#86 野菜ソムリエの野菜話(べじばな)~コミュニティおおさか 数珠つなぎブログ~
べじばなを繋がせていただきます。野菜ソムリエプロの荒木 都と申します。今回ご紹介させていただくお野菜は「冬瓜」です。あまりなじみのないお野菜かも知れませんが、なかなか優秀なお野菜です。私は薬膳の勉強をしているのですが、薬膳を知ってからよく使うようになった野菜の一つです。どちらかというと 好きな野菜ではありませんでしたが、今ではこの季節になくてはならないものの一つになりました。スーパーでもそろそろ顔を出す頃なので「あっ、これか」と思っていただければ幸いです。冬の瓜と書いて「冬瓜」。でも実は冬瓜の旬は夏なんです。日持ちがよく、冷暗所で保存すれば冬まで貯蔵できることから「冬瓜」と名付けられたそうです。別名は、トウガ、加毛宇利(カモウリ)などと呼ばれています。インド・東南アジアが原産とされ、日本では平安時代から栽培の記録があります。などと説明をしたところで「ああそうなんだ~」ですよね。では ちょっと気になる?!お話をしましょう!『冬瓜はダイエッター必見!体調を整える重要な野菜』冬瓜100gあたり…果実、生16kcal カロリー・糖質・脂質まで低いので、多少多めに食べてもカロリーオーバーする心配がありません。冬瓜に豊富なカリウムは むくみにも効果的で利尿作用もあり、体内の水分をスムーズに排出してくれる働きがあります。血圧の低下にも効果的です。また冬瓜にはサポニンと呼ばれる植物の苦み成分が含まれています。糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロールや活性酸素を除去してくれる働きがあるため、肥満予防や解消に役立ち、ダイエットにはかなり有効な成分なのです。さらにサポニンが血中に流れ出すと「満腹ですよ」と脳に指令が届き、空腹を感じにくく食欲を減退させる効果が期待できます。そんな冬瓜だから 近年ではダイエット食としても注目を集めつつあるのです。では、どうやって食べるのか?ですよね。冬瓜自体は味・香りともに淡白なので、定番の出汁の効いたスープや煮物がお勧め。また、デザートにもなる万能野菜です。柔らかいのに、しゃくっとした食感がたまりません!私はよく、冬瓜のデザートを作ります。デザート?と思われるかもしれませんが、アロエのような感じで口当たりもよく、暑い夏にはピッタリです!【作り方】①冬瓜は皮を薄くむき1㎝角に切る。ショウガは薄切りにする。②鍋に水と①を入れて火にかけ、落し蓋をして軟らかくなるまで煮る。ショウガは取り除く。③別の鍋にジュースの半量と寒天を入れて溶かし、はちみつ冬瓜、冬瓜の煮汁100㎖を加えて沸騰させる。➃沸騰したら火を止め、残りのジュースを加えて型に流して冷やし固める。⑤固まったら崩しながら器に盛り、ココナッツミルクと蜂蜜を混ぜたものををかける。冬瓜はカラダの熱を冷ましてくれる作用もあるので暑い夏にはぴったりです。この夏はぜひ一度試してみてください。