べきゅログ

殺戮ゲームの館、読了。
最後まで読みました。

かなり巧いです、この作者。
以下ネタバレで。


普通、クローズドサークルものって現実から離れてる感じで、
物語の中の世界のこと、と割り切って楽しんで読めるのですが、
この話、この文章は、心理描写がリアルすぎて、心が痛みました…。

一言では表せない、人と人との関係、男女の関係のほころび的なものが、
うわっ、やめて！フラッシュバックする～って感じで、
もう、読んだ夜は心臓バクバクで中々寝付けませんでした。

殺人の描写があっさりしているのも私の好みかな。
妙に気持ち悪くわざと表現してるのって最近多くて嫌なんですよね。


文章も読みやすく、適度な長さで良いと思いますが、
私にとって心が痛くなって夜寝られなくなる作品でした。


作者土橋真二郎の他作品に手を出すかどうかは今まだ迷い中です。