きぎょう りんり
朝晩寒いよね。もう長袖の生活してるさ。足には、日本のお友達からいただいた遠赤外線だか何だかのソックス。何でも足の冷えを直し、エコノミー症候群になりにくいものだとか。まぁ要するに血行を良くするっつーヤツね。今とっているEthicsのクラス。読む量が多くてさ。クラスメートは、読む量が多いし内容が退屈なんでほとんど読んでないとさ。んが私にとっては結構面白かったりするんで毎回きっちり読む。んでテキストに時々日本のことが出てくる。日米との企業倫理の違いとか、アメリカの日系企業であったセクハラ事件(三菱ね)とかが例題として載っている。まぁ企業倫理を比べたら、日本の企業はほとんどが訴訟対象となるさ。なんせオヤジ達の女性に対する倫理観ってすっげー低い、いやないに等しいからな。アメリカのオヤジ達には倫理観があるかって言ったらないかも。んが皆公共の場で隠すのは上手。上の立場になるほど決して表面には見せない。ってこれがフツーなんだろうけどさ。んでEthics、高校の時にも授業があったが内容なんてまったく覚えてないほど影が薄かった。今歳食って改めて習うと面白いかも。んでねクラスに他のクラスも一緒の60代のババァがいるのさ。このババァがことあるごとに授業中発言するのさ。それも「トヨタが良い例よ」とか、「パールハーバーよっ」とか言い出す。別にパーソナルにとる必要はまったくないが、それにしてもウザい。そんな時、教授が一枚の極秘社内文書をスライドで映し出した。大昔のフォード内での極秘社内文書。当時、フォードは燃費を良くする為軽量の車の開発をした。今現在でさえ1台の車の重量は平均3,500パウンド。それが当時フォードが開発した車の重量は2,000パウンド以下、平均重量の約半分。ところがこの車が事故を起こすと一気にガソリンタンクに引火爆発し大火災になる危険性があることが発覚。で、この極秘社内文書は、事故が起きた場合の死傷者の人数と賠償額の見積もりと、事故を回避するための改修費の見積もりが出され、結果賠償額の見積もりの方が少ないんでそのまま危険性があっても発売しようと言う提案書。(数字はうろ覚えで大まかよ)見積もりでは180人が焼死、数百人が重度の火傷、数百人が軽度の火傷で、賠償額は数百億。改修費は賠償額の約4倍。この車は実際発売された。アメ車好きが調べればピントくるはず(大昔の話よ)。そう、結果最悪何人もの消費者が焼死してもかまわない前提で売り出されたもの。クラス中が静まり返る。どの物作りをする企業でも最悪シナリオを計算しながら新製品を開発するが、フォードのはひどすぎる。(まぁ日本のあの企業もそうよってのもあるかもしれないが...)たかが数人の自己の運転技術レベルや運転ミスなどの事故なのに、ある意味言いがかり的にトヨタを責め続けたアンタ達、事実や実験結果を捻じ曲げてまでトヨタバッシングをしたアンタ達、それからババァ、アンタ達が大好きなアメリカ企業はアンタ達が死傷しようがかまわないのさ。ちらりとババァを見る。急に静になったババァ。ねっ、Ethicsって知れば知るほど興味深いでしょ。