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感染ルンです。。。

感染ルンです。。。

区切りを考える

昨日ブログ開設131日目にて20000アクセスを通過いたしました。これもひとえにぉばかで稚拙なテキストを読んでいただいているみなさまのおかげでございます。心から御礼及び感謝申し上げます。

とはいえ、自分的時間のタイミングがずれてしまいどなたがキリ番を踏まれたのかわからなくなってしまいました。いや、プレゼントありますよとかって話じゃないんですが・・・(汗)


20000アクセスというグッドな区切りが誰なのかを見逃してしまったので、「区切り」なる話をしたいと思います。(強引?)


さて、写真における「区切り」というと思い浮かべるのは、フィルムの尺、よーするに1本で何枚撮れるフィルムを使っているか?ということです。

135フォーマット(35mm)だと特殊を除いて、12枚撮り、24枚撮りそして36枚撮りがあります。

120と220の中判はフォーマットによって異なります。例えば6×6フォーマットでは、12枚か24枚になります。

大判はカットフィルムですから、たいていの場合2枚1セットのフィルムホルダーを使います。


これら何枚撮れるかが撮影を進行する上で、撮影の区切りとかリズムとかに関わってくる重要事項だと思っています。もちろんポートレートであってもスナップであっても風景であっても同じ気持ちです。

自分は撮影中モードに脳みそが切り替わると、自然に頭の中でカウントが始まります。135の場合はほとんどが36枚撮りを使うので、30枚近く撮影すると左脳内枚数カウンターから右脳内イメージ作成パートへ指令が飛びます。

左脳@「そろそろフィルムが終わるから撮影の区切りを考えてくれ」

右脳@「んじゃこのイメージ撮影したらフィルムチェンジでいいよ」

左脳@「どーするかなぁ。今時間あるから途中だけどフィルム巻き上げるか、もったいないから何か撮影して終わらせるか考えてくれ」

右脳@「お、あそこにグッドな被写体発見したよ」

左脳@「よしよし。それを撮影して区切りをつけよう」

ってな具合です。

この区切りっーかタイミングを誤るとチャンスが巡ってきたときに撮影できないという最悪な状態になる可能性があります。それだけは避けないといけません。目の前に入ってきたシャッターを切らなければならない状況の時に、シャッターを1枚しか切れないとか巻き戻し中とかってことは写真を撮る人として死を意味しますから。

さて、区切りについて重要なことは「生体カウンターを働かせる」という部分です。これ結構感覚的な部分だし難しそうですが、人間の持っている能力とはヒジョーにすばらしいもので、意識していれば結構身に良く付く(英語じゃありませんが)もんです。モデル撮影をしているときのような短時間の間にシャッターを切っている状況であれば、感覚的に何枚撮影しているのかっていうリズムが形成されます。街中スナップのようにある程度シャッターを切る間隔が時間的にゆるやかなリズムの場合、「残り撮影可能枚数をチェックする」という意識を無意識レベルでキープしていれば、ふとした瞬間にカメラのカウンターをオートマチックに視界の中に取り込んでチェックしながら脳内で積算するということです。無意識レベルを意識してコントロールするって要するに「慣れ」なんですが。(笑)

フィルムには1本における撮影枚数が限定されており、どのタイミングでフィルムを入れ替えるのか、リズムをどのようにつけるのか、区切りをどこで見極めるのか、ということが重要になってくると思います。


ところがデジタルはそーはいかないんですねぇ。

その昔あるメーカーのコンデジをテストをすることになりました。その後フェアでのイメージとしても使うということで、モデルさんを撮影しました。基本的には使えるカット数枚あれば良い訳なので、モデルさんにイメージを伝えてそれこそ36枚ぐらい撮影するかなって話をしていたらメーカー担当さんが眼を輝かせながらこう言いました。

「スタジオなら高速連射しないですし、1秒1コマならメモリー終わるまで連続シャッター切れますから、やってみましょうよ!

スタジオでの撮影だったので、大型ストロボのリサイクルタイムはおよそ1秒です。1秒に1コマの撮影リズムならコンパクトフラッシュへの書き込みは、メモリーバッファの能力を超えないため、あの嫌な書き込み中のためシャッター切れません状態にならないですよ。ってことです。

モデルさんと顔を見合わせて「やってみますか」ということになり、音楽をかけて撮影スタート。1枚2枚とシャッターを切りつつ、モデルさんはポーズを替えていきます。さて、これが山を歩き野を駆け滝に打たれる修験者の荒行のように近いことがわかったのは、50枚を超えた辺りのことでした。自分もある程度撮影ポーズのパターンをシャッター切りながらモデルさんに指示を出しますが、基本的にモデルさんが自主的に撮影のリズムつまりほぼ1秒ごとにポーズを替えていきます。36枚撮りなら36枚目にフィルムチェンジのために一時停止できます。モデルさんも自分も休むこともできますし、落ち着いて次のポーズを考えたりできます。んが、区切りの無い撮影なんていったいどこでやめて良いのかわかりません。結局モデルさんから「もー無理だからー!」と何度目かの懇願の叫びで終了しました。200枚は超えたかな。ポーズは繰り返しで良いからみたいな打ち合わせをして、服を替えて再トライ。まるでル・マン24時間耐久レースのドライバーな忍耐力と、ほとんどサディストな気分(笑)。メーカーさんも「いやー。良いテストになりました」と。しかし実は地獄がこの後待っていました。そぅ、600枚近いカットの中から数枚選ばなければなりません。疲れている体にむち打ってマックの画面をにらめっこ。まるでマゾヒストな気分(嫌)。こんなことなら途中で止めれば良かったと、しきりに反省。

やはり区切りは大切です。>ちょっと違う

ってゆーか、結局デジタルだと止めどなくになってしまいがちです。それもデジタルの良い点とも言えますが、どーなんでしょね。ぱしっと区切った方が良いような気がします。

フィルム使いとして、135なら36枚ワンセットの感覚で区切りながら、撮影中の近未来のことを考えて、早め早めのリズムで撮影したいと思っています。

最終的に、おちなし(痛)



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