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2006/03/23
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カテゴリ:日記
外注先のA社が、経営権譲渡を行った。

バブルの頃、かなりのシェアを独占していた老舗だったのに、
後継者不足と、業績不振に陥っていた。
借金も結構な額に上っていたんだって。

譲渡を受けた会社(B社)の社員が、来月から本社に乗り込むらしいけど、
彼らは畑違いの素人だったりする。
ノウハウがなければ、多くの顧客が離れていく。

うちの会社も、A社とは何十年と付き合いがあったけど、
しばらくは仕事を回さないよう方針を固めた。



結構な規模の会社が、つぶれたりする。
兆候はいくつかあって、今から思うとそういうことかぁ、
と分かることも多いけど、実際はよくわからんです。


でもね、


暗い話が多いなぁと思っていると、
実は、そうでもなかったりする。



事実、倒産した会社からも、そのノウハウや人脈を利用して、
多くの経営者が生まれたりする。
まったく予想もしなかった流通経路が確立されたりする。

A社からも、自分と同年代の若者が技術者として独立した。
退職金代わりに機械をもらって。




既存のものがつぶれれば、あたらしいものが顔を出してくる。

古いものがなくなるのは悲しいけれど、
でもそれは、新しいものに確実に受け継がれていっている。

そう考えると、ひとつの美しい流れのようなものが、
そこには存在しているような、そんな気がします。




  思えばいつでもそうだった 光は闇でこそ輝いた


  抱えたギターのケースの中で 新しい春が育つように


       ( 『WAGON』 yuki )








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Last updated  2006/03/24 01:22:00 AM
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