2008/09/10(水)20:20
XYZ軸水準器
えー、久しぶりに「提言・提案」なカテゴリの話題。
本日建築写真を撮りに出かけました。数年前なら大判カメラをえっちらおっちら担いで撮りましたが、今はそんな経費は出してくれないし短時間納品なので、当然のようにデジタル一眼レフでの撮影。時代ですねぇ。寂しいことです。
建築写真を撮るとなると重要なのが、「直線を出す」という技術。一眼レフを使うので大判カメラの基本技術であるピントグラスをルーペで確認しての調整や、ライズ・フォールのアオリを使えたりする訳ではありません。TS-Eレンズがあれば別だけど、持っていない。もちろん大判用のレンズではないので、歪曲収差がアリアリのレトロフォーカスタイプの広角。しかもズームだし(笑)。となると後処理で何とかするしかありません。しかしながら重要だと考えているのは、いかに後処理も楽にできるようにするかであるので、最初の撮影が肝心だということ。
歪曲収差を直す、あるいはパースペクティブを直すといった作業をすると言うことは、デジタルデータ上では、ピクセルの補間が必ず発生します。これを極力少なくすることがそれでも綺麗なデータを作るコツですね。
すなわち、カメラは水平垂直を保って撮影した方が良い訳で、登場するのはアナログちっくな水準器。ダブルバブルと呼ばれる2軸が1つになっている水準器を使います。逆に言うと、大判カメラの時はこれでオッケーとしていたのですが、デジタルで精密調整を後からできるとなると、意外と正確に水平垂直を出しにくかったんだ、ということがわかります。
今後のデジタル一眼レフに搭載して欲しいのは、正確なデジタル水準器。
既にコンパクトタイプや一部の一眼レフにも搭載され始めた技術ですよね。しかしながらそれらは、縦位置横位置のどちらを構えて撮影したのかを記録し、背面液晶やパソコンにて表示をする際に最初から縦横の回転情報を付け加えるための加速度センサー(だと思う)を応用して使っていると思われます。
つまり、現状ではX軸とY軸の2方向情報しかチェックできないんですよ。
しかしながらカメラの水平垂直を出したいときには、X軸とY軸の他にZ軸も必要になります。建築写真を撮る際の問題点はそこ。
そこで提案。
ぜひとも今後のデジタルカメラには、加速度センサーを2個以上使い、X軸とY軸とZ軸についての水平垂直情報を液晶に表示して欲しいものです。調整も完全0度はもちろん、5度以内とか3度以内など任意で許容範囲を設定できると便利。ついでに音で前後上下左右の傾きを教えてくれると、モアベター(死語)
つーことで、各社カメラメーカーさん。画素数アップやノイズ対策よりも簡単だと思うので、早急に対応してくださいな。
「ネギ」
Rollei Rolleiflex 2.8F
with B+W ND8 Filter
with Rolleinar 0.35
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