2022/05/16(月)08:40
恨みつらみを今(その2)
「みんながケータイ持ってたのに、ウチだけあかんかったよね。なんで?小学生の時は、なくてもしょうがないかなと思ったけど、中学生でもあかんかったやん」
「お母さんはノン・デジタル・ネイティブやから、そういうものはないのがデフォルトなんよ。まわりが持ってるからっていうのは、う~ちゃん、小っちゃい時からよく言ってたなあ。」
「だって、自分だけないって、悔しいやん」
「必要な物じゃなかったしなあ」
「う~のには必要やったなあ」
「お母さんから見て、の話やけど、小学校の時なんかは、う~のの学年の女子は、自分と同じタイプしか受け入れへん子がほとんどやったやん?違う性格、違う好み、違う生活環境の子がいてもそこに配慮はなかったやん。そういう子らに、『みんながみんなあんたと同じやないねんで』って伝えたい気持ちもあったなあ」
「ん~~~~~納得できない」
「そのためにう~のが犠牲になるのは違うってこと?」
「うん」
「それはそうやなあ。でも実際ケータイはいらんと思ったよ」
「う~のは、子供ができて、欲しいものがあったら、ちゃんと買ってあげる親になるわ」
「うん、そうしてあげて」
「お母さんさあ、こういう話するときよく『お母さんはそういうのがない時代に育ってきたから』って言うけど、それは理由にならないと思うよ。う~のはこれからも何回もこの話すると思うし、そのたびに
お母さんがそういう事言って、う~のが『それは理由にならない』って言うんだと思うよ」
「うん、それでいいよ」
「何回も言うと思うけど、ごめんね」
「何回でも言ったらいいよ」
う~のの言い分が真っ当すぎて、言いくるめられません。そりゃそうか、もう小学生じゃないもんね。
あの頃言えなかったことを、今からでも言えるなら、それはいいことだと思う。
抑えつけた私が言うのも何だけど、言いたい事言えばいいんだよ~。
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