子どもたちをもて遊ぶカメ(タートル・トーク)Tokyo Disney Sea
東京ディズニーシーの奥の方、「アメリカンウォーターフロント」というエリアに大きな蒸気船「S.S.コロンビア号」が“停泊”していて、その船尾にある海底展望室で「タートル・トーク」という名のアトラクションに“参加”した。アメリカンウォーターフロントには、古き良きアメリカの街並みが再現されていて、この辺りに来ると僕はいつも感動する。その一角に、小さな子どもたちが列をなす場所があることを、僕は今まで知らなかった。今回は夜だったので列は短かったけど、それでもたくさんの子どもたちが元気に入場を待っていた。船尾の大きな窓の外にやってくるウミガメのクラッシュが、入場したゲストたちに次々話しかけていく「タートル・トーク」。まさにタイトルそのままのアトラクションだった。見たところ、子どもたちの多くはリピーターのようで、ウミガメさんとお話がしたくてみんな一生懸命に手を上げていたし、ウミガメさんを「クラッシュ!」と、友達のように呼んでいた。めでたくウミガメさんに指名されたゲストは基本的にイジられまくるのだけど、みんなそれを楽しんでいた。子どもたちやお母さんお父さんからの質問に即興で答えていくカメさんは、深夜放送のDJのように子どもたちの心をガッチリ掴んでいて、すごいなぁ、と思ったし、楽しんでいる子どもたちの姿もみんな可愛くて、同じ空間に紛れ込んで見ているだけでも心が柔らかくなった。アトラクションが終わってぞろぞろと外に出ると、そこはまた古き良きアメリカ。場違いとも言えそうなアトラクションを楽しんだ僕は、「お前たち最高だぜ!」「ウォー!」とかクラッシュの口ぐせを小さな声で呟きながら、大きなクリスマスツリーをしばし眺めた。