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カテゴリ:乳がん
<乳がん>増殖転移の「悪玉ボス」特定 米の大学
3月13日3時1分配信 毎日新聞 乳がん細胞の中でがんの増殖転移能力を制御するたんぱく質を、米カリフォルニア大の厚井重松(こういしげまつ)輝美・ローレンス・バークレー国立研究所研究部長らが突き止めた。このたんぱく質は、転移を助ける遺伝子群を活性化し、抑制する遺伝子群を抑えるといった、がん増殖転移の「悪玉ボス」の役割を果たしているという。13日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。 がんは隣接する細胞に侵入し正常な細胞を壊したり(浸潤)、離れた細胞に浸出してがん細胞を増やし新たに腫瘍(しゅよう)を作るなど、さまざまな過程を経て転移する。だが、がん細胞の転移能力を制御する仕組みはほとんど分かっていなかった。 厚井重松部長らは、リンパ球の一種T細胞の分化や活性化に不可欠なたんぱく質「SATB1」が、他にも多くの遺伝子の働きを制御していることに着目。1318人分の乳がん細胞を調べたところ、SATB1の発現が多い人ほど死亡率が高かった。 悪性度の高いヒトの乳がん細胞をマウスの尾から血管内に移植すると、9週間後に肺に転移し増殖した。しかし、遺伝子レベルでSATB1を発現しないようにすると、増殖転移が抑えられた。 厚井重松部長は「SATB1の働きを抑える物質を、乳がん細胞だけに運ぶ治療法が開発できれば、乳がん克服につながるかもしれない」としている。【大場あい】 ******************************* 早くお薬として、みんなのもとに届く日が 1日でも早く来ますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 25, 2008 11:01:41 PM
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