ライダーフォームで戦うカブトとサソード。サソードの必殺のソードをカブトが腕で受け止めた瞬間、戦闘中止を告げる角笛が鳴り響く。
「この勝負、ぼっちゃまの負けでございます」。
角笛を手に判定を下すじいや(梅野泰靖)の名判定。カブトはマスクドフォームをプットオンし完璧に防御。逆にクナイをサソードの急所で寸止めしていた。
変身を解除した剣(山本裕典)は納得がいかない。「これも坊ちゃんが成長していただくために・・・」というじいやに
「おれはすでに頂点に立つ男。成長など必要ない」
と、じいやを解雇してしまう。 必死に許しを請うじいやだが、剣が耳を貸すはずもなかった。
両親を殺したライダーベルトの少年は誰だったのか?答えを知りたいひより(里中唯)は一人渋谷廃墟へ行こうとするが、加賀美(佐藤祐基)は危険だと引き止める。
とはいえ、ひよりの気持ちもわからなくはない。渋谷に何かがあると察知した加賀美は、上司の田所(山口祥行)に直訴するが、なぜか田所は珍しく語気を荒げて渋谷へ行くことを禁じる。岬に相談するも、岬ですら緑の石の捜査の打ち切られていた。しかし、加賀美に対して「バカはバカなりのやり方があるんじゃない?」「そうでした!岬さん、ここはおれがおごります!!」と少ない金額を置いて飛び出していく。
対決に敗れた剣は、今度はラーメンで天道に勝負を挑んできた。豪華ラーメンを繰り出す経営者・神代剣の贅沢を尽くした「粋(すい)」なラーメンに対して、天道は
「料理とは粋なもの。さりげなく、気が利いてなければならない。」
と、シンプルな屋台のラーメンで受けて立つ。しかし、予算も考えずに豪華ラーメンを安く販売する剣のやり方では、売れれば売れるほど、神代家の財政を圧迫するばかり。心配するじいやに天道は「明日にでも、決着をつけましょう」とやさしく声を掛ける。
加賀美は天道と会い、ひよりのためにも渋谷廃墟へ行くと宣言する。 が、田所のように天道も加賀美に渋谷へは行くなという。
「ひよりが苦しんでいるんだ。ひよりの幸せを考えるなら、あそこに行ってはっきりさせるべきだ」
という加賀美に対して、
「全てを知ることが幸せとは限らない。ひよりのためを思うなら渋谷には行くな」
意見が対立する2人。そんな加賀美に天道は、「お前を倒すしかない」とまで言い切る。
ビストロ・ラ・サルへ戻った加賀美は、ひよりがいないことでまた、渋谷に向かったことを知る。そして、厨房で幼いひよりが両親と撮影した写真を見つける。しかし母親の指輪には、ひよりが大切にしていた緑色の石が。あの石は隕石の石のはず。なぜ隕石が落下する前にこの石を?天道の言っていた事は・・・加賀美は何かを感じ取り渋谷へ向かった。
新しい豪華ラーメンの試食をする神代剣。しかしどれもイマイチ。そんな中、麺とスープだけのシンプルなラーメンが目の前に。「なんだこの質素なラーメンは」と言いつつも、一口食べた剣は思わず「美味い」と声を漏らす。「そのラーメンを作ったのはこの人だ。」と天道はじいやが作ったことを剣に教える。
「どんな調味料にも勝るものがある。それは料理する人の愛情だ」
じいやの愛情を改めて思い知る剣は負けを素直に認め、じいやに謝罪するほどの急成長。さらに天道にも潔い言葉をかける。
一人、渋谷廃墟へ行こうとするひよりの前に加賀美が現れる。「どんな真実でも受け入れるのか、それでもいいのか」とひよりに問いただす。がひよりの意志は固い。加賀美はそんなひよりをサポートすることに。
しかし、ゲートの前では影山(内山眞人)とシャドウがその行く手を阻む。「ここに何があるか知りたくもないし、知る必要もない!」と組織至上主義の影山はザビーに変身し挑んでくる。しかし、ガッタクゼクターが飛来し、加賀美がガタックに変身。「お前が!?」と驚きを隠せないザビー。戦う2人を隠れて見つめるひよりにシャドウのメンバーが襲い掛かる。が、ゼクトマイザーから放出されたボマーがシャドウの動きを封じる。砂煙の向こうにカブトが立っていた。ひよりの手を引き、ゲートの先へ向かうカブト。あとを追うガタック。ひよりの前で変身を解除するカブトとガタック。3人でこの先へ進もうとした矢先、ワームに囲まれてしまう。天道、加賀美が揃って変身。マスクドフォームでのワーム幼体を撃破し、同時にキャストオフ。クロックアップし、ジオフィリドワームをそれぞれのライダーキックで殲滅する。更に、行く手をザビーが阻むも、
ノブレス・オブリージュ――高貴なる者の負うべき義務――転じて、高貴なる者の高貴なるふるまい。
高貴なふるまいに対して高貴なふるまいで応じなければと、神代剣がザビーを抑える。
いよいよ、謎の扉の前に立つ3人。「なぜこんな所にこんな扉が」 「あけるぞ」 言葉とともに扉を開く天道。そんな彼らの目の前には・・・。
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