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狭間2015のブログ

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2016年08月28日
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カテゴリ:芸術
「藍子の万葉集」
(ここまでの男女関係 まとめ)
大海人皇子と額田王は、仲の良い夫婦でした。
兄の中大兄皇子が額田王に横恋慕しました。
中大兄皇子は弟から額田を奪う為に、娘のうののささら皇女と大田皇女を大海人にあげました。
藤原鎌足は女官で一番の美女を手に入れてご満悦。
それ以前に中大兄皇子には鏡王女と言う恋人がいました。
鏡王女は額田王の姉です。
姉から妹に乗り替えてしまいました。
余ってしまった鏡王女ですが、中大兄皇子は大化の改新の仲間?の藤原鎌足に払い下げをして夫婦にしてしまいました。
中大兄皇子は天智天皇。
大海人皇子は天武天皇。
うののささら皇女は持統天皇です。
勝手に恋愛していて下さいね。
(藍子)
「藍子の万葉集」
たまくしげ 覆ふをやすみ あけていなば 君が名はあれど 我が名は惜しも(鏡王女)
神前の供え物にそっと蓋をするように、二人の関係を隠すのは簡単だと思っているのでしょう?
だからサッサと帰らずに夜明けまでいるなんて、全くどうしてくれるのよ。
貴方は良いわよ、噂になったって。
だけど私まで巻き込まないで。 
私まで噂の種になるなんて、悔しいわ。
「明け方のイチャイチャぶりも楽しいがやっぱりまずい噂になるわ」
(藍子)


「藍子の万葉集」
たまくしげ 将見円山(みもろのやま)の さなかづら さ寝ずはつひに ありかつましじ(藤原鎌足)
将見円山に生える、美しい葛(かずら)の蔓(つる)が絡まるように、名残惜しく楽しく添い寝をしなきゃいられないよ。
噂になるも何も、私達は天智天皇が結び付けてくれた夫婦じゃないか。
誰に気を使わなきゃいけないのさ。
「明け方の添い寝楽しくやめられず新婚夫婦離れ難きを」
と、言うわけです。
中大兄皇子(天智天皇)、大海人皇子(天武天皇)、額田王、鏡王女、藤原鎌足、おまけの安見児。
全くどうなっているのか…お好きにどうぞ、それしか言えない人間関係でしょう(笑)?
天智天皇の周辺の話題。
結構楽しめます。
これが天武天皇の時代になると、また雰囲気が違ってきます。
案外万葉集って面白いでしょう?
(藍子)
「藍子の万葉集」
秋山の 木(こ)の下隠り 行く水の 我こそ増さめ 思ほすよりは(鏡王女)
秋の山の落ち葉の下を、誰にも知られず流れている水のように、人目を避けて忍ぶ恋をしている私。
そんな私を見ていたいと言って下さる天智さま。
でもきっと貴方様よりもずっと私の想いの方が、ずっとずっと強いですよ。
だって天智さまは沢山の方に同じようなお言葉をお掛けになっていることを、私は知っているのですもの。
でも唯一人だけ、貴方様の目に止まり、私のような辛い恋をさせたく無い人がいるのです。
私のところに来て下さる時に、まだ小さな妹だけは見ないで下さいね。
今はまだ小さいけれど、彼女だって直ぐに大人になるのですもの。
彼女に目を止めたら、私も不幸、彼女も辛い思いをしますよ、きっと。
私の小さな妹、その名前は…「額田」
「流れ水隠したような忍ぶ恋私の方がずっと好きだわ」
(藍子)
「藍子の万葉集」
妹(いも)が家も 継ぎて見ましを 大和なる 大島の嶺(ね)に 家もあらましを(天智天皇)
鏡王女よ、俺の愛しい人よ、君の家をいつでも見ていたいのに、それが叶わない。
まあ見ていたいのは家だけじゃない。
本当は君の姿なんだ。
だからせめて俺の所からよく見える、大和の大島の山の上に君の家が有ったらいつでも見ていられるのになぁ。
恋多き俺だが、今夢中なのは君だけなんだ。 
そのうちまた浮気をすると思うけど、本当に今は君だけだよ。
「家だけを見ているなんて言っててもほんとは今夜逢いに行くから」
(藍子)
「藍子の万葉集」
我れはやも 安見児(やすみこ)得たり 皆人の 得たかてにすといふ 安見児得たり(藤原鎌足)
宮廷の女官は美人を揃えているけれど、安見児は特別に綺麗だと俺は思うんだ。
俺のものにしたいなぁ。
そうだ、天智天皇に貰えるかどうか聞いてみようっと。
よっしゃ、許可がおりたぞ。
何しろ俺は大化の改新で天智天皇の片腕だって男だからな🎵
皆が安見児を欲しいと思っても、手が出ないだろう(笑)
よし今日からは安見児は正々堂々と俺の妻だ。
みんな、手を出すなよ。
「欲しかった彼女仕留めて妻とする我の人生順風満帆」
(藍子)
「藍子の万葉集」
三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも 隠さふべしや(額田王)
今日はこの懐かしい飛鳥の都から離れる日だって言うのに、雲が邪魔して懐かしい三輪山が見えないわ。
全く雲も意地悪ね。
新しい都に着くまで本当は見ていたいのよ。
だって三輪山の見えるこの飛鳥は、大海人皇子さまと暮らした懐かしい都なのですもの。
さようなら三輪山、さようなら飛鳥、そしてさようなら大海人皇子さま。
私は新しい都、近江まで中大兄皇子さまについて行きますね。
「三輪山を見せない雲に恨み言本当は見たい皇子の姿」
(藍子)
「藍子の万葉集」
冬こもり 春さり来れば 鳴かずありし 鳥も来鳴きぬ 咲かずありし 花も咲けれど 山を茂み 入りても取らず 草深み 取りても見ず 秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてぞ偲(しの)ふ 青きをば 置きてぞ嘆く そこし恨めし 秋山我れは(額田王)
春が来れば冬の間は鳴かなかった鳥たちも賑やかに鳴いてるわね。
ホーホケキョですって。
咲いていなかった花もたくさん花開いているわ。
だけどさ、木の葉っぱまで茂って花も採りに行けやしないわ。
まったく❗下草もガンガン生えて手に取って見ることも出来やしない。
キー‼
それに比べれば秋の山は木の葉を見て楽しめるし、紅葉を手に取って、お顔にスリスリ。
美しさ満喫出来ちゃう。
まだ青いうちに落ち葉になってしまったのは可哀想だけどね。
だから、優しい私はそっとそのままにしてあげるの。
まあ、可哀想なところはあるけれど、秋と春を比べれば断然秋の方が私は好きね。
春の方が好きなんてまだ未熟な女が言うことだわ。
私のような大人の女になると、秋の良さがちゃんと分かるのよ。
「春来ても秋になっても良いけれど夏と冬とは勘弁してね」
(藍子)
「藍子の万葉集」
香久山は 畝傍(うねび)ををしと 耳成と相争ひき 神代より かくなあるらし 古(いにしへ)も しかにあれこそ うつせみも 妻を 争ふらしき(中大兄皇子)
男山の香久山は、女山の畝傍山を愛し、誰にもやらならないぞって、恋敵の耳成山と争ったそうだ。
神様がこの世を作ったそんな前からこんな事をしていたのだから、昔だってきっと有ったさ。
だから今の時代に三角関係で争いが有ってもおかしく無いんだ。
俺は勿論香久山さ。
そうなれば畝傍山は当然額田王。
おい、聞いてるか?弟よ。
お前大海人は耳成山なんだよ。
良く聞けよ、必ず額田は俺のものにするからな‼
大見得をきっているけど本当は略奪のほか手立て無い俺
(藍子)
「藍子の万葉集」
熟田津(にきたつ)に船乗りせむと月待てば潮もかなひる今漕ぎ出でな(額田王)
さあ!勇敢なみんな、百済を助ける為に朝鮮半島まで行くのよ。
先ずは熟田津で温泉にでも浸かりながら、良い月と潮を待ちましょう。
なんて言ってるうちに満月になったわ。
潮もちょうど良い。
温泉で鋭気を養ったのだから、さあ行きなさい‼
頑張ってね。
私はもう少し温泉にいるけれどね。
「温泉で鋭気養い月を待つ潮が呼んでる今行きなさい」
(藍子)
「藍子の万葉集」
春過ぎて夏来るらし白袴(しろたへ)の衣干したり天の香久山(持統天皇)
季節って変わるの早いわね。
この間まで春だ春だって騒いでいたけれど、もう初夏じゃない。
遠くに見える香久山も白い服が干してあるみたいに見えるわ。
洗濯物も良く乾きそうね。
もっとも私は洗濯なんてしたことを無いけどね、おほほ。
「洗濯もしたことがない私でも緑に映える白は好きだわ」
(藍子)
「藍子の万葉集」
我(あ)を待つと君が濡れけむあしひきの山のしずくにならましものを(石川郎女)
あしひきの山の麓(フモト)で逢う約束なのに、私ったら遅れてしまったわ。
おかげで愛しいあなた(大津皇子くん)がしずくに濡れてしまったのならば、いっそうのことそのしずくに私がなりたかったわ。
あなたに近付いて良いのは私だけが良いのに。
(まあ、遅れてゴメンねって言いたいだけなの)
「ごめんなさいデート待つ間に立たせてたあなたの濡れたしずくになりたい」
(藍子)
「藍子の万葉集」
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(額田王)
茜色に輝く陽の光り。そこは紫草の咲いている野原。周りには狩りの為の標識が張られているの。
勿論番人のいる場所よ。ダメよそんなに行ったり来たりして私を見ては。あらら袖まで振ってる。ちょっと危ないわよ。人の噂になっちゃうわ。





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最終更新日  2016年08月28日 11時52分00秒
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