天道(水嶋ヒロ)がシャドウの隊長に!? 唖然とする加賀美(佐藤祐基)、岬(永田杏奈)。ドレイク、ザビーそしてカブトがフォルミカアルビュスワームを攻撃するも、クロックアップし逃走してしまう。
それにしてもなぜ天道がZECT…、しかもシャドウの隊長に!? 驚きで開いた口がふさがらない加賀美に、「そんなに口を開けていると虫が入るぞ」と冗談をいいつつ、天道は自分がカブトであることは明かさず、天道寺総司郎という偽名でZECTに加入したという。何故いきなりシャドウの隊長に・・・納得のいかない加賀美に対して 「俺を誰だと思っている。俺様だぞ。60億人の中で一番優秀な俺を採用しないわけがない。」
天道にシャドウのリーダーの座を奪われた影山(内山眞人)は納得できない、と不満を三島(弓削智久)にぶつけるも、組織のリーダーとして優秀な人材は天道寺であるので、本部の方針に従うようにと、取り合おうとしない。不満を募らせる影山は、ついつい態度に出てしまい、リーダーである天道寺は、シャドウ全員の前で叱責する。
若林医師(モロ師岡)が3人もいることが判明。そのうちの2人は擬態したワームに間違いないのだが、そろっておでん屋で飲んでいる姿を見る限りまったく見分けがつかない。そして、加賀美は囮にされた自分の存在証明のため、またしても単身捜査に飛び出していく。
そして、天道は大介(加藤和樹)にZECTに入らないか、と勧誘する。このままではZECTとワームの両方から命を狙われるぞ、と警告する天道に、大介は「君は命惜しさにZECTに入ったんですね」と冷ややかな言葉を残して立ち去っていく。
その大介が突然、影山=ザビーに襲われた。マスクドフォームのまま、戦うザビーとドレイクだが、「組織に属さないライダーは抹殺する!」と言い残し、あっさりとザビーが退散してしまう。天道の誘いを断ったためか…大介は天道に憤りを感じ、サルに直行。影山を使って自分を襲わせたと天道を非難。身に覚えのない天道だったが、部下の責任は隊長の責任という大介の言葉を素直に認めると、いつになくあっさりと頭を下げる。
さらに影山本人に侘びを入れさせた天道。大介も天道の態度に納得し許すが、「それでは俺が納得できない。影山、罰としてここで皿洗いしろ。」と加賀美の皿洗いを手伝うよう命令。影山は屈辱をかみ締める。
若林の動向を探る岬と大介が病院の前で見張っていると、加賀美が患者のふりをして病院を訪れる。若林の様子を伺うだけでなく精密検査まで受けることに。担当する医師はドクター天道。天道?加賀美の前に現れたのは、医者として潜入していた天道だった。驚く加賀美は天道の指示により、手術まで受けることになってしまった。
いつものように屋台で飲んでいた3人の若林のもとに緊急手術の連絡が入った。3人のうちの一人が病院へ向かう酒に酔い千鳥足の若林。「いつものを頼む」と女性看護士から往復ビンタをもらい、気合を入れて手術室へ。
天道も立ち会う中、加賀美の体にメスを入れようとした瞬間、天道は「誤診でした」と手術を中止させる。訳が分からず病院を出ようとする若林を捕まえた天道は、
「あんたが本物の若林だ。ワームではない。唯一本物だけが手術前に頬を張らせる癖を持っているからだ。」
そして、若林に事の真相を確かめることに…なんと、ワームに襲われ殺されかけたが、自分を待つ患者のために1ヵ月だけ待って欲しいと取引を持ちかけ、ワームは若林に擬態し、その申し出を受け入れたと言う。以来ワームと共同で手術をこなし、忙しくなるに連れてワームが仲間を連れてきて、今では、若林が全部で4人に。
そんな真相が明らかになったそのとき、「1ヶ月経った。時間切れだ。」と、若林に擬態した3体のワームが現れた。「これからは我々が手術で人間の命を救ってやる。」と若林に迫る。「確かに手術はしていたが、その一方で別の人間を殺していたら世話がないな。」擬態を解いたワームたちが襲い掛かる。天道はカブトに、大介はドレイクに変身し立ち向かう。少し遅れて、影山も到着。ザビーに変身し戦いの渦中に。
3体のうち1体をドレイクがライダーショットで撃破。更にもう1体はザビーが相手になるが、ワームの力の前にザビーは変身を解除しザビーブレスが手から外れてしまう。
そんな影山を見かねた人物が…本部の三島だった。三島は「本当の戦い方を教えてやる。」とザビーブレスを手にすると、上空を旋回しているザビーゼクターを掴み取り、自らがザビーに変身。みごとな戦いでワームを撃破する。
そして最後の1体を加賀美が追いかける。自らの手で倒そうと必死で銃を放つ。その姿を見ていたカブトがクロックアップ。加賀美が放った銃弾の到達に合わせてライダーキックで撃破。クロックダウン後、目の前で爆発するワームを加賀美は自らの銃で倒したものと思い、自分の力が証明出来たと大喜び。一人大はしゃぎする加賀美を見守る天道は
「まったく面白いヤツだ…。」と笑みを浮かべながら、自信を取り戻した加賀美を背にその場をあとにした。
ワーム撃退に失敗した影山は、三島に見捨てないで欲しいと懇願する。 三島は天道寺が失踪したことで、影山を改めてシャドウのリーダーに任命。そして、新たな仕事を影山に与える。新たな仕事とは…
ひとりアイスクリームをなめながら夜の街を歩くゴン(神崎愛瑠)。その後を不気味な眼差しで尾行する男が。影山だった。
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