2011年秋、それは「ライオン丸G」の舞台
「ライオン丸G 公式パーフェクトガイドブック」を買う。【送料無料】ライオン丸G公式パーフェクトガイドブック価格:1,785円(税込、送料別) 以前、感想を書いた「超クソゲー3」のライターのひとり、多根清史さんが執筆に参加されている本だ。「ライオン丸G」は、本編放送時、かなりハマって見ていたのに、こういうムックが出ていたなんて知らなかった。多分、放送中に発売になった「オトナアニメ3」でも特集が組まれてたので、そっちで満足していたのかも知れない。ちなみにこの本が出たのは、奥付によると2007年5月。4年と数ヶ月の空白を埋めるべく、貪り読む。面白いのなんの。【送料無料】オトナアニメ(vol.3)価格:1,000円(税込、送料別) 「ライオン丸G」の舞台は、ドラマが放送されていた2006年秋の5年後の新宿歌舞伎町。つまり2011年秋。今である。歌舞伎町は「ネオ歌舞伎町」と名を変え、ますます危険な無法地帯と化している。露店ではDSやiPodが投げ売りされ、「東京タワー」が3円のクズ値となり、その作者は失踪(したことになっている)。 全部でたったの13話しかないのに、ストーリーはカオス極まり、主人公は「ヒーローもの」とは似ても似つかぬダメ人間、おまけにサブカル人間が驚喜しそうな小ネタ&キャスティングが満載と、ある意味「特撮モノの極北」とも言える作品だった。 …そういう「ライオン丸G」を、余すところ無くカバーしたオフィシャルブック。ただ者ではないことはもちろんだ。一応、主要キャストインタビューや、全ストーリー解説、スタッフインタビューなどの「公式本の定番」は押さえてあるものの、それ以外のページがやたらとボリューム多すぎ。遠藤憲一のコスプレ集だの小ネタ集だの「世界一受けたいオザキの授業」だの。あと、ホストランキングって、第1話で出てこなかったっけ。そういう小道具の再現性もすばらしい。それから、衣装のデザインを担当していた「JAP工房」という所が、聖飢魔llやアルフィー高見沢のデザインも手掛けていると知ってビックリ。一見、無駄と思えるような知識の羅列から、「へー」と思えるネタが拾えるところが、こういうムックの醍醐味だ。 しかし、いちばん笑ったのは、主役「獅子丸」役の浪岡一喜氏の「役のイメージを掴むとき、最初はマンガ『シティハンター』の冴羽撩(本来はけものへんだけど出ない)をイメージしました」ていう所。違うだろ! …と思ったら、本人もそうだと気づいたらしく、次で「むしろナルト(NARUTO)ですね」だと。それも違うだろ! 推測だが、恐ろしく手間と金のかかっている本だ。生意気なことを言うようだが、こういう本は、作っている人たちが「こういう本を作りたい」と一丸となって作らないとできない。だから、こういう本が好きな人には、理想的なムックだ。どこからでも読めるし、何度でも読める。1冊の本は何人ものライターやイラストレーターや編集やカメラマンやデザイナーやその他もろもろの人たちの共同作業なのに、その人たちの顔が見えるようだ。 おそらく、これからも自分はこの本を何度も読み返すことになると思う。そして、その度に新しい発見をして、ブログに書いたりすると思う。ご容赦を。【ポイント5倍】【中古】【古本】ライオン丸G [1~3巻 全巻] (著)ゴツボ☆マサル-全巻読破.COM漫画全巻大人買い専門店-【a_2sp0922】 コミカライズも出てます。全3巻。