2023/08/17(木)11:15
TCK (サード・カルチャー・キッズ)
前回の日記に書いた本はまだ読んでいない。
出版社のサイトには
「本書では体験談を通して「落ちつかない、根無し草のような生活感覚」を持つTCKの抱える問題点を一つひとつ詳しく分析し、社会学的・心理学的・教育的観点から解決方法を探り、新たな道筋を付けていきます。
親の国の文化でもなく住んでいた国の文化でもない「間(はざま)の文化」で育ちアイデンティティに揺れるTCK、そしてその家族の皆さんに「自分という存在が突然世界から消えてしまったような、そんな思いを抱えているのは自分(我が子)だけではない」と気づかせてくれる一冊です。」
とある。
自分と重ねつつも、重ねきれない。
自国以外の国で生活した経験がある人って、そうでない人からの評価が高い事が多いと思う。特に日本では。
今はそれほどではないけど、海外に住んでた経験があって複数言語が使えれば、それだけで羨望のまなざしを向けられたりした(と、私は思ってる。実体験がないので憶測だけど)。実際その経験やスキルを活かして、進学・就職の際にも周りが羨む道が開けている。
国内のみで転々としてきた自分と比較すると「似て非なる」人たちだ。
転校先での自己紹介だって「○○(国名)から来ました」と言えば教室がざわめく。地方の学校なら、「トーキョーから来ました」でも、一昔前なら小さなどよめきはあった。が、外国語ではなく方言が話せてもそれは嘲笑の原因になるだけだ。早く封印しなくてはならない。
こことは異なる文化・風習も、海外のそれは「○○ではそうなの?へえ~!」と理解されるのに対して、国内だと「何それ?変なの~」と言われる。同じ国で違う文化は排除される。存在は認めるけど、うちには持ち込まないでね、という無言の圧がある。
日本だと、海外対象のTCKと、国内限定のTCKとでは、周囲の扱いが大きく異なっている。
国内TCK関連の本はないのか?それはTCKというより、転校と言った方がわかりやすいか。
大学での卒論テーマが転校だったけど、当時は参考資料がほとんどなかった。大手引っ越し業者に研究部門を作って欲しいとも思う。
こんな記事 「日本にだけは住みたくない」“海外育ちの子”が感じる生きづらさ
を見つけた。
私は、「日本にだけは住みたくないのに、日本にしか住んでないんだよ」という気持ち。
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