2010/02/11(木)00:59
読書 「アメリカ農家の12ヵ月」
気温8~14℃。
午後から断続的に雨。現在累計13mm。明日も一日中雨の予報。午前中少し作業して、午後から近所のお客さんがくるというので畑に行った途端に雨。かなり濡れたけど気温が高かったのが幸い。
気まぐれでここ数日温かいけど、日本のすぐ南には春の空気がやってきているんだなぁと実感する。ただ本格的な春はまだ先のようだ。読書 「アメリカ農家の12ヵ月」
アメリカ農家の12カ月 著:リチャード・ローズ 晶文社先日少し読書途中の感想を書いた(2010.01.28)。簡単に言うと一家族(というよりほぼ一人)が驚くほどの広さの畑を耕作していることへの驚きだった。まあそれは置いておいて、まず最初に前提としてあるのはこの本の初版が1993年であり、あとがきによると80年代後半の農家の姿を描き出しているということだ。つまり二十数年前のアメリカ農家の姿。先に断っておくけどこの時代のアメリカ農業(というかアメリカの農業全体に関して)についてちゃんと勉強しているわけじゃないので間違っているかもしれない…。
80年代初めにはアメリカの農業はかなり不振で過剰在庫となってしまう。で輸出産業化の政策が採られる。これが日本には農産物自由化の圧力となってあらわれる。この本でもこの時期にアメリカでも離農した人が増えたような描写が多い。またある種の減反政策(生産調整)が採られていたとも書かれている。ただ同時に土地そのものが荒廃してきたという事情もあるようだ。この本の書かれた時期はこれより少しあと、状況が少し好転した時期のアメリカ農家の話。上に書いたような農業政策に関しての記述は多くないし書かれていても事情がわからないと具体的にどういうことが起きているのかはわかりづらい。とにかくこの本の主人公一家は忙しい。小麦・ダイズ・トウモロコシの他に養豚までこなしているし、数多くの農業機械のメンテ、あるいはそれらに付随する渉外などなど。
ただ時には狩猟したり、教会に行ったりもしている。全体を通してなんとなく感じるのはアメリカ人的な自主自立の心意気みたいなもの。
農業形態に関しては前提が違うのでおいそれと真似できないけどこういう心構えは持ちたいなと思う。