空のオルガン

2022/05/16(月)08:40

恨みつらみを今(その2)

う~の(438)

「みんながケータイ持ってたのに、ウチだけあかんかったよね。なんで?小学生の時は、なくてもしょうがないかなと思ったけど、中学生でもあかんかったやん」  「お母さんはノン・デジタル・ネイティブやから、そういうものはないのがデフォルトなんよ。まわりが持ってるからっていうのは、う~ちゃん、小っちゃい時からよく言ってたなあ。」  「だって、自分だけないって、悔しいやん」  「必要な物じゃなかったしなあ」  「う~のには必要やったなあ」  「お母さんから見て、の話やけど、小学校の時なんかは、う~のの学年の女子は、自分と同じタイプしか受け入れへん子がほとんどやったやん?違う性格、違う好み、違う生活環境の子がいてもそこに配慮はなかったやん。そういう子らに、『みんながみんなあんたと同じやないねんで』って伝えたい気持ちもあったなあ」  「ん~~~~~納得できない」  「そのためにう~のが犠牲になるのは違うってこと?」  「うん」  「それはそうやなあ。でも実際ケータイはいらんと思ったよ」  「う~のは、子供ができて、欲しいものがあったら、ちゃんと買ってあげる親になるわ」  「うん、そうしてあげて」  「お母さんさあ、こういう話するときよく『お母さんはそういうのがない時代に育ってきたから』って言うけど、それは理由にならないと思うよ。う~のはこれからも何回もこの話すると思うし、そのたびに  お母さんがそういう事言って、う~のが『それは理由にならない』って言うんだと思うよ」  「うん、それでいいよ」  「何回も言うと思うけど、ごめんね」  「何回でも言ったらいいよ」  う~のの言い分が真っ当すぎて、言いくるめられません。そりゃそうか、もう小学生じゃないもんね。  あの頃言えなかったことを、今からでも言えるなら、それはいいことだと思う。  抑えつけた私が言うのも何だけど、言いたい事言えばいいんだよ~。   ​(メールフォームを作ってみました。お問い合わせはこちら​から)

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