「Wake Up, Girls!」
山本寛監督(通称ヤマカン)の新作アニメ、「Wake Up, Girls!」を観た。 1話を見た感想は、面白かったか面白くなかったかというよりも、「続きが気になる」というべきか。いや、「続き、メチャメチャ気になる!」か。とにかく「おおー」って思いましたよ。「アイドルマスター」を見ても、「ラブライブ!」を見ても、「アイカツ!」を見ても、あるいは「プリキュア」を見ても、全然ピンとこなかった自分が求めていた物が、バラバラ落ちている。それでふと気づいた。思い出した。「ヤマカンって、『アイドル好き』だったんだよな」。 いろいろと言われているヤマカンですが、氏の一番強いキャラクターは「アイドル好き」ではなかろうか。ハルヒ、らき☆すた、その後の「かんなぎ」とか見ると一目瞭然なこのことを、「Wake Up, Girls!」見るまで、すっかり忘れていましたよ。「Wake Up, Girls!」で描かれている(もしくは、描こうとしている)のは、「芸能」でもなく「アイドル」でもなく、「芸能界」。社長は事務所の金を持ち逃げするもの。窮地には胡散臭い人物がやって来て、アイドルに無理難題押しつけるもの。アイドルはなろうと憧れる姿ではなく、なってしまった後で苦悩する姿にグッとくるもの。「アイドルマスター」等の作品で都合良くスルーされていたこれらが1話で全部詰まっていた。もちろん、それらを描くのがアニメとして正しいというわけじゃない。アニメ好きがそういうのを見たがるかといえばそうでもない。けど、「アイドル好き」は、そういうのを描きたがるものなんです。「ギョーカイ」とか「裏側」というのを。 ようやく、自分が観たかったアイドルアニメが現われた、という感じでしょうか。だから、早く、続きが見たい。それとみなさん、「これまでのアイドルアニメと違う」という理由でそっぽを向かないでほしいです。ひょっとして、これこそが「アイドルアニメ」かも知れないんですから。BD Wake Up,Girls! (ウェイクアップガールズ) 1 初回生産限定版 (Blu-ray Disc)[エイベックス...価格:6,240円(税込、送料別) 映画、観にいこうかな。