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タイトルVampireeye

完全オリジナル創作「VAMPIRE-EYE」連載中!

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完全オリジナル創作第二弾「MirageKnightCase」全10話完結!
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FONV二部表紙

Fallout:Newvegas
FO3の続きとなります!

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※重複したナンバーがあったため第1話と2話が一緒になっています。





<第四部表紙
Fallout3
妄想を含むプレイ日記風の読み物です。

全255話。完結しました!
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※全て無断転載禁止です。
Aug 18, 2017
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カテゴリ:オリジナル
マジック・ザ・メイカー3話

 炎に包まれるサウス、冥珂はソバットを叩き込み19の太陽で作った光の帯に押し込む。

「うぎゃあああああああああああ……」

サウスの体から黒いもやが散っていく。徐々に人間の姿へと戻っていく。

「力が……抜けていく……!私の力が!!」

 光の帯に捕らえられたサウスは大の字になりながら叫ぶ。

「何言うてんねん借り物やろ!しかもとびっきり悪い力や!!」

「この……このぉ……!!抜け出せん!!」

「無駄や、借り物の力でそこからは抜け出せへん。本来の姿に戻り自分の力で脱出するんやな」

「ぬううううううおおおおおおおおおお」

「質問や、その力どうやって手に入れた?」

 冥珂はファイティングポーズのままサウスに問う。

「……それを聞いてどうする?」

「力の供給源を経つ」

「フホホホホホホ!できるものか!あの方をどなたと心得る!!人間ごときが!!」

「何か勘違いしてへんか?供給源を滅することなんかできるわけないやろ。干渉できひんもんにどうこう出来るわけない。アタシがやるんはこの世界との繋がりを経つんや」

「なんだと!?」

「分かりやすくいうとな、ネットの通信をプツーンと切るんや。プロバイダを相手にするんちゃうで」

「ぬううううううあああああ!!言うものか!!あの方に不敬は働かんぞー!!」

 完全に人間の姿に戻ったサウスは光の帯から解放されうつ伏せに倒れ込んだ。

「しばらく立ち上がることも出来んやろ。さて……この力はどこから……」

 冥珂は喫茶店の中に目をやる。店内では客たちが天を仰ぎ恍惚の表情を浮かべ歌を歌っている。

「冥珂さん!」

 スフィンクスに変身を解かれる晴凛。冥珂は光の帯を解除する。

「無事みたいやな。で、あんたのおかんはどこに?」

「あの真ん中で歌ってるのがそうです」

「急にあんなんなったん?」

「そこの老人が変なライトを浴びせたせいで……私もちょっとだけ浴びせかけられました……」

「へぇ……あそこに落ちてるやつやな?」

「そうですあれです!」

 冥珂は銀色のライトを拾い上げるとポケットから小さな片眼鏡をとりだし覗き込む。

「構造は単純やけど……これを作った奴はそうとう『詳しい』な。バスの時も思ったけど『あえて痕跡をばらまく』事で大元を割り出せんようにしとる」

 冥珂はライトを解体すると中から魔法陣の書かれたフィルムと宝石を取り出し回収した。


「冥珂さんそれは一体?」

「悪い奴の力のこもった宝石を使って相手に繋げようとする装置やね。WiFi接続させるそんな感じや」

「はぁ……ネット接続に例えるんですね」

「機械とか苦手やけどネットの使い方は知ってんねん。それは置いといて晴凛ちゃんのおかんをなんとかせんとな」

 冥珂は喫茶店に入って歌っている集団に近づいていく。

「16の塔(The Tower)」

 タロットカードを取り出す冥珂、上に投げると天井に巨大な目が浮かび上がり赤い光を放つ。光を浴びた集団は我に返りよろよろとその場に座り込んだ。

「お母さん!」

「あら晴凛……あなたどうしてここに?」

 晴凛は母親に駆け寄る。ゆっくりと立たせて椅子に座らせた。

「お母さんの様子がおかしかったから付いて来たんだよ。どうしてこんな集まりに?」

「え?そうね……確か藤邑(ふじむら)さんの奥さんに誘われて……だったかしら」

「藤邑さんはどこに?」

「さぁ……そもそも藤邑さんてどこの人だったかしら?」

「ええ~……」

 晴凛は横でキャンディーを舐める冥珂の顔を見る。

「藤邑ってのが怪しいのはわかったけど……そいつを追えば大元にたどり着くとは思えへんな。偽名やろうしそいつもまた誰かに誘われた可能性がある」

「じゃあどうするんですか?」

「アタシはやっぱりバスが鍵やと思ってるんよ。せやから今からバスターミナルに行ってみる」

「じゃあもしかしてバスに乗った人みんなが変な状態になってるとか!?」

「いや、そうはならんよ。晴凛ちゃん毎日乗ってるけどなってへんやろ?悪いものに好かれる人間てあるんよ。接続しやすい言うかなぁ」

「そうなんですか」

「せやねん……アタシがあれやこれややってるの見て大騒ぎせえへんやん?トリックだーどんな仕掛けだーとか。晴凛ちゃん素直でひねくれてへんのやろうな。ひねくれてたり何か心にドス黒いものを抱えてる者は接続されやすいんよ」

「えっと……まだ私は高校も卒業してないし世の中のこと全然知らないし冥珂さんのやってることも世界にはあるんだろうなーと思ったくらいでそんな大層なものじゃないです」

「それが中々ねーそう思える人はおらんのよ。晴凛ちゃんひょっとしたら魔女になれるかもしれんよ?早ければ未成年のうちにね、それやったら魔法少女やわ!」

 冥珂と晴凛の会話を聞き不思議そうな顔をする晴凛の母親。

「晴凛?あなた誰とお話してるの?」

「え?」

 晴凛は一瞬母親が言ってることを理解できなかった。

「ああ、この人はこの前知り合いになった立花冥珂さん。ほら、バスの事故で遅刻しそうになった時助けてもらったって話したじゃない」

「何を言ってるの晴凛、そこに誰もいないわよ?」

「お母さんこそ何言ってるの?」

 晴凛は冥珂の方に手を向けて言った。しかし母親は首をかしげている。

「晴凛ちゃん、今のアタシの状態は普通の人間には見えへんよ。もちろんあれやこれややってる事もね」

 いつの間にかライダースーツに着替えた冥珂はキャンディーを舌で転がしながら言った。

「え、マジですか……じゃあお母さんになんて言えば……?」

「適当に言っといてよ」

「ええ~……」

「晴凛?どうしたの??」

 母親が訝しげに尋ねる。

「あ、冥珂さんは……さっきまでそこにいたのにな~アレ~?アレレ~??」

「変な晴凛……」

 顔を赤くする晴凛、抗議の表情を浮かべて冥珂を睨みつける。

「まぁまぁ晴凛ちゃん、落ち着いてーな。はい飴ちゃん、アタシはもう行くけどあんたはおかんの事と警察への通報お願いな」

「え?ちょっ……待ってくださいよー」

「スフィンクスまだ貸しといてあげるし」

「そういう問題では……」

 冥珂は喫茶店を出るとほうきの上に両足で乗り飛び去る。その際に喫茶店を覆っていた薄暗い結界を砕いた。夕日の光が窓から差し込んだ。
 空を疾走する冥珂、足でほうきを操り左手の5つの指輪の一つから地図を浮かび上がらせて周囲を見渡す。

「バスターミナルの方角は……どれどれ……?」

 指で輪を作り覗きこむ冥珂。バスターミナル全体が黒いもやで覆われている。

「クアックアックアッー!」

「早速お出ましやね」

 フクロウ頭が冥珂の前に出現した。

「クアックアックアッー!」「クアックアックアッー!」「クアックアックアッー!」

 更に三体のフクロウ頭。

「南田外志明を退けたのはお前ダナ?」

「ミナミダトシアキ?ああ、さっきの悪魔喫茶博士??」

「ジャマだ、消えてもらうゾ」

「バスに続いてさっきの事……流石に動き始めたんやな」

「邪魔はサセナイ!」

 フクロウ頭は饒舌に話し出す。

「お前のようなエクソシストや魔術師は既に何人も始末している」

「アタシはエクソシストでも魔術師でもないんやけど?」

「ではナンダ?」

「魔・女・や!」

 冥珂は指揮棒のようなものを取り出してフクロウ頭に向ける。

「魔女……?」

「せや、正真正銘のな!ほんのわずかやけど生き残っとるんよ」

「そうか、だからどうだと言うのダ?お前はここで始末される事に変わりない」

「できるかな?おしゃべりはここまでにして行くで!14のArt(技)、4のThe Emperor(皇帝)!」

 冥珂の背中から赤い鷲の翼が生え両足は黄金の鎧に包まれる。Artのカードに触れたほうきは軽機関銃へと変化、指示棒は雄羊のガントレットに。

「!?」

「バレットアーツは現代魔女の必修技能や!」

 軽機関銃をフィギュアスケーターの如く回転しながら撃つ冥珂。4体のフクロウ頭に命中させながら1体に接近、黄金鎧の足でフクロウ頭を蹴りぬく。

「クアアアアアアアアアッ!」

 弾丸で撃たれた箇所から黒いもやを散らせるフクロウ頭、蹴りを受けた1体は完全に霧散、2体も弾丸を受け霧散していく。残り1体となった饒舌のフクロウ頭。

「何!?こんなにアッサリと……!?」

「アタシはあんたらの力を消すことができんねん。あんたのバックについとる奴がどれほどのもんで力を持ってても関係ない、パッと遮断や!力の供給を無しにする!!」

「2のThe High Priestess(女教皇)!!」

「クアアアアアアアアアアアッ……」

 光のベールの包まれた女性が現れフクロウ頭を包んでいく。

「力が抜ける……こんなハズでは……コンナ」

「それであんたが藤邑か?あ、ちゃうか、確か女やっけ?ともかく知らんか?」

「……」

「ま、ええわ。自分で調べるさかい。あんたはそのへんで寝とき」

「クソッ……出られナイ……力が」

 ゆっくりと降下していく女教皇、ビルの屋上に拘束したまま男を置く。

「イッシー(女教皇)、後はよろしくね!」

「おっけー!」

 冥珂は赤鷲の羽を大きく広げるとバスターミナルに向かって加速。バスターミナルは黒いもやで覆われている。中の様子はもやが濃いため見ることができない。

「ここが力の発生源に間違い無いなさそうやね……」

 黒いもやに突入する冥珂、ライダースーツ姿に戻り着地する。

「おやおや……いっぱいお出ましやね」

 バスターミナルに停車してる数十台のバスからフクロウ頭が次々と降りてくる。

「剣の10!」

 10の火の玉が上がる。そしてそこからスコールめいた火の雨を降らせる。

「クアアアアアアアアアアアアア……!」

 炎を上げ霧散していくフクロウ頭たち。1体は霧散せずに残っていた。狼に跨り目は金色に輝き冥珂を睨みつけている。

「ココまでたどり着いたか魔女よ」

「……あんたこそ藤邑?」

「ふふふ……正解。では次の謎解きに挑戦してみるか?私を倒したら全て解決すると思ってるか?」

「いいや、それだけではこの街のこの異変は収まらんやろな。せやからその力の源を断ってやろ思てんねん」

「そうきたか。流石は魔女といったところか、これまで私に挑んできたエクソシストや魔術師は私を退治しようとしてきた。確かに中には私を凌駕する者いた、私を倒し街に平和が戻った、だが結局は死んだ。なぜだか分かるか?」

「もちろん、せやけどあんたに挑んだ連中もよほどマヌケじゃない限り蘇る可能性は考えてたはずや」

 冥珂はほうきを構えて言った。

「ええ、ええ、優秀な者もいた。だが認識が甘かった、まさかこの街全体が私のものになっているとは気がつかなかった。事故や通り魔に見せかけて皆殺してやった。一流のエクソシスト、魔術師といえども隙は必ず生まれる。私を倒し一息つくために訪れた喫茶店で首を刺されての死、空港に向かうためのバスに乗り事故死。超常現象では無く全て日常でありえる死。私は私の痕跡を残さずに奴らを始末した」

「へぇ……タネあかしをするってことはアンタも本気やってことかな?」

「そういう事。隙が無く厄介な力を持つお前はここで私が全力を持って殺す。この街に入った時からお前は周囲の人間から存在を消していた。つまりこういう事に慣れている。この街は私の意思に支配されている。力では無く意思だ。操っているのではない街は自分の意思で私と同調している」

 黒いもやが藤邑に集まっていく。冥珂は1のThe Magus(魔術師)のカードを取り出した。

続く






Last updated  Aug 18, 2017 11:04:13 PM
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久 遠@ Re:FalloutNewvegas121話「ストレンジトランスミッション!」(07/20) やほーい(=゚ω゚)ノ 何周遅れか分からないけ…
長月(ながつき)@ Re[1]:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年も…
久 遠@ Re:近況(12/30) あけましておめでとうございます。 今年…
長月(ながつき)@ Re[1]:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) こちらもFO4までに終わらせるつもりです!…
くおん@ Re:FalloutNewvegas103話「Vault22」(07/09) やあ( ´ ▽ ` )ノ EDーEとの意思疎通方法、…
長月(ながつき)@ Re[1]:FalloutNewvegas102話「追跡2」(07/07) どーもー! 色々進化してるみたいですね~…
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