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言葉をしゃべる?

(2004.12.13の日記より)



121204 Ryoma


いつものように稜真をあやしながら、

「パパだよ~。パパって言ってみな」

と語りかけていた。

「なんだよ、パパ」

稜真は眉間にしわをよせながら、めんどくさそうにしゃべった。

いきなりの言葉に
腰を抜かした。

「稜真、いつからしゃべれるようになったの?」

かみさんは目を丸くしながら聞く。

「ずっと前からだよ、ママ!」

生後1ヶ月半でしゃべれる稜真をみて、僕ら夫婦は大喜び。

「キャ~!稜真パパとママどっちが好き?」

「パパだよな」

「いやっ、ママだよね~、稜真!」

「パパもママもうるさいよ~、静かにしてよ!」



稜真の怒った目でにらみつけられた時、はっと目が覚めた。稜真は気持ちよさそうにすやすやと眠っていた。夢だった。


なんとも奇妙な夢だった。赤ちゃんは欲望も意思もない純粋な目が美しい。しかし、その純粋な赤ちゃんがいきなり自分の意思というものを持つと、いかにも人間らしい稜真の目が怖かった。そんな怖い目を見てしまったあと、まだまだかわいい赤ちゃんでいて欲しい。


それにしても、稜真の成長はとても早い。大きすぎたベビー服も、最近はぴったりになってきた。体重は重くなり、抱っこしていると腕に疲れをかんじるようになった。なんといっても、僕の夫乳を吸わなくなった11.09日記を参照)。父親と母親の乳首の違いが分かるようになってしまった。悲しい現実だが、父親として稜真の成長を認めなければならない。


 


 


 


 


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