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テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:うつ日記
笑わず読んでいただきたい。
毎年恒例のクレヨンしんちゃんの新作を見てきた。http://www.shinchan-movie.com/ 出来は、オトナ帝国、戦国に遠く及ばぬ。ま、それはしょうがない。 今回は監督がかわったので路線も変わるだろうと思っていたが、まさかこれほど子どもよりの作品になっているとは思わなかった。ちょっとショック。 クレしん映画の楽しみの一つに大人と子どもの笑うポイントが違うのを客観的に見るってのがあったのに。 内容は例によって例のごとく。 野原一家が異世界と接触し引きずりこまて展開していくSFパターンである。 未来から来たと称する光る玉に導かれ、「3分間のパラレルワールド」で怪獣を倒す事を義務づけられるという、ネクサスをぱくった?って物語。 その3分間、野原一家はヒーロー、ヒロインとして理想の姿に変身し、怪獣を倒すことで英雄視される快感を味わえるので、徐々に一家はその3分間の世界を待ち焦がれるようになる。 その描写がすさまじい。 あまりにも3分間の世界を求めるあまり、母みさえは家事を放棄。 父ヒロシは会社を欠勤。 異世界への入り口(床の間)の前にふとんをしき、そこから動かなくなる。 家は荒れ果て、ごみ屋敷と化し、赤ん坊のミルクさえ作ろうとしなくなるのである。あきらかにオカシクなっている。 まさか、子ども向け映画で主人公たちがリアルな(アニメではあるが)精神疾患を患うとは想像だにしなかった。その病名はよくわからないが。 そして、そのやる気のない荒れ果てた日常風景の描写、これが僕にはたまらなかった。おそらく、うつの方なら同じような感想を持つだろう。 これは、自分ではないのか…。まるで鏡? なんと身につまされることよ。 映画は、しんちゃんの活躍もあり、見事に復活、家族愛を取り戻し、再び、きちんとした日常生活を取り戻すところで終わる。 救いはある。 有り触れた市民的日常生活を取り戻すこと、これがいつものクレしんのエンディングであるが、今回は外的要因による解決よりも内的要因に重点が置かれてたという意味で、異色作といっていいのではないかと思える。 おそらく、これはもう二度と見ないだろう。自分にはつらすぎる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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