シン・足立淳のブログ彼岸花

2011/04/25(月)07:52

撤退する勇気?

まどかマギカ(48)

 あらためて、昨日の「魔法少女まどかマギカ」オンリーイベント「もう何も恐くない」に参加して、感じたことなど。  私は「世田谷ボロ市」としてのサークル参加ではなく、「スタジオぶーびーとらっぷ」さんの手伝いとして、ほぼ1日スペース内に座って売り子をしていて、空いた時間に他のフロアを廻ったりしていただけなんだけど、それでもいろいろと感じたことはあった。  まず、サークルさん、多すぎ。サンライズビルと綿商会館、ビル2つ、フロアー6つを使って配置したサークルの数、650以上。当選率は7割くらいだと聞いたから、ざっと1000近くのサークルがこのイベントに参加しようと、つまり「まどかマギカの波に乗ろう」としたのだろう。  まあぶっちゃけ、「まどかマギカで稼ごう」と。  もちろん、「好きなものを描く」のが同人の醍醐味だし、中には「まどかマギカが大好きで、いてもたってもいられないから同人誌&グッズを作りました」という、「純粋な」サークルもいっぱいいただろうけど、それでも、あれだけわんさか集まったハンターたちの「売るぞ稼ぐぞ儲けるぞー!」な空気の前には、気弱なファンのピュアな思いってのは消し飛ぶね。  あと、カタログを2種類売って、時間ごとに区切ってどちらかのカタログでしか入場できないようにして、しかも「事前にカタログをお持ちでない方は入場できません」とサイトやツイッターでさんざん告知したのに、3度目の入場はカタログなくても入れるフリー入場にしたりした、臨機応変な主催さん。  実際にその場にいて、肌で感じたことを率直に言わせてもらえば、「同好の士が集まるファンイベント」では、全くなかった。食うか食われるか、生きるか死ぬかの弱肉強食の戦場でしたよ。だからイベントが盛りを過ぎ、フリー入場の頃には死屍累々。何人か知り合いの方も参加してたので、いろいろと聞いてみると「(盛り上がるイベントだから)たくさん印刷してきたのに、大余り。どーしよ」て人の多いこと。他のイベントではそこそこ名のある人ほどそういう傾向があった。まあもちろん多く印刷して余らせるのも少ししか刷らないで完売が早くて後悔するのも自己責任なんでしょうがないんだけど。  個人的な収穫は、フリー入場の時に「アバ番地」さん(サークル通行証のカットを描いていたサークル)の本が買えたことかな。てっきり売り切れだと思ってたのに、普通に買えた。あとがきを見るとその人は、東方以外のジャンルで本を出すのは初めてらしい。なるほど、東方の有名人だったのか。「東方の人」がなぜ「まどマギオンリーのサークル通行証カットを描いているのか」という疑問はさておき、そういう人がガンガンやって来ていることも含めて、昨日のあの盛り上がりだったんだろう。  これから「まどかマギカ」イベントは、5月8日に「ちだまりSA山」が、22日に「マミ☆マギ・ほむ☆ほむ・ボクとの契約」がある。7月には「もう何も恐くない 2」がある。これだけ短期間にポンポンとイベントが集中するのは、5年前のハルヒのようだ。これからのイベントは、昨日の様子を見て「こりゃカンベン」と思って撤退するか、あるいは味をしめて「これからも参加しよう」と思うサークルのどちらかに分かれる。「好きだからこれからもまどかマギカを描いて参加しよう」というサークルが今後もずっとその純粋な気持ちを維持できることはないのは、5年前のハルヒイベントの乱立を経験したものにはわかる。一度にワッと盛り上がったブームの後には、焼土しか残らない。  自分はじわじわと「まどかマギカ」にハマって行ったクチなので、思いついたネタをイベントごとに地道に出して行こうと思っていた。が、昨日のイベントを経験して、考えを変えた。  まどかマギカに関しては、これからしばらく傍観者です。

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