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April 12, 2026
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著者は1989年にエクアドルで生まれ、4歳から不法移民としてアメリカで暮らしてきた。2011年にハーバード大学を卒業。2016年に不法移民排除を叫ぶトランプが大統領になったことをきっかけに本書の執筆を決意。たくさんの不法移民たちへの聴き取りを重ねた。

【感想】
「不法」という言葉から、不法移民には犯罪者のイメージがつきまとう。
理屈では、不法に入国しているのだから犯罪者には違いない。だけど、中南米からの不法移民たちの多くは、地方から上京する多くの日本人たちと、さして違わない感覚でアメリカに向かっているように思えた。

田舎にはろくな仕事がないから仕方なくアメリカへ。
家族を養うために泣く泣く出稼ぎに。
大都会で夢を追いたい。名を馳せたい。
大金持ちになりたい。
その他諸々…

生命の危険から逃れるために国境を越える人も少なくないのだろうが、本書を読む限り「俺も行く、私も行く」みたいな流れで既にアメリカにいる家族や知人を頼って国境を越えている感覚が伝わってくる。

しかし、アメリカに来た後の彼らはどうか。
彼らの多くは身分証明書も持たず、移民当局に見つかる恐れを常に抱きながら、日雇い、あるいは日雇いに近い立場で安い労働力となり、都合良く使い捨てられている。

読みながら、「不法移民の問題の根本はいったいどこにあるのだろうか…」とあれこれあれこれ考えてしまった。

・手続きを経ずにアメリカに勝手に入った不法移民を取り締まるだけで事は解決するのか。国内ではまともに稼げないような中南米諸国の現状が課題なのではないのか。強制的に戻されてもまた危険を覚悟でアメリカに戻って来ざるを得ないのではないのか。

・中南米諸国が貧しいのはその国の政権能力だけの問題なのか。アメリカなど大国が搾取し続けた結果としての貧しさなのではないか。

・一部の国がある時から反米に転じた理由は何なのか。反米政権を武力で潰せばその国と国民は豊かになるのか。

おそらく…
「貧しい国や有色人種がどうなろうと知ったことではない。欲しいものは力ずくで取り上げる。いらないもの、気にくわないものは徹底的に潰す。」
これが今のトランプ政権の答だと思う。

「盛者必衰」という言葉も彼らの辞書にはないに違いない。

ただ、かつてのアメリカの市井には「今、たまたま豊かな国に生きている自分たちが、たまたまそうではない国の人たちに手を差し伸べるのは当たり前のこと」と話す人たちがたくさんいた。
何かの有名な決まり文句なのか?と思うくらい何度も聞いた。

この言葉が今もアメリカ社会で聞かれていることを願う。





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Last updated  April 13, 2026 07:43:14 AM
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