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カテゴリ:日日是好日
昨晩22:00ちょっとまえに友人宅に到着し、埼玉から来ていた友人とともに飲みかつ食べて楽しく過ごした。友人と奥さんのほかに生後二ヶ月の黒柴が僕を出迎えてくれた。ひとしきり遊んで2:00には就寝。
土曜の朝は自転車に乗りに行っているためか、4:30と6:30に目が覚める。しかし、みんなまだ寝静まっているため、もう一度眠る。生活時間帯的にもマイノリティになっているのだろうか。 9:00ごろ一同起床。朝食を食べて10:00過ぎに本日のメインイベントに取り掛かる。今回の訪問の主目的は観光やレジャーではなく労働である。作業着に着替えて、雨の中、友人の実家に軽トラ作業道具を借りに行く。友人のご両親に会うのは一昨年の結婚式以来だろうか。挨拶もそこそこに軽トラを運転して「現場」に戻る。 昨年新居を建てた友人。家も立派だけれど、庭も広い。乗用車が20台くらい停められるスペースがある。コレが今日の「現場」だ。僕らの仕事は、奥さんの庭園計画のために、この庭に転がっている石を除去することだ。 撤去するのはゴルフボール以上、サッカーボール未満くらいの石。それ以上は専門の業者なり機械が無いとムリだ。庭には一番大きなもので洗濯機くらいの石もある。石はここ一年くらいかけて庭の一角に集められていて、寝そべった牛二頭くらいの小山になっている。 辛抱強い雨が降っているけれど、おかげで土埃が立たず、思ったより快適に作業できる。さっそくとりかかるが、石と土砂の山にシャベルを突き立てて掬い取ろうとしても、簡単にはじき返されてしまう。一つ一つはたいした大きさの石ではないけれど、コレだけ集まるとなかなか手ごわいものだ。ニューウェポン「鶴嘴(ツルハシ)」の投入が必要だった。 『ドルアーガの塔』の中では何度もツルハシを使ってきた僕だが、恥ずかしながら20ウン年も生きてきて実際にツルハシを使うのは初めてだ。無骨だが非常に洗練された「弧」。まさに「これ以外の曲線じゃダメなんだ」というデザインである。友人にレクチャーしてもらった正しいフォームで振るえば、たいした力など要らずにズギャッっと地面をえぐってくれる。さすがに何千年もの歴史を持つ道具じゃわい、と感心してしまった。 表面の土をツルハシですこし柔らかくしてはシャベルで掬い取り、軽トラの荷台に積むという作業を繰り返していると、仔牛一頭分くらいの山ができた。 やや過積載気味に山と積まれた石&土砂を友人のご両親が所有している山の一角に棄てに行く。山の中の農道を軽トラで走っているととても楽しい。小さい身体に似合わぬパワーです。5分ほど走って廃棄予定場所に到着。シャベルやトンボで荷台の重たいアンチクショウたちをザッシュザッシュと棄てていると、なんだか犯罪に手を染めているような気分になってくる。道中、不法投棄された、かつて誰かの生活の一部を彩っていたモノたちを見たからかもしれない。身軽になった軽トラで再び現場へ。 戻るとゲンナリすることが・・・。 降り続いている雨のせいで、さきほどだいぶ「やっこく」しておいた地面が再び硬化していた。 どんな化学反応が起きたかは知らないが、ふたたび堅牢な要塞が作り上げられている。 「雨降って、地固まる」 昔の人はよく言ったものだ。 しかしこんなにライブにリアルタイムに故事が展開するとは・・・ 一夜城っていうか十五分城みたいな? だが、難攻であっても不落ではない。 天然の要害であってもそこに人為が無い限り、かならず落城のときは来るはず。 守り手がいない城にそもそも「落城」という言い方は正しくないのだろうけれど、 まあ、気分的にはそんな感じ。 ふたたび破城槌ならぬツルハシを振るって(以下略)の作業を繰り返す。 約四時間の作業で、軽トラ四杯分の石ころ軍団を島流しならぬ、山送りにした。 土砂迷彩された軽トラをホースの水で水圧洗車して「驚きの白さに」もどして終了。 熱いシャワーを浴びて、普段着に着替え、ランチをいただいたのは15:00ごろ。ガツガツと親子丼をかきこんだ。空腹と労働は最高の調味料ってやつですな。すこし仮眠させてもらい、17:00ごろから近所をドライブ。19:00からスコットランド戦を観戦して、22:00ごろに「じゃ、そろそろ」と帰路に。 霧の中、精進湖方面から富士五湖に入り、小山を通って日付変更前に帰宅。 泥のように眠る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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