スリの被害に遭うある日、仕事が終わってからドイツ系の激安スーパーに 行ったんです。 鼻歌を歌いながら、フン、フン、フン・・・と買い物をし レジに行ってお金を払おいとしたら、リュックサックの 前ポケットが全開に近い状態で開いており 『 あら? ワタシってば閉め忘れたんかいのぅ? 』 などと悠長に考えていたら、いーーや、そんなはずはねぇ!! 仕事が終わって、オスロの中心部まで地下鉄に乗ったとき 地下鉄の切符を財布から取り出すのにリュックの前ポケット から引っ張り出して、切符を取り出し、刻印した時が 財布との別れになるとは思ってもみなんだ。 でも、その後、確かにリュックの前ポケットは閉めた!! 例え、ワタシがリュックの前ポケットを閉め忘れたとしても この開き方じゃ財布が転げ落ちるとは考えにくい。 オスロの中央駅から、このドイツ系スーパーまで ワタシはひたすら歩いてたわけで、唯一止まったのは 信号待ちのとき。 この時、何となく誰かに押されたような気がしたんだけど 周りにはたくさん人がいたわけで・・・・。 まあスリは複数で活動するって話なので、ここでスラれた 可能性も高い。 しかし、ドイツ系スーパーの中でやられたという推測も 捨てがたい。 ここの買い物客、移民さまがほとんどで あまりノル人は買い物してないわけですよ。 お店の場所も移民さまが多く住む地区だしね。 まあ、自分の不注意かと思って → 所詮、人を疑うことを知らない日本人 一応お店の人に財布の落し物がないか聞いてみたんですが 届いてないとの事。 でも、考えれば考えるほど犯罪のニオイが・・・・。 で、ワタシは、その足ですぐさま警察へ被害届けを 出しに行った。 警察なんて、滅多にお世話になるもんじゃないので ええーーーっと、警察、警察・・・・、 どこやったかいな? いっつも永住ビザの更新に行く警察が一番近いと思ったけど あそこ、確かビザ専門よねー? そういや、オスロの中央駅構内にあったわよね? とオスロの中央駅に行ったら、消えてるーーーーー!! → 数年前の話。 最近、またオスロの中央駅構内に 交番が復活した。 何で身近なところに警察がないんじゃーーーーーー!! → こういう痒いところに手が届かないところが いかにもノルウェー。 やっとの思いで警察にたどり着き、 『 財布を盗まれました 』 と言うと 『 じゃ、ここに記入してください 』 と、被害届けの 用紙を渡された。 なになに・・・ 名前と住所と電話番号に個人番号・・・・・ 盗まれたものの種類・・・・ サイフっと・・・・・ 財布の中の内容・・・・ マスターカード 現金350クローネ(約6300円) デンマーク行きに備えて両替してあった デンマーククローネ約5700円分 オスロ市内の交通機関の回数券や 切符、約1万円分 盗まれたと思われる場所と時刻 などを記入し、受付に持っていくと、ワタシ、オスロ市内の お得な切符という切符を全種類所持していたため 被害届けの内容を見た受付嬢は 『 アナタ、オスロ市内の交通のエキスパートね。 ぷぷっ 』 人が財布盗まれたっちゅーーのに、ぷぷって何やねん! で、この被害届けの最後に、犯人が捕まった場合、法的な 処罰を受けさせることを望みますか? 犯人が捕まった場合、盗られたものの弁償、もしくは 返却を望みますか? YES/NOでお答えクダサイっちゅうのがあって、全く妙な 質問よね。被害届け出しに来てるんだから、そんなもの 当然だっちゅーーの!! こんなヤツの手はちょんぎって、八つ裂きにし、 盗ったもの返しやがれ、われーー とサインして帰ってきました。 で、自宅に戻るとスグ、マスターカードの会社に電話して カードの利用を止めました。 実はワタシ、この日、財布を2つ持ってたのさ。 で、盗られたのはお金がたくさん入ってる方だったんですが もう一つの財布には気付かなかったみたいで、 これのお陰でワタシは無事に家に帰ってくることが できたのでした。 運悪く、この日は携帯を家に忘れてきて持ってなかったし ダンナもストックホルムに出張中。 → いつも役に立ったためしがない でも、携帯持ってたら、これも盗られてたかもね。 と思うことにしておこう。 ワタシってば、久々にパニックに陥り、血の気が サーーーーーっと引いちゃいました。 緊急事態なので、ダンナの携帯に電話してみたんですが こんな時に限って電源切ってやがる!! → やっぱり役に立たない でも、誰かと話したかったので、義理ママに電話したら 『 結婚記念日おめでとう! 』 『 はっ?? 』 そんなものコロッと忘れてたよん → 今回に限らず、ダンナ共々 毎年忘れる。 後日談: 心配していたカードの悪用はなく、PUS安心。 恐らく、現金がお目当てだったようで・・・。 この数日後、オスロ中心部でスリの被害が相次いでいる と、テレビのニュースで大きく取り上げられてました。 ノルウェーという国は、日本並みに安全な国で 今まではスリの心配なんて全くなかったのに、シェンゲン協定が できてからEU加盟国の出入国審査がなくなったお陰で ルーマニアやポーランド、リトアニアなどから スリや空き巣、万引きなどの目的で 『 出稼ぎ 』 に来る ドロボーさんが急増してるらしいです。 |