Va avanti

先日、トルコ人が経営しているクリーニング店に出していた主人のスーツを
今日取りに行ってきた。

ちょっと時間前に取りに行ってみると、案の定まだ仕上がっていなかった。

老夫婦で店をやっていて、おばあさんはズボンの裾上げなんかもしていて、
足踏みミシンの前に座って、老眼鏡が縫い物の生地にくっついてしまい
そうなほど目を縫い物に近づけて、手作業をしている。

おじいさんの方は、近所のおじさんと世間話をしていた。

私が住んでいる地域は、トルコ人はほとんどいなくて、昔はユダヤ人が多い
地域だったそうだ。今は多分普通のドイツ人が多いと思う。

それでもどこかしらにトルコ人はいる。

なんでも、トルコ人人口が、アンカラ（トルコの首都）、イスタンブール
についで多いのがドイツらしい．．．。

そういえば、前にいた町ではなかったことだけれども、今住んでいる町で
は、ヴェトナム人が花屋をやっていることが多い。

始めは気が付かなかったけれども、何軒か見ているうちに、あれっ？
そういえば別の花屋もヴェトナム人経営だったなと、ある日突然気づいた。

ローマに住んでいた時は、ユダヤ人人口にびっくりしたものだ。

ユダヤ教の大切な祝日の日には、コンドッティ通りの一部や、ヴィア
デル　コルソのお店なんかは7割以上閉まっていたりして驚いた。

やはり商売上手はユダヤ人の方々なんだ、と妙に納得してしまった。

そういえば、この前訪れたユダヤ博物館にも説明があったが、お役所とか
先生とか政府が絡んでいる仕事は、異国民が入る余地がなかったので、
自由業、医者、弁護士、商業など組織に入らず自分だけでやっていける仕事
をユダヤ人がやらざるを得なかったとか．．．。

今日のクリーニング店は、店の中がいかにも個人経営という感じで、
ふっとイタリアの個人店を思い出してしまった。

個人店は、顧客でもない限り入りにくいけれども、何回か行ってみて
顔見知りになったら、なんでも融通が利いて便利になってくる。

ドイツでは、デパートが趣味もまあまあいいし、いろんな商品を見ることが
できて楽だからデパートだけへ行く事が多いが、イタリアでは断然
個人の店が多かった。

まあ、それ以前に、イタリアにデパートと呼ぶにふさわしい所がなかった
んだけれども．．．。（汗）

これからしばらくここに住むことになるだろうから、もう少し近所の個人店
を探索してみようかな～なんて思った。

ちょっと歩いていくと、沢山かわいらしい店があるし．．．。

確か、キッチン用品専門のお店もあったはずなので、今度覘いてみよう。