＳの特設ページがある。大手旅行会社だからできる面白い企画だと思った。ＨＩＳは海外旅行が主力であったが、近年は国内旅行の取り扱いも増えたし、ホテル事業やハウステンボスなどのテーマパークの運営会社でもある。訪日客の滞在メニューに「夜の観光」が見直されている。広島では美術館の夜間営業に加えて、美術館でのエンタメプログラムの特別上演をしたりで、泊まらないと楽しめない工夫をしているが、良いことだと思っている。スナックは常連さんも多い。お客様がカウンター越しのママさんの接客を通して、観光客と常連さんとの融和を図ることで、地元ならではの情報が得られる。話は熊本市の小さな動きであるが、応用で全国に広がる可能性がある。またひとつ、新しい旅のスタイルができたことを喜びたい。

  2024.10.13

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• 通販事業者の販売力を活かした旅行企画商品

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。旅行業法で言う「募集型企画旅行」は「ツアー型」と「セット型」がある。日帰りバスツアーも、世界一周クルーズ船も「ツアー型」である。大手通販事業者のジャパネットは、外国籍のクルーズ船をチャーターして、数万人もの集客に成功したことは驚きであった。通販事業者の販売力に驚いた。日本全体のネット通販は８兆円ほどである。あらゆるものが通販で売られている。旅行商品が通販されても不思議ではないが、改めて通販事業者の「集客力」を思い知る。通販事業者ベルーナも旅行業ライセンスを得て「観光」を商材にしている。ホテル経営に乗り出したことは以前にこのブログで取り上げたが、そのベルーナグループ直営の銀座のホテルに企画旅行は「セット型」である。そこが目新しいと私は思った。「宝塚歌劇12/25公演チケット付プラン」、クリスマスの東京宝塚劇場を貸切にしている。（ホテルより徒歩4分）・演目：花組公演ニュースリリースに寄れば、一般のお客様も募集されているが、当日は呉服関係事業者の招待にも使われている。チャーター公演を使っての募集型企画旅行でお見事な着地型宿泊プランである。通販事業者らしい旅行商品設定であると感心している。クリスマスの旅行商品としては宝塚ファンにとっては得難いものである。通販事業者が「観光」を創りだしているのは、新しい旅のカタチの創造である。エンタメ愛好者として、私自身は行くことは叶わないが、実にすばらしい企画だとベルーナに好感をもった。今後の販売力のある通販事業者に注目したい。

  2024.10.12

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• 桜の狂い咲き、気候変動で移住もやむなしになる。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。テレビで、本来は春に咲く桜がちらほら咲き始めたと映像で見せてくれた。桜の品種によって咲く季節はさまざまであるが、秋が深まろうと言うこの季節に、専門家は、今年は猛暑の日が多かったので、桜の木が錯覚したのではと言ったそうな。狂い咲きは昔から聞く言葉である。季節を勘違いして咲く桜、いや、桜以外でも錯覚して花を咲かせることは間々あるようだが、今年の猛暑は地球温暖化だからだと思い知らされた気がする。スキー人口が減ってスキー場の経営が苦しいと聞いていたが、それでも冬になると私も半世紀前にはスキー板を担いでスキー場で遊んだことを懐かしんだ。ところが、近年は雪が降らない、降っても降雪量が少ない。そりゃ、日本でもコーヒー、マンゴー、バナナ、南国系の産物が収穫できるようになっているのだから、日本も熱帯国になり雪が降らないのは当然かもしれない。トラベルボイスＷＥＢによると、＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊国際スキー・スノーボード連盟（FIS）は、世界気象機関（WMO）と5年間の提携協定を結んだ。各国のスキー連盟、競技会場、競技主催者と降雪の情報を共有するためのもの。FISのヨハン・エリアシュ会長は「気候変動はスキーやスノーボードにとって、脅威そのもの」と話す。FISによると、昨シーズン、アルペンスキー、クロスカントリースキー、スノーボードパークとパイプ、フリースタイルスキー、スキージャンプなどの世界大会616回のうち26回が天候の問題で中止された。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊天候によるスポーツ競技不能はよくある話で、とくに雪を条件にする競技で雪がゼロでは競技することはできなくなる。しかし、世界大会が中止となったもの26回も不能になっていたと言う認識はなかった。世界気象機関（WMO）は「大気中の雪は減少している。また、山岳地帯、北極、北極近くの地域での凍土の融解は、その上に構築されたインフラの安定性に直接影響を及ぼし、炭素排出量の増加にもつながっている」と警鐘を鳴らしているそうな。標高800メートルまでの低高度では降雪量が減り、降雪日数は1970年以降、半減しているというから、世界的に降雪量が半減していることを再認識しておきたい。このことは日本人の主食である【米】にも言える。米も猛暑日が続き夜も温度が下がらないと品質の良い米ができないと言う。寒暖の差が必要なのだ。米も標高800メートル以上でないと上手い米が獲れない、それが現実となってきていることを知っておきたい。地球温暖化で人間も地球規模では標高の高い地域に移住しなければ暮らせない高地族社会になるかも知れない。私は今年何度か熱中症となったように思う。それは冷房病である。冷房が当たり前になって外出して身体が熱くなると、高齢者はふらっとする。地球温暖化を止めるためにＣＯ２削減が叫ばれているが、地球規模で削減努力だけでは止められないので、先ずは生き残るための移住を考えた方がいいのかも知れない。

  2024.10.11

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• 運行区間に制限がない観光列車「はなあかり」の魅力

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。私が旅行業に就職した昭和３０年、約７０年前東海道本線でさえまだＳＬが主力であった。以来鉄道は大きく進化したが、反面、幹線と呼ばれた路線さえ廃線が進み路線は短く、かつ、分断された区間が多くなり寂しい一面もある。進化した例としては「観光列車」があると私は考えている。いまや観光列車は全国いたるところに走っているが、運行されている区間は限られている。例外的には東急の観光列車がＪＲ北海道や四国に貸し出された例はあるが、観光列車と言えば地域限定、そこに行かなければ乗れないのが現実である。観光列車「はなあかり」は、北陸新幹線の終着駅「敦賀」から兵庫県「城崎温泉」駅間で運行を開始した。土曜日10:40に敦賀駅を発車、小浜線を通り抜けて15:39に城崎温泉駅着。北陸新幹線東京駅から接続可能であるし、前日、北陸の温泉に泊まってならよりゆったりできるダイヤである。「はなあかり」はの運行期間は10月から12月22日までの運行である。そのあと、まだどの区間に転用されるのか知らないが、「はなあかり」は気動車なのでＪＲ西日本のどこかの線区で走ることになる。つまり、ＪＲ西日本管内ならどこにでも行きますよというスタンスである。勝手な想像だが東急車両のように他社線乗り入れも可能である。私の「はなあかり」推しは、ひとりあたりの専有面積が広い点である。3両編成で定員54人、鉄道車両の定員は大型バス2台分くらいである。座席を詰めれば100人近く可能。もちろん、全席がグリーン席。スーペリアグリーンというグリーンよりハイグレードの席も用意されているが、全席で54席はいかにも贅沢である。季節ごとに走る線区は異なるが、その地域ごとの特色を活かして走ってくれるのが嬉しい。私は赤字路線を走らせて欲しいと願っている。芸備線は日本一の赤字路線で100円の運賃収入を得るために25000円くらい費用がかかるそうである。その昔、広島発の松江行急行列車ちどり号が走っていた線区である。レールは繋がっている、「はなあかり」なら絶対大人気間違いなし、沿線のローカル色を楽しむ旅、広島駅で新幹線に接続すれば、大都市圏からの観光客が見込める。観光列車は移動させるためだけのものではない。観光列車そのものに乗車すること自体が旅行目的で、「はなあかり」は大手旅行会社のツアコンが同乗してお客の要望に応えるという新たな手法を取り入れている。旅行の深い想い出は、人と人のふれあいから生まれる。お客様のお世話係として乗務されているアテンダントさんは、接客対応には訓練を受けているが、旅先事情や訪問先の旅行情報には詳しいと言えない。その点、ツアコンが乗務するのはとても良い。スーペリアグリーンというグリーンよりハイグレードの席で、ゆったり流れる景色を楽しみたいものである。

  2024.10.10

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• 「インフラツーリズム」をゼネコンが事業化する。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。インフラとはinfrastructureの日本語略称で「社会的基盤施設」と訳す言葉である。「インフラツーリズム」はその施設を観光する旅行形態を指している。今年元旦に発生した能登地震、さらにこの夏の豪雨災害で能登の皆さんの悲鳴を肌で感じているが、お隣の富山県のアルペンルートにも影響が出ていた。アルペンルートの新ルート、「キャニオンルート」の開通が延期されたのは聞いた覚えがあったが、黒部峡谷鉄道の鐘釣橋付近で落石で損傷した斜面の被害が大きく、同社運行のトロッコ電車が今年度に全線開通できなくなったことは知らなかった。能登地震による災害の大きさを再認識した。黒部峡谷鉄道もキャニオンルートも単なる通過ではなくインフラツーリズムで、インフラを学ぶ旅になっている。高速道路で瀬戸大橋を通過するだけでは、いかに世界にも誇るインフラ施設である瀬戸大橋も単なる利用者であるが、その大きな吊り橋の頂上部分に昇ったり、専門知識をもった専門ガイドの説明を聞いて学ぶ観光は「インフラツーリズム」である。インフラと呼ばれるものは、道路、鉄道、上下水道、送電網、港湾、ダム、通信施設、学校、病院、公園、福祉施設、ニュータウンなど多岐にわたるし、その施設見学だけでは面白くないが、専門家が監修したツアーなら大いに学ぶ気になれる。今日の話題はさまざまな「社会的基盤施設」を産み出しているゼネコンが、観光誘客を推進するために事業化に向けて研究会を発足したというニュースである。すでに旅行業のライセンスを準備して、当該施設での「インフラ観光ツアー」を売り出し地域貢献もしたいと事業化を計画しているのである。ゼネコン側から見ればインフラは作って終わりにしたくはないのである。工事中の工事自体はどちらかと言えば、公害を出さないか、もっと早くできないのかと社会としては冷たい目で見られることが多く、完成した暁には拍手はいただけるが、もっとゼネコンの社会的意義を高めたいと思う意思が、インフラツーリズムを研究させている。現在社会での５大インフラは「電気」「ガス」「水道」「交通」「通信」と言われている。これからはデジタル社会になっていくので、「通信」のための大きなインフラが必要になる。「社会的基盤施設」インフラは、ゼネコンが動かないと進まない。ゼネコンが着地型ツアーを造成し新しい旅のカタチが生まれる、文字通り国の光を観るという「観光」本来の旅のあり方が確立するのは理に叶っている。地域開発、地方創生の素材を産み出す「社会的基盤施設」を「観光」として事業化するのは大賛成、ゼネコンさんの次の手を楽しみに経過を追いかけて行きたいと思っている。

  2024.10.09

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• 介護事業者の倒産が相次いでいる事実を知った。これは見逃せない。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。ＮＨＫのwebで介護事業者の倒産が相次いでいる事実を知った。今年８月までの統計で昨年は約８０件、今年は１１４件がグラフで示されている。前年同期比で4割以上、倒産が増えている。１１４件の内訳は「訪問介護事業」５５件、「通所・短期入所」３５件、「有料老人ホーム」１１件、｢その他」１３件である。国の財政がラクでないのは承知しているが、年金生活者の我が家は私はまだ元気だが妻は認知症で介護１である。「通所・短期入所」のひとつデイサービスに通所している。私自身も、週に１回通所している。その施設利用料が私の場合は昨年度までは１割負担であったが、物価高に合わせて年金支給額も多少挙げてもらったために、基準額を若干超えたそうで、利用料は２割に上がった。もう通所を止めようかと思うが、妻と同じ施設なので１日だけお付き合いで通っている。何だか割り切れない話である。年金額を少し上げたので支払いは倍増には情けない思いである。このように、国は取れるところから取るに徹しているように思う。そしてＮＨＫのwebで知ったが、訪問介護の料金は、基本報酬2％程度引き下げたので、経営者は自分の給料さえ出ない状態になり、経営破たんになっていると言う。私はまだ健康的には恵まれている方だが、認知症という病気は進行を弱くするための訓練や投薬はあるが、基本的には進行するものである。老々介護をしているが、デイサービスで週３日預かってくれるのを有難く受け留めている。倒産されたら困るのである。デイサービスの職員たちはよく世話をしてくれるし、いやな顔を見せないが、退職者がでている。経営的に安定しているのか、人手不足で乗り切れるのかと私は心配している。ＮＨＫのwebを繰り返し読んで、私も旅行業で赤字経営となって撤退せざるを得なくなった経験があるので、すでに後期高齢者になっている経営者が無報酬で支えているようでは経営者もあまりにも可哀想だし、利用者は行くところを失うのは困る。４千万人もいる後期高齢者は見捨てられるのだろうか。国の対応を注視したい。

  2024.10.08

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• 第２の名所づくりと、地方都市にも国立劇場を。オーバーツーリズム対策。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。京都の清水寺の混雑ぶりがマスメディアにて報道されている。私は半世紀前までは清水寺から１キロ圏内に暮らしていたことがある。その地で中学生から４０才まで暮らしていた。その頃と現在で、変わらないのは道幅の狭さである。車の大渋滞の中を縫うように観光客が歩いている。京都市は観光特急バスを運行したり、ハンドフリーバスを走らせるなど、対策しているが、それでも自体は抜本的に解消されることはない。京都市のホテルは外国人利用者が６割を超えたことは、先日このブログでも伝えたばかりである。外国人旅行者が清水寺に集中しているのである。生活圏にあった清水寺はたしかに素晴らしい景観であるし、とくに紅葉の季節ライトアップされた夜桜は息をのむ美しさで、誰もが歓声を上げる。来るなとは言えない。人は押しかける。２０３０年の日本の目標は訪日客６千万人、現在３千万人台だからその倍近い人数になる。現在の対策ではたいへんなことになると、私は心配している。私は第２の清水寺や第２の富士山が必要だと考えている。第２のふるさとづくりとして、国は「いくたび」というサイトを公開している。これはおもに国内需要を意識したもので、何度も繰り返し訪問させることで関係人口づくりを狙っている。清水寺や富士山を新たに生み出すことはできないが、それに代わる新しい「観光」を生み出すことが必要である。そのひとつは「自然景観」でなく「文化施設」である。日本国中、地方にはその地方ならではの「文化」が継承されている。先日、あるコラム記事に国立文楽劇場を文楽を鑑賞した際に、舞台に日本語字幕でせりふの翻訳が流れて驚いたとの文を読んで私も驚いた。オペラは日本語ではなく原語で語り歌われることがままある。その原語を日本語の訳が舞台そでにテロップされるものである。そうか、義太夫の語りは古い言葉も多く判りづらいからそれも良いなあと思ったのである。さすが国立劇場、新しさも取り入れていると感心した。訪日客も大事だが、日本人の国内旅行がもっと盛んになって欲しいと私は願っている。訪日客も日本人客も、日本の伝統芸能を鑑賞する力はあまり変わらないのではと思った。いまでも日本各地には公的なホールはあるが、せいぜい貸ホールに使っているだけで継続的に「観光客」を受け入れることはしていない。ここは、現在、国立劇場を運営している国の機関、独立行政法人、日本芸術文化振興会が指導して、国内主要都市では「観光客」対応の判りやすい伝統芸能、現代人も理解しやすいカタチの「新しい文化」を産み出して欲しいと思うのである。空いている公的ホールの活用にもなるし、伝統文化の活用につながる。文化財は保存するだけでなく活用しなければならないが、その取り組みを進化せて新しい観光素材に育てることが大事だと思う。観光は「通過」ではなく「滞在」して、その国の「光」を学ぶものである。自然景観は自然景観で整備し活用しなければならないが、地方在住者として国立劇場が少なすぎると思った。

  2024.10.07

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• 京都のホテルは、外国人宿泊者数が過半数を超えている。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。トラベルボイスwebの報道によると、＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊京都市観光協会（DMO KYOTO）は、2024年8月の市内113ホテルの宿泊実績を明らかにした。それによると、客室稼働率は前年同月比3.9ポイント増の72.8%で、2019年同月比では10.3ポイント減となった。2019年同月比の下落幅が10ポイントを超えるのは、2023年8月以来、1年ぶり。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊南海トラフ地震臨時情報・台風10号に伴う新幹線の運休があったので、人数全体は少なくなったようだ。自然による災害は「観光業界」の誰もが大きな障害を受ける。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊外国人延べ宿泊数は、前年同月比33.1％増、2019年同月比70.2%増の51万318泊。総延べ宿泊者数に占める外国人比率は61.2％＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊日本人は物価高や災害などで、気分的にもホテルに泊まる余裕がないが、外国人は円安もあって訪日客はぐんと増えている。宿泊者の外国人比率は61.2％は凄いと思う。京都のホテルに泊まったら、ここは外国かと思うほど、外国人利用者が多いと感じるだろう。ホテルにとっては売り上げが伸びれば有難いので、日本人が少なくても構わないだろうが私は何だか不安に思う。内需が回復していないのを残念に思う。国・地域別構成比では、中国が最も高く30.3%。米国(13.3%)、台湾(9.1%)という構成を見て、やはり中国からの客数の高さが政治的に気になる。友好関係が回復してくれればいいが、その逆に一転すると、この構成比は大きく変化するのは言うまでもない。欧米に期待したいが距離的地形的に難しい。話が変わる。ホテルやクルーズ、都市、リゾートなどのランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」をアメリカの旅行雑誌コンデナスト・トラベラーが発表している。これに、「日本のベストホテル」として発表されているのを読むと、京都のホテルが4軒もランクインしている。1、ザ・リッツ・カールトン京都、2、翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都3、東京ステーションホテル、4、コンラッド東京、5、イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古6、ザ・リッツ・カールトン日光、7、アマン東京、8 HOTEL THE MITSUI KYOTO9、フォーシーズンズホテル東京大手町、10、パーク ハイアット 京都10軒中４軒が京都のホテル、アメリカでも京都は人気であることが判る。元、京都市民だった私だが、ホテルの名前と位置が一致しないホテルがある。新築あり、リニューアルありで、賑わっているのは観光業ｏｂとして嬉しいことだ。だが、オーバーツーリズムが気になる。日本国としてもっともっと世界に対して地方都市への誘導を図っていただきたい。日本人がもっともっと気軽に旅行を楽しめるようにして京都もせめて過半数は日本人宿泊者に戻って欲しいと願っている。

  2024.10.06

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• 「貨物新幹線」に期待。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。乗り物ファンの私は、新しい乗り物ができる度に嬉しくなる。自分が乗れるわけでないにしても「移動」できる「乗り物」は興味がある。ＪＲ東日本は東北、北海道に新幹線を走らせているが、人だけでなく荷物も貨客混載で運んでおり、このブログでも過去に紹介しコメントさせていただいたことがある。「移動」は人だけでなく「貨物」も新幹線を利用する。ＪＲ東日本は通常の編成の一部を利用して「速達」を武器に、新鮮な魚介類や農産物を産地からいきなり都心部に速達して話題となった。今回はＪＲ貨物も動いて、専用の車両を製造し新幹線車両に増結、あるいは単独で専用貨物列車を走らせようとする計画である。現在でも宅急便はドライバー不足と聞くけれど、荷物類はかなり速達されていると思っているので、一市民としては新幹線貨物でなくても不便はないと思うが、より「速達性」が求められている市場があるのも判る。ＪＲ貨物の車両は走っているのを眺めているとコンテナや大型のタンク類を積んでいるのをみかける。重量物である。車両はその重量に耐えられなければならない。新幹線は人を運んでいるので、貨物列車よりも軽量かも知れない。詳しい知識はないが、新幹線のレールの上に貨物専用車両が走るには、そう簡単なものではないと思うので、実現は難しいとおもっていたが、いよいよ具体化しそうで楽しみである。現在は、在来線を借りてＪＲ貨物が貨物を輸送している。新幹線のレールも借りようとする計画だが、ＪＲ東日本は自らも客車に連結して走らせようとしている。東海道、山陽新幹線にはまだその話は聞こえてこないが、人口減少が明らかになっているのでいまの１６両編成は長すぎる時代がやってくる。貨物専用の新幹線車両を組み入れて走行するのは理に叶っている。貨物の輸送形態が変わると、長距離トラックが減少し、しかも自動運転になれば、人手不足は解消されるのかも知れない。貨物新幹線の今後の動きを注視してみたい。

  2024.10.05

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• 広島空港、旅客取扱施設利用料が航空券代金に上乗せされる。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。在住地広島のローカルニュースで、広島空港では「旅客取扱施設利用料」として１２才以上は３４０円、１２歳未満の小人が１７０円、来年１月７日以降の搭乗客が支払うこととなった。もちろん国（国交省）が認めている。支払方法は国内便の航空券に上乗せされるので、運賃に加算される。私は好ましく思わない。旅行者にとってブレーキになるからである。広島空港を利用したいと思わない。それは広島市内から離れすぎていること、アクセス方法がリムジンバスに限定されていることへの不満があるからである。空港が快適に利用できるように整備したり維持するための費用捻出方法としての聴収であるが、それを利用者が負担するべきなのかと疑念が湧くのである。利用者数を調べて見た。１日なんと１万人に達していないのに驚いた。そりゃそうかもと思う。最大の路線は広島羽田便、私は断然新幹線が優位と思う。そう思う人が多いのだろう。利用料３４０円を国内便利用者だけに運賃に加算することで、より東京便は新幹線に流れるように思う。羽田発の国際便乗継、国内線乗継では利用価値があるので、急に利用者が減少することはないだろうが、どうも気になるニュースである。

  2024.10.04

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• ノンアル時代がやってきた。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。【ノンアル旅でいこう　高まる健康志向と消費の変化】のタイトル。トラベルジャーナルｗｅｂの記事を読んだ。身内に小さなカフェのオーナーがいて、最もよく出るアルコール飲料は、高級ワインでなくアルコール３％のビールだと笑っていた。私は元々アルコールは弱い体質だが、アルコール類は嫌いではない。交友の中でも、いわゆる呑んべいが多く、縄のれんからちょっとしたクラブまでずいぶん夜の飲み屋街に貢献してきた。日本酒換算で１合ほどの酒量だが、ときにはその倍くらいは飲むことがあった。健康上、現在はアルコールは控えているが、思い出したように少しいただくこともある。記事の中で【ワイン大国フランスでもアルコール離れが止まらない。フランス人の年間1人当たりのワイン消費量は100年で3分の1減少したといわれ、1926年に過去最高の約136リットルだったが現在は約40リットルまで減った。】とある。【40年前に成人の半数が毎日ワインを飲んでいたとされるフランスだが、いまやワインを飲む成人の割合は2割に満たないという。代わって消費が増えているのがミネラルウオーターや炭酸水などアルコールを含まない飲料。同じようにワイン大国だったイタリアやスペイン、ギリシャでもワイン消費量減少が見られる。】と記事は続いている。成人男性になれば酒が飲める、たばこが吸えるのが儀式のように、１８才で就職して間もなく先輩から酒とたばこの指導を受けた。カフェオーナーの弁によると、大酒飲みは少なくなったと言う。料理を目的にワイン類はほんの嗜む程度で、スマートな客が増えていると言う。旅行の団体プランでは「飲み放題」がよく売れた時代があったが、健康上の理由でそれは人気が落ちているらしい。「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表しているのは日本の厚生省。飲み過ぎは健康に良くないことは判っているが、酒と言うものは飲む相手によってついつい酒量が増えるものである。『酒、知己に出会えば千鍾も少なし、話合わざれば半句も多し』という言葉がある。意気投合すると千杯の盃を挙げてもまだ少ないくらいだ、だが、相手によっては話し合う気もおきないし酒を飲む気がしないというような意味だと理解している。世界保健機関（WHO）も酒の規制を言いだしていることもあって、世界中で健康を守るために、たばこも同様に控えるようになってきたように思う。貸切バスの乗降口に大きな冷蔵庫が設置されている。缶ビール２ケース分くらい入る。団体旅行には缶ビール、紙コップで日本酒と、目的地までにアルコール飲料を飲んで、賑やかにカラオケというパターンが多かった。旅館やホテルでの宴会もアルコール飲料の量が少なくなっているとも聞く。たばこを吸う人は驚くほど少なくなった。これも健康上の理由だ。旅のカタチが変わってきているのは、このアルコール規制が一つの理由かも知れない。昔の団体旅行は酒を酌み交わすことが目的の一部であった。酒の飲み方が変わってきた。カフェオーナーは、アルコール飲料に代わる飲み物、ノンアル飲料が人気だと言う。話は分かるが、酒を酌み交わすあの独特の呑んべい仲間との会話が、ホンネで懐かしい。量は飲めないが私も呑んべいだったので、その仲間が我が人生の宝物とも思えるのである。

  2024.10.03

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• 【「認知能力」と「非認知能力」】と、【「ＡＩ」と「人」】

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。何ごとも東西南北、左右前後、のように両端がある。「認知能力」は、知識、計算力、思考力などのいわゆる「学力」を指すそうな。無学な私は認知能力が低く、東大出身者は高い。「非認知能力」は、主に意欲、自信、忍耐、自立、自制、協調、共感などの私たちの心の部分である能力を指すのだそうな。人はその両端の中間を行ったり来たりしている。それが社会だと思っている。戦前生まれの私の時代は、そもそもコンピュータがなかった。もちろん、ワープロもない。だから字引は絶対必要だし、百科事典も大事だった。だから、手で書いて覚えた。それがコンピュータの急速な進化で、辞書の類はほぼ使わなくなった。つまり「認知能力」はずいぶんコンピュータで補えるようになった。コンピュータがさらに進化し、「ＡＩ」が現れた。人工知能で質問すれば何でも教えてくれる、人が頭で考えるより早く回答してくれる。「認知能力」は人間社会の中でコンピュータが活躍してくれる。「認知能力」はある程度「ＡＩ」に任せて、人は「非認知能力」を磨かなくてはと思っている。コンピュータにはない機能、それが「非認知能」である。コンピュータによって従来からの旅行業は苦戦を強いられ、過去の栄光を追い求めている内に業態を変えざるを得なくなった。コンピュータが変えたのである。しかし、旅行自体の本来からの魅力は心の部分の癒しであり快楽である。その部分は限界がない。どこまでも多様化し常に新しい世界を産み出すことができる。人はそこにようやく気付いたのである。新しい旅の企画が社会のうねりのようになってブームを産み出す。その一つのうねりは「クルーズ」であろう。ウイーンフィルの楽団員を乗せた大型クルーズが全世界から集客しているし、日本一周のジャパネット企画のクルーズが満員になっているのも、注目に値する。「いくたび」は国が「第２のふるさとづくり」と称して、観光客の地方分散化を推進しているサイトである。その中で「非認知能力」を高めよう。人生の終盤を生きている無学な私も、何とか生き抜いてこれたのは「非認知能力」が多少功を奏してくれたのだと思っている。

  2024.10.02

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• 国土交通大臣賞は愛知県の「愛知県『休み方改革』プロジェクト」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。公益社団法人日本観光振興協会、一般社団法人日本旅行業協会（JATA）、日本政府観光局（JNTO）は、毎年「ジャパン・ツーリズム・アワード」として、「観光業」の発展に寄与している団体、企業を表彰している。今年は第８回目である。【国土交通大臣賞】、【経済産業大臣賞】【観光庁長官賞】、【実行委員長賞】は1団体、【UNTourism特別賞】は２団体、【審査員特別賞】は16団体、【学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード】は1団体が受賞し、入賞取組として、13団体が選ばれている。各受賞団体に敬意を表するとともに、私は感謝の気持ちを込めて拍手を贈りたい。全部を転記して紹介したいと思うが、ニュースリリースが公開されているので、ここではこのアワードの最高賞でもある「愛知県『休み方改革』プロジェクト」について、コメントさせていただく。旅行業で苦労したのは、オンシーズンは仕入れの難しさ、オフシーズンはお客さんの少なさで悩まされたものである。つまり需要が季節波動する、１００日営業と言って、土日祝以外はお客が少なくても仕方ないと諦めていた温泉旅館もあった。需要が偏るのは、行楽の季節という理由もあるが、休日が土日祝に限られているからである。一方土日祝には休めない人も多い。学校はカレンダー通りで土日祝が休み、とくにリゾート地に位置する地域はその保護者は土日祝には休めない人たち、これでは家族旅行は難しい。そこで愛知県は「休み方改革」として、。学ぶ+休暇＝「ラーケーション」という概念を作り出したのである。事前に申し出れば、親の休日に合わせて学校を休んでも欠席扱いにしないことにしたのである。この休み方改革は愛知県だけでなく、リゾート地に位置する地域に飛び火して､徐々にではあるが全国各地に広がり始めている。休み方改革は企業側も進んでいる。全国のバス事業者が加盟している日本バス協会の会長は愛媛県の伊予鉄グループの社長である。先日もこのブログに書いたが、この伊予鉄グループはすでに週休３日制をすでに行っている。働き手の絶対量が足りないので、従業員はより居心地の良い企業に集まる。有能な社員を確保するためにも「休み方改革」は有効だ。私は高齢者で週１回だけだがデイサービスのお世話になっている。ここも日曜日だけ休みで祝日は通常営業である。日曜日に休めない家庭では高齢者が留守番になるが、高齢者は自分が高齢者になって初めて知るが、体調が突然悪くなる場合が多くなる。医療制度が現在の長寿社会に変えてくれたので、私と同年の男性はまだ４０万人も生存している。毎日が日曜日ではあるが、家族の休日は毎日ではない。いずれデイサービスも休み方改革で日曜日も営業してくれるようになるやもしれぬ。休み方改革で、平準化が進むのは結構なことである。私も愛知県に拍手している。

  2024.10.01

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• 「イノトランス2024」ほんものの水素列車が並んでいる。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。イノトランスとは国際鉄道技術専門見本市を指す言葉だと初めて知った。東洋経済オンラインで紹介されている記事で、その見本市が２年に一度開催されていて、世界中の鉄道車両メーカーが、実物を展示することを知った。日立の最新車両ももちろん展示されていて、韓国のヒュンダイも水素燃料を動力源とした車両を持ち込んでいる。写真もたくさん掲載されているので乗り物ファンとしては嬉しい記事であった。鉄道は海と空と較べて、開業するまでにたいへん長時間な工事になる。車両だけではなく設備が必要だからである。日本はそうして時間をかけて築いてきた全国の鉄道網を廃線させる方向にある。もったいない話だと思っている。赤字が最大の理由でその赤字を民営の事業者に賄えというのは無理な話、だから鉄道会社が放棄したくなるのも判るが、ほんとうにもったいない。ここは逆行するようだが赤字路線の活用に対して国有化してはいかがであろうか。航空会社も環境保全の観点から持続可能性を問われて、水素燃料やＳＡＦと呼ばれる植物由来の航空燃料に転換させようとしている。鉄道も現実的に水素列車はもう動き出しているのである。単なるノスタルジーで言うのではない。鉄道を廃線にするのはもったいないし、レールが繋がっていればバイパスとしての活用もできるではないか。「イノトランス2024」の記事を読みながら、超赤字路線として益々不便なダイヤになっている現実に頭が動いた。国費で道路網はずいぶん良くなったが、鉄道は民間業者任せになっている。保存だけでは駄目である。活用してこそ赤字路線も生き返る、私は鉄道を残したいと思う。

  2024.09.30

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• 日本バス協会「バス再興10年ビジョン」など策定。10年後のバスは自動運転？。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。私が乗り物ファンになったのは大きな乗り物の姿に魅入られたこと、近鉄電車が最初で次にＳＬ，大阪の路面電車の順だった。路線バスに関心が高まったのは、現住地に転居してからで、それでももう２７年の月日が流れた。自宅は国道191号線に近い。最寄バス停までは600メートル、191号線は可部上市を起点に、中国山地を縫うように走って下関まで延びている。27年前は山陰の益田、浜田、出雲、松江方面からの路線バス、近郊からの路線バスが広島駅に向かって走っていた。このため現在よりも格段に本数は多かった。現在は山陰からのバスはすべて高速道を通るので191号線は近郊バスのみとなった。それでも、近郊バスは３社が路線をもっていて、ほぼ10分ごとに広島駅か広島バスセンターまで運行されている。比較的恵まれた交通事情と言える。が、コロナ以降めっきり乗降客が減少して、減便も実施されている。バス自体もときどきこれがバスなのかと見違えるほど小型のバスがやってくる。27年前とずいぶん違ってきたなと実感する。日本バス協会は全国のバス会社が加盟する団体で、会長は四国愛媛県の伊予鉄バスの社長さんが務めている。旅行新聞ＷＥＢの報道で＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊日本バス協会（会長＝清水一郎・伊予鉄グループ社長）は9月20日（金）、「バス再興10年ビジョン」と「バス業界のカスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定した。同日には東京都内で通常理事会を開き、清水会長は「バス業界の未来が明るくなるように、バスが夢のあるプライドある産業になることを目指す」と語った。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊と、報道があった。ここで会長＝清水一郎・伊予鉄グループ社長について話をさせていただきたい。伊予鉄グループは、愛媛県松山市において鉄道とバス、そして商業施設も営む老舗企業である。四国4県の中ではもっとも人口も多いが 1,276,219人で多い方ではない。いわゆる地方都市であるが、全国でも例が少ない週休３日制を完全実行できているのだ。地方交通は廃線や減便とマイナスイメージが強いが、伊予鉄グループは先進的な企業として輝いている。その社長がバス協会の会長であることが素晴らしいと思う。「バス再興10年ビジョン」として①安心安全なバスの実現②地域総合交通産業として維持発展③人材確保と働き方改革④次世代のバス輸送への転換を挙げている。安全安心を担保するには、私はより有能な人材確保と賃金向上が、必要と思う。いままではあまりにも、サービス業全体の社会的地位が低かったと思う。サービスは無料奉仕と言う社会的風潮があった。それに流されて無理が当たり前になり事故に繋がった。利用者も事業者もともにその点を改めるべきである。１０年後、私が生存しているとは思えないが、大空の星になって眺めるバス業界は、たぶん、幹線部分は全自動運転で、水素燃料かＥＶで走っていると思う。でも、それを支えている人が必ずいる。その人たちこそ現在のバスドライバーでないか。そのビジョンのためにいま何をすべきか。人手不足の今、いかに有能な人材を育成するかにかかっている。それが働き方改革であり、世の中に必要なものと言う意味でのドクター的存在である。伊予鉄グループはそれを予見させてくれたと思っている。いきなり１０年後にはならない。持続的繁栄のためには「照顧脚下」して頑張ってもらいたいと思っている。

  2024.09.29

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• 観光庁、第2のふるさとづくりプロジェクト「いくたび」サイト公開。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。朝ドラが終わった。来週からまた新しい朝ドラが始まる。ＮＨＫは連続テレビ小説と呼ぶ。私は前回の「ブギウギ」まで、長い間朝ドラはご無沙汰していたが、笠置シズ子ファンなので視聴する気になった。自分と年代が重なるので懐かしさもあって連続視聴、今回の朝ドラも録画して見逃さないようにして視聴した。ふと思い出したのは、父（明治37年生まれ）が新聞小説を好んでいて、スクラップブックに新聞から切り取って貼り付けていたことである。当時としてはテレビはないので連続して毎日小説を読むのが娯楽の一つだったのであろう。観光庁は2021年から「第2のふるさとづくりプロジェクト」を推進している。私もその考えに大賛成なので、このブログでも何度か取り上げている。地方創生には「観光」を活かすのが良い。崩壊村落でも活性化できる。人が訪れて地元の産物を購入もしてくれるし、滞在して農作業を手伝ってくれることもある。旅人とともに村を再生させることも可能である。人と人の関係が繋がるから、第2のふるさとのように思えて、その人が待っている場所に訪れるのである。私の経験ではみかん農家とのご縁を思い出す。道端に軽トラを止めて、みかんを売っていたおばさんに出会ったのが最初である。滋賀県大津市在住だった旧友が訪ねてくれたので、現在のしまなみ海道開通前の曲がりくねった地方道をドライブしていた。その道路が突然広くなる地点がいくつかあって、そこに「みかん」の表示があり軽トラの横におばさんが立っていたのである。そのおばさんは誠実な人だったので、みかんの季節になると、そのおばさんあてに電話で注文、人への贈り物によく利用させてもらった。縁もゆかりもない地方のおばさんは、一度畑を見て欲しいと言ってくれたがその時は実現できず、その後そのおばさんは病気で他界してしまった。そのため、観光庁の言う第2のふるさとになってはいないが、心のふるさとにはなっている。観光庁はこの第2のふるさとプロジェクトのサイトとして「いくたび」をアップした。採択されている「第2のふるさと」地域は18の地域においてモデル実証されている。父が生きてきた時代の新聞連載小説、私の生きてきた時代の朝ドラ、どちらも連続と言う点で共通している。テレビを見て思うのは、夥しい数のコマーシャル、同じようなサスペンスドラマ、いずれも単品で連続していない。単なる繰り返しだ。「いくたび」は何度でも、まるで実家に帰るような感覚の旅である。繰り返し訪ねることで人と人のつながりが深まることで真の第2のふるさとになる。旅は人生の宝物。旅先での良い想い出は、景色だけでもない、文化遺産を観るだけでもない、人と人の出会いである。私は今もみかん売りのおばさんの生真面目さを想い出す。その人に出会ったことが人生の宝物だと私は思っている。旅行関係の新しいサイトが夜空の星のように数えきれないので、「いくたび」サイトがより多くの人に愛され親しまれるには時間がかかると思うが、モデル実証されて国が支援している18の地域は、ぜひ成果を上げて欲しいと思う。情報は18の地域になっているが、自分で「第2のふるさと」を見つけるのも良い。いままでの観光旅行とは違って、何かを学ぶ旅であったり、体験させてもらったり、その地域の人との交流こそ大事だと思う。連続ドラマも選ばれる時代であるように、この「第2のふるさと」プロジェクトも数ある中のドラマである。「いくたび」サイトをぜひ訪ねていただきたいと願っている。

  2024.09.28

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• マッチングサイト「おてつたび」の利用者に、シニア世代が増えている。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。マッチングサイト「おてつたび」の利用は、季節労働者的役割を果たした代償として、事業者（雇用者）は、宿泊の提供と賃金を支払うシステムである。たとえば、夏の季節に集中する海辺の観光旅館は、その時期だけ極端な人手不足となる。一方、夏休みを利用して見知らぬ土地に旅をしたい若者がいる。この２つのニーズをマッチングさせることにしたのが「おてつたび」というサイトである。「お手伝い」と「旅」をくっつけた造語で、これがマスメディアの目に留まり急成長していることを、このブログで取り上げたことがある。季節的に、一時的に、労働力が求められる農業畜産漁業者やホテルや旅館は数多い。季節に左右される観光地や、一時的に人手が欲しい場面は意外に多い。それで「おてつたび」から情報を得た人は、その雇用者まで出かける交通費は自己負担、でも、宿泊は無料、労働対価の賃金も受け取れるなら、労力を提供してその土地を観光するにはちょうどよい。若い世代、とくに学生には良いシステムと思っていた。事実メディアで紹介される事例は若い労働力の例が多かった。私もそう思っていた。トラベルジャーナルＷＥＢの記事【おてつたび、シニアの利用者増加　地方の人手不足解消に貢献　目的は新たな体験】に。なるほど、いまの時代の感覚はそうなんだ、と思い直した。２つの円グラフが掲載されている。一つは2021年、もう一つは2023年、何れも年末時点のデータである。資料「おてつたび」と表示があるので信用できるデータである。利用者数、2021年、10～20才台は70％、2023年、10～20才台は54％、明らかにこの2年間で若年層の利用率は減少している。が、この世代の利用者数は減少したのだろうか。人数は明らかにされていないが、私はおそらく増えているように思う。30才代、2021年、11％、2023年、13％40才代、2021年、11％、2023年、10％50才代、2021年、 5％、2023年、13％60才代以上、2021年、3％、2023年、10％と、なっている。利用者の年代が高くなるにつれて利用率は上がっているのは大変化だ。記事の転記【昨年8月に50歳以上のおてつたび経験者にアンケートを実施したところ、60～64歳が最も多く33.3％で、50～54歳と55～59歳が26.3％ずつ。65～69歳は13.2％、70歳以上は0.9％だった。女性が6割を占めた（有効回答230人）。】ひさしぶりに、おてつたびのｈｐを訪問、凄い情報量に驚く。マッチングサイトは大成功。シニアたちは新しい価値を得たとご満足の様子、農業や漁業などの未体験の世界に飛び込む楽しさを味わえて、タビナカとして成果を得られるのは魅力であろう。おてつたびは、まだ30歳代の女性が創始したシステム。雇用する側は一気に極端に言えばネット社会だから世界中から人材を集められる。宿泊料はたとえば空室になっている社員寮を解放すれば良いし、食事も賄い飯で良い。仕事が終わったら無縁になるのではなく、利用者にすれば第2のふるさとと思えるくらい関係が深まることで、新しい関係人口の創出につながる、旅の想い出は人生の宝物。旅を通じて人のつながりを得るのは現代社会に馴染むスタイルである。人と人のふれあいこそ旅の良き想い出になる。おそらく私は全利用者が満足ではないとも思う。私も民宿イベントを地域と協働で開催したことがあるが、民宿農家の一部の人が、宿泊者に対し高圧的な言動があって、旅行客が不愉快な思いをした失敗を覚えている。いまの時代、おてつたびに限ってそんなことはないと思うが、受け入れ側も単なる労働力を買うというだけでなく、労働力提供者との人間関係を重視して貰えれば、まことに有難いし、新しい旅のスタイルが全世代の人たちに定着するのではと、期待している。私は老々介護でおてつたびにゆくことはできないが、おてつたびがますますさかんになることを嬉しく思っている。

  2024.09.27

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• 「直販で訪日客獲得」新発想・国際交流も楽しめるパッケージツアー

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。訪日客は自国のOTA（オンライン専用の旅行サイト）から、日本発のパッケージツアーを購入していることが多い。久しく海外旅行はしていないが、出かけるとしたら日本語対応しているサイトから、現地（目的地）のホテルを選び、現地発の外国人向けに用意されたツアーを予約する。そして、航空券も日本語対応のサイトから格安がないか良く調べて購入する。現役当時は少なくとも英語力がある程度なかったら、身動きできなかったがいまは自動翻訳機のおかげで、何とか意思は告げられるし、先方の意思も日本語に翻訳されるので心配はない。日本の旅行会社では、外国人向けの日本発のツアー商品を造成、OTAと呼ばれるオンライントラベルエージェントを通じて販売するケースが多かった。今日の話題は日本の大手旅行会社の一つクラブツーリズムが、「直販で訪日客獲得」しようとして、新たに訪日客向けグローバルサイト「YOKOSO JAPAN TOUR」というサイトを公開、日帰りから宿泊プランまで年間1万以上のコースを紹介すると言う。トラベルボイスＷＥＢの情報では、ツアーが日本人との混載。日本語で展開され、重要な案内はAI翻訳機器や書面を活用して案内するという。と報じている。クラブツーリズムはテーマ旅行を得意とする募集型企画旅行専門の会社で、東京在勤当時私も何度か家族でバスツアーに参加したことがある。新聞媒体での募集だったが、一日当たり大型バスで１００台をこえるツアーを成功させていた。同社の旅行商品は格安だった。おそらくバス運賃の規制が緩く、大量を武器に安く仕入れて安く売る、ドンキホーテ型だったと思う。その後、同社はテーマ旅行に強い旅行会社として業界から注目されるようになった。いまでは全国各地発のツアー年間１万以上の本数を会員組織で売り切っているのは凄いと思っている。同業他社も同様のことをしているが、募集型企画旅行専業でここまで力があるのは特異的なことだと思っている。面白いと思ったのは【外国人が中国語（繁体字）と英語で直接ツアーを予約することが可能になった。】ということと、日本人混載という視点である。中国語（繁体字）と言うのは台湾を意識している。中国本土は簡体字表示なので中国人は英語翻訳を選ぶのかも知れない。私がこのニュースで気に入ったのは、日本人混載である。私は自営当時バスツアーを主催していた。そのツアーにも、地元の工場に就職している外国人が参加してくれた。ベトナムからのお客様だが日本人と仕事をしている。バス車内では地元のほぼ高齢者のお客様の中で、言葉は通じないので片言の英語で、まだ２０才代の外国人が交流していた。何のことはない。日本人対応のツアーでも外国人が混載しているのは不思議ではない。今回は、外国人だから外国人向けのツアーを用意するのではなく、世界の誰もが参加できるツアーとして、ＡＩ翻訳機器や書面を活用して案内するという点が新しい。コミュニケーションをＡＩ翻訳機器が可能にしてくれているのだから、これからの時代は国内海外を問わず、世界で自由にコミュニケーションできる、外国人向けツアーは死語になるのかも知れない。ふだんは外国人に触れ合う機会はないが、ツアーに参加することでいろんな国の人と交流できるなんてすばらしい良い想い出づくりになると思う。国際化はここでも進化している。

  2024.09.26

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• 「訪日向け歌舞伎」東京の歌舞伎座と京都の南座の公演を発表。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。伝統芸能鑑賞はすっかりご無沙汰である。東京在勤時には歌舞伎座に何度も通ったし京都在住時には南座にもよくでかけた。だが、近年は歌舞伎座も団体鑑賞客が減少して空席が出ていると聞いている。東京在勤時一等席は高いという理由もあったが空席はまず手に入らなかった。時代が変わって企業が座席を買い占めて歌舞伎座ご招待を計画しても、肝心のお客様が歌舞伎離れしていて喜ばれないのかも知れない。歌舞伎は興行業の「松竹」が、歌舞伎というジャンルの伝統芸能を上演している。その松竹は「歌舞伎座」「新橋演舞場」「大阪松竹座」「南座」の劇場も経営している。歌舞伎以外の興行もあるが、とくに東京の歌舞伎座、京都の南座は歌舞伎公演の場として知られているが、芸能の世界も多様化の波に押されて生き残りをかけている。以前から外国人客が歌舞伎に興味を持ってくれているのは知っていたが、日本人でも歌舞伎ファンは限定的で、難解な芸能だから訪日客がどこまで魅力を感じてくれるかは疑問であった。「訪日向け歌舞伎」を、歌舞伎座が11月1日～23日、南座が11月2日～10日。英語によるサポートガイドを用意し、歌舞伎俳優による歌舞伎のイロハを紹介するプレトークや、代表的な演目を上演すると知った。松竹のページを久しぶりに覗いてみると、英語のページが設けられていて歌舞伎の紹介をしている。年間を通じて公演中であること、歌舞伎のカテゴリー、歌舞伎ならではの注目すべき特徴等々、判りやすい説明がなされている。もちろん日本人観光客も入場できる。改めて歌舞伎を知る人には良い機会かも知れない。私は芸能の世界が好きだ。在住地広島は郷土芸能として、「神楽」が盛んである。子供神楽団も各地区で結成されている。歌舞伎はその「神楽」を源流としている。舞踊あり、物語あり、判りやすく楽しいものだ。歌舞伎は出雲の阿国によって京都で始められたそうで、阿国（おくに）とは女性芸能者の名前である。広島はその出雲に近いので「神楽」も「出雲神楽」「石見神楽」があって、地形的には「石見神楽」の流れを汲んでいると聞いている。広島を訪れる外国人の訪日客にも、松竹さんに学んで「訪日客向け神楽」を上演するのもおもてなしになるように思う。古典芸能、郷土芸能、大事に継続しなければならない。

  2024.09.25

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• こりゃ良いよ「鉄道・バス「2500円払えば運賃半額」新しい運賃割引制度始まる。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。熊本県の社会実験は、私も何度かこのブログで取り上げてきた。最初は2019年9月に熊本県内無料の日だった。その時は公共交通機関は超満員、人が街にあふれるほどでかけたが道路の渋滞は発生しなかった。交通渋滞は公共交通機関を利用してくれたら解消するという成果が実証できたのである。しかし、無料にすると運輸業は成り立たない。そこで全世帯交通税のような形で会費を取って会員制度にすれば、毎日無料で公共交通機関に乗れるという試算も出た。私は大賛成、そうすれば路線バスも維持できると拍手した記憶がある。一定の負担を全世帯に税金として徴収するにはもちろん反対意見がある。だが、会員制度なら問題はない。2019年9月以来何度か社会実験を繰り返し、今回初めて、長期間に及ぶ社会実験として、会員制で運賃半額になる仕組みを作ったのである。ニュースリリースからポイント部分を転記する。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊日本初！「渋滞なくそう！半額パス」サービス実証実験開始のお知らせ 発信者は九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バス、熊本市交通局である。この度、熊本県からご支援を受け公共交通の利用定着に向けた利便性向上、ひいては渋滞解消を狙った実証実験を実施します。具体的には 2,500 円（デポジットを含む）で会員パスを事前に購入すると、熊本県内全域において、路線バス、電鉄電車、熊本市電の運賃が実証期間中では、平日の朝ピーク時間を除けば何回乗っても半額でご利用できるサービスになります。■「渋滞なくそう！半額パス」について【実証期間】20２4 年 10 月 1 日（火）～2025 年 2 月 28 日（金）【参加方法】①各交通事業者窓口にて会員パス 2,500 円（デポジット含む）で購入すると、会員パスと実証実験用くまモンの IC カードをお渡しします。②事前に IC カードにチャージを行うことでご利用可能となります。乗車は IC カードタッチのみ、降車時には会員パスを見せながら IC カードをかざすと自動的に半額でご利用いただけます。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊平日の通勤時間帯以外は会員パスを見せてICカードをかざすと運賃が半額、たとえば500円の区間だと250円分がカードから引き落とされるわけだ。往復すると500円得になる。会員パスの有効期間５ヶ月と長いので、頻繁に利用するとかなりお得である。私はこの事業を契機に、公共交通機関の利用が高まると期待している。同伴者も割引きになるので、大人４人が利用すれば一気に元が取れる。この事業が成功し結果が公表されるのが楽しみである。運転手不足、労務管理の徹底など運輸業界は厳しい環境にあるが、利用者が増えて経営が安定すれば、乗務員の賃金も上昇できるので労働市場として魅力ある職場が創れる。空気を運んでいては廃線、減便、賃金が抑制されるので離職と悪循環する。先ずは満員で困るくらい乗ってもらいたい。熊本の公共運輸機関、今回の事業に参加している事業者にエールを贈りたいと思う。

  2024.09.24

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