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感染ルンです。。。

感染ルンです。。。

デジタルカメラ改造@Nikon COOLPIX 990編

ということで、赤外線デジタルカメラを作ってみよう!

※ この手の話には必ずつきものの話ですが、以下のあるいは以下に近いことは製品の改造になります。個人で改造をすると製品のメーカー保証は受けられなくなる可能性が高いことと、例え改造に失敗しても銀治はいかなる責任も取りません。お試ししたい方はあくまでも自己責任の範囲で行いくださいませ。


さて、手持ちのデジタルカメラの中からどれを改造しようか考えました。現在ほとんど使用していないデジタルカメラじゃないとさすがにやる気は起きませんよねぇ(笑)。ということで、Nikon COOLPIX 990にしました。

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この子はNikon COOLPIX 950を購入して気に入っていたんですが、後継機種として300万画素というスペックで発売しやがって悔しかったので思わず購入したデジカメ。今となってはロースペックであり、なにより大きいことと電池喰いまくりというところでだんだん使わなくなってきました。

COOLPIX 990を分解することを決定して、道具を探しました。通常であれば精密ドライバーを使うところですが小さいプラスが見つからなかったので、

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この簡易眼鏡修理ドライバーで分解することにしました。本当?

さて、レンズユニットの延長線上にCCDがあることは容易に想像できますから、

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このネジを抜き取ります。回転軸を中心に上下のカバーを支えていると思われるネジが4本あります。グリップがあるためドライバーが当たってしまうので、液晶側に回転させてから2本ずつ外します。

外してから常識で考えて反対側にも有るはず。

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カバーが付いていました。そこでマイナスドライバーを隙間から差し込んで外してみました。するとロゴカバーが両面テープで付いていました。両面テープを綺麗に取り去るとネジが2本見えてきました。

これでレンズユニット上部カバーを外すことができます。

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続いてレンズユニット下部カバーも外すことができました。

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上部カバーを外せばCCDユニットにアクセスできると簡単に考えていたら、あらまぁ、さらにカバーがありました。

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これまた上部カバー下と下部カバー下にありますから、両方とも外さなければなりません。いい加減小さいドライバーの軸をくるくるするのは疲れてきました(笑)。

レンズユニット部の上下カバーを2枚ずつ外すことでようやく、

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基板などが直接見える所まで来ました。既にゆるゆるしていますから慎重に慎重を重ねて断線に気を付けながらレンズ本体を引き出します。

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さてレンズの元にCCDがあるはずです。そこには緑色の基板が2枚くっついています。ところがその基板上にネジは見あたりません。どんなもんかと探ってみると、

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接点でもある接着ユニットで繋がっていることがわかり、単純にぐいっと力業で1枚目の基板を外すことができました。するとネジが3本見えます。1本はハンダのようなもので接着されているのでそれ以外の2本を回してみることにしました。

ところで、カバーを開けたときにストロボ部にかなり長い部品があることに気が付きました。すぐに思いついたのはストロボへ大電流を流すためのコンデンサーだろうなということです。長い間使っていなかったのでテストも兼ねて分解前に1度電源をいれてみたので、きっと電気が残っているだろうということは容易に想像できました。つまり触ると感電する可能性が高い、危険な部品であるのです。

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そして、わかっていたのに、わかっていたのに、手が滑って触ってビリビリっと感電してしまいました(鬱)。ホント分解には気を付けましょうね。

さて、いよいよCCDにアクセスします。基板を手にぐいぐいっと引っ張り出すと、

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ようやくCCDが見えました。印象としては、1/1.8 型 CCDってやっぱり小さいなぁ、ですね。ざっと135フィルムの1/6ぐらいなのかなぁ。この時330万画素だったのに今じゃ800万画素まで密度が上がっているんですよね。

話を元に戻して、CCDの前にあるブルーグリーンのフィルターが恐らくIRカットフィルターでしょう。IRはもちろん赤外線を英語でInfra Redですからその略です。蛇足です。このIRカットフィルターですが、結構分厚いですね。それからこの色で思い出したことがあります。

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ある種の引伸機に使うアイテムの一つに「熱線カットガラス」というものがありました。長時間電球からの光を浴びて、しかもその浴び方の多くはコンデンサーでさらに集光されますからその熱は結構なもんでしょう。そこでフィルムが乾燥してフィルムキャリアの中で動くことを防止する役目がありました。その「熱線カットガラス」の色にIRカットフィルターは近いですね。つか、熱線って赤外線ですもん。そりゃ同じだわ。と1人で乗りつっこみしてみました。←(あほたれさん)

ということで、ブルーグリーンのIRカットフィルターを指でそっとはがしてみました。するとゴムのパッキンに挟まれるようになっていただけなので、あっさりと取れました。

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そしてCCDを元の場所に戻して、ネジで固定して、分解と同じ手順でカバーを元に戻しました。もちろん感電しないように!


果たして赤外線対応デジタルカメラとして改造は成功したのか?
それとも断線して動かなくなったのか?
あるいは別の魔物を召還してしまったのか?



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