ゾナーのF1.5とF5.6
えー、電池を忘れちゃダメダメですし、27万アクセスを超えていたことも忘れちゃダメダメでしょう。大口径レンズ開放原理主義者としては、絞った写真を撮影することは少ないです。とはいえ、1ヶ月ほど前に注文を出したゾナー用のND8がまだ来ないので、日中どうしても撮影したい被写体をみつけてしまったら、そりゃ絞って撮影します。以前にも書いた通り僕が好きな絞り値は、レンズの特徴がでまくりボケが得られる開放と、レンズの持つ能力がピークになりながらある程度の被写界深度とボケを両立できるF5.6が好きです。大型カメラでの撮影を除いて、およそこの2種類の(開放値はレンズによりまちまちだけど)絞りを使った写真がほとんどです。ということで、開放ばっかりじゃなくて、ゾナー君のF5.6描写はどーなのかなーと気になったので、先日の雨のワークショップの際に比較写真を撮影してみました。と言っても、思わず踏み込んでしまい、F1.5とF5.6が同じ構図になりませんでしたが(汗)、ひとまず、ごらんくださいませ。「春雨・菜の花・廃タイヤ」C Sonnar T* 50mm F1.5 ZMLeica MP LHSA Edition Grey Hammertone FinishKodak Professional ULTRA COLOR 100UCCopyright (C) 2007 GINJI, All Rights Reserved.↑これがF1.5「春雨・菜の花・廃タイヤ」C Sonnar T* 50mm F1.5 ZMLeica MP LHSA Edition Grey Hammertone FinishKodak Professional ULTRA COLOR 100UCCopyright (C) 2007 GINJI, All Rights Reserved.↑これがF5.6こんなブログ画面上の小さい写真で比べるってのもわかりにくいですが、どうでしょうか?双方ともタイヤの上にある紙にピントを合わせました。開放F1.5の菜の花は、溶けまくってしまい、芝生の上に咲き乱れるたんぽぽですか、ってなボケ方です。全体的に眺めても、F5.6のキリッとしたタイヤの質感に比べて、F1.5はフワッとやわらかい調子になっています。多少残っている球面収差の影響でしょうかね。拡大画像もアップしてみましょう。別表示させると大きく見ることができます拡大して見ると、「FOR」に光が回り込んでいるか、分離しているかがよくわかります。またF1.5のピントの薄さも感じます。特筆すべきはF5.6が作るボケだと思います。2線ボケが出るレンズだとこのように草など線になるボケはうるさくなりすぎますが、まぁるく茎の形そのままを感じることができます。ちなみにスクラッチに見える線は、雨ですよ。ありきたりな言葉ですが、開放でもよし、絞ってもよしの優秀なレンズかと思います。このあたりにダブルガウスタイプとは違う、ゾナー特有なボケの秘密がありそうです。今後も掘り下げてみたいですね。ちなみに5月8日にアップした写真も、場所は違いますが、同日撮影です。見比べれば、ポジとネガの雰囲気の違いもわかります。うーん。ウルトラカラーの発色は優秀ですが、曇りだと力を発揮できないのかもしれません。「大口径開放戦線」古今東西大口径レンズの開放写真が集まっている参加型ブログ(引越中)ご意見やご感想や応援は、ここからweb拍手でどうぞ