ヘイルトゥ一休さんっ!!

2007/10/13(土)22:23

魯坊さん<レイモンド>

レイモンド(31)

こんなん具合にド肝を抜かれる、みんな大好きスーパー家政婦護衛ロボット・ハルエさん at 瑞希さんのお部屋。 と、いうのも、彼女がこちらの時代を訪れてから60年間、まったく何も起こらなかったから。 とはいえ、いよいよ刺客が送られてきたとあっては、今度っからは気ぃ引き締めて、次の刺客が来てしまうのを注意しないといけません!! ・・・と、そんなバトルな流れを彷彿させる会話がある一方で、妖しげな雰囲気をまとった托鉢僧が、ひとり。 瑞希さん宅へと、一歩一歩、近づいてくるのでありました。 玄関前。 インターホンを鳴らす、托鉢僧。 ほどなくしてから、この妖しきひとを「一休さんに通じる何かを持ったお坊さんと友達だったなんてヤルわね!!」などと、疑いもせずに通してしまうコアな一休ファンたる瑞希ママン。 -----出会ってしまった、托鉢僧と瑞希さん。 で、ここで、笠を外して明らかになるその正体、な、なんと昨日ワナに仕掛けたあの刺客!! 瑞希さん、すかさず彼に、どうやって現代にまで来たのかなどを尋ねられます。 そうして語られる、刺客さんのご説明。 それは、とてもとても長い年月の、愛と涙の物語なのでした。 ・・・ そう、あれは置き去りにされて間もないとき。 途方に暮れてしゃがみ込んでいたところへ、話しかけてきた娘がおりました。 彼女はやさしく自分に微笑みかけ、いっしょに来るよう誘ったりとかするのでした。   彼女の名は、千代。 身よりのない子供を引き取り育てていた、とても優しき娘でした。 しかし、いかんせん盗みを生業として暮らしていたためか、千代は子供らとともに矢に射られ、儚く命を落としてしまうことに・・・。 彼女と子供たちの墓を立て、その前にて呆けていると、千代をよく知っていた和尚が現れ、自分に「この大きな墓石を1人で動かしたのか?」みたいなことを言ってきました。 「路傍の石ならわしの寺に来ぬか?  僧となり弱き者の助けとなるのじゃ  ・・・千代もそれを望んでおろう」 こうしてこの和尚の下に師事し、「魯坊(ろぼう)」という名を授かって、仏の道を歩み続けてきたのです・・・。 ・・・ そんな感じで500年。 そしてある日、風景がタイムマシンで送り込まれた時と同じであることに気づき、おぼろげな記憶を頼りにここまで来たとか、そんなん。 で、早速、敵が来たというわけで、「セッ!!」とか言って右ストレートを放ってみましたレイモンド。 しかし対して魯坊さん、実に静かな身のこなしでこれをいなし、制するのでございます。 そう、いくつもの戦争を生き抜き、技を磨いた彼に、もはやレイモンドなど相手にはならなかったのでございます・・・!! とはいえ、この魯坊さん、別に刺客としての仕事をこなしにやって来たわけではないとのこと。 むしろ、瑞希さんらを殺そうとしてた、500年前(瑞希さんらにしてみたら昨日)の自分の非礼を、詫びに来たのでありました・・・!! 涙を流して誓いを立てる魯坊さん。 パンチ。 この勢いで相手に反撃させる余裕を一切与えぬまま、ボッコボコにボコりまくったハルエさん・・・。 その後、頭の前バリみたいのがべっこんべっこんいうようになり動かなくなった魯坊さんをかつぎ、ハルエさんはおっしゃいました。 昨日の敵は今日も敵。 こうして彼女はそのポンコツをどっか山奥に捨てるべく、にこやかに瑞希さん宅を去ってゆくのでありました・・・。 ・・・・・ と、いうわけで、置き去られてから500年ストーリーを展開してくだいました今回。 やはし前回の終わり方は、今回のこの悲劇を見通してでの、伏線だったわけです・・・!! ほんと、泣けましたよね? ええ、少なくともわたくしは泣けました。 とにかく、これで初めての刺客さん(魯坊さん)は倒してしまったわけでして、次の新たな刺客が現れるのが予想されるところです。 そして、刺客以外にも、例えば山添くんの元家庭教師とか、浮かばれずにこの世をさまよい続けるコメツキムシの霊とか(これについてはあり得ないとは思ってますが)、あとは犬とか、他にもたくさん敵はいます。 こういう敵さん候補から、果たして次回は誰がやってくるのか、あるいは誰もやってこないのか、そういうことをいろいろ想像しながら、次回をぬるーく待っていましょうね。 (余談) 「ほぼ二周年記念人気投票」を行っていますが、間もなく終了します(10/15まで)。 ひとり1票までということにしておりますが、まだ投票してないで、それで投票してもいいかなあ、とか思っていらっしゃるおかたは、是非ご協力お願いします。 『レイモンド』人気投票 終了したら、簡単にまとめた記事を書こうかと思っています。 (余談2) そして今回の「田丸汁詩」は、漫画家さんと編集さんの、〆切に面したときの血で血を洗う攻防戦にまつわるステキなおはなし。そしてそこから明かされる、担当Tさんはコメツキロケットが超お気に入りだったという新事実。そんなこんなで、なんかとっても楽しめました。 おもろかったらクリックしてネ!! web拍手

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