ひより(里中唯)に現実世界に帰られてしまった擬態天道(水嶋ヒロ)。
「滅ぼしてやる……この世界を……なにもかも…」
ひよりに襲い掛かり、怪我を負わせた擬態天道は、叫び狂う。そこに、2人に分裂した乃木が現れる。
「お前なら俺たちと共に戦う資格がある。」
「最終戦争(アルマゲドン)の時は近い。ワームによる無差別攻撃に人類はなすすべなく滅ぶ」
突然現れたカッシスワームクリペウスに共闘を持ちかけられるも、ダークカブトになり襲い掛かる。が、力の差は歴然。
「お前はまだ、生まれたばかりの子どもに過ぎん。いづれ、我々の力が必要になる。」
と言い残し去っていく。
ひよりを保護した天道(水嶋ヒロ)だが、何があったという問いかけにも
「僕がわがままだから、僕が弱いからいけないんだ。もっと僕が強ければ・・・」
と自分を責めるばかり。ひよりが負った心の傷は深く、自分の弱さゆえに、つい頼ってしまい傷つけた擬態天道を許そうとしていた。
岬(永田杏奈)を庇い傷ついた剣(山本裕典)。剣の病室を見舞うも、
「ミサキーヌにはやらなきゃいけないことがあるはずだ。さぁ、行け」
と強がる剣を見て、今までは違う感情が芽生え始めた岬。帰り際、剣が年下であることを再確認するも、何だか納得できた様子。
一方でワームが大量発生。岬も加賀美(佐藤祐基)らと対応に追われる。そんな中、陸(本田博太郎)のもとに根岸(小林正寛)というネイティブが現れる。「友人」と呼ぶ陸や三島の態度もうやうやしく、それに対して妙に明るく振舞う根岸。「うわさの天道さんは?」と天道に会いに来たのか。そこにあらわれた天道。
「一体何のようだ」といつもの調子。最近のワームの動向が気になると相談を持ちかけるも、
「安心しろ、太陽に勝てるものなど何も無い。俺がいれば心配はいらない。」
と俺様振り発揮。しかし、態度を変えない根岸は居丈高の天道に対しても「ファンになってもいいですか」とおもねる。
岬が見舞ったこともあり、すっかり元気を取り戻した剣を天道はZECTにスカウト。ワームを倒すためなら、とZECTでゼクトルーパーを率いて活動を開始する剣だったが、ワームを倒すだけでなく岬の周囲を警護する「ミサキーヌを守る会」を勝手に結成。岬のピンチに現れては、おせっかいばかり。ゼクトルーパーたちもあきれ果て、チームを離れてしまうが、以前ほどあまり悪い気しない岬。
「ミサキーヌ、もうすぐクリスマスだ。俺とデートしてくれ」
と剣に頼まれると2つ返事でOKする。が、剣の正体がスコルピオワームであることを知っている加賀美は猛反対。しかし、本当のことが言えず、ただ見守るしかない。
カブト、ドレイク、サソードそしてガタックがワームの総攻撃に対処するも攻撃を凌ぐのがやっと。天道は矢車と影山の元を訪れて協力を要請するも、自分達を鎖で縛り付けた2人。「もっと深い闇を求めて・・・」との発言に、「少しでも可能性があると思った俺が馬鹿だった。」とその場をあとにする。
デート当日、渋滞に巻き込まれた剣が車を降りて岬との待ち合わせ場所へと急いでいると、突如乃木が現れた。
「ほぅ、あれだけの怪我、もう回復したのか。」
「今日は俺の一番大事な日。この前とは違うぞ」と闘志も新たに立ち向かう剣。サソードに変身し戦うが、やはりカッシスワームに吹き飛ばされ、
変身を解除してしまう。そして、剣は不思議な光に包まれてスコルピオワームの意識を覚醒させてしまう。
一方、もう一人の乃木と戦うカブト。パーフェクトゼクターを手にすると、カッシスワームはどこかへ行ってしまうが、大量のワームを吹き飛ばし倒した。
一人待つ岬の前にようやく剣が姿を現すも、傷つきふらついている。やがて苦しみだすと体が変化し始める。物陰で様子をうかがっていた加賀美が異変に飛び出したそのとき、剣はスコルピオワームに変貌してしまう。正気を失ったスコルピオワームは岬めがけて襲い掛かる。
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