ENERGIZE!
多くのアメリカ人と働いています。みんな優秀な幹部達です。MBAは当たり前という学歴社会ではありますが学歴だけではない人間的魅力を持った人が多いなと思わされます。もちろん色んな人がいますが・・・幸いにもどちらかというと人のいい面しか見ない(見えない)たちなので日々学ぶことが多くてとっても楽しいです。最近特に意識して勉強させてもらっているのは人のやる気を引き出すマネージメントです。この褒め方、つまり人をエナジャイズするやり方についてはやはり相対的に言って日本人よりも欧米人の方が格段に上手だと感じます。何か率先して取り纏めたり、資料を提出したり、コメントしたりするたびに必ず、”素晴らしい仕事をありがとう!””君の価値が最大限に発揮されているね””その的を得たコメントがこの仕事の流れをスムーズにしている”と、開口一番必ず褒め言葉が流れ出てくる。その言い方がまたいやらしくないのだ。取ってつけたようではないのだ。本当に心からそうやって喜んでいるようなのだ。自分の存在意義を認めてもらっていると感じるし何よりも”リスペクト”を感じる。人を鼓舞する時もそうだ。今週もある幹部が来日していて、会議の中でこんな言葉をノン・フィクションで聞いた。”僕の成功は君の成功がもたらしてくれるものなんだ。だから僕は自分の成功の為にも、君の成功の為にも最大限のサポートをしたいんだ!”・・・なんともまぁ成功ビジネスのテキストのような台詞を1000人を前にしたスピーチではなく小さなこじんまりとしたミーティングの場でしっかりと相手の目を見て、一言一言を噛み締めながら語る。まぁ、個人的にかなりクサイ台詞を口走るタイプなのでプライベートではよく熱弁をふるってきたけれどひとたび会社となるとなんだかこっぱずかしい気がしたりしてくさい台詞どころか自分のエネルギーを100%伝染させてこなかったかもしれないとちょっとだけ気がついたりなんかして。。。というわけで、直接の部下ではないのだけれど色々とレポートを受けていた人が異動になりその報告とお礼のメールを受け取ったのでお返事には100%”素”の自分を出してみた。思いっきり、ありがとうを伝えて、”その前向きな姿勢が数ある障害に対しても多くの斬新なアイディアを生み出し実際にそのアイディアのいくつかが売上げとして実を結んでいます。この仕事のやり方に誇りをもって次の仕事への自信に是非繋げていってください。”などとメールで書いてみた。まぁ、これが結果として相手をエナジャイズしたかどうかは不明だが少なくとも自分らしく表現できたし、私自身の心がすこぶる快適なのがいい。だって心からそう思ったから。ただ弱いところは・・・上記メールは“英語”によるものでした。ははは、英語だと言えるのよねー。日本語だと、近しい仲間には言えても会社のおじさんたちにはなかなかこっぱずかしくて言えないのよねぇ~。これからの課題です。