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2020年07月19日
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カテゴリ:クラシック
オーチャードホール 15:00〜
 3階正面

 ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 ハ短調 op.62
         交響曲第7番 イ長調 op.92

 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:佐渡裕

 未だ新型コロナは終息せず....どころか、この4日ほどはむしろ感染者が増えているような状況。
 東京の感染者数は、100人超えて200人くらいまで増え戻してきたのが、先週木曜には286人、金曜293人、昨日の土曜日には290人......今日は188人に落ちたものの、その前も考えると、終息する雰囲気ではないですね。
 今日は7月公演の組み替え。元はチョン・ミュンフンの公演が代役で佐渡裕。演目はベートーヴェンのコリオランと7番。今月も、新しい生活様式.....って、新生活様式、ニューライフスタイル、ですな。今後はこれ「ニューライフスタイル」でいいんじゃないだろうかと思うんですが。日本語で言いたいというヒステリーもわかるけど、これでいーんじゃね?まぁ、与太話はともかく、50分一本勝負のショートバージョン。座席も1席づつ空けた再配席済み。
 今日は、どうでしょうね。先月よりは多かったと思います。佐渡効果なのか、元がチョン・ミュンフン回だから結構売れてたのか....多分単券売りはしてないと思うんだけれど、まぁ、ともかく、そんなこんなで結構人は入ってました。それでも3〜4割、ってとこですかね。

 演奏は、まぁ、なんというか......7番がね、強烈でしてね。かなり外連味のある演奏。特に後半。第3楽章のスケルツォとトリオの対比、というか、トリオがあまりにテンポ揺らし過ぎというか、最後の部分のリタルダント、というのか、が、あまりに極端でね....対比を出したいのは分かるんですよ。ただ、ちょっとやり過ぎだろうと。普通にやってもつまらない、というのは、まぁ分からなくはないし、実際、7番ってそういう曲だろ、と言われればそうかも知れないけれど、でも、やっぱり、なぁ.....
 なんというか、今日もいい演奏ではありました。ただ、この行き方は好みか?と言われると、好みではないなぁ......もうちょっとやりようがあるんでないかい?という気はします。私の好きなベートーヴェンはそうではないし、ベートーヴェンはもうちょっとカチッとしたところがあると思うのですね。
 こういうこと言うと、「いや、畏まったベートーヴェンばかりじゃないんだ!」って言う人がきっといるんだと思うんですね。でも、なんというか、こういう音楽を聴きたければ、やりたければ、そういう音楽を選べばいいんです。後期ロマン派や国民楽派の系譜にだっていくらでもそうした曲はある。だからってやるなとは言わないんだけれど、でも、やはり、これはベートーヴェンじゃない、とは言いたくなる。

 細かいこと言うな、って話だろうとは思うんですけれどね。今時こういうのだって勿論ありだ、ってことになってるのは分からんではないですよ。でも、やっぱり引っ掛かる。まぁ、佐渡裕と私の主観とじゃ、圧倒的に佐渡裕に軍配が上がるんでしょうけれど、でも、やっぱりそうじゃない、と思うのは、曲全体の構造が崩れていくように感じるからなんですね。
 7番はリズムに特質のある交響曲、ということになっていて、その多彩なリズムが魅力である訳ですが、リズムに意識が行く以上、リズムと切っても切り離せないテンポにも敏感にならざるを得ない。そして、リズムというのは、あまりにテンポを揺らしすぎると、グダグダになってしまうのですね。
 緩急の対比を付けたいのは分かるけれども、スケルツォとトリオとで既に対比になっているものを、殊更に緩の方のトリオでリタルダントを掛けてしまうと、元々仕掛けられている緩急の妙が却って際立たなくなってしまう。それは、第1、4楽章でも同じで、確かに色々やりたくはなるのだろうけれども、元々この2つの楽章はそれだけで十分面白いので、わざわざ揺らす必要は無いと思うのですよ。特に第4楽章など、第3楽章の緩急からの、一気呵成の勢いが楽しいのであって、そこはむしろ一気に突っ走ったっていいのですよね。(実は第3楽章のスケルツォはプレスト、第4楽章はアレグロ・コン・ブリオなので、別に第4楽章の方が早いというわけでは無いのかも知れないけれど)

 まぁ、好みじゃ無い、ということで。
 面白くはありました。うん。こういうことを言っていられることをまずは喜びましょう。

 プログラムのチラシで、8月定期演奏会のプレトニョフ指揮の「わが祖国」は中止になったとの案内が。
 ああ....まぁ、ねぇ............

 そうそう、そのプログラムで、6月公演の模様がレポートされていたのだけれど、セヴィリア序曲について曰く「初日は場内に漲る緊張感そのままに、ベートーヴェンさながらに深刻に重く響いた」そうなのですが、いや、あれ、いつもの東フィルの音だったと思うよ?緊張感はあったと思うけれどね。なんでも二日目が「実にロッシーニらしい饒舌な演奏」で、「最終日には堂々たる演奏」だったそうなのだけれど、まぁこっちは全日程聞いている訳ではないからなんともなのだけれども、どうもライターの思い込んだ「こうあって欲しい」希望の姿を聞き取ったのではないでしょうかねぇ。特に「ロッシーニらしい饒舌な」というのが一体全体どんなものなのか小一時間ばかり問い詰めたい感じではあります。ハイ。





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最終更新日  2020年07月19日 23時00分48秒
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