Blue Sky Complex

土曜の夕方から友人の結婚式に行ってきた。
乃木坂のレストランを貸しきっての披露パーティーだった。

式は特に役割もなかったので、気がラク。
久しぶりに会う友達も多く、半ば同窓会状態でしゃべって食べて飲んでと言う感じだった。
ビュフェ形式のため、どこのテーブルでもそんな感じ。
一応フレンチの店と聞いていたので、前日にマナーを復習しておいたけど、
杞憂に終わってよかった。

料理はおいしく、朝から自転車に乗っていたため、友人たちにあきれられるほどバリバリ食べる。デザートも11種類用意してあるとのことだったので、時間の許す限り食べる。フルーツポンチ以外は完食できた。
ウェディングケーキが特においしい。

式は滞りなく進行していく。
まあ新婦もすでに知ってるし、すでに新居にもお邪魔してたので、
われわれのところでは形式ばったところは無くて、向こうもリラックス。
ソフィスティケートされたシステムにしたがってダイヤどおりに進行する
っていいもんです。はい。


「おめでとう」
「ありがとうございます」
「キレイだよ、いや、お世辞じゃなくて」
「新婚旅行はどこいくの･･･」
「末永くお幸せに」
偉大なるコピー＆ペースト
そしてテンプレートどおりの会話。

タイムカードでも押したほうがいいんじゃないか、と思うほど時間通りに終了。
さて、どこに繰り出そうかと相談していると、友人の両親がホテルをリザーブしておいてくれたのことなので、転がり込むことに。
ソファはやわらかく、アメニティグッズには金が掛かってるのが一目で分かる、なかなかのところ。洗面台は大理石だったりする。
なんだか申し訳なく感じる。

ホテル近所のコンビニでアルコールとジャンクフードを買い込む。
ネクタイを緩め、ジャケットを脱げば、雰囲気はいつもの飲み会だ。
深夜まで話は尽きない。
5:30に起きて鎌倉まで自転車で行ったことが何日も前のことに感じられる。
なんだかすべてに現実感が無い。
外に夜景が広がっているからかもしれない。

2:00過ぎごろ、流石に皆に疲れが出てくる。
しりとりの次の言葉が出てこないように、会話が途切れ途切れになり、
積極的な話題の提示よりも「ああ」とか「うむ」とか「そうそう」といった相槌の割合が増してくる。
こういう兆しが出てくると、誰ともなしに
「じゃあそろそろ・・・」となるのは年を取ったせいかも知れない。
すみやかに部屋を片付け、就寝の準備に。


個人的にはちょっと豪華すぎるバスルームでアルコールを抜く。
バスタブに寝転んで天井の水滴を眺めていると、
「やれやれ、俺はいったいここで何をしているんだ？」との疑問が浮かんでくる。
もちろん答えなんてない。
・・・考えるのをやめる。
着替えてベッドに転がり、友人とぼそぼそとしゃべっていると、意識が遠のいていった。


4:30に目が覚める。
サッカーオタクの悲しい性だ。
今日はマドリッドダービーなのだ。
でもこのホテルでwowowは見られないようだ。
（NHK-BSは見られたけど）
も一度寝る。

それでも6:30ごろには目が覚める。
同部屋の友人も起きていたので、TVを見る。
こんなに真剣にTVを見たのはいつ以来だろうか。
書評番組について語りあう。

8:30頃から朝食に向かう。
グレープフルーツジュース、ヨーグルト、コーヒーからパンにいたるまで、
何から何まで普段口にするものとは違う。
素材がよく、金が掛かっていて、上品で端的に美味い。
ダイニングルームは観光客風の外国人の家族連れのほうが多い。
つまり、そういうグレードのホテルなのだ。
やっと受け入れることができた。

ゆっくり食事をしていると、
われわれをホテルに招待してくれた友人のご両親が見える。
お礼を申し上げて部屋にさがり、荷物をまとめてチェックアウト。
関西からも友達が来ていて、秋葉原へ行きたいと言うので、皆で向かう。
山手線に乗っていたら、やっと現実に帰ってきた気がした。


ダンス・ダンス・ダンス
うまく踊り続けることができただろうか？