響鬼と威吹鬼、轟鬼がオロチを鎮めて1年が経過した。 今ではイブキとトドロキが明日夢に代わって「たちばな」を手伝っている。 バイトをやめてから「たちばな」にも顔を見せなくなった明日夢。
その明日夢は大学の医学部を目指していた。 弟子を辞め、自分の「人を助ける道」を歩んでいる明日夢にとって ヒビキとの日々は徐々に過去のものに。。。
そのヒビキは弟子の京介を鬼として鍛えていた。 明日夢のことを思ってあえて突き放したヒビキだが、 「明日夢が過ごしている時間は一番大きくて長い時間だから」と自らを納得させるようにつぶやく。
ある日、明日夢が足を滑らせて崖から落ちそうになっている少年を発見。助けようとするが、崖から生還することが出来ない。ヒビキを頼ろうと明日夢は京介に電話。
しかし思い直した明日夢は電話を切ってしまう。そして、なおも登ろうとする明日夢だったが、最後は異変を感じてかけつけた京介に救われる。
ひとみが魔化魍サトリに誘拐された。洋館の身なりのいい男女のもとにさらわれてしまう。知らせを聞いた京介と明日夢は現場へ急行。2人の前にサトリが現れる。サトリと戦い気を失った京介を抱えて逃げる明日夢。傷の手当をしてやると、意識を取り戻した京介は、改めて明日夢が医者志望であることを認める。
そして、再び立ち上がった京介は、なんと鬼(京介変身体)に変身。サトリを相手に鮮やかな動きを見せる。しかし、サトリの攻撃で変身が解けてしまう。しかし、そこに駆けつけた威吹鬼と轟鬼がサトリを撃破。
が、次の瞬間、魔化魍ロクロクビが出現、さらに洋館の男女が鬼たちに攻撃を加える。その隙に明日夢と京介はひとみを救出。 窮地に陥った威吹鬼と轟鬼だったが、ヒビキが到着。アームド響鬼へと変身しロクロクビを打ち倒す。
ヒビキに憧れていて、ヒビキのようになりたかったという明日夢。
「でも、それじゃダメじゃないかって気づいたんです」。
ヒーローへの憧憬から脱却して自らの道を自らで切り開く。 今までの仮面ライダーにはなかったエンディング。 鬼(=仮面ライダー)になれなくても、自分らしく生きていくことだって
格好いいんだと諭してくれるあたり、やはり『大人のライダー』に 相応しい最後のセリフ。
「オレのそばで自分らしく生きてみなよ」。
最後の海での太陽を浴びるシーンに純粋に「いいねぇ」と思えたのです。
|