栢山くんの呟き2
こちらは男性同士の恋愛をテーマに駄文を書いています、興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方のご入室はお断り致します。大丈夫な方だけご入室下さい。 栢山くんのつぶやき2俺の教室は3階のいちばん端、1年6組。1年の教室は2,3年とは別棟で渡り廊下で繋がれている。何で?一緒の棟じゃないんだよと心の中で悪態をつきながら、廊下に出て3年の教室の前の廊下を見るとそこには藤野朔耶がいた。入学式のあの冷たい感じの表情とは打って代わり、同級生に囲まれながら柔和な笑顔を見せる貴方の姿によりいっそう想いを募らせた。そして3度目は昼休みに入った移動教室の帰り道、貴方は中庭の桜の木の下に腰を下ろし、無防備な姿で居眠りをする。そこへ女子が2人、駆け寄って、眠る貴方を見ながらお互いの肘で突きあい、その内のひとりがポケットからそっと手紙らしきものを取り出すと、起こさぬ様にそっと膝の上に置き、猛ダッシュで駆けて行く、そんな姿を見ながら俺は、その女子に激しい吐き気を覚え、嫉妬心まで感じた。どうしたんだ俺、これじゃ貴方を堕とすんじゃなくて俺が堕ちてるんじゃないか?そのまま眠る姿を眺めていると気持ちよさそうに目を覚ました貴方、背伸びをし、膝の手紙に気が付くと長い綺麗な指で摘み、内ポケットに仕舞い込む。貴方は優しい人なんだね。俺の視線を感じたのか貴方は此方に顔を向けるが俺は咄嗟に、身を隠す、姿は見られなかった筈だがこれじゃまるで初恋の乙女の様だと、自嘲の笑いがこみ上げてくる。「おーい栢山早くしないと学食、座れないぞ」という声に、我に返り、その場を離れた。にほんブログ村ランキング参加中、ポチ!して下さると幸いです。