2006/05/11(木)21:39

嫌いな理由。

詩 ~月闇と指先~(30)

*“好きって云って”のその後      反吐がでるよ。      そのはっきりとしない様。      “愛してほしい”と無知な傲慢さでキリキリ、とゾッとするほどの      ヒステリックさでわめき。      拒絶されようものなら、意味不明の嘘を吐き(それも自己保身のための)、      馬鹿のように走って逃げていった。      愛しているとほざくなら、      せめて。      みっともないほど泣いて縋って見せたらどうなんだい?      虚栄を捨て切れず、受け入れてくれと相手に希(こいねが)うことすらできないなんて、      きみは僕を馬鹿にしているの。         一緒に血にまみれる事もできないくせに、“愛”だなんて、笑わせる。      いっそ欲しい、と欲しくて欲しくて堪らないとわめいたらどうなんだ。                そこまでして、泣き死ぬほどに血の涙を流したのなら、              僕はきみに一生の“愛”を誓ってもかまわない。

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