ふつーの法則

2008/04/21(月)15:16

『沈黙ピラミッド』を読んでみた

趣味・読書・収集(37)

上遠野浩平氏“ブギーポップスリーズ”の 『沈黙ピラミッド』を読んだ。 発売日に購入したが、ずうっと放っておいたままだった。 “ブギーポップスリーズ”は、 合間合間に、気楽に読める内容じゃないし、 上遠野氏の文章も軽くはないからね・・・ (シリーズの中では『ペパーミントの魔術師』は軽めだったかな) ・・で、本日までほったらかしだった訳。 あと、前作の『オルフェの方舟』が 待ちに待って読んだ割には、好みのお話ではなかったし あまり魅力を感じなかったので、 新刊も、読むのをためらわれた。 『沈黙ピラミッド』は楽しめた! 上遠野氏の小説は、時間や場所があっちこっちに移動して 細かな断片が幾つもある。 半分ほど読み進めるうちに、次第にバラバラのピースが集まって結果を形作る。 それを表しているのが、冒頭の霧間誠一氏の著書からの抜粋だろう。 毎回出てくる、霧間誠一氏の著書からの引用は実に良い! 一冊の本にまとめてもいいくらいだ。 場合によっては、3分の1ほど読まないと 面白いかどうか分からない小説もあるが、 今回は最初からワクワク感を感じました。 あとは次回作を待つ事となるが・・・ いつになるやら。。(゜゜) 『ビートのディシブリン』もSIDE4で止まっているので、 私としては、早くこっちの続きも読みたいのだが・・・ 上遠野氏は、文章は上手いけど、読みやすい作家さんではないと思うので、 “ブギーポップスリーズ”意外は、最後まで読んだことがない。 『冥王と獣のダンス』など、買ったはいいが、 どうにも最後まで着いて行けなかった。 おそらく、ブギーポップの世界観が好きなんだろうな・・私は。

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