Garacters -ガラクターズ-

カブトvsザビー。
２体の戦いは果てしなく続く……かと思われたが、カブトはザビーのライダースティングを浴びて変身を解除してしまう。
ザビーに倒された天道を助ける加賀美。その傍らには自分をめがけて落ちてきたはずのコンクリ塊が砕け散っていた。
まさか、カブトは自分を庇ったがために…。 矢車、シャドウと行動をともにする加賀美だったが、次第に心に迷いが生じて…。

ザビーの攻撃を受けたカブトは、弾き飛ばされ道路の手すりに亀裂が。立ち上がったカブトとザビーは橋の下に戦いの場を移す。

「２人が戦う必要なんてない！もうやめてくれ！」。
カブトに襲い掛かるザビーを懸命に止めようとした加賀美（佐藤祐基）だったが、その瞬間道路の一部が崩れて加賀美の頭上に降りかかってきた。 思わず頭を抱える加賀美。が、コンクリートの塊はなぜか砕け散ると加賀美を避けるように落下していく。しかし、目の前でカブトはザビーのライダースティングをまともに浴びてしまう。
変身を解除し倒れこむ天道（水嶋ヒロ）。必死で庇う加賀美だったが、ザビーは「ベルトの命ももらう」と天道の腹部へ強烈なパンチを叩き込む。意識を失いまったく抵抗できず、その場に倒れこむ天道。そんな姿に安心したようにザビーはゼクトロンで走り去っていく。

ザビーが去った後、何事もなかったかのように息を吹き返す天道。「虫の中には仮死状態を装う奴もいる。」と、立ち上がる天道。 ホッとする加賀美だが、ふと見ると自分がコンクリート塊に襲われた地点の延長線上にカブトのクナイガンが。ということは・・・！？カブトは自分を助けるためにザビーのライダースティングを受けてしまったのか？ 真意を質そうとした加賀美だが、振り返ると天道は再び意識を失って倒れていた。

豆腐パーティーの準備を終えて天道をまっていたひよりと樹花の元に加賀美から天道が倒れたと連絡を受け、病院へ。 が、天道は女医の頚動脈を触診し、ストレスを溜め込まないようにと診断をしていた。 あきれてものも言えない加賀美に「お前が大げさ過ぎる」という天道だが、「こんなに心配してくれる人は加賀美さんくらいなんだから！」と樹花に戒めらる。 かわいい妹には逆らえない天道。その日は加賀美の顔を立てて入院することに。

ワームを相手に相変わらず鮮やかな戦いを披露するザビーとシャドウ。変身を解除した矢車（徳山秀典）は、田所（山口祥行）や岬（永田杏奈）にカブトを倒したと報告。「組織もまた完全調和が必要だ。・・・ライダーは一人でいい」と言葉を残し去っていく。戸惑う岬に加賀美も複雑な思いを隠せない。

影山（内山眞人）を見舞った矢車と加賀美だったが、何故か落ち着きの無い加賀美。この病院には天道も入院していたのだ。そんな加賀美の心配的中。違う病室から天道の声が。思わず色めき立つ矢車が見に行くと、なんと入院患者を相手にのんきに炊き出しなどしている。 なぜヤツが…。 矢車は怒りをあらわにする。炊き出しの列に看護婦姿の岬が潜入していた。見つけた加賀美は岬を連れて外へ。その様子を影山が見ていた。

天道＝カブトは自分を助けるために隙が生じ、その隙を突いた矢車＝ザビーに敗れたのかも…。 加賀美は自分の考えを岬に話すが、あとを付けてきた影山は、矢車さんはそんな人ではないと加賀美に掴みかかる。「待て、熱くなるとパーフェクトハーモニーは乱れるぞ」と止めたのは矢車本人だった。事実は一体どうなんだ？矢車の次の一言が発せられる前に携帯電話が。ワームが出現したことで、真相を語ることなく矢車は去っていく。熱くなった影山は怪我をおして矢車を追っていく。
矢車に対して不信感が芽生え始めた加賀美に「私たちにはまだカブトの力が必要なのかもしれないわね」と岬がつぶやいた。

ひよりが偶然、天道のバッグにあったライダーベルトを見つけてしまった。 同時に隕石が落下した直後の記憶をよみがえらせるひより。コンクリートの下敷きになった幼いひよりは瓦礫の隙間からライダーベルトを巻いた少年を見ていた。 そして、ひよりはその少年に対して「殺さないで」と懸命に叫んで…。突然、ライダーベルトに変化が生じ、ひよりの手から落ちてしまう。そこに荷物を取りに来た加賀美が。「お前のか？」と問いただすひよりに対して、「ああ、大事なものだ」と言葉を濁す加賀美。ベルトと天道のバックを取ると病室を飛び出していく。

ベルトを手に現場へ向かおうとする加賀美の前に天道が現れる。「そのベルトをどうするつもりだ」岬に頼んで修理してもらおうと説明する加賀美だが、ベルトはすでに修復していた。「このベルトは自己修復機能でもあるのか」と天道に問いかけるも、「ベルトとは長い付き合いだが、そんな機能はない。」と答える天道。逆に矢車の元に向かおうとする加賀美に、まだついていくのかと聞かれ憤りを感じる加賀美だが、気持ちは揺らいでいた。

ワームと戦うザビーとシャドウ。 しかし、今回はワームが脱皮。コレプテラワーム・アエネウス、クロセウス、アージェンタムが姿を現す。強力になった３体を相手に戦うザビーだったが、さすがに押され気味に。 と、そこへ影山が到着し支援するも状況は変わらない。ふとザビーが見上げると太陽を背にこちらを見下ろす人物が。天道！！驚きを隠せないザビーをよそに、カブトに変身。

変身だとぉ！ 自分が倒したはずのカブトが現れたことが許せないザビー。 ワームらの猛攻に圧倒されていくシャドウに目もくれず、カブトに襲い掛かっていく。怒りだけでカブトに向かっていったザビーだったが、突如ザビーゼクターが飛び去ってしまい変身が解除してしまう。「道を見誤ったな」とつぶやくカブト。呆然とする矢車はコレプテラワームの一撃を受けて立ち上がる力もない。

一方、遅れてやってきた加賀美は追い詰められた影山、力なくしゃがみこむ矢車を懸命に庇いつつ、ワームに向かっていく。自らも傷だらけになりながらシャドウに指示を出しながら、攻撃を続ける加賀美。もはやその姿はリーダーそのものだった。

そんな加賀美の姿に支援は必要ないと言わんばかりにコレプテラワームを追い詰めるカブト。アエネウスを鮮やかなライダーキックで撃破する。残り二体はクロックアップし逃走。

そのころ、必死で戦う加賀美の足元にザビーブレスが。そしてザビーゼクターが向かってきた。キャッチした加賀美は意を決してザビーに変身。まばゆい金色の光に包まれ、ついに新たなザビーが姿を現す。

一方、逃げたクロセウスとアージェンタムを追うカブト。エクステンダーのスイッチを操作、マシンがキャストオフするとエクスモードへと変形する。

自己の欲求を満たすためライダーシステムを利用するとゼクターにそっぽを向かれる・・・ライダーシステムの秘密がまたひとつ明らかになるとともに、天道はそのことを知っていた。「ベルトと付き合いが長い」というだけあって、まだまだ隠された秘密について天道は知っているのでしょう。驚くべきはカブトエクステンダーのキャストオフ機能についても知っていたこと。ベルトだけでなくライダーシステム全体についてどこまで知っているのか、その一方でZECTについては何も知らなかった点から、やはり開発チームに身内がいたのでしょうか？

更にひよりの過去にもライダーベルトが登場。7年前の渋谷隕石事件の時にはすでに、ベルトは存在しており、ある少年の腰に巻かれていた！しかも何かを殺そうとしていた？？一体、何があったのか、そしてベルトの少年は天道なのか？謎は深まります。

キャストオフしたカブトエクステンダーは、いまいちですね。先端の角のような突起物が長すぎでは・・・しかも前輪が割れて車高が低くなると農耕器具のような感じでスタイリッシュでも格好よくもない・・・。平成ライダーに登場するマシンって、ちょっと方向性が違うためかどれもいまいちですね。アギトのマシントルネイダー飛行モードとか、龍騎のライドシューター、奇抜すぎるというか行き過ぎというか。。。変形するならダークレイダーやドラグランザー、オートバジンは好きです。変形してもスタイルがしっかりしているからでしょうか。（サイドパニッシャーは微妙）

一方、ザビーが使用するマシンゼクトロンですが、黄色のカラーリング、複眼を意識したヘッドライトなどこれってザビー専用車になるのかな？次に登場するドレイクやサソードは別のマシンが登場するのか、それともカラーリングとヘッドライトの改良型になるのか、こちらは純粋にバイクなので、変形は期待できないものの今後のライダー達がどうなるのか気になるところ。

そして、遂に念願の変身が出来た加賀美。見習いで本部からの任命されてもいないのに勝手に変身しちゃって大丈夫？でもリーダーとしての素質が開花した加賀美だからこそ、ザビーゼクターも選んだのでしょう。

さて、次回。ザビーとしてカブトとの共闘を願う加賀美と、執拗にカブト抹殺を命ずるZECT本部。果たして加賀美は組織の一員として生きるのか、それともカブトのよき理解者・協力者として生きるのか注目です。また、天道に話しかける加賀美の父親（実はZECTの統括者）の真意は？挫折してしまった矢車は立ち直れるのか？（立ち直ると加賀美はまた元のZECT見習いになる！？）

次回はいよいよ第10話。