幸兵衛6848のブログ

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• 「観光立国推進閣僚会議」の資料を整理する。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。観光業界に長く身を置いてきたが、さらに観光業界が発展してもらいたいと思っている。年老いてようやく、激変する時代の波に乗って浮き沈みしてきたと言う実感がある。国の政策を読み切れてなかった、世界の動きに対応しきれなかった反省もある。そんな思いの中で第２４回「観光立国推進閣僚会議」が開催されたと知った。会議は概ね年に２回開催されていて、今回は５つの資料をもとに意見交換があり、総理大臣が指示を出すという流れになっている。（資料）１、観光の現状について２、今後の取り組みについて３、文部科学省の今後の主な取組について４、国立公園の魅力向上に向けた取組５、プレクリアランスの概要・税関・入管における「共同キオスク」の導入が公開されている。旅行産業の仕事は全省庁と関連がある大変すそ野の広い業界と言える。従事者数は自動車関連業界と並んで国民の約１割とも言われている。が、旅行の目的となるのは「自然（環境省）」と「文化（文科省）」と「国土交通省」で、旅行産業全体を取りまとめるのが「観光庁」ということになる。したがって、「観光立国推進閣僚会議」の資料は国交省、文科省、環境省になるが、訪日客や日本人の海外旅行は、税関、入管という玄関番が必要で、これは出入国在留管理庁、法務省が資料提出者となっている。これらの資料は公開されている。公開されてはいるが目を通す人は少ない。判りにくさがある。そこで、それらの資料を基に、内容を記録しておきたい。１、観光の現状について訪日客は増えている。オーバーツーリズムが複数の観光地において発生し観光公害として報道されるほどで、いままでで一番多かった2019年コロナ前の年を超えそうな勢いである。国・地域別訪日者数上位を見ると、韓国、中国、台湾、米国、香港の順である。中国は回復が遅れているのは政治的理由であるが、それでも、訪日客数は２位、やがて回復すると人口から見て成長の可能性は高い。2030年政府目標に向けて（推計）○　訪日外国人旅行者数は、直近の伸び率で推移すれば、2030年の政府目標である6000万　　人も視野に入る状況。○ 訪日外国人消費額は、訪日客数が直近の伸び率で推移し、さらに高付加価値化と泊数増加を図ることにより、2030年の政府目標である消費額15兆円も視野に入る状況。アウトバウンドの状況○　2019年に過去最高2,000万人超を記録するも、新型コロナの影響により2020年以降　　大幅な落ち込み。○ 2024年６月の出国日本人数は約93万人と、コロナ前2019年同月比で61.2％。日本人の置かれている位置は、訪日客が伸び出国者は回復していない、いまに日本の現状を表している。２、今後の取組について「地方誘客に向けた取組」「オーバーツーリズムの未然防止・抑制」という２つの課題を掲げている。「地方誘客に向けた取組」では、航空燃料供給不足に対する行動計画、空港グランドハンドリングの現状について、国際拠点空港等の機能強化・地方空港への就航促進、地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり（11モデル地域）を推進する。「オーバーツーリズムの未然防止・抑制」〇 過度な混雑やマナー違反等の課題に取り組む「先駆モデル地域」として、第１次:20地域（本年3月公表）、第２次:６地域（７月19日公表）の計26地域を採択。〇 地域の関係者による協議の場において具体的な対策に係る計画を策定し、取組を実施３、文部科学省の今後の主な取組について観光立国の実現に係るスポーツ分野での取り組みを推進。文化財・文化施設による観光立国の推進。４、国立公園の魅力向上に向けた取組国立公園の美しい自然の中での感動体験を柱とした滞在型・高付加価値観光の推進を図るため、民間活用により滞在体験の面的な魅力向上に取り組む「先端モデル事業」を4公園で実施。先端モデル事業（十和田八幡平、中部山岳、大山隠岐、やんばる）国立公園におけるオーバーツーリズム対策（富士山）５、プレクリアランスの概要・税関・入管における「共同キオスク」の導入プレクリアランスの概要本邦外の出発空港において、観光等を目的とした渡航者に対し航空機への搭乗待ち時間を利用して事前審査（指紋及び顔写真の取得・照合を含む。）を行うことで、到着空港における上陸審査待ち時間を大幅に短縮し、円滑な入国手続を実現する。【本年２月に台湾で試行的に実施。来年１月から本格運用を開始予定】税関・入管における「共同キオスク」の導入●税関・入管手続で必要な旅券・顔写真・申告情報等を同時に提供できる「共同キオスク」　を本年１月から羽田空港で実証導入。　来年１月から、順次、羽田空港・成田空港・関西空港で本格運用を開始する予定。●①旅客の利便性向上、②入国手続全体の時間短縮、③手続ポイントの分散を実現。転記することによって会議の進行が見えてくる。それぞれの省庁が具体的に図表を使って詳報しているので、関心のある人はweb検索してお読みいただきたい。伝え聞くところによると、外国との比較において出入国管理システムは遅れていると言う。記事を読んで私が一番気になったことは「地方誘客に向けた取組」の、航空燃料供給不足に対する行動計画と、空港グランドハンドリングの２点である。私は理論派ではなく現場第一線で働いてきた根っからの旅行屋ｏｂであるので、航空燃料が確保できないから来るなと、せっかくチャーター機で雇用としているお客様を断ったとは情けない話だと腹立たしさを覚えた。空港のグラハンもそうである。地方空港は時代に追いつけていないのではとさえ思ってしまう。これでは地方分散化は難しい。ぜひ、受け入れ態勢をしっかりしていただきたい。そして、外国人嫌いの人がいることに配慮していただきたい。マナーを守らない旅行者もいるが、批判するだけでなく、マナーを知らない人には上手に教えてあげるくらいの気持ちが大事と私は思う。観光産業はすそ野の広い産業で、観光立国は国の経済を動かす原動力になる。ますますの発展に期待している。問題は克服してこそ価値が出る。

  2024.07.27

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• 「ひとり旅」という名の「団体旅行」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。誰と旅行したいかと問われると家族旅行と答える人が多かったが、最近は「ひとり旅」が増えている。新幹線の指定席は２人で予約して、隣の席に人が乗らないようにするなど事故の独立空間を求める人が増えてきているようだ。だが半面、人は人が恋しいもので、ひとり旅限定のツアーは独立性を保ちながら参加することで新しい友達に出会うこともある。「独りじゃない、ひとり旅」は、意外にも女性が多い。男性も女性も結婚しな人が多くなっているようだ。少子化社会の原因がここにもあるのだろう。年長の知人女性で、自分を「群れる動物」と言った人がいた。女性グループは確かに多い。群れていると私も思うことがあるが、私は私、と旅行は独立性を求めて、また新しい友達を創っていくように思う。クルーズ旅行が凄い勢いで増えてきた。多くは裕福なご夫婦旅行で利用されるが、シングルルームを希望する人もある。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、テーマパークやホテル業を営んでいるが、第３の矢としてディズニーをテーマにしたクルーズを売り出すと言う。約14万総トン・乗客定員約4000人の日本籍船を建造し、28年度をめどに運航を開始する予定と知った。まだ数年先の話ではあるが、日本国籍の大型クルーズ船が増えてくる。新しい発想で、シングルルーム中心の部屋ぞろえが売り物のクルーズ船も面白いと思う。家族そろってテレビを見るのではなく、各人、自分の部屋で違う番組を見ている時代の旅行形態は「ひとり旅」の需要を産み出している。クルーズ船という団体旅行、個人志向で「ひとり旅」人口が増えているだけに、船内での楽しみ方も多様化する。圧倒的人気のテーマパークだが、どう変化するのか楽しみである。

  2024.07.26

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• 「ISA（インテリジェント・スピード・アダプテーション）」搭載義務化

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。運転免許を返納してもう車を運転していないが、今までの全走行距離はおそらく30万キロ以上にはなる、乗り継いできた愛車は10台以上、さまざまな車種に乗り換えてきた。思い返せば車は乗り換える度に進化してきたと思う。そして時代はデジタルや無線、燃料も多様化して、果ては自動運転になろうとしている。メルクマールwebに、【スピード違反撲滅！ 欧州で「速度リミッター」義務化も、これって“車内監視”社会の始まりじゃないのか？】の記事を見つけた。【欧州連合（EU）と北アイルランドでは、2024年7月7日から、すべての新車にスピードリミッターの装備が義務付けられるようになった。】【このスピードリミッターは「ISA（インテリジェント・スピード・アダプテーション）」と呼ばれるシステムで、・衛星利用測位システム（GPS）・衛星ナビゲーション・道路標識の情報を組み合わせ、車両の速度を自動的に制限する。】ものらしい。知らなかった。車は道路交通法によって、速度規制がある。高速道路では最高速度と最低速度が定められていて、その範囲内で通行しなければならないが、現実の問題、ほとんどの車は速度違反している。厳密に取り締まったらほとんどの車は違反になるが、このシステムは運転者がそのシステムに従わず速度をオーバーさせると自動車にブレーキがかかるという。無線でも自動車の運行を管理することができるので、違反しようとすればシステムを遮断しなければならない。ＥＵ各国は義務化されるので新車に乗り換えると、自動的にISAにより監視されることになる。あくまでも交通事故ゼロを目指すための施策であるが、日本もやがてはそうなるものと思う。交通はそれで安全になるのだろうか。テレビでニュースを見ると防犯カメラの映像が夥しく使われている。自分が気づかないだけで、しっかりもう監視されているのだ。山陽自動車道、中国道は日常的に使う道路だが制限速度は80キロ、実際の運行で80キロで走っている車は少ない。どんな車なのか判らないが、いよいよロボット人間に慣れてしまうかもと、恐さを感じた。

  2024.07.25

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• 「地方への誘客促進」政府の重点的に取り組む5項目を読む。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。７月１９日（金）に観光立国推進閣僚会議が行われた。首相官邸のＨＰにその概要が述べられている。総理は「訪日外国人旅行者数は、６月が単月で過去最高の３１４万人となり、観光庁の推計では、２０２４年は、過去最高を大きく更新して、３５００万人、旅行消費額も８兆円が視野に入る勢いです。２０３０年の訪日客数６０００万人、旅行消費額１５兆円の目標水準も視野に入る状況を踏まえ、「地方への誘客促進」と「オーバーツーリズムの未然防止・抑制」に取り組むことが重要です。と認識を示されている。その認識は私も同じで、現実の問題として、訪日客数６０００万人に達したら、１日当たり２０万人以上の入国者になる日も出てくる。仮に５日間滞在したら毎日１００万人の外国人が日本に滞在している計算になる。失礼な言い方だが、捌かないと収容力に限界が来る。分散化させると簡単に言うが情報の無い地域に人は動かない。どうしても地方の魅力をアピールしなければオーバーツーリズムは必ず多発する。地方への誘致は必要だが、地方は外国人を歓迎する人たちとは限らない。訪日客が地方に来て歓迎されないと、訪日客は不満をネット社会に叫びだすこともある。「地方への誘客促進」について重点的に取り組む5項目を挙げている。１、燃料不足で新規就航や増便ができない全国15空港・週140便の解消に向け、週150便超　　相当の航空燃料確保を含む緊急対策を講じる。航空機は空港があればどこからでもその空港に行けると簡単に思うが、空港には許可を得ないと着陸できない。大昔、大阪から台北にチャーター便を運航して日本人観光客が観光するパターンはよくあったケースである。直接での体験はなかったが、チャーター機側が台北の着陸許可を間違えていて、上空に達しながら戻らざるを得なかったというような事例を聴いている。その許可理由に燃料があったことは初耳だった。全国１５空港に燃料供給できないから来ないでと言わせたのは情けない話だと思う。空港の条件整備は喫緊の課題である。チャーター便が降りられずツアーキャンセル、温泉旅館も予約キャンセルとなり悲鳴を上げたと聞いて、私は嘆いてしまった。首相は、緊急対策を講じると公式発言したが、頭が痛いと患者が訴えて痛み止めを処方する医者に似ているとおもった。これを対処療法と言う。高齢者になって私は医者通いすることが多いが、よく言われるのが高齢になるといろんなことがあるものですよと言われる。痛いと言えば痛み止めを処方するだけでなく、その原因を調べて欲しいのが患者の願い、これだけ急速に訪日客が増えると思わなかったから、航空燃料備蓄の判断を間違えているのであろうが、１４０便も入国できなかったとすれば、悲しいと思う。２、観光資源の多様化に向けて、スポーツ・ツーリズムの視点から、プロスポーツ、来年の世界陸上、再来年のアジア大会等を念頭に、チケット販売など、デジタル技術を活用しつつ、外国人観光客対応を強化する。観光資源の多様化、これは大事な視点だと思う。３、ネイチャー・ツーリズムの視点から、全国３５カ所の全ての国立公園において、先端モデル事業を踏まえ、国立公園制度１００年を迎える２０３１年までに、地域の理解と環境保全を前提に、世界水準のナショナルパーク化を実現すべく、民間活用による魅力向上事業を実施。４、地方観光の魅力向上に向けて、全国１１地域の高付加価値化モデル観光地に、山形、佐渡、富士山麓エリアの３地域を追加する検討を加速化させるとともに、高速道路周遊パスによる地方観光の移動コストの節約支援と、渋滞緩和に資する高速道路料金体系の見直しや休日の観光移動需要への対応に取り組む。５、二次交通の確保が不可欠であり、交通空白解消本部を司令塔として、地方公共団体と連携し、デジタルを活用しつつ、交通空白の解消と利便性の確保に強力に取り組む。以上５つの指示を首相は関係省庁にだして、関係省庁が具体的に動き出すことになる。今後の関係省庁の動きを注視したいと思う。「オーバーツーリズムの未然防止・抑制」についても言及があった。観光事業はすそ野の広い産業であり、全省庁と関連がある。外国人の訪日客の扱いは観光事業者にとって有難い存在であるが、何ごとも過ぎたるは及ばざるがごとし、国内内需も含めて旅行産業の堅調な繁栄に期待している。

  2024.07.24

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• コンピューターのシステム障害で空港が大混乱。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。7月19日の空港はコンピューターのシステム障害で、日本だけでなく世界各地でも空港が大混乱したとマスコミが報じた。「これはサイバー攻撃やセキュリティーの問題ではない。問題は特定され、分離され、修正プログラムが展開されている」と、コンピューター専門家はいうがコンピューターは日本語で言うと「計算機」である。トラブルが発生するのはあり得る話。過去にも何度もコンピューターのトラブルで空港だけじゃなく銀行やスーパーなどでも被害が出ている。問題は復旧の速度だ。そして、コンピューターがダウンした場合の対応力が問われる。今回のトラブルは世界各地で同時に発生しているのは、コンピューターは世界共通だからである。私は現在は空港を利用することはないので被害はないが、気象の関係で足止めされたことは何度か経験している。突然の欠航や振替便への移動などは乗客にとって困ることが多い。コンピューターがまだ普及していなかった時代に、私はロシアのイルクーツクで8月なのに吹雪で滑走路まで出たのに戻されて空港内のホテルに泊まったことがある。空港の管制官は無線でやり取りしていた。コンピューターの無い時代は手書きの予約台帳が使われていた。航空機が目の前に到着するまで空席の数が判らなかったこともある。なるようにしかならない、その場、その場で臨機応変の判断を下して旅行したものである。時は移り、現在の空港はコンピューターがなければ処理できないのである。それがダウンするとどうなるか、チケットは発券できないし運行もできない。今後は改善されるとは思うが、それでもコンピュータートラブルは発生する。トラブルはいくつもの業務に影響を与える。その業務は多岐に分かれるが、お客様に迷惑が及ばないトラブルもあれば、及ぶこともある。現役を離れているのでうまく説明できないが、私はお客様への案内、誘導、説明をしっかりしていただきたいと思う。羽田での航空機炎上事故で全員脱出死者が出なかったのは、乗務員の誘導が良かったからと世界から拍手をもらったが、今回のコンピュータートラブルでも、不安を取り除くためのお客様への対応訓練も大事だと思う。とくに国際便への乗客は外国人利用者も多い。現在では毎日10万人以上の外国人が訪日している。多い日はその数倍にもなる。対応力も誇れるように頑張っていただきたいと思う。

  2024.07.23

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• 認知症行方不明者は年1万9000人。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。2025年までに高齢者の5人にひとりが認知症（約７００万人）になると言われている。私自身、その可能性が高いと自覚するようになっている。今日はひとりで路線バスで出かけた。路線バスに乗るのは久しぶりである。バスのステップが高い、握り棒に掴まりながらようやく着席できた。距離は20キロほど、所要時間は約1時間、途中40の停留所があり半分くらいは乗降がある。用事を済ませて再び路線バスに乗る。バスの乗客の半数は高齢者と見受けられる。私は疲れを感じた。日頃は動くことが少ないし、息子がサポートしてくれるので、一人歩きはまるで幼児のような身体の動きになる。なぜか緊張しているのでとても疲労感が強くなる。認知症になってはいけないと思うが、いわゆる物忘れの頻度が多くなってきている。固有名詞が出てこないことがあるが、それの頻度を自覚するようになってきた。大型商業施設にはタクシー乗り場がある。地方都市は流しのタクシーはまずない。目的地に到着すると、同じルートでまた大型商業施設のタクシー乗り場に戻るのである。その大型商業施設の駐車場内で渋滞が発生していた。タクシーに乗った私が見たのは、高齢者の横断歩道を歩く姿であった。杖をつき、歩幅は10センチ弱、一生懸命に横断されているその人が渡り切るまで待つので渋滞になっている。タクシーの運転手さんは75才だと言う。「困るんだよねえ」付き添えなしの高齢者の横断を、タクシーの運転手が嘆く。乗客の私も87才、横断歩道を歩いていた人よりはまだ歩く速度は少し早いが、「困るんだよねえ」って言われる側のひとりである。ＮＨＫの記事によれば、【警察庁によりますと、認知症やその疑いがあり、はいかいなどで行方不明になったとして、去年、届け出があったのは前の年よりも330人多いのべ1万9039人で、統計を取り始めた2012年以降もっとも多くなりました。届け出のあった1万9039人のうち、95％に当たる1万8175人は去年のうちに所在が確認されましたが、502人は亡くなって見つかり、250人は去年のうちに発見されませんでした。】とのこと。認知症には私より6才も若い妻が発症している。検査では私にも軽度の物忘れが見られるとの診断であった。事実、２つのことを同時に行えない。問題は私と同じような人が急増してきたことにある。老々介護で食事の準備や洗濯などの家事をせざるを得なくなって現在は何とかそれをこなしているが、明日はどうなるのか、不安は尽きない。行方不明者にならないために、デジタル技術を応用して人間全員にＧＰＳをつけてはどうだろうか。監視社会はいやだが「認知症行方不明者は年1万9000人。」は恐ろしいと思う。

  2024.07.22

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• 環境省。国立公園における感動体験創出事業に８件採択

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。国立公園とは「環境大臣」が自然公園法に基づき指定し、国が「直接管理」する自然公園である。私は国が「直接管理」する点において、お金の掛け方が違うなと感じている。ユネスコ（国際連合教育科学文化機関）が登録している世界遺産は、ユネスコが教育期間なので、文科省がユネスコの窓口になり文化庁で文化財として管理されている。世界遺産は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の３つがあるが、日本では「自然遺産」に限って「環境省」が管理している。遺産は保存と活用が必要である。国立公園も保存と活用が大事である。日本の国立公園は３４か所もあり、広大ないくつもの自治体にまたがるものも数多く、広大なるがゆえに判りにくさも生じている。環境省は、国立公園における感動体験創出事業を公募し、応じてきた団体等の内容を審査のうえ採択し、その事業推進のための支援を国が行うのである。平成６年度では８件が採択された。先ずは採択された事業名と対象の国立公園名を環境省の発表斜面より転記する。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊１、申請者名：安達太良・吾妻 自然センター事業名：「ふくしま火山旅」100年続く盆栽と、1000年続く温泉の物語国立公園名：磐梯朝日２申請者名：栃木アウトドア事業振興会BERGTOAD事業名：消えた古道を探し山岳信仰の物語を探るアドベンチャーツアー造成事業国立公園名：日光３申請者名：株式会社東京山側 DMC事業名：秩父多摩甲斐国立公園における新たな感動創出コンテンツ造成事業国立公園名：秩父多摩甲斐４、申請者名：一般社団法人雪国観光圏事業名：エコロッジからエコロッジへ古道を歩く旅国立公園名：上信越高原５、申請者名：株式会社戸隠事業名：戸隠地域の高付加価値ストーリーを国内外に発信する        戸隠観光振興イノベーション事業国立公園名：妙高戸隠連山６、申請者名：一般社団法人 日本アルプスガイドセンター事業名：日本アルプス 野生動物/ライチョウ観察ガイドツアー国立公園名：中部山岳７、申請者名：株式会社 伊予銀行事業名：瀬戸内海国立公園指定90周年を契機とした「サステナブルツーリズム」創出事業国立公園名：瀬戸内海８申請者名：阿蘇カルデラツーリズム推進協議会事業名：世界を感動させる阿蘇へ「阿蘇自然体験活動促進計画」自走化事業国立公園名：阿蘇くじゅう＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊広大な公園面積を誇る国立公園だけに、たとえば「瀬戸内海国立公園」、今回は四国側の愛媛県の伊予銀行が申請した案を国が認定したが、関西圏から九州圏にまで及ぶ瀬戸内海全域は「感動体験創出事業」が行われないのである。国立公園の中には個人所有地もあれば、住宅や諸団体の施設も点在する。だからすべてという訳には手が回るはずがないが、たとえば「上高地」は本当に手入れが行き届いていてゴミで汚されているような感じはゼロであった。維持管理は税金で賄われている。広大な国立公園だから手が回らないのかも知れないが、現実的には荒れた感じや、施設の老朽化なども残っている。景観の維持だけでなく、アクティビティの充実も含めて、国立公園のあり方を見直すことで、旅行者にも住民にも国立公園への理解を求め「活用」しやすい公園を目指してほしい。今回採択された事業は８つ、国の支援があるのだから、眼に見える形で事業の成果をアピールして欲しいしわれわれも他人事じゃなくしっかり注視していかねばと思っている。

  2024.07.21

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• 「集約臨」と「オーバーツーリズム」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。【松江で貸切観光専門タクシー開始、21のモデルコース設定】という記事を見た。「旅行新聞ｗｅｂ」の記事である。松江と聞けば一畑電鉄を連想する。人口わずか７０万人を切った島根県であるが、私鉄として33.9Kmもの営業路線を持つ一畑電鉄が頑張っている。タクシーも路線バスも、高速バスも一畑グループとしておなじみである。しかし、その牙城に「流通」と言う名の会社が、貸切観光専門タクシーを開始したのだ。ジャンボタクシーを使ってモデルコースを２１も企画して、１台あたりの料金を明示している。ＨＰを見ると同社の前に男性４人、女性３人が並んでいる。地域密着サービス業・引越し・不用品回収・イベント設営、ＲＹＵＴＳＵ（流通株式会社）と書かれた看板が見える。新しいタイプの事業者のようだ。そこで、私は「集約臨」を想い出した。仕事を始めた昭和３０年代は国鉄の東海道本線が鉄道のメインルート、ＳＬがまだ定期列車を牽引する列車の時代であった。修学旅行はその東海道本線で箱根、東京に行き、復路は夜行で戻るパターンが多かった。その時、利用した列車が「集約臨」である。旅行会社と国鉄が協議して、団体専用列車を運行し「団体集約臨時列車」略して「集約臨」が運行されていた。時刻表には掲載されていない列車である。現在は訪日客が１日当たり１０万人以上日本に降り立っている。おもに成田、羽田、関空が玄関口で、ゴールデンルートと呼ばれている観光地に訪日外国人が流れていく。ＳＮＳでコンビニ越しに富士山が見られると話題になり、観光客は殺到するので写真撮影を阻止するため目隠しの幕を設置したというニュースはご存じの通り。その幕が破られ、敗れた穴にカメラレンズを入れて撮影する人が現れ、ついに大きな裂け目ができたそうで、地元ではさらに穴をあけにくい強い生地の幕に変えて阻止を続けるという、公害戦争の様相を呈している。オーバーツーリズムを阻止しようとする話題が毎日のように聞こえてくる。観光税を徴収、予約制で定員を超えては入場入域を禁止、観光客に水鉄砲という嫌がらせ、ホテルの増室禁止等々、いずれの国も観光都市もあの手この手であるが、トラブルは絶えない。私は松江の「貸切観光専門タクシー」開始のニュースは「現代版集約臨」に近いと思ったのである。「情報の無いところには人は来ない。」逆に「情報があるところに人は集まる」のである。ＳＮＳという過去にはなかった情報源で、人は動くからオーバーツーリズムが発生する。新しいモデルルートの提案を松江だけで２１プラン、１台いくらと明示、７つの約束として、POINT.１：明るい笑顔の運転手POINT.２：親切丁寧で優しい運転手POINT.３；松江と出雲のスペシャリストPOINT.４；貸切ジャンボタクシー専門POINT.５；特別仕様車でリラックスPOINT.６；オリジナル観光モデルコースPOINT.７；あなた専用プランを企画人が人にサービスするのはとても素晴らしい。私は何度か４～６人で旅行してきた。海外でもジャンボタクシー仕様の車で荷物も積めるし、融通がきくので便利である。問題は情報の発信の仕方だろう。分散化がオーバーツーリズム解消の決め手のように言われているが、話はそう簡単に旅人に伝わらない。オーバーツーリズム対策は社会問題である。急に解決はできない。集約臨発想も一つの手になると、松江のタクシープランをみて思った。

  2024.07.20

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• 理に叶っているようで、利用者に不親切な「道」「ホール」「駅」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。昨日瀬戸田パリ祭のことを書いたが、今日もそれに絡んでの思いをブログする。先ずは「道」瀬戸田パリ祭に行くための貸切バスの「乗り場」を広島駅新幹線口バス乗り場にしている。広島駅は東西方向に列車が発着するので、新幹線口の貸切バス乗り場には西方面から侵入するには右折することになる。駅前は広場になっていてタクシー専用、バス専用、一般車専用の出入口に分かれている。途中で道路幅が広がりそれぞれの専用道路に吸い込まれていく。この分岐が判りづらいのである。信号で車が詰まるとレーン変更は容易ではない。熟知している車はあらかじめそれを理解してるが、自家用車の多くは送迎のために駅に近づこうとするが、レーン変更は強引に出ざるを得ないのである。設置者は理に叶っていると思うだろう。出入口を分化することで駅前広場の交通整理ができるからである。私は息子の車で送ってもらったが、駅に入るまでに渋滞で１０分以上は余分な時間がかかった。こちらはそれを読み込み済みなので余裕があったが、駅が見えているのに渋滞で１０分遅れは厳しいと思う。問題は誘導表示である。１キロ手前からこの道の誘導を開始すれば、強引にレーン変更する車がなくなり、スムーズに流れるはずである。さて私は降車場で下りて、貸切バス乗り場に行こうとしたら、貸切バスの乗務員か駐車場管理者かわからないが、渡っては駄目だと大声で言う。貸切バス乗り場は一段高くなっているホームである。ホームは島のように広場の中に設けられている。その島に行くにはエレベータか階段を登るしかない。先ずはエスカレータで２階に行けるので２階に行き、貸切バス乗り場に通じているエレベータを探し、ようやく乗り場に到着できるのである。駅は理に叶った施設と自慢だろうが、渡るなと言われると安全を確認できていても渡れずわずか５メートルほどのところを人間は渡れず、大回りしなくてはならないのはルールだとしても悔しい話である。何とかして欲しいと思う。「ホール」ベル・カントホールは２時半開場３時開演、２時半までは入れない。わずか６００人ほどの小さなホールだが、入場するのに並ばなければならない。私は小用を我慢してホールの中にすぐに入りたかったが、並んでいるので仕方なく最後尾に並んだ。ようやく入場できて席に着くとまもなく開演のアナウンス。思った以上に時間がかかった。会場側の事情もあるだろうが、入場だけはもう１５分くらい早くすれば到着順にスムーズに入場できると思う。「駅」コンサート終了後、貸切バスで広島駅に戻る。またぞや、渡っては駄目だの大声が聞こえて全員がエレベータにて２階に行き、駅のコンコースに向かう。私は友人と軽く夕食をとキョロキョロするが、飲食店街は１階、またエレベータを探して飲食店街へ。この不便さ、駅には駅員が極端に少ない。出札も改札も無人である。誘導員の配置を望みたい。困っている人は多いはずだ。合理化、デジタル化は時代の流れであり、施設側はこれで良しと思われていて、多くの人はその流れに沿って適応しているが、旅行者や高齢者はまるで宇宙人の世界にきたような感覚になってしまう。究極は中華レストランだった。２次元コードが提示されていて自分のスマホで読み取り、スマホにアプリを入れてそこから注文して下さいと言う。友人２人はともに同年生、挑戦しなければ飯も食えないのかとぼやいている。注文できないなら出ようかとの意見もあったが、せっかく着席できたのでウエートレスさんに声をかけて助けを求める。注文したいんだけれど、注文を聞いてくれないかとお願いすると、紙に書きますのでお待ちをと、レジに行き紙を持ってきて注文の品を書きだしてくれた。デジタル時代、注文はスマホが多くなっている。いつも誰かが代表でカード払い、明細を見て割り勘かごちそうになることにしている。レストランで別れて私はJRの電車に乗るためエスカレーターできっぷ売り場へ、これも自動販売機で、改札も自動化、駅員さんにはついに出会うことがなかった。私は日本人で読み書きはできるが訪日客は困るだろうと思う。鉄道に限らず「移動」のための交通機関はサービス業であることを忘れていると、少しボヤキが出る。電車が漸く入線してきて座席に座れた。ボックスシートである。スマホに電話が鳴った。「ごめん、いま電車の中・・・とつぶやくように小声で答える。相手はじゃあとで、と通話を控えてくれた。続いてまた電話がかかってきた。一言二言で電話の相手とコミュニケーションはとれたが、３度目のベルが鳴ると、相席の人たちはじろり、私は電源を落とした。駅まで車で出迎えてくれと息子に電話したかったが、声を出すのは控えて、ショートメールを発信した。無事に帰宅はできたが、杖と雨傘と手荷物をもっての「移動」はたいへんだった。誰をも批判はしないのは提供者側の理に叶っているのを認めているからだが、実際に自分が「移動」してみて、合理化、デジタル化を認めながらも利用者として不便であった。我慢すべきなのかもしれないが、「やさしさ」「人の親切」には遠い時代になったなあとこんなブログを書いて悔しがっている。

  2024.07.19

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• 「体育と国語ができないのは演劇部にいらない。」と言う言葉を想い出した。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。７月１５日は「海の日」祝日である。例年この日に「瀬戸田パリ祭」は開催される。瀬戸田町は現在は尾道市に合併されているので、会場名は、尾道市瀬戸田市民会館(ベル・カントホール)となっている。「パリ祭」コンサートは石井好子さんが創始したそうで、東京では第６２回、瀬戸田での「瀬戸田パリ祭」は、第３３回を数える。３３回の歴史は長い。会場ができたのは１９８６年だから３８年前、音響の良いホールとして有名であったがさすがに老朽化してきていると思う。瀬戸田はしまなみ海道の途中、生口島に位置する。公共交通手段としては船しかない。しまなみ海道は高規格道路で時速７０キロ制限だが、いくつものインターチェンジがあってそこには路線バスもあるが、生口島に降りてくる路線バスがない。私も最初は船を利用していたが、港から会場までは１キロ足らずでも歩くのはきつい。マイカーに切り替えて出かけたが、車のない人もあったので、最初はタクシーの相乗りもあったと聞く。希望者が増えてきた10年前に貸切バスで参加者を募集、バスの運行が今年も続いており、そのおてつだいをして１０周年という訳である。大雨注意報発令中で、その生口島の県道は土砂崩れで通行不能になったが、その県道は通らないので、雨天ではあったが無事にコンサートは始まった。シャンソンコンサートが始まった。今年は１部、２部とも１７曲、計３４曲の歌の祭典である。初めて知る曲もあるが、ほとんどの曲はお馴染みのシャンソン、歌い手のメインは前田美波里、山本リンダ、芸歴５０年６０年というベテラン。そこでふと思い出したのが、私の高校生時代、７０年前、演劇部の顧問の先生が「体育と国語ができないのは演劇部にいらない。」と言った言葉だった。前田美波里７５才、山本リンダ７３才、このふたりは動き回るのが芸の売り物になっている。年齢から見てさぞかし厳しいトレーニングがないと、できるはずがない。舞台狭しと動きだし、客席にも飛び出してきての激しい動きをみて、ふと私は高校生に戻り先生の言葉を想い出したのである。体育の授業が苦手だった私に役者にはなれないと言い渡したのである。演劇は体力、動かす力が必要と教えられた。国語は読書が好きだったので比較的点数は良かったし、脚本も自分で作ったので、じゃあ劇作家にと思った時代もあった。パリ祭のステージはフィナーレに近づき、出演者が全員出揃いステップを踏む、身体を動かし踊らなければならない。男性はまだ比較的若かったが、女性歌手は７０才台後半、ドレスはお見事だが、身体が動いていない。動かないのであろう。でもフィナーレは僅かな時間、見事な大女優の動きが中心なのでステージは華やかである。シャンソンは語り歌が多い。ドラマチックな表現を演じなければならないが、歌い踊り、舞台狭しと動くことは少なく、私でもライブハウスで歌う時は演じることができる。わずか数分のドラマであるが、一曲歌うために何度もレッスンが必要である。練習は孤独であるが、拍手に包まれるために時間を費やすことになる。「体育と国語ができないのは演劇部にいらない。」この言葉を想い出し、そうか、体育、これからは映像の時代だから、動けないことは歌い手と言えないんだと思った。我が師匠も出演されたが、やるっきゃない、必死よ、と笑っておられた。

  2024.07.18

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• 「ワイヤレス給電」電力の無線革命が動き出している。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。携帯電話とはもう言わなくなって「スマホ」が一般的になり、パソコンに向かわなくても情報は取れるようになったが、スマホは意外に早く充電切れになる。とくにカーナビをスマホで使っていると、山の中で電池切れになり困ったことがある。充電は不便だと思っていたが、「ワイヤレス給電」とＮＨＫが報道したので驚いた。残念ながら私の部屋はたこ足配線で、どれがどこのコンセントに繋がっているのかコードを押したり引いたりしないと判らない有様である。就寝時にスマホは充電するようにしているが、スマホの繋ぐ口は小さいうえに暗闇手さぐりではいつも苦労させられているので、「ワイヤレス給電」良いなあと、記事を読んだ。ワイヤレス給電の研究・開発を行う企業が「未来の生活」の一部を展示していると言う。そこにはコードに接続されていない数々の電気機器が光を放っている。スマホもテーブルに置きっぱなしで充電していると言う。【机や床の下に設置された「送電コイル」。この「送電コイル」に電気を流すと、磁界が発生し、家電側に設置した「受電コイル」がこの磁界を受けると電気が発生し、動くという仕組みだ。そうである。】へぇ～～、そりゃ良いなあと読み進めると、どうやらこの技術は世界のトップクラスだそうで、私の関心事である「移動」の、ＥＶについても、走りながら充電できる、バッテリーさえ不要で受電していつまでも走る続けられるシステムが出来つつあるらしい。【走行中のワイヤレス給電については、世界中で研究や開発、実証実験が行われ、ドイツでは一部のバスの路線で実際に客を乗せた商用利用が始まっている。】科学技術は積み重ねができるので、一定のレベルが承認されると加速度がついて、それが珍しいものではなくなるので、日本の車社会のあり方も大変革ありと、私は嬉しく思う。考えて見れば、バッテリーに電気を貯める競争として、何キロ走れる競争があったが、これはアナログ発想、バッテリーに頼らない発想がデジタル発想のようにも見える。日本は今経済力の面では遅れていて生活は苦しいが、こうした先端技術が契機となって世の中を変えていく日本が復活するのかも知れない。未知数だらけだが嬉しいニュースだ。

  2024.07.17

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• 観光庁の宿泊旅行統計調査に見る「上昇訪日客」、「下落日本人客」。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。観光庁は本年4月と5月の宿泊統計を発表している。○2024年4月の延べ宿泊者数（全体）は、5,190万人泊、○2024年5月は、5,176万人泊○日本人延べ宿泊者数は、4月は、3,739万人泊、5月は、3,946万人泊○外国人延べ宿泊者数は、4月は、1,450万人泊、5月は、1,230万人泊ざっくり読むと、８割は日本人、２割が外国人が宿泊している。これを2019年比で読むと宿泊者全体では、2019年同月比は＋2.3％であるが、日本人の利用はおよそ５％減少、外国人利用者は、４月は+28.5%、５月は+26.5%、宿泊料金が高騰しているので売り上げでは利益が出ていると思うが、気になるのは日本人旅行者の減少ぶりである。物価上昇に給与上昇が追いつけず、旅行が控えられていることが判る。宿泊料金も高くなり旅行に出かけられない層が増えているのである。私はもうひとつ客室稼働率にも目を向けたいと思う。○2024年4月の客室稼働率は全体で59.8%であった。また、2024年5月は全体で58.8%であった。宿泊種別は、旅館、リゾートホテル、ビジネスホテル、シティホテル、簡易宿所に分類されていて、都道府県別に稼働率が明記されている。これを見ると、客室稼働率には都道府県別に相当のばらつきがあることが判る。稼働率の高いところと低いところの差が大きい。４月分の客室稼働率は以下の通り総合第１位は東京都、79.5％、満室の日も多い。旅館は第１位は香川県64.1％、リゾートホテル第１位は千葉県、71.9％、ビジネスホテル第１位は石川県86.0％、シティホテル第１位は京都府85.5％、簡易宿所第１位は大阪府、60.6％となっている。ホテル建設が毎日のように始まり、特色ある施設が増えてきているが、稼働率が高いということは満室が多いことになる、つまり新しい宿泊施設はまだ足りないとも読める。ニュースではオーバーツーリズムが報じられているが、それは限定的な地域だけである。宿泊旅行統計調査を子細に読むと数字によってその地域が見えてくる。訪日客の増加で宿泊産業はまだ余力があるように見えるが、私はやはり内需はこのままでは良くないと憂いに思う。経済の回復が進まないとこの傾向が続くのは変わらない。

  2024.07.16

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• はとバス、東京観光利用者数が前年度比約1・3倍に。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。旅行新聞ｗｅｂで、【はとバス23年度東京観光の利用者数は55万5268人に　オープンバスの新車導入などが奏功】の記事を見た。【2023年度（23年7月1日～24年6月30日）の東京観光利用者数が前年度比約1・3倍の55万5268人だったと発表した。】さすが「はとバス」と感心する。「はとバス」は130台ほどのバスを保有している。上記の「東京観光」の利用者とは、東京都内のみの定期観光バスのデータであろう。バスは大型車の場合概ね40名程度が定員だから、座席数は40×130台で計算すると5200席となる。5200席×365日＝1898千席だから、55万5268人の占有率は34％くらいである。はとバスは定期観光バスのほかに、東京始発でツアーバスもたくさん運行しているし、貸切バスとしての運行もあるので、たいていの場合満車ですと断られた記憶がある。人気があるのはバスガイドさんたちである。現役当時、貸切バスで修学旅行生の添乗員をしていた。貸切バスで「はとバス」だった。生徒たちは、すっかりガイドさんのファンになって、別れ際には泣き出す生徒も多数見られた。確か、昨年から「はとバス」の社長は女性になった。いまは男性のバスガイドも在席しているが、男女を問わず定期観光バスはガイドの役割が大きいと思う。年間、55万5268人は、多い日は数千人、平均すると1日約1500人もの人が定期観光バスを利用しているのは、凄い実績だと思う。業績も立派だが、それを支えたドライバーや車両の整備士、バスガイドたちに拍手を贈りたいと思う。定期観光バスとは、路線バスと同様1人でも乗客があれば運休にはできない。まるで回送のような状態でも運行しなければならないだけに、立派な業績になったことは業界ｏｂとしても嬉しいのである。前年比3割増しは快挙である。私もオープンデッキの定期観光バスに乗ったことがあるが、ふだん見ることのできない角度からの展望は実に痛快、新しいバスを導入したことも魅力を増したのであろう。全国の観光バス事業者の希望の星「はとバス」の繁栄を心より喜んでいる。

  2024.07.15

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• 旅館組合「女性経営者の会」20周年記念祝賀パーティ

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。襖（ふすま）仕切りの和室がある旅館、襖仕切りの和室が入院の病室などは、もう見られなくなったと思う。私はそれを体験している。満員で泊まるところがない状態では相部屋承知という泊まり方もあった。団体旅行の添乗をしていた頃には、大宴会場の舞台の上での宿泊もあった。お客が多すぎて宿泊施設が足りなかったのだと思う。時は移り、宿泊はホテル全盛の時代である。和室が好まれないのだ。コンビニの数が多くなったが、2022年6月現在、54,935施設、部屋数にして1,702,351室、という統計がある。旅館は減少し続け、ホテルは増え続けている。さて、標題の旅館組合、正確には全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会と言う。おそらく日本で最も古い旅館の組合だと思う。観光産業の歴史は古く【業法】も次々に改訂されて、新しい団体組織が誕生するので、団体がいくつあるのか把握しきれていない。、ホテルタイプがおよそ1万軒であるが、客室数はすでに旅館の客室数を超えている。洋風化が家庭でも進み、卓袱台という単語も死語になってしまった。最も古くからある全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会から別れて、日本観光旅館連盟が産まれている。国鉄の推薦宿だった。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の略称は｢全旅連」で、現在は約1.5万軒加盟しているとｈｐで確認した。「女性経営者の会」20周年を迎えたが、会長はあいさつの中で、【「設立当初は10人以下だった会員も今では100人を超える大きな会へと成長した。20年の間には、天災や社会情勢などのさまざまな危機に立たされ、そのたびに私たちは乗り越えてきた。今年元日に発生した能登半島地震では、北陸地方の仲間のお宿が甚大な被害を受けた。北陸観光の復興に向けた支援を継続していただき、私たちにできることに取り組んでいきたい」と述べている。現実は旅館業は温泉地や景勝地にまだ相当現存しているが、数は万を超えるのに女性経営者が100人を超えたとは、まだ女性経営者は少ないなあと改めて思った。旅行業もまだまだ女性役員が少なすぎる。社員教育でまだ育ってない部分を差し引いてもまだ観光業界は男性経営者が多い。しかも高年齢である。旅行の主導権を握っているのは、女性の方が多い。ひとり旅も家族旅行も、女性が行きたいと要望しプランニングするケースが多い。（多かった）だから、女性経営者ほど女性目線が理解できるのではないだろうか。私の知る限りまだまだと思うが、大手旅行会社グループの、専門性の高い旅行販売会社の社長に女性が登用されたり、日本航空のような超大企業も女性が社長にしている。徐々にではあるが、その速度は増してきたように感じている。20年かかって100人の祝賀パーティ、遅いと思うが、これから速度を上げて5年先に1000人超えもあり得ると思う。現在は変革の時代、デジタル化と働き手不足という環境である。旅館文化を守るためにも新しいスタイルでの日本旅館の良さを、女性ならではの目線で築いてほしいものである。「女性経営者の会」にエールを贈りたいと思う。

  2024.07.14

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• ツアーグランプリ2024、国土交通大臣賞は雨風太陽「おやこ地方留学」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。日本旅行業協会（ＪＡＴＡ）は、日本の旅行業の団体で海外旅行、国内旅行ともに扱える旅行業者が加盟している。国内旅行の実を取り扱う旅行業者は含まれていない。ＪＡＴＡの事業の中で、これは旅行業者らしい良い取り組みだと思うのは、企画力評価である。旅行企画は「特許」がないので、ヒットした商品が出ると類似の商品がわっと市場に溢れることがある。トラベルボイスＷＥＢは、【ツアーグランプリ2024、国土交通大臣賞は雨風太陽「おやこ地方留学」、過去最多の応募数から11ツアーを選出】と記事を提供している。【ツアーグランプリは、旅行業における企画力とマーケティング力の向上、「観光立国」の施策に寄与することを目的に、優れた旅行企画を表彰するもの。実際に商品として流通・販売し、実施されたツアーを、斬新性、事業性、業界貢献度をポイントに選考する。】「ツアーグランプリ」は、今年で30回を数えるようだが、歴史的に見て、この事業はまだ始まったばかりのように私は思う。旅行業界はデジタル化の進展によりアナログからの転換が遅れたこと、コロナによって旅行需要が急激に消えたことで、混乱した。襟を正して、コンブライアンスを遵守し、社会の中の一機関として有用な団体としてあり続けるために、優れた旅行商品を広報するのは旅行業界にとって有益である。今年度のグランプリは【国土交通大臣賞】雨風太陽：ポケマルおやこ地方留学私は「雨風太陽」という旅行業者のことを知らなかった。調べてみると東日本大震災をきっかけに生まれた会社で、8,200名を超える農家さん・漁師さんが登録するオンラインマルシェを運営している会社だそうである。結果として旅行事業も行う旅行業、従来の手配屋ではない新しいやり方の旅行業で、昨日紹介したジャパネットも少品種大量販売に軸足を置く会社で、新しいスタイルの旅行業である。古くからの大手旅行業は権益商法という側面が強く、企画力の面でも遅れていたので、新しい時代のＪＡＴＡはこうした若い事業者の動きを学んでいくのであろう。大手旅行業ではない新しいスタイルの旅行業がグランプリを受賞したことは素晴らしい。大相撲の世界でも、若い力士があっという間に優勝しているが、旅行業界もその兆しが感じられるので、OBとしては寂しい側面もあるが、業界全体の期待は膨らむ。【観光庁長官賞】（海外旅行部門）JTB：日韓ミライ・プロジェクト　ソウル4日間（国内旅行部門）JR東日本びゅうツーリズム＆セールス：ケージレス列車『わんだフルTRAIN』～愛犬と伊豆高原満喫の旅～（訪日旅行部門）JTBグローバルマーケティング＆トラベル：持続可能な観光実現に向けた「北陸レインボールート構築による新たな訪日人流創出」【優秀賞】（海外旅行部門）近畿日本ツーリスト：ARIA聖地巡礼ネオ・ヴェネツィアツアー（国内旅行部門）ジャルパック：赤ちゃんと行く沖縄の旅3日間（訪日旅行部門）日本旅行：シェフと旅する大自然グルメツアー【審査員特別賞】（海外旅行部門）近畿日本ツーリスト：バリアフリー旅仲間・黄葉のデナリ国立公園とオーロラ観測でチェナ温泉リゾートに宿泊するアラスカ・アメリカ9日間三越伊勢丹ニッコウトラベル：三越創業350周年特別企画アラン・デュカス監修メニューベルサイユ宮殿晩餐会の旅（計16＋1コース）（国内旅行部門）エイチ・アイ・エス（HIS）：手話通訳付き！羽田空港バリアフリー＆JAL SKY MUSEUM・格納庫見学ツアー（訪日旅行部門）ティ・エ・エス：日本訪問が初めての方も、リピーターも楽しめる春の日本列島横断ツアータイトルだけでは内容が判りにくいと思うが、ツアーの流れが体験型になってきたなという印象を受ける。持続可能な、時代の要請に応えられるアクティビティを含むツアーの企画力がある企業が企業発展の条件だと思った。

  2024.07.13

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• 旅行商品も「少品種多量販売」ジャパネットに期待。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。ジャパネットと言う名前を知らない高齢者はもういないのではないだろうか。通販ですっかりお馴染み、我が家もジャパネットで購入した品物が点在している。通販はテレビで情報を得ることが多く、テレビの主な視聴者層は高齢者だから、ジャパネットファンは高齢者に多い。さまざまな商品が揃っているが、商品の数は限られている。「少品種多量販売」が通販のお得意分野と言えよう。ついに旅行販売も始めたのはクルーズ船ツアー商品である。旅行販売は旅行業ライセンスが必要で、旅行業はさまざまな旅行商品を取り扱って成長してきた業種なのに、外国籍のクルーズ船をチャーターして、通販で旅行商品として販売、既存の旅行会社は多品種に対して、通販事業お得意の少品種大量販売に乗り出し、何杯ものチャーターを成功させたのはさすがジャパネットの販売力は強いと感嘆していた。チャーターはリスク商品である。平均ひとり５０万円と見て、５千人集客すると1船あたり５億円、１航海５億円を何便も設定、全部満席にするのだからこれはお見事と舌を巻く。トラベルジャーナルｗｅｂによると、本年2024年の旅行売り上げは200億円目標と言う。最新の情報では【温泉宿など国内の宿泊予約事業などを展開する「ゆこゆこ」を買収傘下に収めている。旅行事業を本格化させる戦略である。既存の大手旅行業にない発想で、着実に事業拡大して行くジャパネットは、これからの時代、デジタル社会にどんな旅行を産み出すのか期待が深まる。成り行き注視したい。

  2024.07.12

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• 訪日客の困り事、1位はごみ箱不足。観光庁調査。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。トラベルジャーナルオンラインの情報によると、観光庁は訪日客がストレスなく快適に観光を満喫できる環境整備を進める一環で、現状と課題を洗い出すことを目的として、アンケートを行い、約4000件の回答を得た。その内容を観光庁の資料としてｗｅｂ公開している。回答者の6割以上は20～30代で、7割近くが訪日旅行のリピーター。訪日中に困ったことは「ごみ箱の少なさ」、「施設等でのスタッフとのコミュニケーション」、「多言語表記の少なさ。判りにくさ」、「無料公衆回線・ＬＡＮ環境」、「困ったことはなかった」の５項目に回答を寄せている。若い層の外国人観光客約4000名の回答結果を2019年度と、2023年度を対比させている。「ごみ箱の少なさ」19年度、23.5％、23年度、30.1％ポイ捨てが批判されるが、ゴミ箱が少ないと私も痛感している。観光事業者は設置しておくとすぐに満杯になるので管理にお金がかかるし、家庭ごみまで持ち込まれて困ると言う。だから、持ち帰れということであるが、旅行者が困っているのは事実、私は高齢になるに従い「痰」がよく出る。このためティッシュペーパーと、収納のためのビニール袋をポケットに忍ばせているが、それを忘れるとその始末に苦労する。「有料ゴミ箱」でも良いから。ゴミ箱は何とかしてもらいたいと思う。「施設等でのスタッフとのコミュニケーション」19年度、17.0％、23年度、22.5％これはコロナの傷跡であろう。有能な外国人と話が通じる人がコロナで離職、人手不足が原因であると思う。サービス人材の育成が急務だと思う。「多言語表記の少なさ。判りにくさ」19年度、11.1％、23年度、13.4％ずいぶん外国語表示も増えていると思うが、率から見ると大差はないが判りにくいと回答した人の比率が19年より増えているのが気になるところである。「無料公衆回線・ＬＡＮ環境」19年度、11.0％、23年度、9.6％こちらは時代とともに改善されてきたと私も思う。スマホを持たない人の方が圧倒的に少なくなっている現在、都心部は不自由がないが、地方で周囲が山に小込まれているような場所は電波が届かない場合がある。地方にも訪日客に来てもらわなくてはならないのだから、環境は整いつつあるが、環境を改善できない地域では、より一層情報が届く方法を考えなければと思う。「困ったことはなかった」19年度、38.6％、23年度、29.7％困ったことがあった人の比率が増えているのである。ここが問題だと私は思う。外国人の訪日客は順調に増加している。中国人観光客が回復遅れなのに、総量は増えている。訪日する国の数も増え人数も増えているのは、日本経済全体にとって喜ばしいことである。トラベルジャーナルオンラインではコミュニケーションに困った時の対応策は、「ICTツール（自動翻訳システムや翻訳アプリケーションなど）を活用」（76％）が最も多かった。利用した場面は「飲食店」（53％）、「観光スポット」（24 ％）、「鉄道駅・バスターミナル」（17％）が上位。利用した際のスタッフ側の対応は、64％が十分スムーズだったと回答している。と紹介している。私も翻訳アプリを使えば個人旅行はできると思っている。翻訳アプリがさらに使いやすくなれば、国際間交流はより速いスピードで増加すると思う。

  2024.07.11

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• 「観光目的で再訪したい国・地域」1位の日本。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。電通は、世界15の国・地域の20～59歳の7460人を対象に、「ジャパンブランド調査2024」を自社のｈｐで発表している。トラベルボイスｗｅｂによると、１、日本は「観光目的で再訪したい国・地域」で1位となり、2位のシンガポール、3位の米国とは約20ポイントと大きな差をつけた。２、海外旅行先として日本に期待していることの上位3つは、「多彩なグルメ」（28.6%）、「他国と異なる独自の文化」（27.9％）、「他国にない自然景観」（25.6％）３、訪日観光の最大の理由は「前回、日本を訪れて楽しめたので、また行きたいと思ったから」（50.0%）で、回答者の約半数がリピーターとして訪日。「円安が続いているうちに、行くべきだと思ったから」も高く、特に東アジアでは44.1%となり、他地域と比べ約20ポイント高い結果となった。４、都道府県別の認知度についても調査。1位は東京都（55.6％）で、次いで大阪府（46.4％）、京都府（43.3％）、広島県（36.9％）、北海道（35.1％）と続き、上位5位は調査を開始した2016年から8年間で変化がなかった。５、訪日外国人が感じる地方観光の障害要因の上位3つは「言語によるコミュニケーションの不安がある」（36.2％）、「東京や大阪、京都などの都会以外の地方観光地を知らない」（26.7％）、「地方観光地が持つアクティビティに関する情報源が足りない」（26.7％）だった。と、整理できる。私の読みとほぼ同じだったが、改めて思ったのはリピーターの数である。半数以上はリピーター、つまり日本が好きと思って何度も来てくれている人は多い、このことをしっかり記憶して欲しい。私自身も同じ国や地域に繰り返し訪問している。日本人の出国者数、外国人の訪日客の数が発表されているが、１０回入国を繰り返している人は実際は１人なのに、発表では１０人とカウントされているので、ざっくり考えると、日本国民の約１割の人がリピーター、初めての出国者も１割くらいと考えられる。リピーターはファンと見做す、この層の日本への期待値が「多彩なグルメ」「他国と異なる独自の文化」「他国にない自然景観」がベスト３。と私は読む。「食」は極めて期待が大きいことも再認識しておきたい。日本食は工場生産で画一化されているようになってはいけないなと思う。「他国と異なる独自の文化」、「他国にない自然景観」は、日本人の海外旅行の目的でもある。その観光素材は日本各地に点在している。情報がない場所に人は行かないので、先ずは適格な情報を提供することで、外国人観光客を地方に分散化させて、地域活性化に役立てられる対策が必要である。私はリピーターたちがなぜ何度も日本に来るのかと考える。「多彩なグルメ」「他国と異なる独自の文化」「他国にない自然景観」に期待しているが、そこには飽きるということが考えられる。人は飽きると、変化を求めるようになる。変化は進歩である。感動させられる見せ方が求められるので、それに応じられない場合、リピーターが一斉にソッポを向くこともある。もうひとつ不安があるのは、地方では「ゼノフォビア（xenophobia）」外国人嫌いの人もいる。転勤を繰り返した中には、私は「県外人」となるので、「県外人」は嫌いだと言われたことがある。それが困るのだ。「観光目的で再訪したい国・地域」1位の日本として、地域を挙げて誰もが迎え入れる態勢を常に見直すことが大事だと思った。手を繋がないと生き残れないと強く思う。

  2024.07.10

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• 対馬市の神社で起きた「蛮行」と「ゼノフォビア（xenophobia）」を考える。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「ゼノフォビア（xenophobia）」私はたぶん初めて聞いた言葉である。「外国人嫌悪」「外国人恐怖症」を意味する言葉で、世界各地で使用されているらしい。私の経験内でも外国にでかけて、住民から嫌悪感を受けた記憶が何回か残っている。路面電車に乗った時は、言葉の意味は判らなかったが、乗客から怒鳴られたりした。対馬市は韓国とわずか60キロくらいしか離れていない国境の島である。対馬観光物産協会のｈｐによると、比田勝港～釜山港間の国際航路は基本的には毎日運行されている。フェリーで１時間10分、広島～松山より短いが国際航路で、韓国人の方々は観光にやってくるらしい。私は現地を知らないが、和多都美（わたづみ）神社が観光スポットになっていて韓国人観光客も訪れていたようである。その韓国人が、神社境内において、タバコのポイ捨てや痰（たん）や唾液の吐き捨てといった迷惑行為を行っていたと言う。いわゆる観光公害である。そこで神社側は韓国人観光客の「出入り禁止」を発表。そのことがネット上で議論を炎上させているとニュースで知った。ベネチアではオーバーツーリズムで環境悪化を防止する活動として、「来るな！」「帰れ！」と抗議活動の船を出したと言うニュースもあった。国は観光立国、日本として訪日客は大歓迎はあるが、オーバーツーリズムは対馬市でも発生しているのである。自分が訪問した国で歓迎されざる客だと判って楽しいはずがない。訪日客を歓迎しない人がいるのは、いずれの国でも同じである。マナーを守らないのは外国人だけではない。対馬の韓国人観光客の「出入り禁止」の貼り紙を見て、嘆かわしいことだと思った。国として「ゼノフォビア（xenophobia）」が蔓延すると、国際社会が進展しない。外国人との交流どころか外国人を白眼視するなら、それは大問題である。日本は超高齢化社会、外国人の働き手も必要だ。喜んで受け入れられるように国が対策を急いでほしいと思う。「ゼノフォビア」は少数であって欲しいと念願する。

  2024.07.09

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• 「ミシュランキー」と言う新しい評価108軒の宿泊施設

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。いろんなメディアで紹介されたのでもうご存知の方も多かろうと思うが、私はミシュランの評価は覆面調査員が調査しての結果発表なので、精度は高いと信頼している。記録のために知り得た内容をブログする。「ミシュランガイド」はレストランばかりだったが、ホテルのガイドも始めた。その名称は「ミシュランキー」キーは鍵、鍵マークは３つのもの、２つのもの、１つのものがある。ミシュランはタイヤメーカーであり、モビリティーという旅の必需品を通じて旅行、観光産業に貢献しているメーカーで、正しい評価で選定したホテルやレストランを紹介しサイトから予約できるサービスも行っている。観光業は本当にすそ野の広い産業だなあと、改めてミシュランの位置づけを思う。３つのキーを【3ミシュランキー　最上級の滞在】として、日本のホテルは東京都中央区：ブルガリ ホテル 東京東京都千代田区：パレスホテル東京東京都千代田区：フォーシーズンズホテル東京大手町神奈川県箱根町：強羅花壇三重県志摩市：アマネム京都府京都市：ホテル ザ ミツイ キョウト６件選ばれた。超高級ホテルばかり素晴らしいホテルである。２つのキー【2ミシュランキー 素晴らしい滞在】北海道倶知安町：坐忘林栃木県日光市：ザ・リッツ・カールトン 日光栃木県日光市：ふふ 日光東京都千代田区：アマン東京東京都千代田区：ザ・キャピトルホテル 東急東京都港区：ジャヌ東京山梨県富士河口湖町：ふふ 河口湖静岡県伊豆市：あさば京都府京都市：The Shinmonzen京都府京都市：アマン京都兵庫県豊岡市：西村屋 本館広島県廿日市：庭園の宿 石亭香川県直島町：ベネッセハウス大分県由布市：ENOWA YUFUIN大分県由布市：亀の井別荘沖縄県恩納村：ハレクラニ沖縄沖縄県石垣市：ユサンディ１つのキー【1ミシュランキー　特別な滞在】北海道ニセコ町：東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ北海道倶知安町：MUWA NISEKO北海道倶知安町：パーク ハイアット ニセコ HANAZONO北海道倶知安町：山翠ニセコ北海道倶知安町：雪ニセコ岩手県八幡平市：ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート栃木県那須町：那須 無垢の音栃木県日光市：鬼怒川渓翠群馬県みなかみ町：別邸 仙寿庵東京都渋谷区：TRUNK(HOTEL)YOYOGI PARK東京都新宿区：ベルスター 東京東京都中央区：K5東京都中央区：マンダリン オリエンタル 東京東京都千代田区：ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町，ラグジュアリーコレクション　　　　　　　　ホテル東京都千代田区：ザ・ペニンシュラ東京東京都千代田区：シャングリ・ラ 東京東京都千代田区：フォーシーズンズホテル丸の内 東京東京都千代田区：ホテルニューオータニ（東京）エグゼクティブハウス 禅東京都千代田区：東京ステーションホテル東京都港区：THE AOYAMA GRAND HOTEL東京都港区：アンダーズ 東京東京都港区：オークラ東京東京都港区：ザ・リッツ・カールトン東京神奈川県横浜市：インターコンチネンタル横浜 Pier 8神奈川県横浜市：ザ・カハラ・ホテル＆リゾート 横浜神奈川県箱根町：ザ・ひらまつ ホテルズ＆リゾーツ 仙石原神奈川県箱根町：ふふ 箱根神奈川県箱根町：箱根・強羅 佳ら久新潟県南魚沼市：里山十帖石川県加賀市：あらや滔々庵石川県加賀市：べにや無何有福井県あわら市：光風湯圃 べにや長野県塩尻市：BYAKU Narai長野県軽井沢町：ししいわハウス軽井沢長野県軽井沢町：ふふ 旧軽井沢 静養の森長野県軽井沢町：ふふ 軽井沢 陽光の風長野県御代田町：THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田岐阜県高山市：倭乃里静岡県伊豆市：アルカナ イズ静岡県伊豆市：おちあいろう静岡県沼津市：沼津倶楽部静岡県熱海市：熱海・伊豆山 佳ら久愛知県名古屋市：TIAD，オートグラフ コレクション愛知県名古屋市：ザ タワーホテル ナゴヤ三重県志摩市：ザ・ひらまつ ホテルズ＆リゾーツ 賢島三重県鳥羽市：御宿The Earth京都府京都市：MUNI KYOTO by 温故知新京都府京都市：ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts京都府京都市：エースホテル京都京都府京都市：ギャリア・二条城 京都京都府京都市：ザ・ホテル青龍 京都清水京都府京都市：ザ・リッツ・カールトン京都京都府京都市：シックスセンシズ 京都京都府京都市：デュシタニ京都京都府京都市：パークハイアット京都京都府京都市：フォーシーズンズホテル京都京都府京都市：ふふ 京都京都府京都市：ホテル ザ セレスティン京都祇園京都府京都市：貴船 右源太京都府京都市：源氏京都京都府京都市：翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都京都府京都市：柊家京都府京都市：要庵 西富家大阪府大阪市：W大阪大阪府大阪市：インターコンチネンタルホテル大阪大阪府大阪市：コンラッド大阪大阪府大阪市：ザ・リッツ・カールトン大阪奈良県奈良市：JWマリオット・ホテル奈良奈良県奈良市：ふふ 奈良島根県出雲市：イズモ ホテル ザ クリフ広島県尾道市：Azumi Setoda広島県尾道市：Ryokan 尾道西山山口県長門市：別邸 音信香川県直島町：直島旅館ろ霞愛媛県松山市：瀬戸内リトリート青凪 by 温故知新福岡県福岡市：ザ・リッツ・カールトン福岡長崎県雲仙市：旅亭 半水盧長崎県五島市：五島リトリート ray by 温故知新大分県別府市：ANAインターコンチネンタル別府リゾート＆スパ鹿児島県屋久島町：sankara hotel & spa 屋久島鹿児島県霧島市：雅叙苑沖縄県宜野座村：ザ・ひらまつ ホテルズ＆リゾーツ 宜野座沖縄県今帰仁村：ワンスイート ザ・グランド沖縄県南城市：百名伽藍沖縄県名護市：ザ・リッツ・カールトン沖縄私の知る名門ホテルももちろん含まれているが、知らないホテルや旅館も多い。選ばれている地域を見ると、東京と京都が多いのは判るが、ローカルな地域の施設もキーを獲得しているのは、地方にも名旅館、名ホテルがあるわけで、ミシュランはよく頑張ってくれていると感心している。わが在住地広島は２つのキーを得た「庭園の宿　石亭」は、世界遺産「厳島神社」がある宮島の対岸でもあり、地元でも高い評価を得ている。よくぞ選定してくれたと感謝である。１キ―では、尾道市に２軒入ったのは嬉しい。Azumi Setoda　はしまなみ海道瀬戸田町にありレモンの島として知られている。Ryokan 尾道西山は尾道市内の名門旅館。泊まることを目的として観光に来てもらいたい施設である、名門旅館あり、リゾートホテルあり、オーベルジュ（宿泊施設を備えたレストラン）あり、ミシュランの選定の幅の広さも感心する。

  2024.07.08

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• 世界的にデジタルノマド市場が急成長、観光庁動き出した。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。日本人社会に外国人と共生するようになってきたと私は思っている。京都のホテルの利用者はすでに外国人旅行者が７割を占有していると聞いたからである。外国人旅行者が増えているのは観光業界にとって有難い話であるが、日本の目標は2030年に6000万人となっている。このところ毎月300万人を超えているので、一日当たり10万人は到着している。しかもそのほとんどは東名阪の空港である。私もかっては職業としても個人旅行としても海外旅行してきた。しかし意外に訪問国は少ないし主要都市しか知らない。フランスはかなり大きな農業国なのに、パリしか行ったことがない。つまり外国人の日本旅行も、訪問先は東名阪周辺が多いのは頷ける。だが、月間300万人のうち初めて日本に来た人はおそらくは半数程度で、半数はリピーターであろう。観光目的の人以外にビジネス客もおられるし、来日目的は観光目的ばかりではない。そして滞在日数が長い人も多い。そんなわけで、常時外国人の日本滞在が多くなり、京都ではホテル利用者が7割、日本人は逆に京都を宿泊地に選びにくくなっていると言う。国はかねてより外国人の長期滞在に目をつけている。コンテンツを磨きたくさん外貨を落として欲しいからである。その対象に、デジタルノマドの誘致を推進したい考えだ。トラベルボイスｗｅｂの記事のタイトルは【観光庁、デジタルノマド誘客でモデル実証に5事業を選定、地域企業とのマッチング、広域受入れ、家族向け長期滞在など】【選定されたのは、以下の5事業。宮崎県日向市：「新たなコミュニティ形成に向けたローカル・デジタルノマドワーケーション実証事業」石川県金沢市：「デジタルノマド×地域企業とのビジネスマッチングによる金沢の文化・観光活性化プロジェクト」福岡県福岡市、大分県別府市、長崎県長崎市・五島市：「福岡市を拠点とした別府市、長崎市、五島市との連携による広域でのデジタルノマド受入実証事業」和歌山県、和歌山県西牟婁郡白浜町：「デジタルノマド家族向けの3～6ヶ月長期滞在プログラム」沖縄県名護市・沖縄島北部やんばるエリア・沖縄市：「NomadResort in Okinawa 2024」】出涸らし人間にとっては、時代が変わったなあと思うだけであるが、これからの時代はほんとうに日本人と外国人が共生する国際社会になって行くに違いないと思う。ファミレスにでかけた。注文はタブレットで行う。待っていると料理が運ばれてくるがサラダやデザート類は自分で取に行く、支払いはタブレットで座席で行う。従業員とは料理を運んできた人だけで「ごゆっくりどうぞ」と声をかけてくれただけであとは無人化されている。デジタルノマドは、所属する組織にパソコンを通じて業務を行う、会社なんかには行かない、だから世界中どこに暮らしていても仕事になる。遊牧民のような人たちだからデジタルノマドと呼ばれている。私は出涸らし人間だが50歳代の女性と会話した。いやぁ～、私もコンビニではキャッシュレス支払いですが、ファミレスの座席でキャッシュレス支払は知らなかった、現金で支払えないんですか？、そんなことはない、レジはあったが人はいなかった。じゃぁ～、支払わずに出られたら如何するんでしょうね。防犯カメラでバッチリ逮捕されますよ。若い世代の人でもデジタルに対応しきれていないことが判った。国際化、デジタル化は避けて通れなくなってきたのは確実である。デジタルノマドの実証実験、注視してみたい。

  2024.07.07

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• 日本人の「京都離れ」現象が露わになった。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。戦争が終わり、疎開先から京都に転宅したのは私が中学2年生になったばかりだった。京都は文化財が多いのでアメリカ軍は焼き払わなかったと言われている。転宅した頃には築300年というような古い家屋がまだ残っていた。結婚後、実家を出て独立したが、40才までは関西勤務だったので滋賀県のアパートや大阪寝屋川市の社宅などで暮らしたが京都は生活の拠点であった。時は移り、京都は観光地としての価値が高くなり、ホテルが多くなった。京都は美観の規制で建物の高さ制限がある。背の低いホテルだから土地が不足する。このためマンション用地が少なくなるため若い働き手の京都脱出が進んで、京都市に若者が残らない減少になっていることはこのブログにも書いた。京都が「オーバーツーリズム」となっているのは近年になってからである。それまでも外国人の訪日客の多くは古都京都を好んで来ていたが、その数が増え続けて、市内を走る市営の路線バスが観光客にも利用されるので、住民の利用に支障が出てきたのである。モビリティの問題はこのブログで何度も書いたのでここでは省略するが、ホテルの利用者が外国人が７割と聞いて、危機感を覚えた。メルクマールＷＥＢ記事【日本人の“京都離れ”が遂に始まった？ 市内の宿泊客「外国人70%超」の現実、子連れ観光客は「神戸に変更しました」のホンネ】を見て驚いたのである。住民、とくに若い年代層は住むマンションが手に入らないので他府県に脱出、日本人観光客もホテルが取れないので他府県に脱出、極端に言えば住民は高齢者ばかり、観光客は外国人ばかりになりつつある。私は訪日客の地方分散を推進し地方活性化に繋ごうと考えている一人だが、まさか京都市の宿泊者が外国人７割にもなっていたとは、森を見て木を見ずだなあと自己反省した。観光で人気となっているのは、ＳＮＳで写真映えする場所だそうで伏見稲荷に人は殺到、わが在住地の地域では、山口県長門市にある「元乃隅稲荷」も写真映えで人気と言う。観光施設のなにも整っていない場所に大量の人が集まっているのである。京都は文化財の宝庫、景観だけでなく見どころは住んでいた私もまだ知らない素晴らしい場所がいっぱいある。自然も味わえて人が少ないスポットをもっと知って欲しいと思う。その魅力ある京都に外国人ばかりで泊まれないから京都離れするのは大問題だと私は言いたい。外国人の訪日客が増えるのは有難いが、京都がこのままではよくないと思う。外国人の訪日はおそらく増え続けるに違いない。それは大歓迎だが、観光業界の売り上げの８割は日本人観光客である。その日本人の大事な目的地京都が泊まれないのも困る。分散化は喫緊の課題である。根本的に日本人観光客にも訪日客にも喜ばれ、受け入れ側もあなたに来て欲しいという客を選び、客に満足を与えるしくみを再考してほしい。内需を忘れてはならない。観光は平和産業であり息の長い業界であるべきと思う。

  2024.07.06

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• 新しい「ニッポンシャンソン」を歌いたい。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。私の子供時代はテレビがなかった。ラジオも真空管ラジオで音質も悪かったが、ラジオからさまざまな音楽があることを学んだ。「シャンソン」の言葉の意味も知らなかったが、戦後間もなく、ジャズやラテン音楽などとともに放送されるようになり、子供時代にシャンソンのメロディを日本の流行歌として自然に覚えたと思っている。歌うは淡谷のり子、朝ドラ「ブギウギ」に出てくる人である。「雨のブルース」という曲は服部良一氏の作曲で日本のシャンソンである。この曲が作られた時代に作家、徳富蘆花の小説「不如帰」が大ヒットしていたそうである。初代駐ブルガリア全権公使を務めた人が、音楽も小説も好きで、日本の文化としてレコードや単行本を現地に持ち込みラジオで放送したので、ブルガリアでは「雨のブルース」が市民に親しまれることになり、曲名は不如帰の主人公「浪子」から「ナミコ」に改名されて現地で親しまれたと言う。その後、ブルガリアからヨーロッパ内に「ナミコ」と言う名前の曲が流れて行ったようで、「シャンソン」の国フランスでも歌われたようである。曲調はブルースではなくタンゴにアレンジされているそうで、これぞニッポンシャンソンだと思っている。朝ドラではまだ若い時代の淡谷のり子氏は気骨ある人で、戦地慰問にもドレス姿で出演し、これは歌手の戦闘服だと言ったシーンが印象に残っている。フランスのラジオから「ナミコ」を聞いた人がいるらしい。もともと「シャンソン」というフランス語の意味は「歌謡」だそうで、日本の歌謡曲も「ニッポンシャンソン」だとも言える。演歌やお座敷ソングと言った曲調の違い、浪曲、長唄など日本独自に歌謡はシャンソンかと言われればそれは違うが、フランスも我々が懐かしむ「枯葉」や「パリの屋根の下」などが今も人気かと言えばそうではなくロック大盛況だそうである。日本のシャンソンファンは概ね高齢者が多い。それは戦後間もなくを生きてきたからで、ラジオや輸入映画で、シャンソンやカンツーネに包まれて大人になったからで、その時代を知らない人は、シャンソンと言うと遠い世界のように思うのかも知れない。「ニッポンシャンソン」立役者は芦野宏、高英夫、美輪明宏、越路吹雪、岸洋子さんたちだろうが、残念ながら美輪明宏さん以外はすでにこの世の人ではない。しかし、今年はパリオリンピック、そして越路吹雪生誕１００年ということもあってか、シャンソン番組が増えてきて、「ニッポンシャンソン」にスポットが当たり始めている。ＮＨＫの歌番組のシャンソン特集で今年９０才の菅原洋一さんは「今日でお別れ」を歌った。テロップに、ニッポンシャンソンと出ていた。シャンソンはフランスの歌謡だが、「今日でお別れ」は作詞作曲とも日本人、日本の歌謡曲である。私もこの歌が好きで、ライブハウスで歌唱させてもらうことがある。ライブハウスの主人はまだお若いがシャンソン大好き派でもある。ここでは様々な「ニッポンシャンソン」が歌われている。ライブハウスのコンサートがあったのでエントリー、「季節感」がテーマだったので私は「パリ祭」を選んだ。映画の題名は「巴里祭」、1932年制作の主題歌でこれはフランス製の「歌謡」シャンソンである。聴いてくださったお客様が歌唱を気に入ってくださり、懐かしい時代の話を談笑できた。演歌も浪曲も私は大好きである。「瞼の母」なんかも「ニッポンシャンソン」である。雑食で何でも食することができるので、歌も、食事で言えば最もすきな食べ物と同じで、いろんな音楽や娯楽とともに暮らしている。願わくば、新しい「ニッポンシャンソン」が次々と産まれて欲しい。練習してまたライブハウスで歌ってみたいと願っている。七夕には願いを込めよう。

  2024.07.05

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• 空港の「グランドハンドリング」に脚光を当てよう。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。昨日のこのブログでは操縦士、航空整備士の人手不足について、国が対策に乗り出したことについて私見を述べさせていただいた。今日は空港の裏方である「グラハン」の仕事を見て行く。と、言うのは、2024年6月28日のＮＨＫWEBで、「空港の“地上業務”に密着 航空機の運航支える職人技」を見たからだ。旅行業を通じて空港は馴染み深いのに、空港の裏方については旅行客の荷物関係の業務は状況をある程度知っているだけで、「グラハン」と呼ばれる業務は知識がない。ただ、空港内での「働くクルマ」には興味があって空港内を走っている姿を見ては喜んでいたが、それを動かしている働き手のことはあまりにも知らなかったので、ＮＨＫの記事を見て、これはブログしておこうと思ったのである。1チームは5人～8人で構成。と言うのは「マーシャラ―」「ウオッチマン」「ブリッジマン」「インターホンマン」という仕事がある。空港に航空機が到着、誘導路を通って空港ビルと接続させるまでに、航空機は「マーシャラ―」（誘導員）が赤色灯を振りかざして停止位置に誘導停止させる。これは何度も目撃したが、この誘導は航空会社がしていると思っていた。「マーシャラ―」は「グラハン」を行う会社の仕事だと知った。停止位置に期待が停止すると車輪止めを置いていく。次の出発までの間に行うすべてが、航空会社から受託した「グラハン」業務になる。「ウォッチマン」は主翼の下には、ほかの機体や障害物に当たらないよう監視する仕事。「ブリッジマン」は搭乗橋を操作してドアに近づける仕事。「インターホンマン」は機体に配線をつないで、パイロットとやり取りをする仕事。搭乗橋が取り付けられると、地上の職員が乗客を誘導、機体のそばにはいろんな働くクルマが集まってきて、荷物を降ろして運び出すとともに、継ぐの便の乗客の手荷物を荷物室に収納させる仕事をする。航空機はおよそ1時間ほどで、新しい乗客を乗せて次の便として出発する、一つのチームで1日に5回、多い時には8回も行うと言う。「ブレーキマン」という仕事を初めて知った。航空機は自身でバックができないので、空港では「トーイングカー」が押したり引いたりして機体を移動させる。移動中、トーイングカーと航空機の連結が外れてしまうという、万にひとつの事態に備えるのが「ブレーキマン」の仕事である。記事ではこの重要な仕事が人手不足だと指摘している、賃金が低いのだ。航空会社からの受託料が原資になるが、その受託料が低いことに問題がある。裏方仕事であるが、航空機と言う特殊な機体を安全に誘導してくれる重要な仕事を乗客は知らない。改めて現状を知ったが人手不足は困った問題である。これも国のリードが必要で、受託料の改正や制度の見直しが必要である。１日あたり国際線だけで１０万人以上の利用がある。これが２０万人近くなる予測である。私たちは他人事のように感じているが、第一線で支えてくれている「グラハン」従業員に感謝しなくてはならない。受け入れ態勢の玄関口が人手不足、これでは絵にならない。

  2024.07.04

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• 「航空人材不足」対策を歓迎。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。外国人の訪日客が順調に増え続けている。来日の方法は圧倒的に航空機である。便数の多さは羽田、成田、中部、関空、つまり東名阪のいずれかの空港に集中している。空港のｈｐで時刻表を見ればわかるが、新幹線並みに、数分おきに国際線が発着している。現在訪日客は年間3500万人が見込まれていてこの調子である。2030年6000万人を政府目標としているが、私は2030年を待たずに達成するのではと、さえ思うほど勢いを感じている。日本人の出国者数は回復が遅れているが、緩やかながら回復しつつあること、隣国の中国が動き始めていることを考えると、航空機の便数が現在の倍近くなることが予想できる。現在の東名阪の空港だけでは処理できないため、地方空港にも分散せざるを得ないことになるので、訪日客は一気に地方にもあふれるようになると思う。航空機もやがてはコンピュータ制御で自動運行出来るかも知れないが、これは安全性を考えると難しい。操縦士、航空整備士なども需要があるのに人手不足だと言う。トラベルジャーナルｗｅｂの記事によると、国土交通省の有識者検討会で「航空人材不足」対策を検討してきて、中間報告として【リソースの有効活用、養成・業務の効率化・強化、裾野拡大の3つの視点から、対応が求められる具体的な方向性を示した。】とある。整備士については、１、資格の業務範囲の拡大（整備士ひとりで出来る仕事の範囲拡大）２、形式別ライセンスの共通化（ベースとなるライセンスで複数機体を整備）３、外国人の受け入れ拡大（現在1国にとどまる特定技能外国人を拡大）操縦士については、１、外国人の受け入れ円滑化（日本のライセンス切り替え手続きのデジタル化、２、シニア人材の活用促進（シュミレーション訓練審査等に活用する制度改正）３、女性パイロットの拡大（航空大学校の環境整備、阻害要因の洗い出し）という国交省の資料が掲載されている。国は手を打ってくれているんだと思った。中でもシニア世代の活用、女性パイロットの拡大は大賛成である。私は高齢者施設のデイサービス利用者でもあるが、利用者の通所理由は千者万別、車椅子や歩行器での生活者もいれば、私のように比較的手がかからない人もいる。80才以上の人が多いが、専門職経験者や元電気の技術者もおられて、話を聞くとデジタル系の機器に強かったり、薬品の知識に強い人もいる。仕事の想い出話を聴かせてもらうことがあるが、その時は眼が輝いているように見える。私も旅行業を62年従事してきたので、いまでも観光業界のことは関心がある。朝ドラでこうした人のことを「出涸らし」と表現していたが、「出涸らし」とはお茶の葉が抽出されてしまっている状態を指す。言われてみると、さすがに80歳を超えると体力的にポカを出すことが多くなるようだが、まだ知力は衰えていない。お茶の葉は味わいが失せてはいるがまだ使えなくもない。シニアは戦力に成れると断言できる。問題はその使い方である。整備士、操縦士は体力が必要な仕事なので、高齢者は難しいかも知れないが、体力がある高齢者なら可能だ。そして女性の登用、こちらもぜひ進めていただきたいと思う。この年齢になって私は介護する側の人になった。必然的に家事を分担しなければならなくなった。いまや、多様化尊重の時代、やればできる仕事は女性にも門戸を開くべきである。航空機そのものは地球温暖化となる排出ガスの多さで「飛び恥」なんて言葉も生まれたが、移動手段として航空機は公害のより少ない燃料開発に取り組んでいるし、より進化させるべき交通機関である。2030年はまだ先の話のようだが、そんなことはない。今より劇的に外国人訪日客が増えるのは間違いないと私は思う。田舎にも外国人も暮らし始めるだろう。そのために国も人手不足をあの手この手で模索している。懸念するのは「平和」と「安全」である。急ぐあまり「安全」を忘れてはならないと思う。

  2024.07.03

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• 「カスハラ」対策を歓迎。同時にサービス業自身も襟を正そう。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「旅行業」も「交通」｢宿泊」など、お客様と直接接点を持つ業種には「カスハラ」つきまとうものである。「カスハラ」とはカスタマーハラスメントを略した言葉で、お客様のクレームではない。自分の要求通りにならないと高姿勢で暴力的・侮辱的な方法による要求をする行為を言う。お客様は神様ではない。しかし、まだそう思っていない人も多いのである。その行為を受けた側は精神的に耐えられなくなって病気になったり、やはり自分はこの仕事に向いていないと退職してしまう人も出ているらしい。「お前の会社を潰してやる」と怒鳴られたことがある。激怒はバスツアーの終了時点。足が悪いのに後ろの席に座らせた。前の席に変えてくれと言ったのに変えてくれなかったというのがその人の言い分だった。配慮に欠けると言いたいのであろう。バスツアーは、とくに申し出の無い限り前の席からグループごとに席を割り当てている。お申し込み時に席の希望がなければ、足が悪いことは判らないので後部座席を指定するのは通常の仕事である。しかし、お申し込み時点で「現在のところお席は中央より後ろのお席になります」とアナウンスしておけば、その人は申し込まなかったかも知れない。席についての説明が不足していたと反省し、クレームとして受け止めたことを思い出している。サービス業は、お客様に喜ばれてなんぼの仕事である。そのことは重々承知して最善の策を講じるのがサービス業の原点だと思うが、これも行き過ぎるとクレームが「カスハラ」になってしまう。ＪＲ西日本グループは「カスタマーハラスメント」に対する基本方針を発表、そして航空会社のＪＡＬとＡＮＡグループも共同で、従業員が安心して働ける環境を守ることを目的とし、「カスタマーハラスメントに対する方針」を共同で策定した。と知った。サービス業は人が人にサービスする仕事である。まずそれを忘れてはならない。その上でお客側、利用者側も「お客様は神様」ではないことを知って欲しいと思う。デイサービスの利用者である私も、施設の職員に注文もあるが、老人介護施設だから利用者は体力的にはひとりずつハンディキャップの大きさが違うので、その労働環境を理解すれば、施設側の立場がよく理解できて感謝の念が湧く。コンピュータは0と1の世界である。利用者が0で施設側が1として見るのがデジタル、施設側の労働条件という人間を理解しないと、「カスハラ」が産まれやすいのである。イエスノーの世の中は判りやすいようで、実は第3第4の選択肢を選びにくくしている。その意味で、ＪＲや航空会社がお客様に理解してもらえるよう、基本方針を発表したのは時代に対応した行動であると私は歓迎の意思を伝えたい。

  2024.07.02

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• 「満足度ランキング」から思うこと。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。観光地は、お客様からの満足度評価を高めることで発展する。満足度が低いとリピーターが生まれないので、一時的に賑わっても衰退するケースが多いのだと思っている。満足度を示すのはアンケートによるランキングである。私は日本生産性本部のデータを参考にしている。今年３月に発表された２０２３年度版では、102,061 人から回答を得ているので規模としても設問数の多さから見ても信頼できると思う。このブログは「観光」の面から語っているので、「観光」に関連がある項目を見ている。業種別に百貨店、スーパーマーケット、家電量販店、生活用品店／ホームセンター、ドラッグストア、衣料品店、各種専門店、自動車販売店、通信販売、シティホテル、ビジネスホテル、飲食、カフェ、旅行、エンターテイメント、国内長距離交通、宅配便、生命保険、損害保険と分かれていて、顧客満足スコアがTop50 となった51企業・ブランドを「JCSI 日本のリーディングブランド2023」として選出されている。そのうち、「シティホテル」「ビジネスホテル」「飲食」「カフェ」「旅行」「エンターテイメント」「国内長距離交通」と言う区分のものを転記する。「シティホテル」：帝国ホテル、顧客満足スコア83.2、全業種中第４位　　　　　　　　：ホテル日航、顧客満足スコア80.1、全業種中第９位　　　　　　　　：プリンスホテル、顧客満足スコア77.6、全業種中第２４位　　　　　　　　：リーガロイヤルホテル、顧客満足スコア77.5、全業種中第２５位　　　　　　　　：ANAクラウンプラザ、顧客満足スコア77.3、全業種中第２６位「ビジネスホテル」：ドーミーイン、顧客満足スコア81.7、全業種中第５位　　　　　　　　　：スーパーホテル、顧客満足スコア78.9、全業種中第１５位　　　　　　　　　：リッチモンドホテル、顧客満足スコア78.6、全業種中第１７位　　　　　　　　　：ダイワロイネットホテル、顧客満足スコア77.8、全業種中第２２位　　　　　　　　　：コンフォートホテル、顧客満足スコア77.3、全業種中第２６位　　　　　　　　　：ホテルルートイン、顧客満足スコア75.8、全業種中第４７位　　　　　　　　　：東横INN、顧客満足スコア75.7、全業種中第５０位「飲食」：サイゼリヤ、顧客満足スコア79.6、全業種中第１２位　　　　：びっくりドンキー、顧客満足スコア77.9、全業種中第２１位　　　　：モスバーガー、顧客満足スコア76.5、全業種中第３７位　　　　：リンガーハット、顧客満足スコア76.1、全業種中第４４位　　　　：木曽路、顧客満足スコア75.7、全業種中第５０位「カフェ」：コメダ珈琲店、顧客満足スコア76.1、全業種中第４４位「旅行」：ジャルパック、顧客満足スコア79.2、全業種中第１４位　　　　：日本旅行、顧客満足スコア77.0、全業種中第３３位　　　　：ANAトラベラーズ、顧客満足スコア76.8、全業種中第３４位　　　　：一休.com、顧客満足スコア76.4、全業種中第４０位「エンターテイメント」：宝塚歌劇団、顧客満足スコア87.0、全業種中第１位　　　　　　　　　　　：劇団四季、顧客満足スコア84.0、全業種中第３位　　　　　　　　　　　：東京ディズニーリゾート、顧客満足スコア80.7、全業種中第７位　　　　　：ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、顧客満足スコア78.5、全業種中第１８位　　　　　　　　　　　：ナガシマリゾート、顧客満足スコア76.4、全業種中第４０位「国内長距離交通」：スカイマーク、顧客満足スコア77.2、全業種中第２９位　　　　　　　　　：スターフライヤー、顧客満足スコア77.2、全業種中第２９位　　　　　　　　　：ソラシドエア、顧客満足スコア76.6、全業種中第３５位　　　　　　　　　：JAL、顧客満足スコア76.1、全業種中第４４位全業種の中でトップは、全業種中顧客満足１位に「エンターテイメント」：宝塚歌劇団がランクインしたのは嬉しいが、「旅行」「国内長距離交通」の中に大手企業が顔を出していないのは、ｏｂとしてはいささか寂しい結果である。奮起を望みたい。拍手を贈りたいのは、帝国ホテルと阪急電車である。帝国ホテルと阪急は、業種ごとのトップをなんと１５年連続で維持している。大いに祝したいし観光関連事業者は傍観せず学んでいただきたいと思う。さてもうひとつ、『じゃらん』人気観光地 満足度ランキング2024を見てみよう。こちらで注目するのは、2023年に宿泊旅行で訪れたことがある観光地の中から「もう一度行きたい」と思う観光地を集計したランキングで、今年のランキングをベースに、2022、2023年のランキングも掲載されている点である。東北から九州に居住する約6,200人を対象に観光地に関するアンケートを実施したものの集計で、各エリア居住者に対し、同エリアの中で2023年に宿泊旅行で訪れたことがある観光地のうち、「もう一度行きたい観光地」を調査したものである。東北エリアでは1位、鳴子、2位、秋保、3位、鶴岡・湯野浜・あつみ、4位、雫石・つなぎ・鶯宿、5位、仙台となっている。鳴子は2022年の調査では第4位であったが2023年は第7位に順位を下げている。そして2024年には東北エリアで「もう一度行きたい観光地」の1位に躍り出ている。何があったのか知らないが、順位を上げてきた背景にはその地域の頑張りがあったのだろうと推察している。逆に下がってしまっている地域もある。詳しくはｈｐをみていただくとしてここでは各地域ごとの「もう一度行きたい観光地」№１～５を転記しておく。東北エリア1位、鳴子、2位、秋保、3位、鶴岡・湯野浜・あつみ、4位、雫石・つなぎ・鶯宿、5位、仙台関東エリア1位、舞浜・浦安、2位、草津、3位、熱海（駅前周辺・温泉街を含む）、4位、箱根、5位、那須東海エリア1位、奥飛騨温泉郷、2位、下呂温泉、3位、飛騨高山、4位、伊勢・二見、5位、金沢・湯涌関西・北陸エリア1位、城崎温泉、2位、白浜温泉、3位、金沢・湯涌、4位、ユニバーサルシティ、5位、淡路島中国・四国エリア1位、角島周辺、2位、小豆島、3位、小豆島、4位、道後温泉、5位、蒜山高原九州・山口エリア1位、別府（別府八湯）、2位、ハウステンボス、3位、黒川温泉、4位、由布院温泉、5位、南阿蘇（南阿蘇村・西原村・高森町）

  2024.07.01

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• 「ザ・ベスト アクティビティ2024」日本のトップは「新宿バーめぐり」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。トリップアドバイザーは、アメリカが本拠地の「オンライン・トラベル・エージェント（ＯＴＡ）」でクチコミサイトとしては世界トップと私は認識している。そのトリップアドバイザーが、2023年4月1日から2024年3月31日までの1年間に世界中からトリップアドバイザーに投稿されたクチコミと評価をもとに選出されたものとして、「2024トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト アクティビティ」を発表したとトラベルボイスＷＥＢが報じた。そこで改めて、トリップアドバイザーのＨＰを訪ねた。進歩したなあ、ここまで世の中が変わっているのか、と情報の細やかさと利用しやすさの進化に驚いた。【トラベラーズチョイスアワード ベスト・オブ・ザ・ベストの称号は、旅行体験における最高レベルの卓越性を示すものです。過去12か月間に、トリップアドバイザーの利用者から多数の高評価の口コミを獲得した施設やスポット、アクティビティに授与されます。800万件の掲載スポットのうち、この功績を達成するのはわずか1%未満です。】小さな文字で書かれているが、世界中の「タビナカ」800万件の掲載スポットが凄いと思う。これだけの情報量を取りまとめるのは、さすがＩＴ時代だなあと思った。嬉しく思ったのは、その第一位が私の最も好きな観光スポット、ポルトガルの「ポルト市内中心部の無敵ツアー」だったので、どれどれとページを読み進めると、これがＯＴＡの姿なんだと思い至った。そしてアメリカ企業だがこれが世界企業なのだとも思った。「ポルト市内中心部の無敵ツアー」は【ポルト市街中心部の無敵ツアーでは、市内の歴史的および文化的な見どころをゆっくりと散策できます。地元のツアーガイドが参加者に合わせて物語や体験談を語ってくれるので、楽しみながら学ぶことができます。】と掲載されていて、料金が出ていない。トラベルボイスの記事では【事前の料金設定はなく、参加者は満足度と個人の予算に応じて適切と思われる金額を支払う。欧州を中心に人気を集めている無料シティツアーのスタイルだ。】とある。これも驚きであった。この「タビナカ」には9,267件の口コミがあって、とても良いと評価した件数が8,879件だったようである。世界中のナンバーワンが「ポルト市内中心部の無敵ツアー」というのは、クチコミ評価の順位で最も評価が高かったもので、ＨＰでは各国ごとのランキングも出ている。日本の第一位が「新宿の東京バー巡りツアー-路地裏グルメの隠れ家バーを探索」である。私は「へぇぃ～～、面白そうだな」と思った。そんな「タビナカ」があることも驚き。【】内は転記【東京新宿エリアの裏路地を散策し、隠れた日本のバーを訪れましょう。観光客には探しにくいスポットを、ガイドが案内してくれるので、探す手間や計画を立てる時間を節約できます。現地のガイドが、お食事とお飲み物の選択肢を提案し、注文をサポートしてくれますので、言葉が通じないストレスはありません。大人1名あたり￥16,900～】日本のアクティビティーで私も知らないものがたくさんあり、ひとつひとつ興味はあるがそれは省略して、世界のアクティビティーベスト10を、ツアー名、地域名、国名のみ転記させていただこうと思う。残念ながらベスト１０内に日本のアクティビティーはない。１位　ポルト市内中心部の無敵ツアー　ポルト・ポルトガル２位　オールインクルーシブ ウブド プライベート ツアー　ウブド・インドネシア３位　キャプテン ジャックによるオールインクルーシブ アムステルダム運河クルーズ　　　アムステルダム・オランダ４位　シェムリアップからのガイド付きアンコールワット日の出ツアーを小グループで探索　　　シェムリアップ・カンボジア５位　チチェン イッツァ、セノーテ、バリャドリッドのオールインクルーシブ ツアー　　　カンクン・メキシコ６位　フィレンツェのベスト ツアー: ルネサンスとメディチ家の物語 - ストーリーテラー      のガイド付き,フィレンツェ・イタリア７位　クラシック インカ トレイル トレック 4D/3N からマチュ ピチュまで　　　(グループ サービス)クスコ・ペルー８位　ブダペストでのディナー＆ドナウ川クルーズ　　　ブダペスト・ハンガリー９位　ハノイからの終日ニンビンハイライトツアー　　　ハノイ・ベトナム10位　シルフラ: プレート間のシュノーケリング - 現地集合　　　レイキャヴィク・アイスランドこれだけ並べて見ると、世界中でアクティビティが売り出されている事実と、クチコミによる件数の多さに感心する。アクティビティは「体験」、その旅で何を体験したかが旅行の目的になる時代に、世界はもうすでになっていると感じた。改めて思うことは、観光とは国の光を観ることである。国とは地域、地域には誇れる観光資源が眠っている。隠れた日本のバーを訪れるのも発想として面白いが、その地域を広げて欲しいと思う。第一位の場合はガイドが主役、人が人に触れあうことで人気を得ていると思う。私もポルトで出会った人たちのふれあいがあった。いまもそれは人生の宝物として心に生き続けている。旅の魅力はやはり人間だと思う。

  2024.06.30

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• 「マルチタスク」と「ピエロ」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。ディサービスに週1回通っている。ディサービスは老人介護施設の一つだが名前の通りサービス業でもある。この施設の職員さんたちは、単なるパートタイマーもいらっしゃるし看護士などの有資格者もいらっしゃる。私の通っている施設は皆さん有能なお方ばかりと感謝している。一日のスケジュールは、午前８時半～９時頃までに出迎えのサービスから始まる。迎えに来てくれるのはもちろん職員の方なのでお顔馴染み、出迎えの車は利用者を拾い集めてくるので、その日の利用者によって運行コースが違う。我が家の場合は施設に近い位置にあるので５分ほどの距離だが、日によっては１０分以上かかって集客しながら施設に向かう。車には車椅子のまま乗車される方もあるし、歩行器が必要な方、一人では立ち上がれない方もいらっしゃる。私は健常者のつもりだが、段差に躓くと転倒する可能性があるので、職員の方は手を差し伸べて着席しシートベルト着用までしっかり目を通してくれる。到着するまでもたいへんな苦労があるのである。車寄せに到着すると、ラッシュになって利用者に事故が無いように、到着順にゆっくり時間をかけて下車、下足箱に履物をいれて上履きに履きかえさせる。かかとまでしっかり留められる上履き靴に履きかえて、ようやくデイサービスルームに入室。サービス内容は多岐に亘る。利用者ごとに老化の老人病の程度が違うし、アルツの方の予測できない行動にも目を離すことはできない。健康そうに見えても、老人をケアするのはたいへんな作業である。これをこなしているのは「マルチタスク」、あらゆる仕事をすることである。気が付いたのは、職員の皆さんの声の大きさである。利用者に声が聞こえなければ会話にならないからで、プライバシーにかかわる用件の場合は耳元に近づいて話をしている。声の出し方も重要な職務の一つである。水分補給のためにお茶やイオン水を提供する、全員のためには体操を指導し、職員も全員参加して利用者を見守る。ここまで職員たちの「マルチタスク」ぶりを紹介した。デイサービスだけじゃなくサービス業全体が人手不足である。「マルチタスク」がそれを補っていることを知ってもらいたいと思う。私は旅行業を通じて人のお世話をしてきたが、やはり旅行業も「マルチタスク」だったと思っている。ホテルのコンシェルジュと同じように、あらゆる事態にたい対応しなければならない。正直なところ、私はデイサービスの中で嫌だと思ったことがいくつもある。思い返すとそれは自分本位な考えであったと心の中で詫びている。それは「大きな声」と「幼児扱い」「オーバーな言動」に起因していた。どんなことでも、過ぎたるは及ばざるがごとしだが、デイサービスに通う平均的な老人層に対応するには「ピエロ」役も必要を認めたからだと思っている。人手不足は働き層の若い人たちには「マルチタスク」が嫌われているからだと思っている。イエスノーで済ませる仕事、休日がたくさんある働き方が魅力だと思われている。「ピエロ」も人であり人が見ていないところでは泣きもする。「ピエロ」が愛おしく思えるようになったのは、ようやくこの年齢になったからかも知れない。

  2024.06.29

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• もっと「アドベンチャーツーリズム」を開発しよう。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。日本には素晴らしい自然公園がいくつもあるが、文化観光に較べて自然観光そのものの利用度は少なく、活用されていないなと感じている。一般社会団体法人日本アドベンチャーツーリズム協議会のＨＰによると、【旅行者が地域独自の自然や地域のありのままの文化を、地域の方々とともに体験し、旅行者自身の自己変革・成長の実現を目的とする旅行形態です。“アドベンチャー”という言葉から、強度の高いアクティビティを主目的とすると連想されがちですが、アクティビティは地域をより良く知り、地域の方々と深く接する手段の一つであり、近年はハードなものより、むしろ散策や文化体験等のソフトで簡易なものが主流となってきています。】と掲載されている。アドベンチャーは冒険と訳されているので、未開のジャングルや深海に挑むような体力勝負の旅行のように思われるが、そうではなく、地域にこそ自然と文化が共存しており地域の協力により旅行者は地域の自然とふれあい、文化も学ぶスタイルである。国はこのアドベンチャーツーリズムを推進している。マスツーリズムと較べて消費額が大きいこと、長期滞在型になるので地元地域に経済的効果が大きいからである。私はまず自然公園を再発見しなければならないと考えている。自然公園法では自然公園法に基づき指定される公園として、１、国立公園、２、国定公園、３、都道府県立自然公園の３つの区分がある。私の在住地は広島市で瀬戸内海国立公園のエリアになっているが、日常では国立公園という実感がない。「輝き続ける島と海―自然と暮らしが調和する内海多島海景観―」が特長として紹介されているし、それはその通りで景観は見事である。私の住居は瀬戸内から20キロばかり内陸に入った位置にあるので、日常的に海を見ることはないが、海沿いに南下して江田島や倉橋町に進むと、これぞ国立公園なりと頷ける。だが、まだまだこの素晴らしさを人は知らない。倉橋町は呉市に吸収合併されている。和船ドッグがあって、和船とよばれる木造の船を製造していた日本有数の造船地域である。依頼するとボランティアガイドさんが説明に来てくださる。宿泊施設もあるがいまひとつリゾート感がしない。この倉橋町からさらに南に海上を進むと、横島という無人島がある。そこが広島県の最南端でかっては有人島であった。公共の交通機関はないのでチャーター船に頼るしかないが、瀬戸内海である。これなんかはアドベンチャーツーリズムとして活用してはどうだろう。在住地のことを書いたが、全国各地に自然公園はある。国定公園、都道府県立自然公園には予算が行き届かず人の姿も見えないようなさびれた公園も散見されるが、磨けば思いがけず歴史があり探訪できるスポットになると考えられる。地域には地域の事情があると思うが、観光の市場は世界、人が来て経済の好循環が動き出せば活気ある町づくりにつながるので、限界集落であっても夢をもっていただきたい。

  2024.06.28

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• 県境を越える広域観光のすすめ

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。旅行した人の数が何百万人という報道があるが、その何百万人は誰なのかは知らされていない。私はリピーターの旅行者が過半数を占めていると推測している。日本人の国内旅行も外国人の訪日旅行もである。私はポルトガルが好きなので何度も訪ねたが滞在したのはポルト、リスボン、コインブラがほとんどで、そのほかの都市部や村や離島は訪ねたことがない。外国人の訪日客も東京、名古屋、大阪のホテルに宿泊する比率が７割を超えると言う。リピーターでさえ、行く先は限定的である。フランスにも何度か行ったがパリしか知らない。イタリアもローマとミラノ、フィレンツェくらいである。それを思うと東名阪に集中しているのは理解できる。これは今までの話でこれからは変わってくると思っている。もう老体で海外旅行はとても無理だが、行けるならポルトガルなら離島のマディラ島に行きたいし、イタリアならシチリア島にも行ってみたいと思う。そう。リピーターはその国が好きだからさらに地方にも行ってみたいと思うものである。過去は情報を得るのはインターネット以前はガイドブックが頼りだった。インターネットが普及して、ネット環境が整うことで地方の知られていないスポットの情報が増えた。山口県山口市が空いていて日本文化を堪能できるとニューヨークタイムスが報じたことで山口市が賑わっているように、情報のある場所に人が流れ出している。広域ＤＭＯという観光組織がある。私はこの組織が世界に発信してくれることに期待している。路線バスの旅というテレビ番組はもう終わったようだが、路線バスだけを使って目的地を目指す旅番組であった。この番組でハラハラさせられるのは、県境越えの路線バスが極端に少ないので県境を越えるのは歩くしかないという現実である。高速バスは県境越えはあるが一般道の路線バスは行政区単位に許認可されているので、県境越えは人口の少ない地域である場合が多く、路線バスが走っていないのである。「観光」も行政単位、各自治体は自分の地域のＰＲはしても隣県のＰＲはしない。そこで国は「観光」については広域ＤＭＯを登録させて、国も支援する形で「観光」を推進しているのである。私は広島市在住なので、３つの世界遺産ルートを提唱している。原爆ドーム、厳島神社、島根県の石見銀山である。石見銀山は世界遺産登録当時は賑わっていたが、いまは公共交通が不便なために人が少ないのである。広島県人口も280万人を割り込んでいるし、隣県島根県は70万人を割り込んでいる。観光人口を増やし雇用人口を増やすことが必要と思う。このような例は日本各地に眠っている。訪日客誘致も大事だが、日本人の国内旅行こそ新しい旅のスタイルとして、もっと気軽に、第2のふるさととして県境を越える旅行プランを発信していくことが大事だと思っている。

  2024.06.27

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• オーバーツーリズムに特効薬はない。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。ＮＨＫで「観光新時代」さらに翌日曜に日曜討論で「地域の魅力どう生かす？　これからの観光は」と番組が放送された。私はこのブログで語ってきたことを整理してくれたと思って、嬉しく思っている。観光庁長官の生の声も聴くことができて、前向きな発言が良かったと思っている。標題を「オーバーツーリズムに特効薬はない。」としたのは、番組を見て得た結論である。下手をするとオーバーツーリズムが「観光」発展のブレーキになると、改めて思ったからである。デジタル時代ではなにもかもイエスノーで分別されていく。ゴミ箱が溢れることが多いが分別して整理してかたずけると生活環境が良くなる。いわゆる交通整理である。冬場は人であふれる白馬村を夏にも人が集まるように、地理的条件を活かして、白馬村は山の観光地なのに、意外に近い糸魚川の海産物を取り入れたイベントを取り入れ、夏にも人で賑わうようになっている事例を紹介していた。星野リゾートの代表は、多くの業界人も認める観光開発のリーダーである。その星野さんの発言の中に、100日と265日という言葉が印象に残った。たとえば一日5千人の予約が埋まる日があるが、それは年間100日、5百人しか予約が入らない日が265日と言うのは極端すぎるかも知れないが、それほどこのように季節波動があることがオーバーツーリズムを惹き起こしていると言うのである。たしかに、私が旅行業に従事していた時も1月～3月は赤字、4月から11月までは黒字だった。盆・正月の宿泊、紅葉季節の週末は宿泊施設の客室の奪い合いであった。名の知れた高級ホテルでさえ、この期間だけならビジネスホテル並みの代金で引き受けますと売込みがあって驚いたこともある。休暇日が集中するから発生するオーバーツーリズム、それを避ける特効薬はないのが現状だが、お客様がその日にしか休めないからが原因、休日を分散化させようとするので、「愛知ウイーク」という言葉が出てきた。特定の１週間を「愛知ウイーク」として定めて、そのうち1日を学校休業日とする「県民の日学校ホリデー」を県内54市町村全てで実施するものである。「休み方改革」で、平日しか休めない人の家族旅行を支援するために「学校ホリデー」を設けるのである。観光を持続させるためには、観光地の事業者だけではなくその土地の住民も協力し旅行者からの報酬を得ることが大事である。旅行者は宿泊、観光、食事など地域で消費するから地域が発展する。それも年間を通していつも一定のお客様の人数があるのが理想である。ある日は千人、誰も来ない日や１００人に満たないでは、雇用も守れない。平準化すれば旅行代金も安くなり雇用も守れる。そしてオーバーツーリズムも解消される。ＮＨＫの番組で気付いたことが多くあった。観光立国、それは訪日客だけではない。日本人旅行者も含めてのことである。２８兆円の消費額のうち、２２兆円は日本人の国内旅行が占めている。高齢者の旅行についても発言があった。ユニバーサルツーリズムの方向で誰もが旅行できる社会を目指しているのは良いことだが、年金暮らしで旅行はできない。４０００万人と言われている高齢者の動員をどう諮るべきか、このあたりも含めて今一度観光立国のあり方を見つめていきたいと思っている。

  2024.06.26

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• 小ホールながら33年も続く「瀬戸田パリ祭」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「継続は力なり」今までに出会った人の数は、年に千人として８０年で８万人にもなる。このブログも、毎日の積み重ねで７年で１３万を超えるアクセスをいただいている。あなたの座右の銘はと質問して、「継続は力なり」と即答してくれた人は一人と記憶している。ともかく継続することで次のステップにつなげるとその人が言っていた。シャンソンはフランスの「歌謡」である。シャンソン好きになったのは戦後まもなくだ。ラジオから流れ出てきたのはジャズやシャンソンが多かった。今風に言うと心に刺さったのだと思う。昭和２０年はまだ８才だったのでざっと８０年前になる。シャンソンだけでなく「歌謡曲」｢流行歌」「演歌」と呼ばれる日本の歌も好きだ。クラシックやオペラのアリアを聴くのも好きだし、唱歌、童謡も好きで歌い継いで行きたいと思っている。「瀬戸田パリ祭」は今年も開催されるコンサートのタイトルである。いまは尾道市に合併されたので尾道市瀬戸田町となっているが、瀬戸内海に浮かぶ小さな島である。しまなみ海道という高規格道路が本州と四国を結んでいる。その中程に位置していてレモンの栽培で知られている小島の「ベル・カントホール」で開催される。石井好子さんが、日本にシャンソンをもっと普及させようと始められた「パリ祭」と言う名のコンサートは、東京から始まってもう６２回目である。東京は出演歌手が多くて知名度が高い歌手がずらり、会場も３千人も入る大ホール、入場料も12000円とそれなりに高いが、「瀬戸田パリ祭」は演奏者グループと出演者は知名度が高い歌手は少なく、その代り、地元広島県下で活躍しているシャンソン歌手が歌う。「瀬戸田パリ祭」が開催されるようになった経緯は知らないが、１７年ほど前に誘われてマイカーで妻と一緒に出かけたのが私は最初である。公共交通機関では船が瀬戸田港に通っているので、そのルートで行ったこともあるが、ホールまでは５００メートルほど歩かなければならないので、高齢者は生きたくても行けない。そこで10年ほど前から貸切バスを利用することになり、私がその幹事を引き受けている。「瀬戸田パリ祭」に出場する地元の歌手は、日頃はカルチャーセンターなどでシャンソン講師をされており、その弟子たち（私もその一人）も年を追うごとにより高齢になる。このためマイカー卒業が増えているので、バス利用は必要なのである。いつまで私がお手伝いできるか判らないが、今年も貸切バスを使って28人で瀬戸田に行く。継続は力なり、私のお世話役は喜ばれてはいるので続けたいが・・・・・。

  2024.06.25

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• 「夜の観光」にもっとスポットを当てよう。オープンバスによる夜景。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。2階建てオープンバスに乗って東京の夜を駆け抜ける定期観光バスが新設されると言う。まだ全国的には珍しい2階建てオープンバスだが、観光ドライブにはおすすめである。はとバスは定期観光バスの王者である。東京だからこそできるのだと思うが、さまざまなプランの企画力に、旅行業ＯＢとしてしっかり敬意を表したいと思う。私はエンタメファンなので、旅行先ではその土地ならではのエンタメ、伝統的な芸能を鑑賞するのを楽しみにしてきた。それは国内でも海外でもである。夜、私はテレビはもっぱら録画したものを楽しんでいる。探してみるとお気に入りの番組はあるもので、番組を予約録画して視るようにしている。ＣＭから逃げるためでもあるが。旅に出ても夕食後、ベッドインまでの時間を楽しみたいので、7月から運行開始のNEWコースとして東京スカイツリー展望台入場チケット付きの夜景ドライブコースがNEW登場！！！という通知があって注目した。2階建てオープンバスは夏場は特に良い。暑さの中でも日光がないと野外の風に吹かれると気持ちが良いものである。ツアー代金は3900円、スカイツリー入場料は込みなので、ナイトツアーとしてお手頃。首都圏に在住なら出かけてみたいと思う。これからの季節は夜祭が日本全国で開催される。私は東北の４大夏祭りがおすすめだが、本来の神事としての営みから「観光」「興行」に特化してきていることに問題ありではないのかとちょっぴり心配している。伝統は時代により変化して行くものなので、夏に開催される東北４大祭りも変化して観光のイベントになっていて、それは地域発展のためにも良いと思うが、無形文化財である民俗芸能は「興行」にならない方が良いと思っていた。私の思慮の浅はかさを知った。東北と言えば４大祭りと思い込んでいたが、岩手県北上市は「北上・みちのく芸能まつり」を開催している。伝統芸能はふだんのくらしの中では気付かないが、絶やしてはならないと私は思っている。文化財は保存しなければならないが、同時に活用しなければ意味がない。「北上・みちのく芸能まつり」は、１００を越す民俗芸能が披露されると言う。中でも１３００年前より伝わると言われる民俗芸能、勇壮に舞う「鬼剣舞」が見られるのは素晴らしいと思う。それが活用である。「夜の観光」は夏だけに限ったものではない。旅行者の身に寄り添った企画が大事だと思っている。一時期に人が集中するからオーバーツーリズムになる。季節ごとの「はとバス」企画を参考に、「夜の観光」の知恵を絞ろうと思っている。

  2024.06.24

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• 「月間３００万人越え」の訪日客、「月間１００万人弱」の出国数。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。観光庁の長官会見で５月までの訪日客について報告があった。正確な数字は１月 268.8万人、２月 278.8万人、３月308.2万人、４月 304.3万人、５月 304.0万人３ヶ月連続して300万人を超えている。平均滞在日数は判らないが、10日以上の人も多い。日本は狭いように思われているが、北海道から沖縄までの距離は長いので、全部を巡るには相当の時間が必要である。私はポルトガルが好きで何度も訪ねているが、毎回１国でも最低１週間は滞在している。因みに面積は日本よりはるかに狭い。５月の訪日客304.0万人のうち、初めて来日された人はその半数以下、過半数はリピーターで日本をよく知っている人である。304.0万人の数字は空港到着の実数である。と言うことは、１日当たり約１０万人の外国人が日本に降り立っている計算になる。交通機関の数で考えてみると、３００人乗りの航空機だとすると３００機以上の航空機で到着していることになる。主な空港は成田、羽田、中部、関空、福岡というところで、仮に５空港に着陸したとしても３００機は１空港当り６０機、時間帯にもよるが数分おきに発着する航空機に満席の乗客があるのである。オーバーツーリズムになるのは当然である。フランスは外国人観光客１億人の実績を誇っている。日本も間もなくその半数くらいになるだろうと思っている。それだけ大量の観光客も、コロナによるパンデミックでピタリとその動きが消えて、それが急激に回復してきたのである。対して、日本人の海外旅行は復活が遅れている。外国人入国３００万人に対し94万1700人、３分の１弱であるが、回復基調に乗ってきてはいる。日本の旅行会社が「募集型企画旅行」で海外旅行を取り扱っているが、これが伸びていないのは、旅行会社側の商品力が低いからだと私は思っている。国も旅行会社に任せっぱなしでは日本人の海外旅行は増えない。日本の経済面での国際的評価は低く出遅れているのは否めない。それは外国を知らないからではないか。国際的な視点をもって、どんどん受け入れてどんどん出かけて国際交流を推進しないと、労働市場として日本はつまらない国となってしまうのではないか。相手国の情報はインターネットで簡単に手に入るようにはなっているが、相手国の政治的配慮もあって、判りにくいことも多い。中国からの訪日客の回復力が弱いのも気になる。2030年訪日客6千万人は中国人観光客の回復が重要だと思う。日中間の政治事情があるが両国の交流は平和を維持するためにも重要であり、国として交流再開を進めて欲しい。

  2024.06.23

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• 「ガソリン税による地方鉄道の維持」と言う主張を読む。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。東洋経済ｗｅｂオンラインに「鉄道」というカテゴリーがある。経済活動を「鉄道」により見ている。６月１８日付【赤字ローカル線は「ガソリン税」で維持すべきだ】の記事を読ませいていただいた。私は広島市在住で国道５４号線の沿線に暮らしている。国道５４号線は広島から山陰に抜ける国道である。広島市内は並行する３桁の国道やバイパスがあるのでおや、５４号線はどこに行ったかと思うほど道路は整備されている。旅行業現役当時バスツアーでしょっちゅうこの道を通り山陰へのツアーを運行した。この５４号線、山あいを蛇行しながら走るが信号が少ないので実に快適に走れた。国は、山陰日本海側からやまなみ街道と瀬戸内海を渡るしまなみ海道をへて、四国を南下して太平洋まで高速で結ぶ道路を開通させた。この影響で５４号線の三次市から松江市までの５４号線は、高規格道路に流れるようになりガラガラの国道になった。５４号線沿いの道の駅はツアーの休憩場所として何度も利用させてもらったが、客足はみごとに止まってしまった。だが利用者はいるし、道の駅も何とか地域の中で存続されているが、広大な駐車場は見事にガラガラ、訪ねて見るとあきらかに火が消えたようであった。私はそんな５４号線を思い浮かべた。そうだな、５４号線は利用者が激減しているが廃線というような話は聞かない。道路はガソリン税で整備維持されている。鉄道だけは利用者がわずかだから廃線というのはおかしい。それはそうだと思った。ローカル赤字線は鉄道会社は廃止したいのは判る。外国は上下分離方式で路線は国が所有して運行は鉄道会社が担う。日本でも、自治体が上下分離方式で路線を維持、鉄道会社が運行している例はある。だが、自治体も人口減少で財源が出せない。記事の筆者はそこでガソリン税を鉄道維持のために使って、国のインフラとして鉄道廃線を無くすことを主張されている。国道５４号線は一級国道、山陽と山陰を結ぶ大動脈であるが、高速道路や新しい高規格道路が追加されて、高規格道路も一般国道も国はガソリン税を使って維持している。利用頻度が下がったのは鉄道も国道も同じ、私は消費税の一部を充てても鉄道路線は維持して欲しいと思っている。ＪＲさんも実はそれを期待しているのではないだろうか。潰すのではなく、新しい活用方法を考えることで、山間地の人口維持と発展が期待されることにつないで欲しい。鉄路は国のインフラ、さらなる活用方法を考えたいと思う。

  2024.06.22

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• 「パリ祭」と「祇園祭」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。共和国の成立を祝う建国記念日だそうで、パリ祭と呼ぶのは日本人だけのようである。シャンソンが好きで私もときどき歌う機会をいただいており、パリ祭という曲を日本語の歌詞で歌っている。日本では全国的にいくつもの「パリ祭」と称するシャンソンコンサートが開催されている。石井好子さんが始めた日本でのパリ祭コンサートのほかにも、パリ祭コンサートはいくつもあって、シャンソンファンは楽しみな季節である。祇園祭は一か月間にわたって繰り広げられる神事で、観光客はいくつもの鉾車が京都の四条通に建ち並び、お囃子が鳴り響く様を目当てに人の波が埋め尽くされるのである。確かパリ祭と同じ７月１４日が宵宮で、最も人出がある。京都市観光協会は、観光を促進させるための団体で、祇園祭観覧用に有料の観覧席を設けている。その協会の理事に祭を執り行う八坂神社の宮司さんも就任されている。その宮司さんが、＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊読売新聞オンラインの記事で【京都・祇園祭の山鉾巡行「ショーではない」…プレミアム席を八坂神社宮司が問題視、市観光協会理事辞任の意向】だそうである。プレミアム観覧席は昨年導入され、酒類やかき氷などが提供される。同神社によると、野村宮司は「山鉾巡行は神事で、お酒を楽しみながら見るショーではない」と話しているという。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊現在はお祭りや花火大会など、特定の日のイベントに観覧席を設けているのは、観光客のニーズがあるからで、その売り上げがさらにイベント持続させるための経費に充当され、かつ多くの人出で街全体が潤うことに役立っている。確かに、「山鉾巡行は神事で、お酒を楽しみながら見るショーではない」という視点は重く受け止めるべきと思う。伝統行事は神事に由来するものが多い。行事を維持発展させるには費用がかかる。そのために有料観覧席設置は良い方法だと私は思っているが、１席１５万円と２０万円のプレミアム観覧席（６０席）の販売を１１日から始めたと聞くと、これは祇園祭に限った話ではないが、う～～むと唸ってしまう。神事はそこに住まいする人たちの、地域型イベント、住民の祭りだと捉えると、いくら富裕層から高額な代金をいただけるとしても、いかがなものかと首をかしげるのは私だけではないだろうと思う。パリ祭コンサートは日本だけの文化イベントで、チケット代金は高くはなっているが、プレミアム席で１０万円なんてものはない。動員力も桁外れに違うが、同じ夏の行事、どちらも季節を感じるイベント、楽しむことにしよう。因みに「瀬戸田パリ祭」はＳ席で5千円、庶民には納得価額なのが嬉しい。

  2024.06.21

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• 「顔パス」って面白い。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。佐倉市に新交通システムで日本初の｢顔パス」乗車ができるようになった。こりゃ良いなあと思った。私は月に２回ＪＲを利用している。このブログでも書いたが、券売機前で乗車券購入に手間取るので困っているのである。顔パス良いなあと思う所以である。「顔パス」という言葉は昔から使われていた。地位や権力などを利用して、無賃乗車や無料入場をすることを指している俗語である。その俗語の意味がこれからは違ってくると思った。顔を認識されるとお金は本人の口座から引き落とされる仕組みであって、地位や権力に関係が亡くなるからである。私は地位、権力を持っていないが、人生に一度だけ「幸兵衛さんは【顔パス】でどうぞ」と言われたことがある。言ったお方は功労者だと認めてのことかも知れないが、私は「なんて言葉を使うんだ」とムッとしてしまった。言葉の意味が変わるのは「やばい」と同じだなと、いまでは納得しているが、顔認証で公共交通機関に乗車できるのは有難い。現状の出札機はプリペイドカードか現金で購入できる仕組みで、慣れている人でもこの操作に手間取る。現金を挿入するのにうまく機械が反応してくれないからだ。片手に杖、片手にトートバッグ、小銭をポケットから出して挿入するのは意外に難しい手作業になる。後続の人が苛立っているのが判るし、発車時間に容赦はない。それが「顔パス」で乗車できたらどれほど有難いことかと思う。イメージの良くない俗語「顔パス」なので、顔認証システムなので何か新しい言葉を使ったらどうだろうかなんて思いもあるが、このシステムのさらなる進化に期待する。

  2024.06.20

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• 貸切バスの稼働率、繁忙期と閑散期の差を詰めよう。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。日本バス協会は、日本全国のバス事業者が加盟している団体で、公共性が高い業界なので国の指導も受けるが、国に要望することも重要な役割を果たしている。先日定時総会があったようで、その報道の中で、会長は挨拶の中でバス業界の課題と取り組み状況を話されている。「人手不足」「路線バスの減便廃止」は業界全体の課題で、修学旅行が集中すると運行できない状態が発生するので、修学旅行の実施時期の分散化要望を文科省大臣に要望したとのことである。記憶は正確でないが、私は貸切バス専業の社長との会話で、稼働率が40％あれば何とかやっていけると聞いたことがある。冬場は日向ぼっこ、と笑っていたのでそんなに空車率が高いのかと驚いたものである。自家用車の稼働率はわずか3％だと言う。私も一時期マイカーを2台所有していた。なのに年間で1万キロも走っていない、ほとんど車は日向ぼっこ、３％には驚いたがそんなものかと合点した。貸切バスは旅行業と縁が深い。シーズン最中は確保できないことが多かった。そしてオフシーズンはバス運賃は安くても引き受けることが横行、しわ寄せは乗務員の加重労働となり事故に繋がり、国は規制により事故防止と労働者保護を強化して現在に至っている。貸切バスは時間外労働の上限が決められたので、運用が難しくなってきている。あと1時間あれば一人で乗務完了できるが、時間外労働規制で2人乗務が必要となると、人手不足なだけに、その仕事は引き受けられないと言うこともあり得る。修学旅行は学校行事であり、学校は教育の一環として実施するのでどうしても実施時期はラッシュ状態になる。それを平準化するのは難しいかもしれない。でもデジタル思考で考えれば、平準化してバスを日向ぼっこさせないのが合理的になる。でも、もし空車率が少なくなれば、もっと運賃は値下げできるのではないだろうか。繁忙期と閑散期の差を詰めよう。そのためにどうすれば良いのか。オフシーズン対策として国がある程度補助金を出して利用者が格安にバス旅行を楽しめるようにするのも良いのではないだろうか。バスが足りないから修学旅行の行程が組めないのは、何とも歯がゆくてならない。次代を担う子供たちのために、バス不足は早急に文科省も対策を急いでもらいたいと思う。

  2024.06.19

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• 日本初の「ワイナリーヴィラ」と、わが心の友「シャンソン」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。私の身体の中を流れる血はシャンソンだ、なんて言いふらしていた時がある。まあ、それほどシャンソンが好きだったと言える。その頃はアルコールはもちろんワイン。４半世紀前のことで、いまもごく少量のワインを愛飲している。シャンソンは「歌謡」と言う意味で、フランス生まれの「歌」を言う。シャンソンにビール、焼酎は何となく合わない。そんな思い込みがあってワイナリーがまだ珍しかった頃、旅行目的地にワイナリーを選んでその土地に育った美食を楽しんだ。いまは日本全国いたるところに「地ビール」や「地ワイン」「地ウイスキー」ができて、飲みたい欲求に駆られるが、健康上の理由で自主的にアルコール類は控えている。控えてはいるが、「ワイナリーヴィラ」と聞くと、訪ねて見たいと思う。「食」は産まれてから今日までほぼ毎日朝・昼・夕と日に３度、誰もがいただいているが他の動物とは違って「餌」ではなく「食」だから、楽しくいただきたいものである。「食」にこだわったレストランが、ワインを楽しみそのまま宿泊したいというお客のために「オーベルジュ」と言う宿泊施設を作って、いまやこちらも全国に「オーベルジュ」が定着しているが、ワイナリー＋宿泊施設は日本初だそうである。我が家（広島市）から２キロほどの地にホワイトワインを作っているワインハウスがあるが、製造している本数は2000本くらいだそうで、特定のレストランでの提供のほか、入手方法は通販のみである。いたる所にワイナリーはあるが、ワイナリー自体に宿泊してオーベルジュのように美食を楽しむのが初めてとは、気が付かなかった。旅行新聞ｗｅｂの情報によると、＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ワイナリーヴィラとは「ワイナリー＋ヴィラ」の造語であり、ワイナリーや葡萄畑に隣接した場所で葡萄栽培やワイン造りを身近に感じながら別荘のように寛げる快適な客室があり、宿泊者専用ラウンジにおいてワインと食のペアリングが味わえる。さらに「7cマイスター」であるスタッフが提案するワイン造り体験など、さまざまなおもてなしが楽しめる施設となる。客室タイプは、ツインベットタイプのモダンツイン（64平米・露天風呂付・プライベートガーデン併設）9室と、スイートルームのモダンスイート（96平米・露天風呂付・プライベートガーデン併設）1室の2タイプを用意した。全10室。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊山梨県はワインの製造ではおそらく一番の生産量で、種類も豊富、東京からも交通の便も良く、全10室は控えめな設定だと思う。きっと類似の施設が出てくると思う。新しい観光素材ができたことを喜こび、ここでワイン片手に、静かにシャンソンが聴けたら良いなあと夢を見ている。

  2024.06.18

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• 「JATA SDGsアワード」を発表！

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。JATAは旅行業者の団体である。旅行業者としてSDGsを自らが推進しなければならないが、旅行していただくお客様にも、SDGsに貢献してもらえる商品を販売することが重要である。JATAには大手旅行業者を含むさまざまな旅行会社が加盟している。「JATA SDGsアワード」は、各社から、当社ではこのような商品を開発し実施しましたとの報告（申請）を受けて、有識者による審査により表彰する制度である。ニュースリリースに詳細が述べられているので、関心がある方はそちらも参照願いたい。私は、褒めてあげるのは良いことだと常に申し上げている。ここでは「JATA SDGsアワード」の仕組みと「大賞」の紹介をさせていただこうと思う。SDGsは、国連で定めたサスティナブル・ディプロップメント・ゴールズ、持続可能な開発目標であり、国を挙げて取り組むべき問題である。旅行は移動を伴うものなので、移動することによってＣＯ２は排出するが、人間は移動するので「移動」を続けるために、いかにSDGsに貢献すべきかを考えねばならない。そこでJATAでは表彰の目的を示さなくてはならない。以下、JATAのニュースリリースを転記させていただく。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊１．表彰の目的（１）会員会社が実施している持続可能な開発目標（以下、SDGs）達成に向けた優れた取　　　組みを表彰することで、旅行業界における取組みを推進する。（２）SDGsの概念を理解しているものの、「どのように取組むべきか」、また「何から始　　　めるべきか」といった声に対して、会員会社の事例を広く周知・共有することで、　　　各会員会社における主体的な取組みを後押しする。（３）各会員会社が実践事例に触れることで、将来のあるべき社会や自社の姿を自発的に　　　考える機会とし、各社のイノベーションの創出を促進する。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊旅行業界としての姿勢である。判りにくいかも知れないがいまや何れの産業分野においてもSDGsに取り組まないと、社会から取り残されてしまうことになる。次にSDGsアワードの分野として、JATAは＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊（１）社会・人権部門、（２）経済・産業部門、（３）地球環境部門、（４）共創部門の４つを設定している。表彰は会員各社からの応募で、応募件数：50件（18社）だったと言う。旅行会社数は大小１万社以上あるが、応募は１８社とは、いかにも寂しいではないか。それほどこのように関心が低いとは情けない思いである。それでも４つの部門で（１）社会・人権部門では12件応募があった。　　　※　貧困、健康福祉、教育、ジェンダー及び機会均等等に関する内容。　　　　　主に、SDGsの目標1.2.3.4.5.11.16（２）経済・産業部門：7件の応募　　　※　労働、産業、技術及びエネルギー問題等に関する内容。　　　　　主に、SDGsの目標7.8.9.10.12（３）地球環境部門：14件の応募　　　※　海洋資源、森林資源、生物多様性及び気候問題等に関する内容。　　　　　主に、SDGsの目標6.13.14.15（４）共創部門：17件の応募　　　※　協働・連携を軸とした内容。主に、SDGsの目標17において、５０件が出そろい、各賞が決まった。受賞各社も早速ニュースリリースで広報している。各賞を見ると紹介したい気もするが、そこはJATAのニュースリリースにまかせて、「大賞」を紹介しておこうと思う。「大賞」は、経済・産業部門からで、受賞したのは「株式会社読売旅行」　拍手！！！「常磐沖の海産物など福島県『浜通り』地域の味覚と新たな魅力を体験する一般向けツアーを販売・実施し、『浜通り』の風評払しょくと復興を後押しする取組」東日本大災害でとくに『浜通り』の風評被害は大きい。旅行企画に特許はない。大いに真似してより洗練された旅行企画として各社が取り組むことができる。各部門の優秀賞、特別賞、奨励賞には私もなるほどと感心した企画があり、今はまだ小さな光だが、こうした地道な活動が旅行会社が世の中に必要と言われるようになると思う。ぜひ、継続して頑張ってもらいたい。

  2024.06.17

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• 訪日外国人“昼だけ観光”問題！

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。メルクマールｗｅｂの記事で、奈良市が訪日客で日中は京都の嵐山に負けないくらい賑わっているが、宿泊客は少なく、夜間はひっそり静まっていると伝えている。在住地広島市もその傾向が強い。奈良市と大阪市は近鉄が便利。わずか30ほどで大阪難波と結ばれている。奈良市と京都市もおおむね30分ほどで結ばれている。広島市は新幹線で新大阪まで1時間少々、博多までも大体1時間くらい。奈良市と同じように夜に弱いのである。それを察知し外資の大手ホテルチェーンが続々と進出しだしている。日本のアパホテルも訪日客狙いで次々と広島市にホテルを建設している。広島市はそれでもまだ夜の賑わいは限定的である。ミュージアムの夜間オープンや夜間照明やスポーツ観戦などを市は推進しているが、それでも大都会に帰られてしまう。私が現業の頃、紅葉の季節に京都のホテルの確保に苦労したことを想い出している。京都市内は満室、大阪ならと思うがこちらも満室、奈良も満室、滋賀県のビジネスホテルでようやく確保できたことがあった。だが、その京都でさえ少し時期をずらせば買い手市場になっている。京都は美観を妨げないために建築物の高さ制限があるので、ホテルの用地確保がたいへんなようでマンション用地も足りない。だから若者が他府県に流出していると嘆いている。ここで近鉄の営業路線を見てみよう。奈良県の人口はおよそ130万人、人口ではそんなに多い方ではないが、近鉄線が縦横に走っている。近鉄は奈良県と縁が深いと見たい。そして近鉄グループはホテル経営も熱心である。都ホテルグループは定評ある高級ホテルブランドである。ところがなぜか奈良市に大型のホテルがない。奈良は古都であるがゆえに、開発が許されてないのかも知れないが、何らかの理由があってホテルが少ないのだろう。私の疎開先になった奈良県だからもっと多くに人に知ってもらいたいとの思いがあるが、私自身、奈良は大阪、京都と時間距離が近いので、奈良に泊まったのはただ一度しかない。しかし、観光は奈良市だけではない、古都ゆえにいたるところにまだまだ知られていない見どころがいっぱいある。京都の嵐山並みに訪日客が群れているのは、奈良公園、大仏さん周辺だけで、近鉄沿線を辿れば古都らしい佇まいはいたるところにあるのに、人は群れるほどやってこない。ＳＮＳで観光情報を拾い集めて旅行する時代なので、知られていないところにも人が来るようになっている。奈良県は未開拓の観光大国のように思えてきた。夜は静か。それを売り物にしたらいいのではないだろうか。

  2024.06.16

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• 故郷に新しいホテルブランド開業。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。6月12日（水）、「キャプション by Hyatt なんば 大阪」が開業したと知った。先日、アパホテルが難波駅前に1棟で2000室を超えるホテルを建設するとこのブログで紹介したばかり、えっ、また難波にHyattとはと、変わりゆく難波に驚いている。このホテルの最大の特長は「地域活性化」だと言う。なんばは、大阪の一大ターミナルで多くの鉄道路線が集まっている。「ＪＲ難波駅」「南海電鉄難波駅」「近鉄・大阪難波駅」「地下鉄・なんば駅」、私は近鉄の元の大阪のターミナル「上本町駅」近くで産まれたので、本来なら我が地元と言えるが、戦禍で国民学校1年生で焼け出されて跡形もなくなった。不思議なご縁で就職した旅行会社はまた「上本町駅」近くに会社があった。当時はまだ上本町がターミナルだったが、難波まで近鉄は延伸し、ターミナルは難波になり、その後、阪神電鉄が近鉄と相互乗り入れを果たしている。大阪は「キタ」と「ミナミ」という分け方がある。古くからの大阪はミナミが中心だったように思う。河内地方の方言が大阪弁に伝わっている。対する「キタ」は、東海道本線という太い幹線が通り抜けて在来線、新幹線がある。近代的な洗練された街というイメージが強く、新しい大阪の街になっていった。その意味では、難波というミナミを代表する街にホテルが集中してもおかしくない。しかし、Hyattさんは、高級ホテルと言うイメージが強いので、もっと親しみやすいホテルを作ろうとしたように思う。旅行新聞ＷＥＢによると、【「キャプション by Hyatt 」は2019年にハイアットが発表した新ブランドで、22年6月にアメリカのメンフィスで第1号店がオープン。24年4月の中国・上海に続き、今回の大阪が3店舗目となる。今後は25年に東京・兜町とベトナム・ホーチミン、数年以内にオーストラリア・シドニーでも開業を予定している。】と、記載されており、ホテルのあり方が「地域活性化」に繋がることを狙っている。【地産地消を取り入れたフードメニューの提供や、なんばの文化や笑い、伝統にちなんだイベントなどを開催予定で、地元のさまざまな“オモロイ”を発見できる新しいカタチのホテルを目指す。】と言う。大阪弁での館内表示、ロビーではなくトークショップと言う新しい考え方の広場があったり特色あるホテルと言うイメージである。東京では渋谷が外国人訪日客に大人気となっているように、大阪では難波に訪日客が集まりだしていると考えられる。産まれたばかりで引っ越しを強制され、故郷でありながら、まったく違った町になったけれど、それでもふるさとが賑わうのは嬉しい。

  2024.06.15

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• 観光庁「地域一体型ガストロノミーツーリズム」採択事業発表。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。自分がキッチンに立つようになるとは思ったことがなかったが、そのまさかは突然だった。妻が、記憶できない病気アルツを発症、新しい事象は記憶から消えてしまうので、キッチンを担わなければならなくなった。妻より6才年長の私はまだアルツと認定されてはいないが、その傾向は否めない。キッチンで惣菜を作ると、造り過ぎたり、調味料を入れ過ぎたりするのはレシピを見ないで、自分の直感だけで適当にやっているからである。造り過ぎたらご近所に食べていただく。その逆もあって実はときどきご近所の家庭の味が届けられる。ははぁ～ん、造り過ぎたのかなあと思ったりしておいしくいただいている。郷土料理は農水省が都道府県別に次世代に伝えたい大切な味として紹介してくれている。旅行では行く先々での名物料理をいただくのも大きな旅行目的である。食は観光資源でもある。だから我が家のように適当ではいけないと思っている。観光庁のｈｐで「地域一体型ガストロノミーツーリズム」の採択事業を決定したことを知った。ｈｐには、ガストロノミーツーリズムとは、その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、食文化に触れることを目的としたツーリズムのことをいう。と記載されている。我が家の料理とは縁遠いようにも思えるが、地域の料理は保存活用したいと思っている。「地域一体型ガストロノミーツーリズム」の採択事業は、採択されると、１件あたり上限2,000万円（税込）が支給されると言う。国はお金があるんだなあと思った。採択された事業を転記する。（１）応募団体名：株式会社NEPKI　事業名：沙流川流域のアイヌ食文化＊道産子ガストロノミー～生命と食と自然のハーモニ　　　　クス共創事業～地域：北海道沙流郡平取町（２）応募団体名：久慈市　事業名：世界に誇る北岩手のSDGs「久慈・やまがたガストロノミーツーリズム」地域：岩手県久慈市（３）応募団体名：株式会社小松まちづくり　事業名：世界を魅了するジャパンクタニと石川の海山の幸の美味しいフュージョン　　　　歴史ある日本遺産を発信し五感で味わうガストロノミーツーリズム事業地域：石川県小松市（４）応募団体名：宮津市　事業名：天橋立ガストロノミー～神が育んだ海底湧き水の恵を食す～地域：京都府宮津市（５）応募団体名：井原市　事業名：星空×シェフ×地域ブランド食材×伝統工芸　　　　五感で匠を楽しむ世界認証の饗宴「美星アーティザン・ツーリズム」地域：岡山県井原市（６）応募団体名：合同会社GOTOKU事業名：Kagoshima Unearthed: Unfiltered Local Life & Cuisine Shaped by Volcanoes　　　　and Ocean Currents　　　　～火山と黒潮から生まれたローカル文化とヒトを通じて素材にアクセスする旅～地域：鹿児島県要はその土地の食文化を訪ねる旅を産み出す企画であろう。「地域一体型ガストロノミーツーリズム」の意図は理解するが、旅行者のための誘致策と言う点ではちょっと弱いのではないだろうか。国の補助金、支援金の使い方も気になっている。

  2024.06.14

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• ジェンダーギャップ指数、日本は146か国中125位。に思うこと。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。いま、私はダイバーシティを推進したいと思っている。若かりし時代は両親とも明治生まれなので、長男たる者の生き方をせよと育てられた。長男だが生まれてきたのは４番目、戦争時代だったから男は国の宝だと言われて過保護な長男であった。すべて長男優先だから姉たちは不満を募らせたと思う。いま、ダイバーシティを推進したいと願っているが、教育は極端なジェンダーギャップであったので、結婚した当時は、もうこの親とは住めないと、別居したのであった。現在の年齢になって思うのは、平等の難しさである。男の子だから最優先、これは姉弟の関係のおいて平等ではない。だから不満が出る。さりとて優先されることに慣れると優先されることを権利と思っていたのかも知れない。自由、平等は、権利ではない。権利と思うからそれが不満の種になってくる。ジェンダーギャップ指数、日本は146か国中125位。このランキングは女性が社会的には従属させられていることを示している。国も認めているが国の機関は高齢者男性が圧倒的に多い。国会はその代表格である。私は旅行業ｏｂである。定年退職したのは平成７年、このころは女性社員で管理職はたしかおひとりであったように記憶する。それが現在は女性社員の人数が多くなり、役員にも登用されている女性がいる。私は旅行サービスは女性の感性が大事だと思っている。まだ道半ばではあるが、旅行業に女性が代表者になる日がきっと来ると思う。日本航空は元、客室乗務員という経歴者が社長に就任している。民間企業もこれからは有能な女性経営者が出てくるだろうが、私は不安もある。それは人材不足だからである。政治家に高齢の男性が多いのは、議員全体の数がまだまだ男性が多い。そこから始めなければならない。旅行会社は女性社員が増えたので役員登用に道が開いた。女性に正規雇用者が少ないのも問題である。正規雇用促進を本気で取り組まないと女性リーダーは生まれにくい。ジェンダーギャップ指数が１２５位だというのは、世界の中で恥ずかしいと思う。１位はアイスランド、２位ノルウエー、３位フィンランド、・・・４０位フランス、４３位アメリカ、１０５位韓国、１０７位中国、・・・私は高齢者福祉施設デイサービスに週１回通所していて、施設長は女性、職員も過半数は女性である。高齢者の立場から言うと、１００点は差し上げられないが合格点ではある。ご苦労さま、とねぎらいの言葉をかけたいと思っている。多国の進捗状況や社会のあり方も参考にして、せめて５０位くらいまでのランキングを目指してもらいたいと思う。

  2024.06.13

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• 京急のラッピング列車「ビビビビ！台湾号」が走る！！。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。先日サントリーとのコラボで「京急蒲タコハイ駅」と言う看板に「公共性をどう考えているのか」と突っ込まれて、看板を縮小したと言うニュースがあった。抗議受けサントリーが広告縮小したが、駅内での『ホームでの酒場開店』は予定通り開業したと聞いて、京急さんの必死さを思った。京急に限らず鉄道会社は全国的な乗客減少に見舞われているので、鉄道運賃収入以外の収益確保は避けて通れない。京急も駅という資源を使って収入を得ようとしているのである。私は東京勤務の約15年、羽田空港行きでは何度か利用したことがある。品川駅から地下鉄乗り入れで押上駅（スカイツリー）にも利用させてもらった。その京急さん、2024年4月3日に発生した台湾地震の復興支援として「ビビビビ！台湾号」を走らせているのである。ビビビビ！とは、京急さんのＨＰによると景色の良さ「美景」、人の良さ「美人」、食の良さ「美食」、質の良さ「美質」という4つの"ビ"の意味が込められています。とのこと。表現方法として私はビビビビ！は判りづらいと思うが、台湾の観光庁との取り組みとしてラッピングを始めたのである。車体へのラッピングには台湾パイナップルのイラストがあったり電車内の広告には、JTBや近畿日本ツーリストなど日本の旅行会社のほか、チャイナエアラインやエバー航空など台湾の航空会社による訪台を促す広告も掲出した。とある。一つの国や地域の宣伝をして、交流を活発化させるキャンペーンとして、鉄道会社の資源である車両を使うのも、ビビビビ！なんて判りにくいキャッチフレーズも、なんとなく、泥臭さを感じるが、それが良いとも思う。成田空港発の羽田空港行きは、京急電鉄として運賃収入的には少ないが、成田から京成、地下鉄乗り入れ京急で羽田空港まで直通を活かして、「ビビビビ！台湾号」利用のツアーを編成するのも面白い。京急にとって運賃収入は少ないが、台湾が急に身近に感じられ、台湾復興のお手伝いになるのは良いことだと思う。対中国の問題があるが、民間レベルでの助け合いという面からも、このラッピング列車が一役買うのは良いことだと思った。

  2024.06.12

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• 憧れの職場・逃げ出したい職場

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「サービス・ツーリズム産業労働組合連合会」は旅行業、ホテル業の労働組合が加盟している団体である。団体のＨＰで役員名簿を見ると、出身母体は会長が帝国ホテル、会長代理３名は、帝国ホテル、ＪＴＢ、東武トップツアーズとなっている。旅行新聞ＷＥＢという業界誌が６月６日付で、加盟組合に対して行った人材不足が産業に与えている影響についての調査結果を発表した。と報じている。1970年代の頃は大学生の憧れの就職先は航空会社や旅行会社だった。旅行は余暇活動の中で最も人気があった時代である。その憧れの職場は、いまや逃げ出したい職場になっていることを、「サービス・ツーリズム産業労働組合連合会」の調査発表と言う形で伝えている。外国人の訪日客はコロナ前以上になるのは確実、オーバーツーリズムが叫ばれるほどお客様が溢れている状況、世間は旅行業、ホテル業は観光立国の立役者として輝ける存在と見えるかもしれないが、【旅行・宿泊業の約８５％が人手不足で営業制限　宿泊は４８％が営業日縮小】だと言う。デジタルの進化で、仲介業としての旅行業は世界のトップ企業であったトーマスクック社すら倒産に至ったように、デジタル化の波に乗り遅れたら、いきなり仕事が奪われて、旅行業はいま、新しい仕事の創出に乗り出しつつあるのが現状と言えよう。憧れの職場の仕事が消えると人は逃げ出すのである。記事は＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊旅行・宿泊業の加盟組合のうち85％の事業者が、人材不足を理由に営業制限を行っている。具体的に旅行業では来店予約が52.9％で最多。次いで、営業時間短縮（47.1％）、店舗の統廃合（41.2％）、入札や案件辞退（29.4％）の順。宿泊業では、営業日縮小が48.6％でトップ。以降は、営業時間短縮（34.3%）、販売数の制限（28.6％）、全館休業日の設定（28.6％）と続いた。退職理由の問いに対し、旅行業は会社の将来性が64.7％で最多。2位は職場環境で58.8％。3位は仕事量が多い、勤務時間が長い（残業が多い）、賃金が低いで52.9％。4位は観光業界への不安で41.2％。宿泊業は賃金が低いが88.6％で最も多かった。次いで職場環境（54.3％）、勤務時間が長い（40.0％）、会社の将来性（31.4%）と続いた。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊この報告記事を見て改めて憂いを感じた。気分は憂鬱、音楽ではブルースの気分である。振り返ってみれば長時間労働は常態化していたが、お客様に感謝される仕事は、生きがいになっていた。次々とアイデアが生まれ、仕事に繋がっていく喜びがあった。サービス業従事者にも時間外労働規制があの手、この手でかけられるようになった。時代が変わったのである。人手不足は人口構成に思いを致すと働き手が少なくなっているのは避けられない。デジタル化で仕事の内容を変えるしかない。そのために、従来からの仕事は消え、デジタル化はＩＴに強い技術者は尊重され、サービス従事者は仕事が消えることにつながっている。観光立国、訪日客年間6千万人という目標、国の方針を支える旅行・宿泊のこの現状は変えなければならないと思う。長期残業を懐かしんではいけない。私はデジタルの良さを分かっているが、何もかもイエスノーで決めつけるのは感心しない。観光業界の健全な発展なくして観光立国はない。旅行新聞の報じた事実を有識者、国、行政機関は直視し、改善していただきたいと念じている。

  2024.06.11

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• 「モノ消費」→「コト消費」→「トキ消費」

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「大型団体旅行」は旅行会社が最初に取り込んだ旅行スタイルである。旅行目的は「参拝」で「伊勢神宮」「熊野三山」など神社参拝を織り込んだ観光旅行が最初のツアーだった。仏教では「大遠忌」という５０年に一度開祖の偉業をたたえる法要があり、臨時列車を組んで日本中からの仏教徒が参列して観光旅行も楽しんだ。団体旅行は企業の職場旅行でも行われた。温泉宿は大宴会場が売り物になった。この辺りまでが古いタイプの旅行会社の仕事であった。１９７０年に大阪万博があって、団体旅行は「万」の単位で集客に成功。同時に日本人の個人旅行化がスタート。大衆旅行時代、個人での旅行が急増してくる。「モノ消費」カー、カラーテレビ、クーラーが３種の神器とまで謳われ、経済は大成長。時は移り、「コト消費」がもてはやされる。そして近年の旅行トレンドは「トキ消費」に移ってきている。トキ消費とは、「その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しむ欲求のもとに生まれる消費トレンド」だそうで、旅行予約の方法がより確実性を求めるようになり、いわゆる「タビナカ」予約優先の人が急増していると言う。個人化も顕著だそうで、ひとり旅の検索数は急増していると言う。出かけた旅先で、偶然みかん農家の方と親しくなったというような想い出こそ人生の宝物と私は喜んでいたが、いまはネットでみかん農家の人と交流し、その人に出会ってご自慢のみかんを買うというようなことである。偶然の出会いよりより確実に出会いを約束する「トキ消費」ネットもＳＮＳとやらもご縁がない人は取り残されてしまう。デジタル時代に生きるのは、スマホやパソコンが判らないではどうにもならない。、なにか忙しい時代だなあとため息をついた。

  2024.06.10

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• 公共交通機関を民間事業者まかせにする時代の終りが見えている。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。「利用実態に応じた持続可能な交通体系を相談したい」ＪＲ西日本は赤字路線沿線の自治体に提言する。公共性を保つために今のままでは継続困難だと言う。ここにきて、私は自治体とＪＲとの溝が深まっていくのを感じている。民間企業ですからとＪＲさんは仰る。ＪＲ発足時に赤字路線はすでに赤字路線であったがそれは公共交通機関としての使命を承知のうえで、発足していると自治体側は言う。私個人としては事業経営をしてきたので、赤字路線は手放したいと言うＪＲの気持ちは理解できるが、では公共性を潰す、廃線への道は承知しにくい。だから、どうしましょうかと、交通体系について相談したいとＪＲ側は国を交えて協議しましょうと、提言していて、実態として利用実績を突き付ける。私にはにらみ合いのように見える。私は観光列車を走らせたり、地域内に公的機関を移転させて新たな人の移動を作りあげる、高速化に改修して利便性を高めるという方法で存続という言葉より発展させることを願っている。それには巨額の資金投与が求められる、その原資を都市部で稼いだ利益で賄うことはできないと言う。いったい、どうなるんだろう。行き詰まっていると思う。公共交通機関のあり方を、いつまでもにらみ合いをしていても結論は出ない。首都圏機能を中国山地に持ってくるとか、移住特別施策を講じるとかも考えてはいかがかと、ふと何らかの改革の時がきているように思われる。

  2024.06.09

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• 人材不足の解消策。ひとりのバスガイドが何台ものバスに乗務する。

  このブログは、元・旅行業に従事していた「幸兵衛」（S12年生れ)が書いています。ついにここまで来たか、と思った。たとえば団体を受注するとバスガイドを条件付けされることがある。バス会社でバスガイドを雇用している会社は意外に少ない。ほとんどのバス会社はガイド協会的なガイドだけを派遣している会社に依頼する。もちろんバスガイド派遣料は運賃料金とは別に収受される。そのバスガイドたちが不足している。バス会社も旅行会社も運行はドライバーに任せ、ガイドなしで運行するのが多い。昔は安全のために車掌役が必要だったが、道交法の改正でドライバーだけでの運行が認められるようになり、ガイドなし運行が常態化したので、バスガイド派遣業に登録する人材が極端に不足する事態になっている。しかし、何台も隊列を作って走行するいわゆる大口団体は現存する。バスガイド同行が条件になる場合が多くある。そのひとつの例が「修学旅行」である。産経新聞のｗｅｂ版で紹介されていたのが、【もはや「1台に1人」ではないバスガイド　1人で複数のバスを案内も　リモート時代の新しい働き方】と標題をつけた記事を見た。私は旅行会社の社員で添乗員を長年経験してきた。バスガイドが同行しないケースがほとんどになったので、添乗員がガイド役を兼ねることが当たり前になっている。昨今、2024年問題で乗務員の勤務時間に法律で規制が強化されて、労働力不足になっているのはご承知のこと。バスガイドも添乗員もそれに倣って、労務管理が厳しくなっている。新聞の記事によると、ガイドがバスに乗らずに遠隔で案内するリモートシステムを導入するケースが増えていると言う。【奈良交通は5月からリモートシステムを本格導入。本社のブースに備え付けられたカメラにガイドが話しかけると、映像がインターネット経由でバスに送信される仕組みだ。バスの前部と後部に取り付けられたモニターにガイドの映像が映し出されるとともにスピーカーから音声が流れる。】そうか、その手があったかと納得はするが、映像だから何台も隊列を組んで走行中のバスの中で同じ映像を観るのは、どうもしっくりしないと思うのは古い人間だからだろうか。【ガイドは手元のモニターに映し出されるバスの位置情報や車窓の風景などをもとに、話す内容を工夫する。修学旅行生などの団体客を念頭に、同時に最大20台のバスで案内ができ、双方向での会話にも対応している。（奈良交通の場合）】逆に長距離運行の場合は、ドライバーもバスガイドも、途中で交代する場合も出てくる。バスも大きさは国が定めた範囲で決められているが、その範囲の中で座席数は種類があって、定員はばらばらである。僅か10席ほどの座席とトイレ、バーカウンターなんて豪華なものもあれば、６０人くらいまで乗れるバスもある。バス旅行はタクシーと同じように時間制運賃と走行距離により運賃が決められる。お手頃なバス旅行は昔の話。時代が変わったと言えばそれまでだが、人手不足解消法は、なんだか私は違和感を感じている。人と人の温もりはもう望めなくなるような寂しさがある。

  2024.06.08

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