MISIA 「星空のライヴ2021」(感想)
2021年6月。MISIAのライヴに行った。MISIAさんから「みんな愛してるー!」「アイラブユー!!」をたくさんもらった。会場はほぼ満席で、コロナのお陰でこのところ満席の会場の経験がないので、徐々に埋まっていく座席を見ながらちょっとビビったけど、いろいろ対策はされていた。そして公演が始まると、ほぼ満員の会場のあちこちに感涙にむせぶ人たちの姿が見えた。「Everything」で涙、「さよならも言わないままで」でまた涙、「明日へ」でまたまた涙。感動で泣ける人たちが本当にうらやましくて羨ましくて、その一方で僕の頭の中には、こんなに楽しみにしていたLIVEの最中に湧いてくる必要なんか絶対にない諸々の雑念が通り過ぎていて、そんな自分が心底疎ましかった。それでも、「Can’t take my eyes off of you」の最後の最後にMISIAさんが信じられないほどの超ハイトーンを出したとき、その音波が僕の脳みそにギューンと共鳴して、頭がふわっと持ち上げられるような感じがして、身体が平衡感覚を失ってシートに崩れ落ちそうになった。びっくりしたけど、これはすごく貴重な体験だ、と崩れ落ちそうになりながら僕はゾクゾクしていた。静かな曲でも元気な曲でも、MISIAさんの歌声は圧倒的で素晴らしくて、マイクとスピーカーを通さない歌声も聴いてみたいと思った。どんな大きなホールでもMISIAさんの生声はビンビン響き渡るに違いないと思う。曲間のMCの中で、「コロナがあって、私たちはたくさんの時間を失ってますよね」と、MISIAさんは僕たちに語りかけた。とても淡々と、僕たちを思いやるような口調だったけど、今回のツアーだって緊急事態宣言のために大阪も広島も中止になってしまったし、この先だってわからない。こんな不確実な状況でLiveに向けて体調と気持ちを整えるのはとても大変なことだろうと思う。無事に開催されたLive会場に来て、全力で歌うMISIAさんと一緒の時間を過ごせたことに感謝している。ちなみに、MISIAさんのMCの時間は、コロナ対策の換気タイムにもなっていて、MCの度に会場の扉は開け放たれた。流れ込んでくる風が心地よかった。ほぼ満席の客席には、小学生くらいの子供もちょっといて、高齢のご夫婦の姿が意外ととても多かった。子供たちはきっと「本物の音楽を聴かせてあげる」とパパとママが連れてきたに違いない、と勝手に思った。高齢のご夫婦は、きっと年末の紅白歌合戦でファンになって、娘夫婦がLiveのチケットをプレゼントしてくれたに違いない、と勝手に思った。円形の大きなホールは、MISIAを真ん中にして3世代の「ファミリー」で一体になっていた。