カブトへの敵意をあらわにし、猛然と襲いかかるドレイクだが、力の差は歴然。カブトはドレイクを川まで蹴り飛ばす。ずぶ濡れになっても戦意を失わないドレイクをゴン(神崎愛瑠)が呼び止める。「止めないでくれ」というドレイクを、「止めないよ、もっとやっちゃってよ。大介は女のことになると甘いんだから。あんたの方が格好いいから焼きもち焼いているんだ」という。「ほう、話がわかるな、お前いい保護者を持ったな」のカブトの言葉で冷静さを取り戻したドレイクは変身を解除。「あなたはまるでエデンの園をあらす・・えーっと、ど。。。」「毒蛇」「そうそう、それそれ。」と天道(水嶋ヒロ)とかみ合わないまま、ゴンを連れて去っていく。
ピザの宅配バイクが何かに追われて逃げていく。ビルの路地裏で宅配の男がバイクを止め懐からゼクトの銃を取り出すも慌てて落としてしまう。拾い上げようと手を伸ばすと、そこにはもう一人の自分が。そして擬態を解いたセクティオワームが襲いかかり・・・・。殺された男のそばに佇む矢車の姿があった。
ZECTの田所(山口祥行)チームに影山(内山眞人)が加わることになった。シャドウもリーダーを失って解散。岬(永田杏奈)の下でオペレーター見習いから再出発するという。
ザビーの資格者を放棄した加賀美は責任を感じつつも、やる気を失ったような影山を問い詰めるが、その影山もシャドウ復活を願いつつも「一体俺に何が出来るんだ」とぶつけどころのない苛立ちを感じていた。
何故元シャドウのメンバーがうちに?と田所に詰め寄る岬。実はシャドウの元メンバーばかりがワームに消される事件が続発、どうやら内通者がいる疑いがあるという。
ということは影山もターゲットに。
そんな折り、更なる犠牲者が。現場に駆けつけた加賀美と岬の前にセクティオワーム・アクエレが現れた。そこに突如、元シャドウのリーダー、矢車が現れ援護する。かつての仲間が次々と殺される事態に一人立ち上がったらしい。しかし岬は管轄外の矢車の行動に釘をさす。
その矢車と再会した影山はシャドウの再結成を提案。矢車も「またパーフェクトハーモニーを奏でよう」と残りのメンバーの所在を確認しようとする。
店内で後片付けをするひよりだったが、皿を落として割ってしまう。その瞬間、7年前の渋谷の惨状が脳裏をよぎる。あのとき、崩落した建物隙間から見たベルトの少年、あれは。。。割れた皿を片付けようとするひよりに、店長はオリーブオイルを仕入先に取りに行って欲しいと頼む。今日に限って配達に来ず、連絡も取れないらしい。買い物カゴを手に出かけるひよりを横目にコーヒーを飲んでいた天道のテーブルに店長が空のオリーブオイルをこれ見よがしに置くが「何人たりともおれのコーヒータイムを邪魔することは出来ない」と店長の言いたいことを先回りしてさえぎってしまう。
ひとりオリーブオイルを買いに来たひより(里中唯)だったが、なぜか店主はおらず店が荒らされている。おびえつつ店の奥へと入っていくと、突如天道が現れた。やはりオリーブオイルを買いに来たというが、そのとき店の奥から不審な物音が。
奥へと続くドアを開けると、そこには銃を構える矢車がいた。「店長はどうした?」「俺は祝い事があってここのオリーブオイルを買いに来ただけだ。」と何か隠している素振りを見せるが矢車だが、天道は何も言わずに店を出て行く。
店を出た天道はひよりを連れてオリーブオイルを探しに行く。 そこへ突然、加賀美が現れアタッシュケースを渡そうとする。それは田所がカブトに渡すようにと加賀美が預かった新しい武器だった。何故、敵視するカブトに武器を渡すのか、疑問に思いつつも差し出す加賀美だが、これではオリーブオイルが入らんと天道はつき返す。
と、倉庫の前にオリーブオイルを売る店の主人となにやら話している矢車を発見した。 店主は実は元シャドウのメンバー。矢車はシャドウ再結成をしきり持ちかけていたのだった。
そんな2人の間に割って入り、オリーブオイルを要求する天道。しかし、そこへ元シャドウのメンバーに擬態したセクティオワームとセクティオワーム・アクエレが現れた。
すぐさま本性を現し、襲い掛かる2体のワーム。 天道はひよりの手を取り、倉庫の中へ連れて行くと「ここでジッとしていろ」と扉を硬く閉ざす。
そんな天道にささやかな疑念を感じたひよりは、何かを言いかけるが言葉を飲み込んでしまう。
倉庫の扉を閉めた天道はカブトに変身。次々と襲い掛かるワームと激しい戦いを繰り広げる。しかし、弾け飛んだワームがぶち当たった衝撃でひよりが隠れている倉庫の扉が壊れてしまい、外の光が。
一方、矢車も駆けつけた影山とともにワームに立ち向かう。 いよいよシャドウ再結成のとき。 「お前たちの命は俺が守る!」。
そんな矢車の言葉に呼応するかのよう、ザビーゼクターが飛来した。 しかし、つかもうとした矢車の手をすり抜け、なんとゼクターは影山の手の中へ。
影山は胸に刻まれたザビーの紋章を見せ付けると、ザビーに変身。 シャドウに的確に指示を与え、ワームをなぎ倒していく。すべてのワームを撃破、以前と変わらぬ力を見せ付けたシャドウ。
変身を解除した影山に「どういうことだ」と詰め寄る矢車。 実はすべては影山が仕掛けた罠。 シャドウの情報を流した内通者はシャドウを追い出され恨みを抱く者=矢車ではないか、と推理し、ひと芝居うったのだという。
かつての部下に裏切られショックを受ける矢車。 それでもシャドウへの再加入を訴えるが、「自分がザビーの資格者であることも見抜けないあなたには失望しました。あなたは完全調和どころかシャドウの不協和音だ。」と影山はそんな矢車を冷酷に突き放す。
ワームに取り囲まれたカブトの元に加賀美が例のアタッシュケースを持ち込むが、ワームに襲撃され弾かれ、同時にケースも。「!!」と開いたしまったケースは空?と思いきやカブトの手には見たことの無いZECTマークの入った武器が握られていた。新型の武器「ゼクトマイザー」を使用し、ワームサナギ体の動きを止めたカブトはクナイモードで次々に撃破。さらにクロックアップし、セクティオワームもライダーキックで撃破。1本だけオリーブオイルを手に入れる。
しかし、倉庫から出てきたひよりに、カブトとして戦う姿を見られてしまった。そのベルトは!カブトに対する怒りを露にするひよりは衝撃の言葉を投げかけた。
「お前だ!お前が僕の両親を殺したんだ!」。
そして、田所のもとには、本部から内通者の情報がもたらされていた。内通者の名は・・・加賀美であった。
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