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カテゴリ:本
埼玉県で騒動になっている、いわゆるクルド人問題を軸にしながら、ドイツの移民政策など国内外の移民問題も精力的に取材し、その積み上げのもとに、日本が安易な外国人の受け入れに走らないよう警鐘を鳴らしている。
![]() 【感想】 「日本のルールに従わない外国人は問答無用で出国させる」 しばしば過激な言葉で叫ばれているこうした主張について、本書は次のように考えていると感じた。 口で言うのは簡単だけど、入管当局の日々の努力にも関わらず、実際にはあらゆる手段で抵抗する外国人を送還することは至難の業だ。だからこそ外国人の受け入れには受け入れる前の段階で慎重であるべき。日本の文化が壊れることがないよう、厳しくコントロールしていく必要がある。 それはその通りだ、と思った。 その一方で、どうすればそれができるのだろうか…とも思った。 金とモノの流れを止めずに人の流れだけをどうやって止めるのか。 介護事業や建設業など、若い日本人が好まない業界の働き手不足を解決する策は他にあるのか。外国人などいらないと叫ぶ人が率先して働いてくれるのか。 自然災害や政情不安から逃れた人たちの入国を、他国の姿勢がどうあろうと日本だけは拒み続けることができるのか。できるとすればその理由は何か。 日本人が海外の助けが必要となった時に無視されたり仕返しされたりしないような上手な拒み方はあるのか。 近年、主に事業者の経営維持、労働力確保の観点から、日本に住み続け、日本で働き続けるために来日する外国人とその家族が増えている。 大半の外国人は査証を取り消されないように、慣れない日本の環境の中で懸命に生きている。 一方で、一部の外国人集団は、日本のルールを守らなくても退去させられない秘訣を共有し、母国のルールを日本に持ち込んで地域との軋轢を生んでいる。 外国人排斥を訴える人たちが盛んに取り上げるこうした一部の外国人の振る舞いをどのように抑え込み、従わない場合は帰国させられるか。 移民リスクを考える第一歩はこの点だろうか、と感じつつ、その実現の難しさも改めて感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 1, 2026 12:00:13 AM
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