週末JAZZ

初山 博

初山
ゼミ旅行で金沢に行った。
3回生の時だから、1980年か? 金沢へはその時以来行っていない。
夜、宴会の後酒乱の気があるゼミの教授が一人真っ暗闇の自室の中でブツブツ独り言を言っているのが、夜中トイレにいく通りすがり聞こえてきて怖かった。戦争中のこと思い出しているのだと、人伝いに後で聞く。 その金沢旅行の時のこと。
4人のグループで市内観光。兼六園?あまり覚えていない・・・
金沢の小京都の赴きのある町並みを歩いていると、偶然ジャズ喫茶に出会う。
ジャズに関心のない友達をひきつれてコーヒーブレイク。
「もっきりや」金沢の有名なジャズ喫茶でいまだに健在であるそう。
その「もっきりや」のちかくにPIDE PIPER HOUSE金沢店があった。
当時のスイングジャーナルに広告がでていたので、店名は知っていたが。金沢に支店があったとは・・・
2階にある店で迷惑にも友達を説き伏せて30分ほどレコードチェック。
日本のジャズコーナーにひっそり紛れ込んでいたのだ。その2枚のレコードが。
今紹介している「初山 博/スマイル」(アケタズ・ディスクAD-4)ともう一枚は、
小田切一己「突撃神風特攻隊」である。
初山さんの初リーダー作の出来のよさは当時ホームグラウンドとしていたジャズ喫茶「JOKE」で何回も聴いていた。マスターに何回か売ってくれる様お願いしたが薄笑いを浮かべるだけで、とりつくシマがなかった。

一曲目、バグス・グルーブ。 のりのよいコクのあるブルースで幕をあける。
当時のミルト・ジャクソンよりミルトしている初山のバイブ。まさにグルーブが巻き起こった全員一丸となった演奏。この演奏を聴くと演奏している姿が目に浮かんでくる。 熱がこもってくるとどんどんバイブラフォンの方に前のめりになっていき一心不乱になって鍵盤をマレットで叩きまくる初山さんの姿が・・・

このレコードを入手して半年位後のこと。
神戸の木馬にK原君、O本君、S田君(その後彼はアケタの店のマネージャーになった)総勢7,8名で行った時のこと、。 絶頂期の板橋文夫クインテット。
大友義男(AS)小杉敏(B)守新治(DS)そして初山さんのバイブが加わっていたのだ。  アンコールのイズント・シー・ラブリーで大友義男のアルトと初山さんのハーモニカの応酬がいまでも耳にこびりついている。

しっとりしたバラード「FOR HEAVENS SAKE」で天に舞わせ、「SMILE」を快活に料理。A面ラストは続木徹のそこはかとないバラード「MIDDY MOON」で締めくくる。 メンバーは初山博(VIB)村石篤重(G)大越治夫(B)串間幸治(DS)
板橋文夫、元岡一英、続木徹(P)1977年6月 アケタの店で収録

あの頃若かった彼らも50台半ば・・・
今でも初山博の名前をライブハウス情報でみつけると嬉しくなる。
誰か広島に呼んでくれないかナァ・・・

追伸  その時一緒に入手した小田切盤はその後友人のK原君の元に。
これを聴いたらジャズファンは誰でも泣くであろう一世一代の真の名演。

アケタのS田さん、再発してくれませんかねぇ!


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