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日本農園始動と花粉症

そういえば満月の前後は種まきに良かったんだったっけ、と思い立ち、昨年の秋以来放置されていた我が日本農園（畳二枚分程度の家庭菜園）、枯れたシソだのルコラだのを片付けて雑草を引っこ抜いて、Baerlauch　（直訳は　クマちゃんのネギ・野生のニンニク　ベアラオホ）の種を蒔きました。この植物、山の中の日陰に自生するそうですが、葉が有毒なスズランそっくりなので注意しなければなりません。蒔きどきは3月上旬まで。まだOK?発芽にあたって寒い方がいいのだと書いてありました。いつもマメに庭の手入れをする隣人『友人』氏に『久しぶりだねー。』と言われてしまいました。いえ、こちらは窓越しに毎日のようにお姿を拝見いたしておりました。『寒かったからねー。』はぁ、お気遣いありがとうございます・・・・。我が放置農園に無事『クマちゃんネギ』が生えるでしょうか。まだ気温がマイナスになるとはいえ、雪割り草、クロッカスが咲き、水仙の蕾も伸びてきました。暖かくなる＝花粉症の季節。私は日本では平気だったのに、ドイツに入国三年目に花粉症になりました。アレルゲンはヘーゼルナッツ、白樺など春に花の咲く木の大半です。最初の年は悲惨で、息はできないわ目は涙ポロポロ。翌年から目は大丈夫になったものの、鼻が詰まるので夜眠れない、歌に支障が出る、しかし練習では詰まっていても本番だけはアドレナリン効果で大丈夫という具合。卒業試験もアレルギーを理由に延期してもらった程でした。そして在独14年の今・・くしゃみが多いので、おお飛んでるなと気づく程度、夜ちゃんと眠れます。きつい薬を一切使わずに、ここまで普通に近づいた道のりは・・・１．ホメオパシーの薬。DHU花粉症タブレットという錠剤。かまずに舌の裏にのせて溶かします。残念ながらシュレーダー政権時代の改正以来、保険がきかなくなりました。２．ホメオパシーの注射。花粉のシーズン3ヶ月前から毎週交互にKupridiumとGencidoの二種類のアンプルを一種類ずつ皮下注射。シーズンには毎日。二三年続けるとシーズンに毎日しなくても大丈夫になってきます。３．自己免疫療法・血清タイプ。自分の血液を使って作った血清を微量に数週間飲む。これは効いたかどうか判りませんでした。保険はききません。４．自己免疫療法・ナマタイプ？原理は３と同じですが、もっと直接的。腕から採血して、針を付け替えて即お尻に注射。０，５ｍｌから始めて一週間おきに１，５ずつ量を増やして２，０ｍｌになるまで続ける。その後は一ヶ月おきに２，０ｍｌ。これが一番効果がありました。もちろん今までにやった療法の下地があったから、ということもあるでしょうが。でも、これも保険が効かないんです。きつい高い薬には保険が使えるのに、安い自然な治療に駄目ってどういうことか、と主治医も言ってました。これらの療法のお陰で花粉の季節も生活に支障なくなりましたが、念のため交差反応の出る食物（ナッツ類、リンゴなど、いわゆるKernobst。これらに対する直接のアレルギーは出ないけれど、食べるとアレルギーの症状を重くする。）は避けています。本当はチョコレートも避けたほうがいいんですが、誘惑に負けて時々・・・・でも食べると鼻の調子が悪くなります。同病の皆さんの御参考になれば幸いです。

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