君がいるから 藤野さんの呟き8
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。藤野さんの呟き8ノックと共に顔を覗かせたのは彼女と立ち去ったはずの倉本だった。俺の事なら突き放してくれた方が良かったのにそれが出来ないのが倉本で倉本たるところだった。「さっくんどうした?暗いままでテレビなんか観たら気分悪くなるぞ」そういって許しもなく上がり込んで来る。「また、泊まりに来たの?彼女はどうした?」「彼女は親父さんとデートだって」「なんだそれ?」「1ヶ月振りに時間が出来たたらしいんだ、だから俺は用なしなんだと」以外にドライな彼女だと思った。だがそのお陰でこうして倉本とも話が出来るのだから彼女の父親には感謝だなって思った。「さっくん風呂は?」「学校のシャワー浴びたから」「ダメだよ、ちゃんと風呂に入らないと疲れとれないんだから」そういって倉本は風呂を入れに行った。けれどそれは倉本自身が入りたいって口実だって事はバレバレだったがこうして一緒に居られるのは正直、嬉しい。一体、何時までこうして倉本とつるんで居られるだろう、直に受験だしきっと学校は離れて仕舞う、それでも遊んでくれるのか、卒業したら音信不通になるんじゃないかって、なんだか恋人同士みたいだが深い意味は無い、俺達二人は決して友人の枠を壊せない理由がある。にほんブログ村