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うーやん★テレビドラマ

うーやん★テレビドラマ

白い巨塔 佐々木さん

白い巨塔 佐々木さんの場合

裁判になった佐々木さんの病気の経過をドラマから抜き出してみました。未完のまま終わるかもしれます。ごめんなさい。

11話 28分まで
佐々木さんは普通の病室に戻っている。多分新年だろう。財前教授回診だ。酸素も外れた。佐々木「いつ帰れますか」。わずかに咳が見られる。今週末からワルシャワだ。不在中は金井助教授に任せている。里見がきている。佐々木妻「手術大成功でありがとう、先生は命の恩人です、病院に入院して病気見つけてくれて、財前先生まで紹介して下さって」。佐々木は店の指示を出しています。この間は咳がでない。喋った後は咳き込んでいる。柳原から携帯だ、柳原「佐々木さんが発熱して、左中肺野はうっすらと」。財前「佐々木って誰だ」(忘れる訳はないと思うが、学会でよほど忙しいのか)。柳原「熱は37.2℃とそれほど高くありませんが、里見先生が呼吸数の多さが気になるといって」。財前「何故だ、里見君がいるんだ」。柳原「丁度病棟を通りかかられたそうで」。財前「君は担当医だろう、内科のドクターに診断を仰いでどうなる、すぐに引き取ってもらえ、左中肺野の浸潤影は術後肺炎だ、抗生物質で叩いておけ、それくらいの判断はできなくてどうする」(外科としては妥当な診断だ)。里見「術後肺炎? CTを撮って術前の影と比較してからの方が良くないか」(相変わらず心配性の完璧主義だ)。柳原は里見に向かって「どうもお忙しいところ有り難うございました、財前先生が外科に任せてということです」。里見「判った、よろしく伝えてくれ」。財前は編集会と講演だ。その日のうちに個室に佐々木さんは変わった。柳原「軽い肺炎を起こしているので念のため回復室で様子を見ます」(これには病棟医長の了解がいるので多分相談している)。佐々木妻「肺炎、どうして肺炎なんか」(病気に理由はありません)。柳原「手術の後では抵抗力が落ちますから肺炎にかかることもあります、抗生物質も効いてくれば熱も下がり、呼吸も落ち着きます」(あれだけ上手く言った手術で回復もよかったので抵抗力低下も考えにくい)。佐々木妻「あの財前先生に診てもらえないでしょうか」(何で執刀医と術後担当医を区別できないのか、これをしっかり説明しておかないことが悲劇だ、逆にいえば財前が術前に熱心すぎたのが裏目にでたのか)。柳原「安心下さい、これは財前先生の指示ですから」(そんな財前に頼ることで問題回避することが傷が深まる)。佐々木妻「じゃ財前先生に診て貰ったのですね」。柳原「いえ、財前先生は学会を控えて早く家に帰られました、でも連絡を取って指示を貰っています」。佐々木妻「そうですか、明日診てもらえますか」(無理だと思わないのかな?自己中心だな)。亀山看護師「熱が下がってきましたので今日は帰って貰って大丈夫ですよ、何かあればすぐに連絡しますので」(よく見られる声かけだ)。佐々木妻「何かあったら困ります、主人に何かあったら困るんです、それで説得して手術受けさせたのに」(他人のせいにするが、そのまま家にいることもできたのです)。佐々木息子「帰ろうぜ、看護婦さんがいるから仕方ないだろう」。佐々木妻はどういう訳か里見に「先生、主人診てもらえませんか」。里見「ご主人は外科で手術を受けたのですから外科の先生に診てもらっています」。佐々木妻「判ります、主人は里見先生信じてここに来たんです、手術うける気にもなったんです、だから、何とか少しだけでも」。里見「財前先生が来られるまでお待ち下さい」。佐々木妻「どうしてもですか」。里見「外科を信頼して下さい」(やはりこう言うしかない)。佐々木息子、漫画読んで笑いながら帰った(感じ悪い)。
教授国際学会壮行会(特別講演をやるんだ、この会は普通はしないよね、
確認しました1月8日です、時間経過が不明だった)が始まった。柳原が病室に来る。亀山看護師「熱は38.2度で脈は120、サチュレーションは92%です」。佐々木さんは鼻カニュレーだ。柳原「どうして効かないのだ、マスクに変えて酸素を10L/分でお願いします」(ほとんど最高の量です、これで酸素濃度が維持できないとしたら、癌だとすれば全肺に癌浸潤がみられる状態です、この段階では抗ガン剤、ステロイド、他のいかなる治療も効果ありません)。佐々木妻登場「どうなっているんですか、段々ひどくなっているじゃないですか」。柳原「今CTで確認しますので」。佐々木妻「財前先生はどうなさったんですか、見て下さるはずじゃなかったんですか」。柳原「財前先生は明日から海外出張に立ちますので今日はもう大学には来られません」。佐々木妻「そんな、明日いくなら今日診られるじゃないですか、手術して貰った先生に診て貰わないと納得できません」(無理なことですが病棟に佐々木さんだけが入院していれば何とかできるかもしれませんが、他にも重症患者がいることも考えられます)。柳原は医局にいく。佃医師に聞くが、最後のスライド作りだ、柳原はスケジュール表をみる。何と1月8日だった。手術して13日目だ、これは極めて進行が早い、通常は肺炎を考えます。術前のあの陰影が、わずか13日でこんなことになることを考える臨床医はいないでしょう。通常術後あれだけ回復していたのに、癌性リンパ管症になるのには数ヶ月かかり、陰影がひどくても、酸素10L/分の呼吸不全になっても数週間は苦しむと思います。癌性リンパ管症だけで38.3度の発熱がきたすことも億分の一も考えられません。そしてこのような病状をきたす癌だとすれば、術前からいかなる治療を試みても転移巣を押さえることはできません。里見先生も手術以外の治療を考えていなかった胸腔鏡検査を26日にしても、この段階で肺全体に見えない癌が広がっていたのですから、手術することなく、病理検査が確定したときには同じ状態になったと考えられます。いかなる治療もできません。以上28分までです。病状悪化して描写が多いので今日はここまでとします。
10話
★10話(12月11日):夜、里見のところに佐々木が来て「すみません、家に帰らしてもらえんやろか、年末は弁当屋に稼ぎ時なんです、眠れんのです」。里見「しかし、佐々木さんは外科で手術して貰うことになっています」。佐々木「その手術なんやけど、失敗して死んでまうことないやろか、すみません、失礼なこというて、店改装したばかりでローンあります、子供は大学に入ったばかり、女房ひとりで店回すにも限度があります、万に一つも死なれへんのです」。里見「財前先生は確かな腕を持っています」(この通り一遍な返答にも腹が立つ)。佐々木「それはお聞きしましたけど、なんやあの先生怖って、里見先生がやってくれたらいいのですが」。里見「私は財前先生を信頼しています、執刀医としてちゃんと対応してくれると思います」(決めたら一緒に進しかない)。佐々木「夜中にすみませんでした」。その後、財前に偶然会うが里見「いい結果が出るといいな、健闘を祈るよ」(佐々木さんの不安を述べないのか、自分の説明で納得したと思うのか)。この回で教授に決まる。同時に国際学会でのシンポジストも決まる。
里見「佐々木さんのオペは決まったか」。財前「とっくに決まったよ、26日だ」。里見「年内最後のオペだな、スタッフが大丈夫か」。財前「手配済みだ、年が明けると僕はワルシャワの国際学会に行く予定だ、年内にやってしまいたい、患者にとっても一日も早いほうがいい」(妥当だ)。里見「有り難う」(それだけかよ)。
佐々木夫妻と術前の説明です。食道造影が見えるが、病変部は一目では分からない。明らかな潰瘍も狭窄病変がないようだ。柳原「同意書にサインをくれなくて」。佐々木妻「切らずにどうか出来ませんか、お得意さんにお医者がいて、抗ガン剤と放射線で治る場合があると聞いたので」(妥当です)。
財前「手術以外の方法ではリンパ節転移のコントロールも不十分で、局所再発率が高くなります、写真にあるように癌はたかがた筋層止まりです、手術による治療がベストです」(妥当だ、しかし判りやすく説明する必要がある)。佐々木「ほんな難しいこと言われてもね」。財前「では端的にいいます、助かりたいなら、手術するしかないということです、ご理解いただけたら同意書にサインをお願いします」(妥当だ、しかもその場で強要していない、この同意書は法的な効力はない)。柳原「この手術は標準的なもので危険性は決して高くありません、折角早い時期に見つかって、肺に・・・」。佐々木妻「何かあるんですか」。財前「全く問題ありません、手術の都合がありますので、明日まで同意書を提出下さい、失礼します」。
その後、検討会で、柳原は胸CTを見せる。左S6の胸膜面に接するほどに5mmほどの淡い陰影だ、放射線医のコメントがないこともおかしい。内科では撮っていないのかな、これは疑問だ。柳原「うすい影が見えて、肺への転移ではないでしょうか」
(研修主治医としては妥当だ)。財前「それは炎症性変化だ、患者は30本吸うスモーカーで半年前に肺炎にかかっている」(妥当だ)。柳原「念のため胸腔鏡検査をしてもらった方がいいのでは」(研修主治医としては妥当だ)。亀山看護師がきて、同意書にサインをしてくれたと報告した。財前「そんなもの後だ、カンファランスの合間に口を挟むな」(怒、これは適切ではない、怒らないで)。財前「これは転移ではない、胸腔鏡検査をしたら、患者は消耗し、オペを延期しなければならない、僕がワルシャワから帰って来るまで癌を放っておく気かね」(妥当だ)。柳原「すみません」(この時点で先に進まないと臨床医は、いつも悩み続け、辞めなければならなくなる)
佐々木のオペ日が始まる。里見がくる。佐々木「いよいよ手術ですね、万が一の時は家族頼みますよ」(これは本気なのかな)。
里見は無言だ。佐々木妻「これで良かったんですね」(心配も理解できます)。里見「大丈夫です、財前先生は万全の体制でオペに臨みますから」(こんな型どおりな返答かよ)。佐々木妻「でも」。里見「何か気になることでも」。里見は胸CTを持って歩いている、第一外科のCTだ、佐々木さんは48歳なのか、若いのですね。手術室の準備室で初めて、里見「佐々木は肺に転移の可能性があるのでは」(今更です)。財前「それは炎症性変化だ、問題ない」(妥当です)。里見「ちゃんと患者には説明したのか」。財前「もちろんだ」(これは不十分だ)。里見「万が一、遠隔転移だったらオペやったって無駄になる」(珍しく断定的だが、そうとは限らない、ケースによる)。財前「じゃ里見先生にお伺いします、この影は癌の遠隔転移に見えるか」。里見は無言だ(内科ではしなかったのか、納得したのだろう)。財前「そうだろう、普通は炎症性変化と判断する万が一万が一とおびえていたらオペの時期を逸するよ」(妥当だ)。里見「だがしかし胸腔鏡検査だけはやっておいた方が」。財前「やればオペは延期しなければならなくなる、佐々木は第一外科の患者だ、君のやっていることは越権行為だ」(これは適切とは思えない、肩書きの違いで意見交流がないことは良くない)。里見「君は何故オペの延期を嫌がるのだ、どうしても今日オペしたい理由があるのか」。財前「いや、あくまで患者のためだ」。
手術が始まる、財前「上葉が少し換気?されているな、ブロッカーをチェックして」。麻酔科医が処置する。手術が終わり回復室に佐々木は抜管されている。
財前「オペは無事済んだよ、完璧なオペだ、リンパ節への転移もない、肺への転移もあるはずもない」(素晴らしい)。里見「そうか、なら安心だ」。財前「判ればいいさ」。里見「しかし、俺はやはり検査をするべきだと思う(本当にこの手術の肉眼所見でもそう考えるのだろうか、その根拠か科学的にあるのだろうか、単に心配性の完璧主義とドラマの構成上必要なのでしょう)、今回ばかりではない、医者にとって慎重さは何より必要なのだ」。財前「僕には医者には何よりも決断力が必要だと思うがね」(外科医は決断しないと出来ない)。里見「判断を誤ったら取り返しのつかないこともあるんじゃないか」。財前「僕は判断を誤ることはない」。里見「君に聞きたいことがある、オペを今日にしたのは東教授の退官日だからか」。財前「その通りだよ、だから」。里見「思い上がりが過ぎるのではないか」。里見「何があったにしろ、君にとって東教授は恩師だ」。財前「里見君、僕に意見するのは最後にしてくれかな、年があければ僕は教授になる、一助教授の意見に耳を傾けてはいられなくなる、そういえば君からおめでとうの一言を貰っていなかったな、実は僕は君に一番祝って貰いたかったのだ」。里見「俺は祝えないよ、悪いが、君が教授になったことを喜べる日が来るとは思えない」(このセリフはいきなり敵キャラで、喧嘩売っていますね)。ここらの感情的なやりとりは佐々木さんの病状とは無関係のことであることを押さえる必要がある
11話以降、手術後の病状の変化、特に時間経過と病変の左右などについてこのドラマでの疑問が続くことになる。
術前の転移の有無などは内科か外科のどちらが検索するかは、病院で違ってくる。この佐々木さんは里見が講演会の時に、佐々木妻から頼まれたのだから、しかも佐々木さんがあれだけ治療に拒否を示したのだから、内科で検索したと思うのだが。財前のキャラは動かず、潔い。それに対して里見は揺れてばかりだ。しかも患者の不安に鈍感だ。どこの職場にもいる混乱をもたらすお騒がせキャラなのです。これをドラマでは正義の味方とするから問題だと感じる。
9話
★9話(12月4日):佐々木さん竹内さんの予診、里見と財前は話している。「T2どまりだ」で2人は一致している。食道造影の写真は2枚2分割だから4画像あるが、詳細は写っていない。里見はこの時、財前を佐々木に紹介している。里見「検査をみるまではっきりいえません」。佐々木妻「癌ですか」。財前「その可能性もあるということです」。教授選の情報(今回決まらず決選投票になる)があり、財前は中座する。里見と佐々木妻との話はしていない。柳原が里見先生の患者が検査に入ったことを告げる。佐々木「外科、みんなしてわしのこと何しょうとしている、何回検査しているんだ、わしは弁当屋だ、一日働いてなんぼや」と怒り出す。内科での外科への受け渡しが不十分である。里見先生は十分外科と共同で見ていく事を患者に説明していない。ここが一番問題です。里見「仕事が気になるのは判りますが、お身体も大事何ではないですか」、こんな通り一辺倒な説明では佐々木さんは納得しませんこういう人を手術まで持って行くには、内科で十分なインフォームド・コンセントした上で外科に渡すべきです。しかも財前の傲慢さや患者への思いやりが少ないことをよく知っている里見ですから、患者を思うなら普通より10倍やるべきです。里見は財前に甘えている。ここが一番の問題です。だから佐々木は「判ったような事言うな」と叫ぶ。そこで簡単明瞭な外科医的な正確の財前「ここは警察でも刑務所でもありません、我々はいやというあなたを診察台に載せるわけにはいきません、ご自身で決めて下さい」(言い方は傲慢だが内容は妥当だ)。佐々木は沈黙し悩む。病理検査を見て財前「アデノ(腺癌)か、珍しいな、T4の可能性もないな、デイスタント(遠隔転移、デがはっきりしていませんが)はないな、あとは外科で引き受ける」。患者の前で話すのはまずいです。それに里見先生はぼーとしている。
さて、里
見先生が佐々木夫妻に説明しています。「検査の結果、悪性細胞がでました。食道癌です」。佐々木さんはがっくりきました。里見「比較的早い段階で手術で切除できます」。妻「治るんですね」。里見「財前先生に言わせますと、手術に危険はありません、根治の可能性は十分あります」。妻「あの先生が手術なさるのですか」。里見「そうです、何か」。妻「・・」。明らかに財前を嫌がっている、あるいは苦手なのだ。患者の機微が判る名医なら、きちんと家族の気持ちをすくい取らねばなりません。そして、手術がいやなら他の方法がある、手術しないことも可能である。
次には佐々木夫妻を連れて、財前に里見「あとは頼む」と言っている。里見は不安を抱えている患者を不安を休めることなく渡している。カルテを渡す、共通カルテかな。柳原が主治医で、手術同意書を示して「手術に備えての検査が始まる」。佐々木「手術って、どこを切るんです」。財前「喉、胸、腹の3カ所えお切るが大したことありません」(傲慢で爪痛いな、分かりやすい)。佐々木「大したことあるがな」。電話がある、財前「後は彼に任せます」。柳原「これを記入して下さい」。
柳原がまたちょろい、もう少しフォローしないと患者は置いてきぼりだ。これは財前の教室運営が良くないことは認める
病院の前で、佐々木妻「こんなこと言ってあれですけど、財前先生は大丈夫でしょうか」。
里見「ハァ?」。佐々木妻「偉い先生は判るのですが、いつも忙しそうで、私たちのことまともに見てくれない」。里見「そんなことありません、財前先生は信頼できる外科医です」。ここでも里見は、まだ気づかない、「ハァ~」で自分は腹が立った。財前の現在の状況を優しく説明して、主治医は柳原で全身を指導医と共に診ます。財前は助教授で手術の執刀医で、その腕は一流ですというべきでしょう。それでも、佐々木さんが不安なら、違う病院を紹介してもいいと思うのです。しかし里見は佐々木さんの食道癌を完璧に根治できるのは財前だと信じているのです


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