2008/04/21(月)15:16
『沈黙ピラミッド』を読んでみた
上遠野浩平氏“ブギーポップスリーズ”の
『沈黙ピラミッド』を読んだ。
発売日に購入したが、ずうっと放っておいたままだった。
“ブギーポップスリーズ”は、
合間合間に、気楽に読める内容じゃないし、
上遠野氏の文章も軽くはないからね・・・
(シリーズの中では『ペパーミントの魔術師』は軽めだったかな)
・・で、本日までほったらかしだった訳。
あと、前作の『オルフェの方舟』が
待ちに待って読んだ割には、好みのお話ではなかったし
あまり魅力を感じなかったので、
新刊も、読むのをためらわれた。
『沈黙ピラミッド』は楽しめた!
上遠野氏の小説は、時間や場所があっちこっちに移動して
細かな断片が幾つもある。
半分ほど読み進めるうちに、次第にバラバラのピースが集まって結果を形作る。
それを表しているのが、冒頭の霧間誠一氏の著書からの抜粋だろう。
毎回出てくる、霧間誠一氏の著書からの引用は実に良い!
一冊の本にまとめてもいいくらいだ。
場合によっては、3分の1ほど読まないと
面白いかどうか分からない小説もあるが、
今回は最初からワクワク感を感じました。
あとは次回作を待つ事となるが・・・
いつになるやら。。(゜゜)
『ビートのディシブリン』もSIDE4で止まっているので、
私としては、早くこっちの続きも読みたいのだが・・・
上遠野氏は、文章は上手いけど、読みやすい作家さんではないと思うので、
“ブギーポップスリーズ”意外は、最後まで読んだことがない。
『冥王と獣のダンス』など、買ったはいいが、
どうにも最後まで着いて行けなかった。
おそらく、ブギーポップの世界観が好きなんだろうな・・私は。