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女性用の機械式腕時計が豊富になっている。サイズの小型化や女性の社会進出が背景にあるようだ。今年の発表作から、時計ジャーナリストで桐蔭横浜大学教授の並木浩一さんに注目モデルを紹介してもらった。 従来、女性用の腕時計といえば、小さくて軽いクオーツだった。宝石を飾るなどしたデザインと実用の両立には、多くの部品で作る機械式は大きく、重かったからだ。しかし、近年は製造技術の向上などで、機械式もコンパクトに。社会で活躍する女性が増え、男性と同様、「ステータスシンボル」としての価値が見いだされるようになった。 小型で軽やか、多彩に進化 ブルガリの新作は、そんな潮流を踏まえたものだ。駆動装置を小型化し、文字盤に本物のクジャクの羽根をあしらった。「一点もの」の特別感に浸ることができる。 ピアジェは、重力による誤差を補正する装置「トゥールビヨン」を内蔵しながら、ケースの厚さを7・35ミリに抑え、上品な雰囲気に仕上げた。 カルティエとブレゲは、女性用としては珍しく、内部の機械の動きを見られる透明の裏蓋を採用。手の動きに合わせて、2層のケース表面の間でダイヤモンドの粒が揺れるショパールの新作も、裏返せば、精巧に組み立てられた機械を楽しめる。 ブランドの個性、ビジネスシーンで ほかにも、今季はブランドの個性が光る製品が目立った。 ルイ・ヴィトンは、時針の代わりに、インデックス(時字)の位置にある12個の立方体が回転し、時間を表示するモデルの日本限定版を発表。文字盤には桜やもみじなど、日本の四季を象徴する絵が描かれている。シャネルは、代表作「J12」の発売20周年記念モデルを提案。カメリアの花や香水のボトルなど、ブランドを象徴する計20のモチーフが文字盤やベゼルを飾る。 時計全体が虹色に輝くウブロ、金箔きんぱくで描いた模様が優美なジャケ・ドローも印象的。端正なモンブランの新作は、ビジネスシーンに向きそうだ。
最終更新日
2020.08.06 12:51:15
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